艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
戦闘が始まって5分が経過した。体育館中央のバトルシステム台では、数多の爆発と銃撃が所狭しと飛び交っていた。それを体育館の隅で見ていた空母水鬼が一言呟いた。
「皆、凄いなぁ~あんな数の敵にも勇敢に立ち向かって行くんだから……深海も…深空も…」
そして小さく項垂れた。
「昔は…私が深海を守ってた…もう、逆転しちゃったんだね…」
空母水鬼が、最前線の只中でジム、ボールを相手取るエクストリームアウェリアスを見た。軽やかな高速機動とアンバックで次々に敵機を墜としていく。それを見た空母水鬼が、小さく笑みを浮かべたが、目は少し物悲しそうだった。
「深海がたくましくなって、私…嬉しいよ……でも、深海が遠くに行っちゃったみたいで…」
私、悲しいなぁ
空母水鬼の瞳から小さな涙が一粒零れた、その時だった。
「おばあちゃん!」
体育館の入り口を背に向けていた空母水鬼の背後から、秋雨が声を掛けた。気が緩んでいて秋雨たちの気配を読み取ることの出来なかった空母水鬼は、ひゃあ!と声をあげて驚いた。
「おばあちゃん、ビックリした?」
梅雨葉が空母水鬼を見上げて言った。空母水鬼は苦笑いしながら梅雨葉に、ビックリしちゃった。と告げた。すると雨葉が元気よく言った。
「あのねあのねあのね!おとーさんに頼まれて、おばーちゃんのガンプラ作ってたの!それでそれでそれで!完成したから持ってきたんだよ!」
「え……私の…ガンプラ?」
空母水鬼はその時初めて、秋雨たちが持っていた
「うん!雨葉たちみんなで作ったんだ!おばーちゃんの為のガンプラ――――」
ナラティブガンダムAB装備ッ!!
「ナラティブガンダムAB装備……」
「………!」
「武装は多いけど、空母水鬼なら大丈夫。って白が言ってる」
「………みんな」
空母水鬼は秋雨たちからナラティブガンダムAB装備を受け取った。秋雨たちが4人がかりで運んだそれを、空母水鬼は両手で大切に持ち上げた。
「ありがとうね。秋雨ちゃん、梅雨葉ちゃん、雨葉ちゃん、白ちゃん」
空母水鬼はかわいい孫たちに満面の笑みで応えた。秋雨たちも、満足した様な表情で笑っていた。すると、秋雨が何かを思い出しポケットに手を突っ込んだ。そして、桜の花のアクセサリーが付いた桜色のブレスレットを空母水鬼に手渡した。
「はい!これ、おばあちゃんにあげる!」
「これは…桜の花が付いた…ブレスレット?」
「うん。梅雨葉たちで作った」
「ガンプラバトルが、上手に上手に上手になるってお守りだよ!」
「桜の花はお父さんが付けたんだ!おばあちゃん、桜の花が大好きだからって!」
「深海……」
深海の計らいと、孫たちの思いやりに思わず涙が零れそうになった空母水鬼。しかし、今度は何とか耐え、そのブレスレットを腕に通した。そして秋雨が、空母水鬼のデータ登録が既にされているGPベースを空母水鬼に手渡した。
「おばあちゃんのGPベース、もう登録は済ませてあるから頑張ってね!」
「ありがとう!じゃあ私、頑張ってくるから!」
秋雨たち全員が、うん!と答えたのを確認して、空母水鬼はバトル台へと向かった。
「行くぞ!ここで戦線を維持する!」
戦線突破部隊に釣られなかったジムとボールが戦線維持部隊とぶつかった。その中でも、部隊全体を鼓舞する長門のケンプファージライヤが、その火蓋を切った。右前腕部に格納されたビームサーベルを抜き、シナンジュのビームライフルと同形状のビームライフルで迫る敵機を撃ち落としていく。そして接近を許せば、すかさずビームサーベルでそれを切り捨て部隊を奮起させるため、長門は常に部隊の最前線に立っていた。
「長門にばっか、良いかっこさせられねぇなぁ!行くぞ、龍田!」
「了解よー」
同じく長門の部隊である天龍の、黒と金色で塗装されたヒートダートをそれぞれ4基ずつ装備した鋭利な肩アーマーと膝から下を高機動型ザクⅡ後期型の物にした、両腰にはヒートサーベル、ビームシールドを装備した両前腕には展開式の大型実体剣ヒートトンファ―、脹脛の左右にはビームサーベルのホルダーを装備した。ビームライフルを主軸に、下部にイフリートのショットガン、左側にはサブグリップを兼ねたグレネードランチャーを装着した「ビームライフルショットガン」を保持したガンプラ「ジークイフリート」と、ビームの刃を持つ大鎌を持ち、コウモリの様な大きな翼を背面に備え、肩口にはマシンキャノン、胸部中央には丸形のセンサー、両腰部にはスラスターを兼ねたバインダーと、両脚先のビームサーベル発振機能が付いた爪を持つ、白と金、グレーで塗装された龍田のガンプラ「ガンダムデスサイズHラストワルツ」が長門を追って戦線に加わった。
「オラオラァ!天龍様のお通りだぁー!」
そう言った天龍は早々にビームライフルショットガンをリアアーマーのマウントラッチにマウントすると、ヒートサーベルを抜きヒートトンファ―を展開し敵機に斬りかかった。接近してきたジムの懐に飛び込み、縦に真っ二つに斬り裂き、背後に回り込んだ敵機も振り返りながら上半身と下半身を分断させた。そして、ジムとボールの弾幕を急上昇で回避し頭部のバルカンをばら撒きながら撃ちまくった。
「龍田っ!」
「りょうか~い」
そこへデスサイズHラストワルツのバックパックから黒い三又の形状をしたGNファングをベースにしたオールレンジ攻撃端末「ホロウファング」を展開しながら現れた。手にした大鎌「ビームデスシザース」を横一文字に切り払った。一気に3機のボールを両断し、周囲に居たジム4機のコックピットを貫通した。
「よっしゃ!次行くぞ!」
「はいは~い!」
天龍と龍田は次の目標を目指して飛翔した。
一方別の戦線では三日月たち月華団のメンバーが敵機を墜としながら前進を始めていた。三日月のバルバトスルプスレクスレイトがツインメイスとテイルソードで敵機を弾き飛ばし、そこにガンダムグシオンセフティアリベイクミディールフルシティが200㎜ロングレンジライフルと200㎜ロングレンジビームライフルを撃ち込んで撃破、取りこぼしを卯月と菊月が接近戦にて対処していく。三日月が2機のジムをテイルソードで串刺しにすると、それを後方へと投げ飛ばし、ビームサーベルを構えてきたジムに対しても攻撃を回避してツインメイスを叩きつけて行動不能にしたのを後方へと弾き飛ばしていく。
「もう2機送ります!長月、お願いしますね!」
「ああ、任せろ!」
ツインメイスで行動不能にされたジムをガンダムグシオンセフティアリベイクミディールフルシティの200㎜ロングレンジビームライフルが撃ち抜く。ランド・マンロディ改二がデモリッションバスタードソードでボールを粉砕し、その後方から卯月号改が青色ラインの入ったマガジン「貫徹弾」をセットしたアサルティットライフルを撃ち放っていく。貫徹弾はジムとボールを容易く貫通していき、爆散させていった。
「やっぱり、三日月が最前線にいると安心して戦えるぴょん!」
「ああ。だが、私たちも負けてはいられないな」
「勿論ぴょん!」
「ボサっとするな菊月、卯月。置いていくぞ!」
「今行くぴょーん!」「すまない。今行く」
バルバトスルプスレクスレイトを先頭に4機は更に敵戦線へ切り込んでいく。
「んじゃ、パパッと片付けちゃうよー!」
また別の戦線では鈴谷のガンプラである、薄緑と、緑、胸部中央を黒色で塗装され、右肩側面には1本の衝角を備え、上部にはデュエルガンダムアサルトシュラウドの可動式レールガンである「シヴァ」を左肩には3つの打突用のスパイクを備えたシールドを持ち、左腰にはビームの刃を展開できる実体剣「レーザー重斬刀」、両脹脛には12連装のミサイルポッドを備え、ブレイズウィザードに76㎜重突撃機銃のマウントパーツを取り付けた「ユナイテッドウィザード」を装着して、右手にビーム突撃銃、左手には76㎜重突撃機銃を装備した「ユナイテッドザク・ウォーリア」を先頭に
「さあ!行きますわよ!」
熊野の、オレンジと薄橙で「ハイネ・ヴェステンフルス専用グフイグナイテッド」をイメージしたカラーリングをした両前腕に4連装のビームバルカンと両腰にスラスターユニット、両脚部には高機動型ザクⅡ後期型のバーニアスラスター、そして稼働翼とビームキャノンが追加された高機動バックパック「ユナイティッドウィザード」を備えた「グフ・ユナイティッド」と
「おい!あまり前に出過ぎるな!」
木曾の全身を黒とダークグレー、左肩や足元などの各所に紺色で塗装し、4本のブレードアンテナと右肩にはザクⅡのシールド、円形の左肩にはビームブーメランをマウントし、両腰にはベース機のスラスターユニット、足先の短くなった脚部にはヒートダガーを内蔵し、前身機から引き継いだX字状のバックパックとABCマントを羽織ったザンバスターを装備した「ガンダムアスタロト・Xバースト」
「島風が一番槍もらうんだからー!」
白とグレー、灰色で塗装された中世の騎士を思わせる肩アーマーと、がっしりした下半身と左腰にはサブウェポンのロングソードを模した剣「ウィンドソード」と、バックパックに装着可能な「ファトゥム-01ナイト」に乗ってガンダムイージスナイトの持っていたランスよりも大型な突撃槍「メガヒートランス 「テンペスタート」」を構え小型な六角形のシールドを装備した「ガンダムウィンドジャスティス」が続いていた。とても対列が組めているとは言えないが、しかし先頭のユナイテッドザク・ウォーリアはビーム突撃銃と76㎜重突撃機銃、そしてシヴァを連射しボールを撃ち抜いていく。そして、その間を縫うようにグフ・ユナイティッドが接近戦を仕掛け、4連装ビームバルカンで牽制を掛けながらテンペストビームソードで敵機を1機ずつ、確実に撃墜していく。
「島風も負けないよー!」
そう言って島風もガンダムウィンドジャスティスを乗せたファトゥム-01ナイトのスラスターのパワーを更に上げ、テンペスタートを構え敵陣へと突っ込んでいった。ヒート化されたテンペスタートにファトゥム-01ナイトの超高速が加わり次々にジムとボールを穿っていく。
「やれやれ…俺も負けていられないな!」
そして木曾のガンダムアスタロト・Xバーストも迫りくる敵機を切り裂いていった。ビームザンバーとバスターガンを使った木曾が最も得意とする戦法で部隊の他の3機に後れを取らないような速度で敵機を撃破されていく。
「熊野!例のアレ、いっくよー!」
「了解ですわ鈴谷!行きますわよ!」
そして、グフ・ユナイティッドがバックパックを射出した。そのバックパックはユナイテッドザク・ウォーリアに向かって飛んでいくと、ユナイテッドザク・ウォーリアは76㎜重突撃機銃を側面にマウントしたユナイテッドウィザードをパージした。
「よっしゃ!軸線りょーこー!」
そしてザクウォーリアのバックパック接続コネクターにユナイティッドウィザードが接続され―――
「こちらもよろしくてよ!」
ユナイテッドウィザードが、グフイグナイテッドのバックパック接続コネクターに装着された。
「ユナイティッドザク・ウォーリア、いっくよー!!」
「グフ・ユナイテッド、行きますわ!」
高機動性を手に入れたユナイティッドザク・ウォーリアが今度は敵機に斬り込み、火力を手に入れたグフ・ユナイテッドが、後方から76㎜重突撃機銃と、4連装ビームバルカン、ファイヤビー誘導ミサイルを全弾発射し、火力支援を開始した。
そして、その近くの戦線ではヲ級の駆る、白と金色で塗装された胸部中央に黄色のクリアパーツを備え、左右へ大きく突き出した金色の肩アーマーと、バルバトスルプスのような曲面を多用した装甲とヒール状の脚部、そして前身機から引き継いだゴールドフレーム・天のバックパックを持った金色のV字アンテナと後方へ湾曲するように伸びたアンテナを持つ「オギュルディアアストレイ・天星」を先頭に、リ級の黒と濃い藍色で塗装された腹部にビームキャノン、左腕には以前まで使用していたドラゴンハング、右肩にはAGE-2ダークハウンドのウイングバインダーをそのまま使用したシールドとアンカーショットを装備し左腰には前身機の大剣の鞘として使用するホルダーがマウントされたストライクガンダムの様な下半身を持つリバウとエールストライカーを組み合わせたようなバックパックを持った黄色のV字アンテナを持つ「ストライクディスティニー」と、ル級の黒とダークグレー、黒みがかった深紅で彩られた、大きく横へ突き出した両肩アーマーと、丸みがかった装甲形状をした脚部、左前腕を覆うように装着したビームシールドとビームサーベル、2連装ビーム砲が合わさったプロヴィデンスガンダムの複合兵装防盾と長銃身のビームライフルを右腕に装備し、円盤状のバックパックにレジェンドガンダムの大型ドラグーンを最上部とバックパックに埋め込まれた物を合わせて4基、小型ドラグーンをバックパック左右に5基ずつ、腰部サイドアーマーに計4基、リアアーマーに計2基の、総計11基を装備した、4本のブレードアンテナを持った「レジェンディウスガンダム」が戦闘を開始していった。
「リ級、ル級!ヲ級が先行するヲ!しっかり付いてきてよね!」
「ああ、取りこぼしは私に任せろ!」
「ル級、任せたぞ。火力支援、頼むぞ!」
「よーし、行くヲ!Xファング、展開!」
ヲ級のオギュルディアアストレイ・天星が前腕内側のサーベルホルダーから2本のビームサーベルを抜くと、腰部左右のアーマーからXファングを射出した。二刀流で次々に近場のジムを撃墜していきながら、少し遠くの敵をXファングで撃破していく。それに続くように、ストライクディスティニーがドラゴンハングを射出、1機のジムを圧壊させ、その隙に大剣を両手で握り、右下から一気に反対方向へ薙ぎ払う。3機のボールがまとめてスクラップになって破壊され、そこにレジェンディウスガンダムの小型ドラグーンがビームを撃ち込み完全撃破する。
「良い連携だヲ!この調子で行くヲ!」
「おう!」「ああ!」
3機は敵機を撃破しながら戦線の更に奥へと進む。
一方、長門たちの空域からほど近い戦場では阿武隈の、青と赤、白のトリコロールで前身機よりも小型化したスラスターを内蔵した両肩アーマーと、腰横にビームサーベルをマウントしたクスフィアス3レール砲を装備したスマートな脚部、ビルドストライクガンダムのビルドブースターを形状をそのままに特殊機能を追加したバックパック「ハイマットビルドブースター」を装着し、胸部から後方へ向かって伸びるウイング状の「ハイマットスラスター」と、ビームを吸収しエネルギーに変換できる機能を持ったシールド「アブソーブシールド」を持った「ハイマットスタービルドストライクガンダム」
全身を金色に染めた、バックパックにハイペリオンガンダムのアルミューレ・リュミエールを装備したバインダーを持ち、両肘、両腰横、リアアーマー、両脹脛外側に「オールレンジビームシールド」を各所2基ずつ装備し、両手首にはビームシールド、右腕に試製双刀型ビームサーベルを内蔵させた「ヒャクライ・スティグマトカスタム」を装備した暁の「ハイペリオンガンダム・アカツキマスター」
白と淡い金色で塗装された、頭部に金色の大きなトサカ状のアンテナと大型V字アンテナ、白色のV字アンテナを持ち、ウイングガンダム(EW版)を思わせる両腕と、曲線を多用した脚部装甲と爪先に金色の爪が施されたヒール状の脚、鳥の顔を思わせるシールド、そしてウイングガンダムゼロ(EW版)の純白の翼を持つバックパックを装着した響の「ガンダム・スノーヴェールフェニックス」
オレンジと白のツートンで彩られた、緑のGN粒子を舞わせながら飛ぶ、大きく突き出した両肩アーマーを持ち、腰部から接続されるバックパックは中央には飛行形態時の機首部と尾部となるGNミサイルコンテナを装備し、それを挟み込む様に先端にGNビームキャノンを内蔵した大型サイドバインダーを左右に持った、両膝とサイドバインダー上部に固定式のGNソードライフルを装着した4本のブレードアンテナが特徴の雷のガンプラ「ガンダムハルートアーチャー」の4機がそれぞれ攻撃を開始していた。
「オールレンジシールド、僚機防御モードで展開!
ハイペリオンガンダム・アカツキマスターが、両肘、両腰横、リアアーマーからオールレンジシールドをパージし、僚機であるガンダム・スノーヴェールフェニックスとガンダムハルートアーチャーにそれぞれ3基ずつを展開させ、バックパックのバインダーを正面に向けて先端と側面、バックパック基部中央の合計5基のビームシールド発生器を展開し、球体上のビームシールドを展開した。そして、ヒャクライ・スティグマトカスタムを乱射し次々に敵機を撃破していった。
「見つからずに侵入するのが私の十八番だけど…今回はむしろ見つかってもとってもオッケーなんだよね!」
ハイマットスタービルドストライクガンダムはアブソーブシールド中央にある開閉式のハッチを開いて正面に構え、ジムの集団へと突っ込んでいった。ジムは手持ちのビームスプレーガンで応戦したが、元々ビームを吸収しエネルギーに変える役割を持つアブソーブシールドを装備したハイマットスタービルドストライクガンダムにとってはありがたい攻撃である。ビームが次々アブソーブシールドに吸収され、阿武隈の視界右端にあるエネルギーメーターがどんどん溜まっていく。
(よーし、これだけ溜まれば…)
阿武隈が武装スロットの中から「SP」を選択した。
「エネルギーディスチャージ!ハイマットスターモード起動!!」
ハイマットスタービルドストライクガンダムのメインカメラが淡く輝き、胸部から伸びるハイマットスラスターの表面と、ハイマットビルドブースターの主翼の間からストライクフリーダムガンダムの光の翼の様な青白い光が溢れだした。そして、それに応じるかの様に腰部フロントアーマー中央から青色の粒子が溢れ出ると機体の正面を覆った。
「いっくよー!」
ハイマットスタービルドストライクガンダムはその状態で更に敵深く突っ込んでいく、ジムとボールの射撃攻撃はハイマットスタービルドストライクガンダムの正面を覆う青い粒子の膜に触れた瞬間打ち消された。ハイマットスタービルドストライクガンダムはビームライフルを放ちながら、1機、また1機と敵機を撃墜していく。そしてその後方から、ウイングガンダムゼロ(EW版)のネオバード形態を思わせる主翼を左右に、副翼を上方へ伸ばし、バックパック中央にツインバスターライフルを左右にマウントしたシールドを装着し、ヒール状の脚部を折り畳み、腰部を180度回転させた「スノーフェニックス形態」に変形したスノーヴェールフェニックスと、ベース機の変形機構をそのまま踏襲し、腰部中央の機首部を頭部に被り、胸部の装甲を上面に向け足先を折り畳んで脚を延ばし両膝とサイドバインダーに取り付けられたGNソードライフルを後方へ向けサイドバインダー左右に手持ちのGNソードライフルを取り付けた変形をしたガンダムハルートアーチャーが、射撃武器を連射しながら飛翔していった。
「敵陣を突破する!行くよ、雷!」
「了解よ!正確な乱れ撃ち、見せてあげるわ!」
そして、変形した2機はツインバスターライフルと、GNソードライフルとGNビームキャノンを乱れ撃ちながら敵陣を駆け抜けていった。
そして、バトル台の一角そこにはナラティブガンダムAB装備を抱えた空母水鬼が立っていた。彼女の左手首には孫たちから貰ったブレスレットが揺れていた。
「今度も、私が深海を……ううん――――」
深海も、夜空も、深空も、みんな守ってみせるんだから!!!
空母水鬼はGPベースをセットし、続いて台座にナラティブガンダムAB装備をセットした。メインカメラが緑に輝き、本体が少し浮き上がる。カタパルトに両足をセットできないナラティブガンダムAB装備は戦闘機型のMAを発進させる方式で発進準備に入った。そして――――
空母水鬼。ナラティブガンダム、行きます!
背部のプロペラントタンクのブースターや脚部を丸々覆っているスラスター、エクストラパックのスラスター全てが一斉に火を噴き、ナラティブガンダムAB装備は高初速で撃ち出された弾丸の様に戦闘宙域へと出撃していった。
続く