艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP106 今は…

異形のガンダムと対峙した陽炎と不知火、瑞鶴は自分たちの姉妹が姿を変えて自分と対峙していることに驚きを隠せずにいた。すると駆逐水鬼がガンダムFXに気づいて口を開いた。

「そのガンプラ…ああ、陽炎姉さんか。お久しぶりです…不知火姉さんもいるんですね」

「萩風!私たちのことがわかるの!」

「ええ、わかります。この前、マスターに記憶を戻してもらったんです。だから、わかります」

「そ、そっか……」

「でも、ここを通す訳には行きません。姉さんたちだとしても、通せません」

駆逐水鬼の異形のガンダム「ガンダム(ダブルカイ)」はビームライフルの銃口をガンダムFXに向けた。

「っ!」

そして瑞鶴もまた、翔鶴に通信で呼びかけていた。

「翔鶴姉ぇ、翔鶴姉ぇ!」

「瑞鶴…ね」

「翔鶴姉ぇ!良かった、早く一緒に帰ろうよ!」

「……それは出来ない」

「なんで―――っ!」

深海化翔鶴の異形のガンダム「ガンダム∀GE(ターンエイジ)-3」はフィンファンネルを展開、それらがAGE-2ハルファスを取り囲んだ。

「ここを通すな、って吹雪ちゃんに言われたの。だから、一緒に帰れないわ」

「翔鶴姉ぇ!」

その時だった―――

 

瑞鶴!

 

「っ!?」

AGE-1エグゼバウンサーの放ったドッズマグナムのビームがガンダム∀GE-3に向かって飛んだ。∀GE-3はそれを急上昇で回避し、手にしていたスタングルライフルと同型のビームライフルをAGE-1エグゼバウンサーに向けて放った。それを回避しながら、通常モードのドッズマグナムで応戦する加賀は、瑞鶴に言い放った。

「何をボーっとしているの!やられたいの!」

「加賀さん!」

「今の彼女は敵よ!腹をくくりなさい瑞鶴!それに今は―――くっ!」

そして遂にフィンファンネルも動き出し、AGE-2ハルファスを襲い始めた。

「わかってるわよ!くうっ!」

瑞鶴はフィンファンネルの砲撃を回避しながら、応戦を余儀なくされてしまった。そして、ガンダムDχもビームライフルをガンダムFXに向け発砲し、遂に戦闘が始まった。

「萩風!」

ガンダムFXはそれをバインダーシールドで受け止め、急速に後退した。それをカバーするようにガンダムXブルーメギドがシールドバスターライフルを撃ち、ガンダムDχを牽制する。

「流石、不知火姉さん。正確な射撃…でも、正確過ぎる!」

ガンダムDχか開いた左手を右腰に回すとそこにあった3本のビームサーベルを指の間に挟んで抜刀。シールドバスターライフルから放たれたビームを斬り、かき消した。

「なっ!」

そのままガンダムDχはガンダムXブルーメギドに向かって切り込んできた。先程駆逐水鬼が見せた芸当に若干驚いていた不知火だったが、すぐさま武装スロットから大型ビームソードを選択。ガンダムXブルーメギドは居合斬りの要領で大型ビームソードを抜き放ち、ガンダムDχの袈裟斬りを受け止めた。

「何のつもりですか萩風!今あなたたちがやろうとしていることは―――」

「そんなの私には関係ありません。私はマスターの命令を遂行するだけ」

「萩風!」

ガンダムXブルーメギドがガンダムDχを押し返し、そこへガンダムFXが斬り込んだ。ガンダムFXはハイパービームソードを上段から斬り降ろしたが、ガンダムDχは身を反らした最小限の回避方法で攻撃を回避し、ビームライフルをほぼ零距離で撃ち返してきた。ガンダムFXはバインダーシールドでビームを受け止めたが、弾き飛ばされた。しかし陽炎はすぐに体勢を立て直し、再び斬りかかった。

「はあぁぁー!」

 

AGE-1エグゼバウンサーとAGE-2ハルファスもまた、∀GE-3との戦闘を開始した。フィンファンネルのビームを回避しながら、ハイパードッズマグナム下部のビームバルカンを撃ちファンネルを牽制していた。しかし、元々優れた空間認識能力を持つ翔鶴のファンネル操作によって瑞鶴は少しずつ焦り始めていた。

「翔鶴姉ぇ、正気に戻って!」

「………」

「そこよ!」

そんな中で加賀のAGE-1エグゼバウンサーは直接∀GE-3を狙って攻撃した。しかし、ドッズマグナムのビームはことごとく回避されてしまった。そして今度は両腰のバインダーからGNファングが射出され、AGE-1エグゼバウンサーに襲い掛かってきた。

「この数のファンネル系武装を扱えるなんて!」

「加賀さん――うわっ!」

多数のファンネル系武装によって、2人は完全に圧倒されていた。瑞鶴は咄嗟にAGE-2ハルファスをストライダー形態に変形し、その場から離脱していった。

「逃がさないわ」

それを追うように∀GE-3とフィンファンネルが追随してきた。∀GE-3とガンダムDχの間に大きな空白地帯がうまれたその時だった。

 

 

深海提督さん!!

 

 

瑞鶴が突然、深海の名前を叫んだ。その瞬間、深海もまた声を張り上げた。

 

 

今だ、突破しろッ!!

 

 

その瞬間、後方で戦闘を見ていた残り部隊の全機が一斉に動き出した。全機がスラスター全開で、その空白地帯を次々に突っ切っていった。

「「!?」」

この行動に深海化翔鶴と、駆逐水鬼は驚いた。ガンダムDχはガンダムFXとの鍔迫り合いに持ち込まれて動けず、∀GE-3は突破していく部隊を追おうとしたがそこにAGE-1エグゼバウンサーがドッズマグナムを撃ちながら迫っていった。

「邪魔はさせないわ、翔鶴」

「くそっ」

そして最後にウイングゼロ・アランダイトとガンダムトライオークアンタが突破した。しかし、その2機は少しだけ進んだところで方向転換しそこで立ちふさがった。それに気づいた深海は、秋月と初月に通信を入れた。

「秋月、初月、何をしている!早く合流し―――」

「ここは私と初月で抑えます!」

「なんだと!」

「瑞鶴さんと加賀さんは秋月姉さん、陽炎と不知火はボクの部隊メンバーだからな。深海提督、ここはボクたちに任せてくれ、皆の退路も必ず守ってみせるさ」

「残った皆さんには深海提督が必要です!だから行ってください!」

「…わかった。ここは任せるぞ!」

 

はいっ!!

 

その場を秋月と初月に任せ、深海たちは更に奥を目指して進撃を再開した。

 

続く

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