艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP100 反逆の狼煙は上がる

「左舷後方カタパルト、瑞鶴さんのAGE-2ハルファス、着艦要請!」

「了解よ赤城さん。許可します!」

「瑞鶴さん、着艦して大丈夫よ」

「了解赤城さん!相対速度…よし、着艦します!」

ネェル・ミネルバの左舷後方カタパルトに着艦を果たすAGE-2ハルファス。着艦したAGE-2ハルファスはカタパルトの内部にある移動式の台座に固定され、格納庫へ運ばれていった。今日も行われていた大規模戦闘訓練は以前の訓練よりも更に過酷を極め、瑞鶴をはじめ多数のガンプラが補給と修理の為にネェル・ミネルバに着艦していた。格納庫へと入った瑞鶴は初めてネェル・ミネルバの格納庫を目にした。

「へぇー…結構しっかりと作られているのね」

「ま、これぐらいしっかりしてないと、安心して修理と補給作業できないからね~」

「望月!」

「両肩のウイングバインダー全部が破損してるのか…んじゃ、とっとと始めるよ~ハルファス用のコンテナ開けるよ蒼龍さん」

「了解!ハルファス用のコンテナ開けるよ!」

「そう言えば機体の整備ってどうやって……わっ!何か小さな人がいる!」

AGE-2ハルファスの周囲を数cmしかない人が飛行していた。瑞鶴はそれを見て驚きを隠せないが、隣で整備を受けていた阿武隈が声を掛けた。

「1/114の兵隊パーツですよ瑞鶴さん!なんかすっごい凝ってて、あたし的にはとってもOKです!」

「阿武隈も補給を受けてたのね」

「あはは…ちょっと無茶して右腕が破壊判定くらっちゃって…さっきまで比叡さんと、霧島さんも居ましたよ!」

「そう…」

そしてそんな会話をしている間に、ハイマットスタービルドストライクの新しい右腕が接続部に繋がった。

「よーし!ハイマットスタービルドストライクの修理完了、いつでもいけるよ!」

「ありがとうございました飛龍さん!瑞鶴さん、先に行きますね!」

「了解よ」

「台座を左舷カタパルトまで移動させるわ!少し待っててね阿武隈ちゃん」

ハイマットスタービルドストライクを載せた台座が、左舷の前方発進カタパルトへと向かって行った。そしてしばらくすると、カタパルトの発信位置まで来た台座から拘束具が機体を持ち上げ、そのままカタパルトまで機体を運んだ。そしてカタパルトがハイマットスタービルドストライクの脚がカタパルトに接続され発進体制をとった。

「カタパルト接続を確認!阿武隈さん、発進どうぞ!」

「阿武隈。ハイマットスタービルドストライク、出撃します!」

カタパルトが高速で走りだし、ハイマットスタービルドストライクを射出した。そして、それから1~2分経過してAGE-2ハルファスの修理と補給も完了し、カタパルトへ向かった。

「カタパルトの接続確認!瑞鶴さん、発進どうぞ!」

「なんか、ちょっと変な気分ね…瑞鶴。ガンダムAGE-2ハルファス、出撃よ!」

それからしばらく戦闘は続き、やがて今回も勝利で幕を閉じた。

 

一方その頃、街中で取材を行っていた青葉がいた。

「あ、お話ありがとうございました!お時間を取らせてしまってすいません」

だが青葉は、新しい情報が手に入らず困り果てていた。

「うーん……またしても新しい情報がありませんでした。もうこれで1週間連続…青葉、ちょっと困ってきました……はぁ…」

とぼとぼと歩を進める青葉。すると―――

「なら私が情報をあげますよ」

「え、誰―――ぁ」

背後から何者かが青葉の首を手刀で叩き、気絶させてしまった。

 

薄っすらと太陽の光が差し込む暗い路地裏。そこに青葉は倒れていた。しばらくして、青葉は意識を取り戻し、ゆっくりと立ち上がった。

「う……私は…一体?」

「目が覚めました?青葉さん…」

「っ!」

青葉の背後、そこには吹雪が立っていた。

(真っ白な髪に真っ赤な両目、それにあの異形の左腕……)

「ええ、そうです。青葉さんが探し回ってる…吹雪ですよ」

(考えが読まれた!?)

吹雪の言葉に思わず身構える青葉。それを見た吹雪は小さく笑いながら口を開いた。

「もう、そんなに身構えないでくださいよ!私は青葉さんを殺す為に連れ去ったんじゃないんですから!」

「………どういうことですか?」

「青葉さんにお願いしたことがあったんですよ!ちょっと手荒な真似してごめんなさい」

「私にお願い事?」

「はい!黒野深海に伝えてほしいんです。最後の時は―――」

 

 

 

3日後だってね

 

 

 

「っ!!」

吹雪の言葉に動揺する青葉。すると吹雪はゆっくりと青葉に近づいてきた。そして何故か先程と関係ない話をし始めた。

「そうそう…私って電ちゃんの細胞を使ったクローンなんですけど、艦船時代のこと何でか憶えてるんですよね~」

「い、いきなり何の話ですか?」

「わからないんですか~?なら、思い出させてあげますよ」

すると吹雪はその左腕で青葉の顔をガシリと掴み、そのまま建物の壁に圧しつけた。

「わっ!」

「……サボ島での海戦。貴女が何をしたか…忘れる訳ないですよね?」

「っ!」

青葉は思い出した。艦船時代、サボ島沖での海戦で自分は敵艦に向けて「ワレアオバ」と発光信号を送った。そのせいで、艦隊に損害を与えてしまった(※注意 と言う解釈もある)。そしてその時に艦船時代の吹雪は沈んだのだ。吹雪は目をギョロリとさせ、狂気じみた笑みを浮かべ、青葉に言った。

「今度は、余計なことしないでくださいよね?でないと―――」

 

 

 

 

貴女も鉄底海峡(アイアンボトムサウンド)行きですからね?

 

 

 

 

「――――!」

青葉は脅えた表情で首を縦に振った。吹雪は狂気じみた笑顔を浮かべながら言った。

「そうそう……それでいいんですよ…あ・お・ば・さ・ん!」

青葉の瞳からは涙が溢れていた。そして吹雪は青葉の顔から左腕を外した。地面に座り込んだ青葉は未だに息を整えるので精いっぱいだったが、吹雪は気にする事もせず振り向きながら言った。

「じゃあ、お願いしますね。青葉さん!」

そして吹雪は去っていった。

 

続く

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