悪役の方が文字数が多くなるのはなぜ。?
クランク・ゼントが目を覚ますと、薄汚れた天井が広がっていた。
「・・・ここは」
ベッドから上半身を起こし・・・
起こそうとしたが、体がバンドで固定されていた。
「うぬっ・・・動けん」
しかし、CGSに決闘を挑み捕まったのであれば、いつ起きて暴れるかも分からない捕虜を縛っておくのは、必ずしも間違ってはいないだろう。
だからと言ってこのまま縛られているのも気分が悪い。
「すまないが、だれかいないのか?」
クランクは人を呼んでみた、縛られているとはいえ、手当がされているようだったから酷いようにはされないだろうと踏んでの事だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
その後やってきたマサキと名乗る青年により尋問が行われた。
なぜ襲って来たか、その理由をあらかた聞いた後の事であった。
「・・・しかし、さっきは縛ってしまって申し訳ありませんでした。
本来なら南極条約違反になってしまうのですが、今回ばかりはしょうがないことでした。」
「・・・すまないが、先ほどのジオンといい、南極条約といい・・。一体何なんだ?」
そのことを聞かれ、マサキは一瞬迷ったがオルガ達に話したのと同じ内容を話した。
◇◆◇◆◇◆
「・・そんな信じられない話があるのか・・?」
やはりこんな反応だ、別世界から来たとか言う奴がいたら自分は、基地外だと決めつけるだろう。
しかし現にザクという証拠があるのだ。
「・・ともかく、決闘前に貴方に言ったことを覚えてますね?」
「あ、ああ。私のグレイズと、私の命。だったな。」
「そう、そして貴方に頼みたい事があります。」
「???」
「これから自分らは仕事で宇宙に行く、火星の本部には小さい奴らが残っている。そいつらに勉強を教えてくれないか?」
マサキはクランクの目を見る。
「・・・正気なのか・・?つい先日まで敵だった者に頼むなど・・・」
「貴方も戦っていた時言ってたでしょう、何故戦わせるのかって。あいつらは文字が読めないんです」
「!」
「字が読めないからまともな職に就けない、だから機械を埋め込んだり、銃を持って戦う仕事しかない。そんな世界なんです火星は」
「・・・」
しばしの沈黙
「解った、私が覚えている事の全てを教えよう・・・」
それが殺してしまった少年達の罪滅ぼしになるのなら・・・。
◆◇◆◇◆
ギャラルホルン火星軌道基地
アーレス
「クランクめ・・・、勝手に行動しおってからに・・・」
出撃の様子を見たものが言うには、赤い布を持っていたというから、CGSに決闘しにでも行ったのだろう。
あいつは昔からそうだやる事がいちいち古臭いんだ!
「新江、ファリド特務三佐が着くのは何時だ?」
「はっ、二日後には」
(もう間に合わないな、仕方ないがノブリスの資金援助の件は無しだ)
「解った、それと地上MS隊には待機命令を出しておけ」
「はっ」
◇◆◇◆
「・・・と、言うわけでクーデリア暗殺は、都合が悪くなり出来なくなった」
「ちょっと待て!こっちはクーデリアの暗殺の為に金を積んだんだぞ!?」
「では、電話切りますよ」
向こうで何やら騒いでいるが知らん。
さて、監察官サマの用意をしなくてはならないな。
「ノブリスに関する通信データの一切を削除しろ」
◇◆◇◆
CGS
既にCGSのマークには白い✖マークで塗りつぶされていた。
あんなでっかい刷毛何処にあったの?
そんな疑問を他所に、シノが少年兵達を鍛えていた。
そのそばでトドが頭を抱えていた。
「はぁ~・・・、餓鬼どもが・・ギャラルホルン喧嘩売って無事で済むわけねえだろ・・、馬鹿だ!大馬鹿だ!!このままじゃ身の破滅だぜ。ぐぐぐ・・・」
トドがこれからの事について悩んでいた時、マサキは呑気にザクの整備をしていた。
物語は火星から宙へ。