艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

111 / 141
EP104 灼熱の炎

ガンプラ全機が出撃し、ネェル・ミネルバに集結する。そして進撃を開始しようとした時、それは現れた。

「本艦正面に多数の反応!敵機と確認!」

ネェル・ミネルバの索敵を担当していた赤城が声を張り上げる。

「来たか…」

ネェル・ミネルバの前に鎮守府の訓練とは比にならない程大量のガンプラが現れた。量産機からワンオフ機のガンダムタイプ、MSからMA、戦艦までと、どうすればこれ程の量を用意できるのか、と言いたくなるほどの大群が彼女たちの前に立ちはだかった。

「何て数……1000機や2000機どころじゃない!」

「流石にあの数に突っ込むのは無理があるぞ提督。どうする?」

ビスマルクと長門が出現した敵の大群に驚きつつ、深海に作戦を尋ねた。しかしこの事態を既に予測していた深海は驚く様子も見せず、陽炎、不知火、日向、空母水鬼に声を掛けた。

「陽炎、不知火、日向、母さん、準備はいいか?」

「大丈夫よ深海指令!もう用意は出来てるわ!」

「こちらも準備完了です」

「いつでもいけるぞ」

「オッケーだよ深海!」

「わかった。全機射線上から退避、アウェリアスウイング展開。さあやるぞ」

深海の言葉に合わせ、全身から金色の光を放つガンダムFXとガンダムXブルーメギドがフォースサテライトキャノンとサテライトキャノンを展開し、ネェル・ミネルバの正面へ向かうと、それに続いてナラティブガンダムAB装備とメガラジエーターシールドからアトミックビームバズーカの砲身を取り出し、右肩の基部に接続したガンダム試作改2号機キリサリスが前へ出た。そしてネェル・ミネルバの中央線上にアウェリアスウイングを射出し、機体全ての砲を正面へ展開、連結状態となったヴァリアブルライフルを構えたエクストリームアウェリアスが現れた。

「…照準調整、完了」

5人の目元に照準カーソルが合わさり、そしてそれは放たれた。

 

 

てえぇぇぇー!!!

 

 

ガンダムFXのフォースサテライトキャノン、ガンダムXブルーメギドのサテライトキャノン、キリサリスのアトミックビームバズーカ、ナラティブガンダムAB装備のハイメガキャノン、エクストリームアウェリアスの全門斉射が敵の敵機群へ向けて発射された。ガンプラサイズで30㎞にも及ぶ光が、出現した敵機を次々に飲み込んでいった。

「なんてビームなの…」

その光景を見た大鳳は思わず声をあげ、他のメンバーはただただ唖然としていた。そして、光が消えた時、敵機軍団の中央には巨大な風穴が空いていた。

行くぞ!中央を突破するッ!!

「よーし、敵陣突破で活躍しちゃうよー!」

深海の言葉で我に返ったメンバーたちは、ナラティブガンダムAB装備を先頭に5機のガンダムによって開けられた風穴へと次々に突入していった。

「サブアーム、ABファンネル展開!」

ナラティブガンダムAB装備はサブアームを展開し、コンテナからABファンネルを次々に射出した。風穴の中央を走るナラティブガンダムAB装備は、真っ先に敵機から攻撃を受けた。先程の攻撃範囲外に居た機体がナラティブガンダムAB装備に次々ビームを撃ち込んできた。

「凄い数。でも、この程度の攻撃じゃ秋雨ちゃんたちが作ったナラティブガンダムは墜ちないよ!」

その巨体を細かく動かし、空母水鬼はビームの十字砲火の中を飛んだ。サブアームのビームガンと、ABファンネルによる対空戦闘を行いながら筒先端のビーム砲と、エクストラパックの大型ビーム砲を撃ち続け、敵機を撃破していく。

「母さんに続け!行くぞ電、白雪!」

「なのです!」「はい!」

ナラティブガンダムAB装備の後方から、エクストリームアウェリアス、イナヅマガンダムトリニティⅥ、ガンダム・ホワイトボトムサウンドが続いた。

「CPU制御の機体ごときで、俺を墜とせると思うなッ!」

ヴァリアブルライフルをショートバレルにし、全身のビーム砲とアウェリアスウイングを全て展開、圧倒的な高機動性で迫りくる敵機を次々撃墜していくエクストリームアウェリアス。深海は先程の砲撃で、この場に出現したガンプラたちはバトルシステムによって制御され、トレーニングモードで出現するプラフスキー粒子が形作ったガンプラたちであることを見抜いていた。CPUによって制御されている機体は、トレーニングレベルを上げれば高度な動きをとるようになるが、今自分たちと戦っている敵機は単純な動きが目立っていた。ハイレベルな戦闘技術を持つ深海にとっては、雑魚も同然だ。

「電も続くのです!」

エクストリームアウェリアスの後ろを付いてきたイナヅマガンダムトリニティⅥは、3点バーストモードのヴェールフェニックスライフルで弾幕を張りながら、エクストリームアウェリアスの背後をしっかりと追従していた。3発同時に撃ち出されたビームは、敵機のコックピットを確実に撃ち抜いていき、撃破していく。そして遠距離の敵に対しては、レインバレットキャノンによる遠距離射撃で撃破し、更に奥を目指していく。

「私も、こんな所で足踏みしていられない!」

イナヅマガンダムトリニティⅥの後方から、ガンダム・ホワイトボトムサウンドが続く。ビームライフルで敵機を撃ち抜きながら、マイクロミサイルを発射。自分たちに近づけさせまいと、次々に敵機を撃ち落としていく。

「てぇーい!」

イナヅマガンダムトリニティⅥが左肩のアーチャーエッジを投擲し、2機のゲルググを撃破し、2機の爆煙の中をエクストリームアウェリアスが駆け抜けた。

「沈めぇ!」

エクストリームアウェリアスはヴァリアブルライフルを機体左右へ向けると、ビームを照射。そのまま機体を高速で一回転させ、周囲の敵機を纏めて薙ぎ払った。

「逃がさない!」

そしてその上空をガンダム・ホワイトボトムサウンドが高速で飛び、機体を回転させながら腰部のビーム砲を展開、ガイアガンダムとガンダムキマリスに向け発砲、2機を撃ち抜きその後方に居たイージスガンダムとV2ガンダムも撃ち抜いた。

「主砲照準!左舷前方のムサカ級、てぇー!」

後方からネェル・ミネルバの主砲が放たれた。ビームは数機の敵機を飲み込みながら螺旋を描いて収束、左舷前方に居たムサカ級を撃ち抜いた。

「右30度方向から敵機接近!」

「CIWS撃ち方始め!」

ネェル・ミネルバに多数の敵編隊が来襲した。山城はすぐさまCIWSを起動させ対空戦闘を開始、そこに涼月のサバーニャ・ハイスナイプが割って入り迎撃を開始した。

「ネェル・ミネルバはやらせません!シールドビット、ライフルビット展開!」

サバーニャ・ハイスナイプはGNビームサブライフルとGNライフルビットが火を噴き、次々に敵機を撃墜していく。

「左90度方向、右120度方向からも敵機の接近を確認!ミサイル、来ます!」

「副砲三式弾、自動追尾にて砲撃開始!」

「回避!取り舵45度、上げ舵15!」

「くうっ!」

「文月・スーパースペシャルマンロディの弾幕をくらえぇー!」

文月・スーパースペシャルマンロディがビームサブライフルと、両肩のビーム機関砲をばら撒き、可能な限りのミサイルを撃ち落としていく。

「フィンファンネル!」

文月・スーパースペシャルマンロディがミサイルを撃激していた間に、Hi-νトールギスがフィンファンネルを射出、迫って来ていたサーペント3機とジェットストライカー装備のウィンダムを5機撃墜した。

「ボークルスの対空弾幕、舐めてもらっては困る!」

ガンダムボークルスもまた、ネェル・ミネルバの右舷側にて対空戦闘を開始した。ビームライフルと大型ビームランチャー、バックパックのレールキャノンを次々に敵機へと撃ち込んでいく。

「山城!第1主砲照準、右舷45度方向のネルソン級、第2主砲照準、左舷前方のザンジバル級!」

「了解!第1、第2主砲照準!てぇー!」

再び51センチ主砲が火を噴いた。螺旋を描いた2つのビームはネルソン級とザンジバル級の船体中央に命中、お互い船体を真っ二つに割って轟沈した。

一方長門は、敵機のネェル・ミネルバへの接近を既に許してしまった事に焦りを感じていた。

「くそ!既に戦線を突破した敵がいたかっ…C隊はネェル・ミネルバの左翼方面、B隊は右翼方面の防衛に当たれ!A隊とD隊は私に続け、ネェル・ミネルバ正面方向の敵機を迎撃するぞ!足の速いE隊は、遊撃隊として各方面の援護だ!これ以上、ネェル・ミネルバへの接近を許すなッ!」

 

了解っ!

 

「ケンプファージライヤの力、侮るなよ!」

長門は、武装スロットからビームライフルとバスターランチャーを選択した。左側のウェポンコンテナからバスターランチャーが取り出されると、長門はその場でケンプファージライヤをバク転させた。バク転の反動でコンテナからバスターランチャーが飛び出すと、ケンプファージライヤはそれをキャッチし、左手に装備。ビームライフルと合わせて、バスターランチャーを連射した。ビームライフルが迫って来ていたジムⅢに命中し、バスターランチャーのビームがシナンジュとガンダムF91、ジェガンを貫通し爆発させる。

「逃がさん!」

続けてシールド背面のシュツルムファウストを2発発射し、下方から迫って来ていたジンハイマニューバとガンダムキュリオスを撃破した。

「ヲッヲー!長門に続くヲー!」

両腕からビームサーベルを出力したオギュルディアアストレイ・天星がケンプファージライヤの隣を通り過ぎ、目の前に居たリックディアスを右袈裟斬りで仕留め、背後から迫って来ていたムーンガンダムを左回転斬りで斬り裂きそのまま急上昇、遠方から狙っていたカラミティガンダムのコックピットを右手のビームサーベルで串刺しにした。

「薙ぎ払うヲッ!」

そのままカラミティガンダムを斬り払うと、胸部のビームカノンを照射しカラミティガンダムも含めて、周囲の敵機を薙ぎ払った。

「援護するぞヲ級!ドラグーン射出!」

そこにレジェンディウスガンダムの小型ドラグーンが飛来し、更に周囲の敵機を撃墜した。

「ル級、助かったヲ!」

「おいお前ら、気ぃ抜くんじゃねぇぞ!」

そこにジークイフリートとガンダムデスサイズHラストワルツが現れ、次々に敵機を撃墜していった。

「わかっている!」

リ級がストライクディスティニーのドラゴンハングを射出し、グレイズを圧壊させながら声をあげた。

「お喋りはそこまでだ!次が来るぞ!」

「わかったわ~長門」

その頃左翼方面では、三日月のバルバトスルプスレクスレイトを先頭切って敵機を撃墜していた。右手のツインメイスをメビウス・ゼロに叩きつけ、テイルソードでガンダムMk-Ⅱを串刺しにして放り投げ、そのガンダムMk-Ⅱをセフティアリベイクミディールフルシティのロングレンジビームライフルが止めを刺す。

「そこです!」

更に攻め込んだ三日月は左手のツインメイスをGセルフに向け投擲、ツインメイスが胴体に直撃したGセルフにテイルソードで追撃を掛けコックピットを串刺しにした。そして再びテイルソードで相手を放り投げると、ツインメイスを回収した。

「よし、次に行きましょう!」

「ん?待て、三日月!」

その時、長月が何かに気づいた。セフティアリベイクミディールフルシティのレーダーが高熱原体を捉えた。長月は咄嗟にバルバトスルプスレクスレイトの胴体を抱え込んで、その場原緊急回避を行った。そして、バルバトスルプスレクスレイトがいた地点を黄色のビームが通り過ぎ、続いて大型の赤い機体が通り過ぎた。

「3人とも警戒するぴょん!ヴァル・ヴァロだぴょん!」

「スターダストメモリーに登場したモビルアーマーか!」

大型の赤い機体の正体はヴァル・ヴァロだった。甲殻類を思わせる曲線形状をしたジオン軍の試作型MAである。ヴァル・ヴァロは三日月たちの前を通り過ぎた後、方向転換し戻ってきた。

「ビームに対する耐性がある筈…なら、私が先頭を行きます!」

三日月はツインメイスを武装スロットから外し、ソードメイスを選択した。バルバトスルプスレクスレイトがツインメイスをバックパックに懸架し、バックパック左側にマウントされたソードメイスを引き抜いた。

「三日月、援護は私に任せてくれ。デモリッションバスタードソードが役に立つはずだ」

「了解です菊月。いきます!」

そう言った三日月はバルバトスルプスレクスレイトをヴァル・ヴァロへ向かわせた。それに続くようにランド・マンロディ改二が続く。

「後方から援護するぴょん!」

「ああ、了解だ!」

そして後方から、セフティアリベイクミディールフルシティと卯月号改が援護を始めた。まっすぐ突っ込んでくるバルバトスルプスレクスレイトとランド・マンロディ改二に対し、ヴァル・ヴァロは機首部のメガ粒子砲を発射してきた。しかし、発射までの予備動作である機首部の展開をいち早く察知した三日月と菊月は、いとも簡単にメガ粒子砲を回避しヴァル・ヴァロへの接近を成功させた。しかしヴァル・ヴァロは大型クローアームを展開、バルバトスルプスレクスレイトを掴もうとした。

「その程度の攻撃!」

しかし、これも察知していた三日月はソードメイスを最上段から一気に振り下ろして大型クローアームに叩きつけた。クローアームを弾き飛ばし、次の攻撃に移ろうとした三日月だったが、その隙を突いてヴァル・ヴァロは対空ビーム・ガンをバルバトスルプスレクスレイトに向けて発砲しようとした。三日月はそれを見逃してしまい、今にもビームが発射されそうになっていた。

「させるか!」

そこに菊月のランド・マンロディ改二がヴァル・ヴァロ上空へ切り込み、デモリッションバスタードソードをヴァル・ヴァロの胴体に叩きつけた。ヴァル・ヴァロは大きく機体のバランスを崩した。

「動きが止まった。今だ卯月!」

「まっかせろぴょーん!」

そこにセフティアリベイクミディールフルシティの200㎜ロングレンジライフルと、卯月号改のアサルティットライフルの貫徹弾が命中した。

「連続して同じ部分を狙われれば、装甲も脆くなる!くらえぇー!」

長月と卯月は、同時の射撃であるにもかかわらずほぼ同じ個所に弾丸を命中させたのだ。2機からの同時箇所への射撃でヴァル・ヴァロの表面装甲は大きく沈み込んだ。

「そこっ!」

その箇所へ向けバルバトスルプスレクスレイトはソードメイスを突き立てた。刀身の約半分がヴァル・ヴァロに食い込み、その場から激しいスパークが上がった。

「零距離なら!」

バルバトスルプスレクスレイトは左腕の200㎜砲をその穴へ向け連続で発砲した。緑色のビーム弾がヴァル・ヴァロ内部に次々吸い込まれていく。今回の様なあらゆる状況が発生する戦闘に対処するため、三日月は望月に依頼し左腕200㎜砲のマガジンを「200㎜ビーム弾」に変更していたのだ。装甲内部に何発ものビームをくらったヴァル・ヴァロは次第に爆発し始めた。バルバトスルプスレクスレイトはソードメイスを引き抜きながらその場を離脱し、やがてヴァル・ヴァロは爆散した。

「やったぴょん!大物を仕留めたぴょん!」

「喜ぶのは早い様だ。次が来たぞ!」

「瑞鳳の為にも、ここは抜かせません!」

三日月たちは新たに迫ってきた敵機への攻撃を開始した。

「クソッ、何て数なの!」

その頃、戦線突破部隊はビスマルクを先頭にして何とか敵機の切れ目目前まで迫っていた。しかし、後方へ行けば行くほど敵機の数は増えていき戦線突破隊はなかなかこれを打ち破れなかった。

「あまいわ!」

GN-XVはGNビームライフルでリックドムⅡとイナクト、Gアルケインを撃ち抜き、接近してきたガンダムエクシアと、ソードインパルスガンダムを左手のGNビームサーベルであっさりと切り捨てた。

「姉さま!」

すかさずパワードジムガーディアンがカバーに入り、ビームマシンガンでOガンダム、ストライクノワールガンダムを撃破する。

「まずいね…何とかこの場を突破しないと」

別の場所で時雨がビームピストルを連射しながら呟いた。

「くっそ~このままじゃ埒が明かないっぽい!」

その近くでユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアがジェガンを撃墜しながら夕立が言った。そこへ巡航形態のホロルドロッソ・イージスが飛来し突撃形態へ変形しスキュラを放った。放たれたビームにVガンダムとハイザック、ネモ、ダブルオーガンダムが貫通し爆発させる。

「早く…早く深海にぃの所に行かないとっ」

そして再び巡航形態となったホロルドロッソ・イージスがそのまま敵機の中へと飛び込もうと移動していった。

「山風、無茶っぽい!」

夕立が制止したが、山風の耳にその言葉は届かずホロルドロッソ・イージスはますます先行していく。

「私が行く!」

駆逐棲姫の2.12ガンダムが先行していくホロルドロッソ・イージスを追いかけ始めた。

「深海にぃの所に―――キャアッ!」

しかし、先行するあまりホロルドロッソ・イージスは遂に敵からの攻撃によって被弾してしまった。被弾を受けてホロルドロッソ・イージスはバランスを崩してしまった。

「深空!くそっ」

思わず声をあげる時雨。山風の援護をしようとした時雨だったが、新たにガンダムAGE-3ノーマルとクランシェが迫った為、結局動けずにいた。

「いやあっ!」

「山風!」

被弾を繰り返すホロルドロッソ・イージスに2.12ガンダムが到着しようとしていたが、その瞬間ホロルドロッソ・イージスに百万式(メガシキ)がメガライドランチャーをホロルドロッソ・イージスに向けて発射した。完全な直撃コースで飛来するメガライドランチャーのビームに、山風は恐怖に支配されてしまい動けなくなってしまった。

「あ――」

(駄目だ!間に合わ―――)

だが、メガライドランチャーが直撃する瞬間、赤い機体がホロルドロッソ・イージスをかっさらっていった。

「何だ!?」

「え、あたし?」

撃墜されていないことに気づいた山風が困惑した声をあげた。山風は正面モニターを見た。そこには――――

「まったく…俺の元に来ようとするのはいいが、無茶し過ぎだ」

「深海にぃ!」

そこに居たのはエクストリームアウェリアスだった。

「機体は動けるな?」

状況が状況なので、深海は無駄な会話を省き山風に単刀直入に尋ねた。

「う、うん!」

「なら行くぞ。……聞こえるか秋月」

状況をすぐに把握した深海はすぐに秋月を通信で呼び出した。

「はい!何でしょうか深海提督」

「フォーメーションを寸断する。手伝ってくれ」

「了解!そちらに向かいますね!」

「頼む。…駆逐棲姫、少し深空を頼めるか?」

「ああ、任せておけ」

「深海にぃ!」

「深空、駆逐棲姫と夜空たちから離れるなよ」

合流した駆逐棲姫に山風を預けた深海は、その場から離脱していった。

「ビスマルク、聞こえるか?」

「何よアドミラル!今忙しいのょ――――」

「敵機のフォーメーションを寸断する。全機、突破準備だ」

「え!ちょっ、いきなり!」

「急げよ」

そこで深海は通信を切った。通信を切られた瞬間ビスマルクは思わず、キィー!!とムキになった声をあげたのだった。そしてその後、深海は秋月と合流した。

「深海提督!」

深海はエクストリームアウェリアスをウイングゼロ・アランダイトと背中合わせにさせ、敵機を撃墜しながら秋月に作戦説明を始めた。

「秋月、俺とお前のローリングツインバスターライフルでまとめて敵機を薙ぎ払う。動きを合わせてくれ」

「なるほど、了解です!」

「では行くぞ。攻撃用意」

その時、ビスマルクから通信が入り全機の突破準備が完了したと連絡が深海の耳に入った。エクストリームアウェリアスと、ウイングゼロ・アランダイトは背中合わせのまま両手に保持したヴァリアブルライフルとツインバスターライフルを機体左右に向けた。そして、4門の銃口から照射ビームが撃ち出された。

「今だ!」

その次の瞬間、エクストリームアウェリアスとウイングゼロ・アランダイトが高速で回転を始めた。するとその回転に、次第に角度が付いてきた。斜め上と下にも放たれた回転照射ビームは次々に現れる敵機を焼き払っていった。そして、何度も照射ビームが通ったその周囲の敵機は全滅していた。

「ビスマルク!」

「わかってるわよ!全機、今のうちに戦線を突破するのよ!」

 

了解!

 

敵陣突破部隊は、戦線を突破。施設深部を目指して進撃していった。

 

続く

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。