艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
特殊電探を手にして施設内へと向かった瑞鶴、陽炎、不知火たちは、プラフスキー粒子の輝く廊下を走っていた。周囲には目標を失ったCPU制御のガンプラが漂っていた。
「こうしてプラフスキー粒子の中を走るってのは、なんか変な感じね」
「経験なんて、ありませんからね」
「瑞鶴さん。電探の方はどうですか?」
「ううん。まだ反応は―――っ!」
直後、特殊電探のレーダー波が2つの反応を捉えた。モニターに2つの光点が現れ、クルクルと回るレーダー波がその光点を通過する度に反応が続いていた。
「見つけたわ!」
「本当ですか!?」
「光点が2つ。きっと翔鶴姉ぇと、萩風だわ!」
そう言った瑞鶴たちは、更に足を速めて廊下を突き進んだ。いくつも角を曲がり、やがて3人はとある部屋へと辿り着いた。電探の光点はまさしくその部屋の中で点滅していた。だが、何故か扉は全開の状態で開け放たれていた。
「この部屋ですか…」
「その筈よ…罠があるかもしれないから、気を付けてね2人共」
「了解しました」
「それじゃあ、行くよ」
そう言って瑞鶴は部屋の中へとゆっくりと入っていった。それに続いて陽炎と不知火が続く。部屋の正面には2つのガンプラバトルシステムの台がセットされていた。部屋の壁周囲には休憩用の椅子と自動販売機が部屋を囲うように配置されていた。
「まるで、ガンプラバトルを楽しむ休憩室みたいな部屋ですね」
「罠は…うん、無さそうね……あっ!」
翔鶴姉ぇ!
瑞鶴の目にバトルシステム台の反対側に横たわる2つの人影が映った。瑞鶴は慌ててバトル台の反対側へ駆けていった。それを察してか、陽炎と不知火はもう1つの方のバトルシステム台に向かった。そして見つけた。
萩風っ!
そこに倒れていたのは深海化翔鶴と、駆逐水鬼だった。2人は意識を失っている様で瑞鶴と陽炎たちが揺さぶってもピクリとも反応しなかった。
「駄目だ、意識がない…陽炎、萩風はどう?」
「萩風も気絶してるわ。もしかしたら暴れられるかと思ったけど、これなら運べそうだわ!」
「陽炎。不知火は左から担ぎます。右側をお願いします」
「了解よ。瑞鶴さんは大丈夫ですか?」
陽炎が瑞鶴の方を向くと、瑞鶴は翔鶴をおんぶしながら立ち上がっている所だった
「こっちも大丈夫よ。急いで外へ向かうわよ!」
そう言って瑞鶴は部屋から駆け出した。それに陽炎と不知火も続いていった。
そして、外への脱出に成功した時雨たちも明石から特殊電探を受け取り、施設内へ向かおうとしていた。
「よし、行こう夕立!」
「ぽい!」
「俺も行こう。電と白雪が心配だ。母さんも来てくれないか?この2人では5人も運べないだろうからな」
「了解よ!深海のお願いだもん、断る理由なんかないもの!」
「深空。お前はここで待ってろ、かなり長い距離走ることになるからな」
「うん。ごめんねにぃに…」
「ありがとうお兄ちゃん、お母さん!その…村雨が襲ってきたら、当てにさせてもらうよ」
「ああ。わかったよ」
そう言って時雨、夕立、深海、空母水鬼の4人は再び施設内へ突入していった。
一方、瑞鶴と陽炎たちは施設の出入り口までへの最後の曲がり角を曲がっていた。
「頑張りなさい2人共!出口はすぐそこだよ!」
「大丈夫です瑞鶴。不知火は平気ですから」
「私も大丈夫!……て、あれは深海司令に時雨と夕立、空母水鬼じゃない!」
と、3人の目の前から深海、時雨、夕立、空母水鬼の4人が走ってきた。先頭を走っていた深海は瑞鶴に尋ねた。
「瑞鶴、翔鶴は見つかったか!」
「ええ!萩風もちゃんと見つけたわ!」
「わかった!外に避難して待機していろ!俺たちは白露たちを助けに行く!」
「わかったわ!気を付けて!」
深海たちは瑞鶴と陽炎たちとすれ違い、奥を目指した。
続く