艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP119 イイアメ

「はあぁー!」

ユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアがディノーバへとエクスカリバー対艦刀を掲げて斬りかかる。スラスターを噴かし、両手に握ったエクスカリバーをX状に開き斬りを放ったが、ディノーバを操る深海化江風はそれをサイドステップでかわすと超巨大ヒートサーベルであるディノーバの尾を地面に擦りつけながら斬り上げてきた。超巨大なヒートサーベルは地面の土を跳ね上げながらユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアへ迫った。

「クッ!」

ユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアはそれを前転で回避し、素早く方向転換。今度はディノーバの頭部目掛けて飛び上がり、エクスカリバーを斬りつけた。

「これでどぉ!」

右上段からの袈裟斬り。狙いは正確無比。ディノーバは完全にユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアの方を向いて動けずにいた。

(これなら直撃っぽい!)

夕立がそう確信したのと同時に、エクスカリバーはディノーバの頭部を直撃――――

 

 

 

バァキィィィンッ!!!

 

 

 

瞬間、エクスカリバーは根元の刀身3分の1を残して完全に折れてしまった。

「エクスカリバーが――うわぁっ!!」

エクスカリバーが折れたのを夕立が確認した直後、ディノーバはその瞬間を待っていたかのようにユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアへ向け頭部によるアッパーを放った。完全に動揺し、距離も零距離だったユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアはその攻撃をもろに受け、大きく跳ね飛ばされた。

「な、なんて威力っぽぃ―――あっ!!」

そこへ、その隙を逃がすまいとディノーバはその巨体を高くジャンプさせ空中で身体の向きを変えながら超巨大ヒートサーベルを振り下ろしてきた。

「ヤバッ!!」

夕立は咄嗟に右側のスラスター全てを全力稼働させ、緊急回避を取った。ディノーバの超巨大ヒートサーベルはユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアが居た場所へと振り下ろされ、重力の乗ったまま地上へと振り下ろされた。巨大な斬撃は地表に合った小高い丘を、いともたやすく真っ二つにした。ユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアは何とかそれを回避したが、姿勢制御が間に合わずそのまま地面に墜落してしまった。

「わっ!イテテ…着地に失敗したっぽい…」

何とかすぐに立ち上がれたユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアだったが、立ち上がった瞬間、夕立の耳にロックオンアラートが届いた。その方向を反射的に見た夕立の目には、巨大な口を開けそこから赤いビームを撃ち出したディノーバが映っていた。

「ぽいぃぃ!!」

夕立は慌ててユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアを横転させた。ビームをかわした。

「あの巨体であんな動き…まるで怪獣っぽい!」

そしてディノーバは超巨大ヒートサーベルを口にくわえるように構え、一方のユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアは残ったエクスカリバーを構えて応戦の姿勢をとった。

 

一方の上空では、空母水鬼のナラティブガンダムE装備と深海化白露が操るゼラクスの戦闘が繰り広げられていた。ゼラクスの背後を取っていたのはナラティブガンダムE装備だったが、それは後ろを取っていたのではなく。ナラティブガンダムE装備がゼラクスに追いつけていなかったのだ。

「くっそぉー!全然追いつけないじゃないの!」

ナラティブガンダムE装備はビームライフルと大型ビーム砲でゼラクスを狙うが、緑のビームの翼を広げたゼラクスはスイスイとそれらを避け、旋回。翼の中央関節の部分から球体上のビーム弾を撃ち出しながらナラティブガンダムE装備に迫ってきた。ビームの翼を羽ばたかせることなく、超高速で迫ってくるゼラクス。

「くっ!」

空母水鬼は機銃掃射を行ってくる戦闘機の様に迫ってきたゼラクスを何とか回避し、方向転換。ゼラクスへ向け再びビームライフルと大型ビーム砲を撃ち込み、追撃していく。しかし、追撃を加えている内も2機間の距離は離れていく一方となっていた。

(完全に向こうのペースに乗せられてる!まずいかも…)

その直後、ゼラクスはその速度を保ったまま宙返りをした。

「なっ!」

ゼラクスがナラティブガンダムE装備の背後を取ったのだ。突然の出来事に驚きを隠せない空母水鬼。そしてゼラクスは、両脚の鋭い爪を掲げてナラティブガンダムE装備に襲い掛かった。

(方向転換してる暇はない!このまま避けないと!)

反応が遅れてしまった空母水鬼だったが、紙一重の所でその高速突進を回避した。

「避けられ―――うわあっ!」

しかし、E装備の左翼とシールド、左肩アーマーをその衝撃で失ってしまい完全にバランスを崩してしまった。更に不運は続き、ゼラクスのハサミ状になった尾がナラティブガンダムE装備の背後を通り過ぎ際に直撃。バランスを崩された直後のナラティブガンダムE装備は、そのまま地面へと墜ちてしまった。

「きゃあ!」

地面に真っ逆さまに落ちたナラティブガンダムE装備は何とか立ち上がる事には成功したが、そこへゼラクスが猛スピードで急降下しながら迫ってきた。その姿は、弱った獲物を仕留めようとする竜、そのものだった。

「こんな所でやられるかぁー!」

空母水鬼はナラティブガンダムE装備を前転させたのと同時に、エクストラパックをゼラクスへ向け射出した。機首部の大口径ビーム砲と大型ビーム砲が同時に火を噴き、ゼラクスに直撃した。しかし、ゼラクスは怯むことなくエクストラパックへ向けてそのまま突進。エクストラパックはゼラクスの高速突進を受け、墜落。その途中で爆発を起こして消滅した。そして、地面を抉るように着地したゼラクスはエクストラパックを失ったナラティブガンダムE装備へと向き直った。

「はぁ…はぁ…秋雨ちゃんたちから貰ったガンプラが……くそぉ…」

ナラティブガンダムE装備は何とか態勢を整えたが、機体は中破。戦闘力の殆どを失っていた。そんな中、ゼラクスは頭部のトサカを頭上高く掲げたのだった。

 

地上に降り注ぐミサイルの雨と爆炎の中を2.12ガンダムは駆けていた。最初は上空で戦っていた2.12ガンダムだったが、そのまま戦っていると味方への流れ弾を招いてしまうと思った駆逐棲姫は、敢えて地上戦を選んだのだ。2.12ガンダムは深海化五月雨が操るタツミネが止めどなく放ってくるミサイルの雨を回避しながらタツミネへとGNダブルバスターライフルを撃ち込んで反撃をしていた。しかし、蛇の様な胴体でありながら地上をフィギュアスケートの様に滑り2.12ガンダムの反撃を回避するタツミネに、駆逐棲姫は少し翻弄されかけていた。

(恐らくドムの様に地上をホバーして動いているんだろうが。それにしても、あの巨体であの動き…これが深海細胞の作り出した機体の力だというのか!?)

2.12ガンダムが背後に回ったタツミネに向けてアタックモードでのGNダブルバスターライフルを放った直後、タツミネは素早い滑走でその攻撃を回避したかと思うと今度は2.12ガンダムの真横、零距離の位置へと滑り込んできた。

「っ!」

駆逐棲姫が声をあげたより早く、タツミネの尻尾が2.12ガンダムを思い切り薙ぎ払い、弾き飛ばしたのである。

「クッ、この程度!」

弾き飛ばされた2.12ガンダムだったが、駆逐棲姫は咄嗟に態勢を整えて地上に着地した。そして、右肘のGNビームサーベルを抜き放ちタツミネへと突撃していった。道中はやはりミサイルの雨が2.12ガンダムを襲ったが単純なミサイルの雨に苦戦する程、駆逐棲姫の操縦スキルは低くなく、2.12ガンダムはミサイルの雨を掻い潜ってタツミネに追いついた。

「そのミサイルも、この距離では撃てないだろう!貰ったぞ!」

2.12ガンダムが斬りかかろうとした瞬間だった。突如タツミネがその口を開き、青白い光が一瞬光ったその僅か0.1秒後、2.12ガンダムの左腕と、左側のウイングバインダー2枚が根元から切断され宙に舞い上がった。

「―――え?」

駆逐棲姫は、衝撃すら感じなかった。そしてその直後、タツミネは2.12ガンダムへ向けてタックルを放ってきた。困惑した駆逐棲姫は回避する事を完全に忘れてしまい、この攻撃をもろに受けてしまった。

「ぐわぁー!」

姿勢制御出来なかった2.12ガンダムはそのまま地面に落ち、少し転がった。

「クッ、うう……な、何が起こった?」

駆逐棲姫は何とか2.12ガンダムを立ち上がらせたが、機体のダメージはひどく。駆逐棲姫の操縦スペースには赤アラートが鳴り響いていた。その間にタツミネは一気に2.12ガンダムに接近した。

 

山風のホロルドロッソ・イージスは、現れた5機のガンプラの中で一番巨大な機体。深海化海風が操るガムルトと戦闘を繰り広げていた。「巨獣」という言葉がこれでもかと似あうガムルトは、非常に鈍足だったがその防御力は他の4機を凌駕していた。

「スキュラの直撃なら!」

ガムルトの周囲を飛行していたホロルドロッソ・イージスは突撃形態に変形し、スキュラを発射した。しかし、ガムルトの右肩部分に直撃したスキュラの赤いビームは直撃と同時に完全に弾き消されてしまった。

「そ、そんな!!」

ホロルドロッソ・イージスの武装の中でも最大の火力を誇るスキュラの直撃すら防ぎきってしまうガムルトの装甲を目の当たりにした山風は、咄嗟に戦法を接近戦へと切り替えた。バックパックからフラガラッハ改ビームブレイドを抜き放ち、ガムルトに斬りかかろうとした。するとその時、ガムルトは突如その巨大な脚を動かし移動を始めると、背中の部分から濃密な弾幕を展開、対空射撃を開始した。

「た、対空射撃!?」

ガムルトはその巨体故に死角が多い、その為の無数の対空機関砲が機体の背中などに設置されているのだ。

「うう…これ程の濃密な対空弾幕じゃ、近づけない」

ホロルドロッソ・イージスにベース機の様なフェイズシフト装甲はない。濃密な対空弾幕に飛び込めば、撃墜される未来は容易に想像が出来る。強力なビームすら弾く装甲と濃密な対空弾幕、ガムルトはまさに動く要塞だった。しかし、ガムルトの強みは防御面だけではなかった。しばらく対空射撃を行いながら移動したガムルトは突然地面に転がっていた巨大な岩石をその鼻で掴むと、それを大きく振り回しホロルドロッソ・イージスへと投げつけてきた。

「なに―――きゃあ!」

弾幕に目が行ってしまっていた山風はガムルトの投げてきた岩石を回避することが出来ず、岩石を直撃させられてしまった。直撃の瞬間は焦ってしまった山風だったが、咄嗟に平常心を取り戻しホロルドロッソ・イージスを離脱させた。岩石はそのまま地上に落ちたが、ホロルドロッソ・イージスはなんとか空中へ逃れることが出来た。

「あ、危なかった…」

しかし安心した山風の正面から接近警報のアラートが鳴り響いた。山風がそのアラートに気づいた時には、既にそれは直撃していた。

「うわあっ!」

ホロルドロッソ・イージスはそのまま地面に叩きつけられた。襲って来たのはガムルトの長い鼻だった。ゆっくりと鼻をどかしたガムルトはそのまま後退した。

「う、うう…な、なにが?」

山風は状況を確認しながらホロルドロッソ・イージスを立ち上がらせたが、全身の所々から小さなスパークが走り、機体各所のダメージ表示は赤く光っていた。そんなホロルドロッソ・イージスの元へガムルトはゆっくりと歩を進めて行った。

 

「でやぁー!」

「フンッ」

ビームサーベルをぶつけ合うエンドレインバレットと、MS形態のファバルク。バチィ!バチィ!と互いを斬りつけようとするビームサーベルはぶつかり合い火花を散らす。そしてエンドレインバレットがビームサーベルで袈裟斬りを放つと、ファバルクは上昇し攻撃を回避。バックパックの槍状のバインダーを脇下から展開すると、先端から赤いビームの光弾を6発撃ちこんできた。エンドレインバレットはそれらを後退して回避した。

「どうしてなんだ村雨!どうして君が!」

時雨は深海雨雲姫に問いかけた。しかし、返答は返ってこず再度6発の光弾を撃ち込んできた。

「クッ!」

今度は急上昇で光弾を回避したエンドレインバレットは左手でビームピストルを抜くとファバルクへ向けて連射した。ファバルクはその間にMA形態に変形しビームピストルのビームを回避しながらエンドレインバレットへと接近していった。槍状のバインダー先端裏側から紅い光を噴きながら一気に接近してきたファバルクはそのままの勢いでエンドレインバレットに体当たりを行おうとした。

「沈みなさい!」

「なんの!」

しかし時雨は咄嗟にエンドレインバレットを急上昇させこれを回避。ビームサーベルとビームピストルをしまうと、エンドレインライフルを構え通り過ぎていったファバルクへと向けた。しかしMA形態で飛行するファバルクは、時雨が今まで経験してきた高速で動く標的のどれをも超越した速度で飛行していた。

「くそっ!早すぎてロックオン出来ない!」

エンドレインライフルのスコープを覗きながらファバルクを追い続ける時雨。だが、そのスピードに追い付くことが出来ず、時雨はやむなく狙撃を中断した。

(駄目だ。相手の速さが早すぎて、照準が合わせられない。銃身がぶらつく状態で予測射撃しても、当たる訳もない……くそ、こういう敵は相性が悪い!)

エンドレインライフルをリアアーマーに懸架し、再びビームサーベルを抜くエンドレインバレット。すると、方向転換したファバルクが加速し再びエンドレインバレットへ向かって来た。エンドレインバレットはビームサーベルとバイポットシールドを構えた。そして迫ってきたファバルクがいよいよ間近に迫った時、突如ファバルクはMS形態に変形した。先程までの加速を落とすことなく、ファバルクは槍状の右バインダーをエンドレインバレット目掛けて突き出してきた。

「これで終・わ・り!」

「なに――――」

時雨は突然の出来事に驚くも条件反射で操縦桿を右に大きく動かしたため、エンドレインバレットはその攻撃を紙一重もギリギリな程のタイミングで避けたが、バックパック左側のアームド・アーマーDEは完全に破壊されてしまった。

「危な―――うわぁっ!!」

回避に成功したエンドレインバレットだったが、避けた先で衝撃を受けた。理由は簡単だった。ファバルクの持つ槍状のバインダーは一対。避けた先に至極まともにあった左側のバインダーがエンドレインバレットに直撃したのだ。そしてそのままエンドレインバレットは地上へと落ちていった。

「うわぁぁぁぁぁー!」

そして時雨はエンドレインバレットの姿勢制御もままならず、地面に激突した。

「ううう…あぁああ…」

ゆっくりと立ち上がったエンドレインバレット。しかし、そこへ更なる追撃が来た。再びMA形態へと変形したファバルクが上空から飛来。立ち上がったばかりのエンドレインバレットを強襲した。回避することの出来なかった時雨はその高速突貫をまともに受け、エンドレインバレットの右腕と右胸周辺、そしてバックパック全てが消し飛んでしまった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁー!!!」

激しく地面を転がるエンドレインバレット。何度も地面にぶつかって跳ねまわり、機体の損傷はさらに加速した。そして、全身が泥だらけになったエンドレインバレットはようやく止まった。そして、そんなエンドレインバレットの元へMS形態のファバルクがゆっくりと近づいてきた。

「クックック…アッハハハハハハハハハハハハッ!!!無様な姿ね時雨!先程までの威勢はどうしたのかしら?この私を元に戻すんじゃなかったの~?アッハハハハハハ!!!」

「グッ…うあ、あ……村雨、何で…何で君がこんな―――」

「いいわねその顔!ならその顔もっと輝かせてあげる(・・・・・・・・・・)!!」

すると深海雨雲姫は指をパチンッ!と鳴らした。すると時雨の正面に4つのモニターが現れた。それぞれのモニターには、ユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアとディノーバ、ナラティブガンダムE装備とゼラクス、2.12ガンダムとタツミネ、ホロルドロッソ・イージスとガムルトが映っていた。

「ゆ、夕立…深空…春雨…お母さん……」

時雨が3人の名前を呼んだ次の瞬間――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超巨大ヒートサーベルを銜えたディノーバが高速で一回転、超巨大ヒートサーベルの回転斬りはユニコーンガンダムパーティー・ザ・ナイトメアの胴体をほんの一瞬で両断してしまった。

 

 

 

「夕立ッ!!」

 

 

 

続けてトサカを頭上へ掲げたゼラクスはそのトサカに巨大なビームサーベルを形成。と同時にそれを一気に振り下ろし、ナラティブガンダムE装備を頭から真っ二つに斬り裂いた。

 

 

 

「お母さんッ!!」

 

 

 

更に、2.12ガンダムに接近したタツミネがジャンプしたかと思うと口から再び超高速の光を撃ち出した。その光は2.12ガンダムの胴体中央に巨大な風穴を開け、2.12ガンダムはその場で倒れると爆散した。

 

 

 

「春雨ッ!!」

 

 

 

その直後、ホロルドロッソ・イージスの頭上にガムルトが巨大な脚を持ち上げ、勢いよくそれを地面へ降ろした。ホロルドロッソ・イージスはガムルトの足の下敷きになり、グシャグシャッ!と音をたてて踏みつぶされてしまった。

 

 

 

「深空ッ!!」

 

 

 

僅か数秒の間に時雨の目の前で4機のガンプラは消滅した。時雨の表情は怒りや憎しみ、悲しみ悔しさなどが入り混じった絶望の表情となっていた。

「あ、あああ―――そん、なぁ…夕立、春雨、深空、お母さん…そんな、嘘、だ。嘘だ…」

「嘘じゃないわ。現実よ!げ・ん・じ・つ!」

「ぼ、僕は、また…み、んなを―――」

 

 

見殺しにしたのよっ

 

 

「ねぇ、聞かせてもらえるかしら?「佐世保の時雨」って幸運艦として呼ばれる実感ってどんなものなのかしら♪」

「そんな、もの…は……」

「他人の運を貪るように吸い取って生き永らえるのって、一体どんな気分なの?ねえ、どんな気分なの!」

「僕は、そんな、皆を、見殺しになんて―――」

「ふーん。じゃあ、もっといいところ(・・・・・)に連れて行ってあげる」

深海雨雲姫はそう言うと、大破したエンドレインバレットを掴み上げると遥か上空へと飛び上がった。

 

続く

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