ザクが征く!!鉄血のオルフェンズ   作:イブ_ib

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ザク 火星の大地に立つ

 それから数ヶ月後〜

 

 ここのCGSの社長と話し合い、取り敢えず転移者という事は隠して放浪者を拾ったという扱いで、(MS一機もってて何が放浪者なんだか)CGSに勤めることとなった。

 

 今の仕事はもっぱら参番組の訓練を受け持っている。

 

「頭を低く! そう! ちがう! もっと兎に角低く!」

 

 

 少年兵は使い捨て同然の扱いを受けている、最初にその事を知った時は愕然としたがらならば少しでも生き残れる様にと

 銃撃戦や白兵戦の訓練を教えていた。

 

 

(そろそろの飯の時間か……)

 

 

 毎日、この時間が来るとマサキは複雑な気持ちになってしまう。

 

 

「よ……よぉ、昼の時間ですぜ マサキさん」

 

 

 馴れ馴れしく話しかけてくるこのトドとかいう男、まさに長い物には巻かれろを具現化した様なこの男は、MSという強力な兵器を持っているこの自分に対して酷く媚びへつらっていた。

 

 他の一軍の奴らも、まるで腫れ物を触る様な扱いで接して来る。

 

(なんだかなぁ……)

 

 マサキはイマイチパッとしない気分で食堂へ向かう。

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

「でよぉ! 参番組の奴らがよぉ!」

 

「おっと、パイロット様のお出ましだ」

 

 

 食堂ではハエダとササイがゲラゲラ笑いながら飯を食っていた。

 

 また今回も目の届かない所で参番組の奴らに暴力を振るっていたらしい、弾は前から飛んで来るとは限らんというのに……

 

 そう思いながらご飯を食べる、自分はサラダや肉料理を食べてるが参番組はよくわからない豆の入ったスープ一杯だけを食っているらしい、こうして普通に食っているのが彼らに申し訳なくなって来る。

 

 

 ◇◆◇◆数ヶ月後◆◇◆◇

 

「おやっさん! 見たかい? さっきのお嬢さん! 凄い美人だねぇ!」

 

「マサキ、おめぇ鼻の下伸びてんぞ」

 

「へへへ……」

 

 丁度今日、我々CGSが地球に送り届ける予定のクーデリア・藍那・バーンスタインがやって来た。

 

 初めて見る可憐なお嬢様を前に参番組のメンツは、どこかフワフワした気持ちでいる、マサキとて例外ではなかった。

 

 

 

 そして遂にあの日がやって来たのだ……

 

 

 その日マサキは夜の見回りの為、休憩室で仮眠を取っていた。

 

 すると……

 

 

 

 ドゴォォ!!! 

 

 

「なんだ!! 今のは!」

 

 

 突然の爆発音にマサキは飛び起き、外に飛び出す。

 

 するともうもうと煙を上げて燃えている監視塔が見えた。

 

「敵だ!!」

 

 サイレンが鳴り響くCGS内をマサキは走る。

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 走っているとMWの用意をしていた参番組を見つけた。

 

「オルガ! ビスケット!」

 

「マサキさん!」

 

「襲撃してきたのは誰だ? 敵の数は?」

 

「襲撃してきたのはまだわかりません、

 敵の数はざっと20〜30機ぐらいはいます!」

 

「俺もザクで出る! 少しの間だけで良いから足止めしてくれ! 直ぐに向かう!」

 

「おう!」

 

 

 マサキは急いでザクの所まで向かった。

 

 ◆◇◆◇◆

 急いでザクに乗り込み起動させる、

 液晶には[MS-06 ZAKUⅡ]とだけ表示され、その後にメーター等の細々とした

 情報が表示される。

 

 

 [マサキさん! たった今敵がわかった! 敵はギャラルホルンだ!」

 

 

「ギャラルホルン……ギャラルホルン?!」

 

 ギャラルホルンって確かこの世界を支配してる連邦軍みたいな奴らのことだよな

 

 

「マジか!」

 

「一軍は回り込んで挟み込むみたいだけど……あまり信用しない方が……」

 

「ああ、わかった」

 

 碌に訓練も受けてないような奴らだ、

 基地内の金目の物を持って逃げるだろう。

 

「……それと、ウチの動力炉以外のエイハブウェーブが観測されてる、相手がギャラルホルンだとしたらモビルスーツがあるかもしれない、だから気をつけて」

 

「うむ! モビルスーツの一機や二機叩き潰してやるよ!」

 

 マサキはそう叫ぶと、ペダルを思いっきり踏んだ。

 

「よし、マサキ・サヤマ! 出る!!」

 

 周りを覆いかぶさっていた天幕をぶち破りザクが現れた。

 

 ◆◇◆◇

 

 その頃

 ギャラルホルンのMWと参番組のMWとの戦闘が始まっていた。

 

「うわ──!!」

 

「イッテェ──ー!!!」

 

「死ぬぅ──!!!」

 

 

「三班! 応援がもうすぐ到着する! 耐えてくれ!」

 

 

「足が──!!」

 

 

「5班突っ込み甘い!! 当たり負けるぞ! ユージン! 移動!!」

 

「移動は良いけどよ!! このままじゃジリ貧だぞ!!!」

 

 敵MWは三日月と昭弘の活躍によって何とか押さえられていた。

 

 

 ◇◆◇◆

 

「こんぐらいの弾幕なんてオデッサに比べれば!! なんて事は無い!!」

 

 

 マサキのザクの盾には濃緑色のに映える黄色の星が3つ輝いている。

 

 すると、ビスケットから無線が入る。

 

 [マサキさん! 悪い方の読みが当たった! 一軍は社長と一緒に裏口から戦闘域から離脱中!!」

 

 

「だぁあ?! 何だと! 敵前逃亡だ!! 

 クソが! 今すぐそちらに向かう! それまで耐えていてくれ!! ]

 

 

 ◆◇◆◇◆◇

 

 ギャラルホルンのMW兵は敵の予想以上の反撃により、苦戦を強いられていた。

 

「3番機がやられた!!」

 

「くそ、あの白いMWは何だ!!」

 

「4番機! 水色の奴が来るぞ!!」

 

「MS隊はまだ来ないのか!!」

 

 

 そうこうしていると敵の後方からMSらしき影が見えた。

 

「後ろから来た! 挟撃か!!」

 

「よし、各機体勢を……っ!!」

 

 

 MSが銃を構えたと思った途端に此方側に撃ってきた、突然の事に混乱に陥るGHのMW隊。

 

「馬鹿野郎! コッチは味方だ!!」

 

 1人のGH兵がMWから身を乗り出し、外の様子を確認する。

 

「……グレイズじゃない!!!」

 

 其処にいたのは角張ったグレイズとは似ても似つかぬ丸っこいMS。

 

 

 

「死にさらせぇ──!!」

 

 

 マサキはブースターを目一杯蒸し、MWに飛びかかる。

 

「うっ! うわぁあああ!!!」

 

 

 ザクはMWを難なく踏み潰し、周りに展開する敵MWに向けてザクマシンガンを乱射する。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「スゲェ……」

 

 手強かった相手があんなにも簡単に蹂躙される様を見てユージンが声を上げる。

 

 

「さぁて! 反撃開始と行こうか!!」

 

 オルガ達は体勢を立て直し、総崩れとなったMW隊に攻勢をかけようとしたその瞬間。

 

 

 ドォォン!!! 

 

 オルガ達のMW隊の近くで何処からか放たれた弾が着弾する。

 

「?! 大砲! 一体何処から!」

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

「! 、この反応は! うおっ?!」

 

 ザクを通り越してオルガ達のMW隊の付近に着弾する。

 

 

 

 マサキは急いでレーダーを確認すると、

 レーダーには3機のMSが迫って来ていることを表示していた。

 

「遂に虎の子がお出ましか」

 

 

 マサキは久し振りのMS戦に思わず操縦桿を強く握りしめた。




マサキは普段は大したことのなさそうな兄ちゃんみたいな感じで描きたいですね。ザクの色味的にはリアルタイプカラーに近い感じです。
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