艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
眼前に佇むプラフスキー粒子精製工場から、莫大な量のプラフスキー粒子が舞い上がった。そのプラフスキー粒子が放つ青い光はこの場にいる者たちが今までに見たことがない程、濃く美しい光だった。
「凄い……」
「こんなプラフスキー粒子の光は……見たことないよ」
「綺麗なのです……」
その光に見とれていた電たち…いや、その場に居たほとんどの者がそうだった。しかし、深海がそんなメンバーに一喝を入れた。
「見とれている場合じゃないぞ!急いで施設内にシステム台をセットしろ!」
深海の一喝を聞いたメンバー全員が慌しく動き始めた。深海の鎮守府にあったバトル台全てをトラックに乗せてここまで運び、今度は自分たちと妖精で協力して台を施設の中へと運び込まなければいけなかったのだ。当たり前のことだが、ガンプラはプラフスキー粒子が無ければ動けない。つまり今メンバーがいる外でシステムを起動させてしまった場合、途中でガンプラが動かなくなる可能性があるのだ。メンバーたちは、急いでトラックに向かい全員で協力して台を運び出していった。トラックの荷台からは妖精たちが次々飛び降りてきて、台を運ぶメンバーの元へと駆け付けては下から台を持ち上げメンバーを手伝う。特に凄かったのは、やはり深海と空母水鬼だった。あろうことか、たった2人でバトル台を持ち上げスタコラと施設内へと歩いていったのだ。
(やっぱり、アドミラルって化け物ね……)
その光景を見て、ビスマルクはそう思うことしか出来なかった。
(まあ…まだ深海棲艦の母さんはともかく、俺も空母並の
ビスマルクの視線を感じた深海は、勝手にそう返していた。
そしてそれから数十分が経過した時、遂に全てのバトル台が施設内に運び込まれた。そして深海はバトル台を「緊急起動モード」で立ち上げた。
「Gun-pla Battle Emergency mode Stand up!Please set your GP base」
緊急起動モードで立ち上げられたバトルシステムは、ハイペースで起動セッションを続けていった。メンバーたちはそれぞれのGPベースを台にセットする。
「Beginning Plavsky particle dispersal. Please set your Gun-pla.」
戦場となるフィールドは形成されず、バトル台からプラフスキー粒子が舞い上がる。そして全員がガンプラを発進台にセットした。システムが機体を読み込み、メインカメラが淡く発光する。
「Battle Start!」
52機のガンプラと1隻の戦艦が発進体制に入り、そして一斉に出撃していった。
「長門。ケンプファージライヤ、出るぞ!」
「ビスマルク。GN-XV、出撃するわ!」
「大鳳。Hi-νトールギス、出るわよ!」
「プリンツ・オイゲン。パワードジムガーディアン、出撃します!」
「金剛。インフィニットバーニングラブガンダム、Take-offデース!」
「比叡。ガーディーフォビドゥンガンダム、気合っ、入れてっ、行きまーす!」
「榛名!ガンダムEz-AS、出撃します!」
「霧島。ブーストカラミティガンダム、出撃よ!」
「天龍。ジークイフリート、出撃するぜ!」
「龍田。ガンダムデスサイズHラストワルツ、出撃します」
「木曾。ガンダムアスタロト・Xバースト、出るぞ!」
「行くわよ、不知火!萩風を取り戻すわよ!」
「了解です、陽炎!」
「陽炎。ガンダムFX、出撃しまーす!」
「不知火。ガンダムⅩブルーメギド、出撃します!」
「さあ、出るわよ瑞鶴!」
「ええ!加賀さん!」
「翔鶴姉ぇ…待ってて……瑞鶴。ガンダムAGE-2ハルファス、出撃よ!」
「加賀。ガンダムAGE-1エグゼバウンサー、出撃します」
「ヲ級。オギュルディアアストレイ・天星、出るよ!」
「リ級。ストライクディスティニー、出る!」
「ル級。レジェンディウスガンダム、行くぞ!」
「最上。デスティニーガンダムリベリオン、出撃するよ!」
「鈴谷。ユナイテッドザク・ウォーリア、いっくよぉー!」
「熊野。グフ・ユナイティッド、出撃しますわ!」
「島風。ガンダムウィンドジャスティス、出撃しまーす!」
「三日月。ガンダムバルバトスルプスレクスレイト、出撃します!」
「長月。ガンダムグシオンセフティアリベイクミディールフルシティ、行くぞ!」
「睦月!4代目睦月号・改、いざ参りますよー!」
「文月。文月・スーパースペシャルマンロディ、出撃ですぅ!」
「菊月。ランドマンロディ・改二、出る!」
「卯月。卯月号・改、出撃でぇ~す!」
「川内。影光式、出撃します!」
「秋月。ウイングガンダムゼロ・アランダイト、出撃です!」
「初月。ガンダムトライオークアンタ、出るぞ!」
「涼月。ガンダムサバーニャ・ハイスナイプ、出撃致します!」
「防空棲姫。ガンダムボークルス、出ます」
「駆逐棲姫。2.12ガンダム、出撃する」
「阿武隈。ハイマットスタービルドストライクガンダム、出撃します!」
「北上。ヘビーアームズZZガンダム、出撃します」
「大井。ガンダムドーベンアームズ、出撃します!」
「伊勢。ガンダム試作改3号機ステイメンMk-2、出撃します!」
「日向。ガンダム試作改2号機キリサリス、出撃するぞ!」
「暁。ハイペリオンガンダム・アカツキマスター、出撃しますッ!」
「響。ガンダム・スノーヴェールフェニックス、出撃する」
「雷。ガンダムハルートアーチャー、いっきまーす!」
「山風。ホロルドロッソ・イージスガンダム、行くよ」
「涼風。ジェッズネロ・ブリッツガンダムで本気見せたげるぅー!」
「大和。ドレットノートスターゲイザー、出撃です!」
「空母水鬼。ナラティブガンダム、行きます!」
「黒野深海。ガンダムエクストリームアウェリアス――――」
「深海提督!」
深海が出撃をしようとした時、不意に通信が入った。深海が左側のモニターを見るとそこには扶桑が映っていた。
「扶桑、何だ?」
「…時雨をお願いしますね」
「っ!」
「撃墜なんかさせたら、後で八つ裂きにするわよ!」
今度は山城がモニターに映り込んで深海に怒鳴りつける。
「わかっている。俺も自分の妹が傷つくのを見たくはないからな」
「え、今何と―――」
「エクストリームアウェリアス、出るッ!」
エクストリームアウェリアスは扶桑たちの言葉を待たずに出撃していった。一方の白雪は少し考え事をしていた。
「吹雪ちゃん……」
ガンプラバトルで勝つ為だけに生み出された自分たちに、楽しい思い出はない。艦娘としての記憶もない。悲しみに溢れた自分たち。白雪は、ギュッと操縦桿を握りしめた。
「この悲しみの連鎖……終わりにしてみせる!今日、ここで!」
ガンダム・ホワイトボトムサウンドは発進体制に入った。
「白雪。ガンダム・ホワイトボトムサウンド、行きますッ!」
ガンダム・ホワイトボトムサウンドは飛び立った。そして決心を固めていたのは、電たちも同じだった。
「じゃあ夕立たちも行くっぽい!」
「うん!必ず、村雨たちを取り戻すんだ!」
「そして……吹雪さんを…必ず止めてみせるのです!!」
ユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアが発進体制に入った。
「皆を取り返して、もう1度全員で笑い合うんだ!」
夕立!ユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメア、出撃よッ!!
ガンダムエンドレインバレットが発進体制に入った。
「今日で止ませてみせる。まっくろな雨を……必ずッ!」
時雨!ガンダムエンドレインバレット、行くよッ!!
イナヅマガンダムトリニティⅥが発進体制に入った。
「必ず止めてみせます。レ級、そして…吹雪さんっ」
「行くぞなのです電!今日で決着をつけてやるのです!」
「なのです!行きましょうぷらづま!電たちの力で、未来を勝ち取るのです!!」
電はグッと操縦桿を握りしめ、叫んだ。
電!イナヅマガンダムトリニティⅥ、出撃ですッ!!
プラフスキー粒子の輝きの中へ、3機は飛び立った。
続く