艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP130 吹雪(捨てられし者)の叫び

 

 

 

ここで吹雪さんを止めてみせるッ!!

 

 

 

イナヅマガンダム・トリニティVIはアウェリアスサーベルを抜き放ち、ガンダム・アイアンボトムサウンドへ向かって行った。

 

 

 

お前の存在全てを消し去ってやるッ!!

 

 

 

ガンダム・アイアンボトムサウンドは左腕から大型ビームソードを出力し、イナヅマガンダム・トリニティVIへ斬りかかってきた。左上段から振り下ろされた大型ビームソードに対してイナヅマガンダム・トリニティVIも右上段からアウェリアスサーベルを振り下ろし鍔迫り合いとなった。

「ガンプラバトルを無くすなんて、絶対に許せないのです!」

「何とでも言え!私はとうに、人の心など捨てている!!」

両機のアウェリアスサーベルと大型ビームソードは更に押しこんでいった。桃色と深紅のビームの火花が激しさを増して飛び散っていく。

「グッ、くぅぅ!」

「くうぅぅ!」

そしてバチィッという音と共にイナヅマガンダム・トリニティVIとガンダム・アイアンボトムサウンドは互いを弾き飛ばした。

 

沈めぇぇー!!

 

ガンダム・アイアンボトムサウンドは右腕をサテライトキャノンに変形し、ノーモーションでそれを撃ち放ってきた。しかしイナヅマガンダム・トリニティVIは光の翼を展開し、これを上昇して躱した。そして上昇しながらヴェールフェニックスライフルをガンダム・アイアンボトムサウンドへ向けて3連バーストで連続射撃を放つ。

「いけぇっ!」

だが直後、ガンダム・アイアンボトムサウンドのバックパックにある翼が展開されるとそこから青紫の光を放つ「光の翼」が形成された。ガンダム・アイアンボトムサウンドはその光の翼が生み出す高い推力でイナヅマガンダム・トリニティVIの放ってきた3連バーストのヴェールフェニックスライフルのビームを全弾回避した。

「光の翼!?」

今までガンダム・アイアンボトムサウンドが光の翼を展開したのを見たことのなかった電は思わず驚いた。

「これは光の翼じゃない…これは、影の翼!歴代のガンダムに出来て、アイアンボトムサウンドに出来ないことなど無いんだよ!!」

 

 

 

お前たち()に埋もれた()の怒りを、思いしれぇぇー!!!!

 

 

 

深海吹雪はガンダム・アイアンボトムサウンドの左肩を変形させ、サザビーと同形状のファンネルを8基射出し、サテライトキャノンとなっていた右腕は再び変形し手にはイージスガンダムと同形状のビームライフルが握られていた。先にイナヅマガンダム・トリニティVIの元へたどり着いたファンネルは四方からイナヅマガンダム・トリニティVIを攻撃し始めた。

「ファンネル、来た!」

しかし電は、ファンネルの砲撃を光の翼を展開させたままバク宙や首逸らし、腕を少し上げるなどして回避し、1基1基を確実に撃ち抜いて撃破していく。

「チッ!墜としたか」

そこへイナヅマガンダム・トリニティVIの下方からガンダム・アイアンボトムサウンドがビームライフルを放ちながら迫ってきた。イナヅマガンダム・トリニティVIはアカツキビームシールドを展開しビームを防ぎそのまま後退、ヴェールフェニックスライフルを撃ち返した。

「人の心を捨ててまで、何故ガンプラバトルを憎むのですか!?」

「お前にはわかるまい!平気で捨てられた者の気持ちなど!」

再びイナヅマガンダム・トリニティVIへと斬りかかったガンダム・アイアンボトムサウンド。最上段から放たれた大型ビームソードの振り下ろしをアウェリアスサーベルを掲げて受け止めるイナヅマガンダム・トリニティVI。

「他者よりも命を短く設定され、失敗作と分かれば即捨てられる命!」

「なにが!」

今度はイナヅマガンダム・トリニティVIがガンダム・アイアンボトムサウンドを押し返した。しかしガンダム・アイアンボトムサウンドはすかさずバックパックを変形させ、プロヴィデンスガンダムの大型ドラグーンを4基射出、備えられたビーム砲を全門斉射しビームカーテンをイナヅマガンダム・トリニティVIへ向かって放った。

「クッ!」

電はアカツキビームシールドを最大展開しこれを防いだ。多数のビームを受け止めたアカツキビームシールドではあったが、イナヅマガンダム・トリニティVIはその勢いに圧され弾き飛ばされてしまった。その機を逃さずガンダム・アイアンボトムサウンドは一気にイナヅマガンダム・トリニティVIに接近していった。右腕を変形させもう一振りの大型ビームソードを出力し、突進してきた。

「やらせません!」

弾き飛ばされながらも電はレインバレットキャノンをガンダム・アイアンボトムサウンドに向け放った。

「そんなもの!」

しかし放たれたレインバレットキャノンのビームは両腕の大型ビームソードによって切り裂かれ、相殺された。だが、その一瞬を突いてイナヅマガンダム・トリニティVIは態勢を立て直すことに成功した。すかさずアウェリアスサーベルを再出力し、左右の上段から斜めに斬り降ろしてきた大型ビームソードを右はアウェリアスサーベルで、左はアカツキビームシールドで受け止めた。

「最高だよね愚かな人間は!」

「!?」

「命を大事と言いながら自身より弱い存在の命を削って力を得ようとする!」

「なにを!」

 

 

お前だってその命の1つだろう!

 

 

「っ!違うのです!」

そう言って電は、ガンダム・アイアンボトムサウンドを押し返しレインバレットキャノンを連続射撃した。しかし、レインバレットキャノンの砲撃は全てガンダム・アイアンボトムサウンドが両肩を変形させて作った円形の盾によって屈折され、防がれてしまった。

「なっ!?ビームが!」

「違わないさ!お前はガンプラバトルを始めてたった数ヶ月でこの実力に達した!弱い存在として強い力を持って生みだされたお前も、私と同じなんだよ!」

そして再び大型ドラグーンを展開し、先程よりも密度の高いビームカーテンが発射された。イナヅマガンダム・トリニティVIは向かってくるビームをアウェリアスサーベルで斬りつけることで相殺し、ビームが途切れた合間を縫ってガンダム・アイアンボトムサウンドに向かって行く。

「そんなこと、ないのです!!」

右手のアウェリアスサーベルをガンダム・アイアンボトムサウンドの左腕の大型ビームソードに叩きつけるイナヅマガンダム・トリニティVI。

「電は…自分と仲間(みんな)の力で強くなったのです!元々の力で強くなってなんかいないのです!!」

「まだ苦しみたいか!そんな妄想こそが、私たちの力の源「深海細胞の生み出す虚像」だというのにッ!」

「違うッ!!」

電は勢いに任せて右の操縦桿を大きく前へ突き出し、ガンダム・アイアンボトムサウンドを再び弾き飛ばした。

「電の―――」

 

 

 

電の仲間(友達)は虚像なんかじゃない!!

 

 

 

弾き飛ばしたガンダム・アイアンボトムサウンドを更に追撃するイナヅマガンダム・トリニティVIは、アウェリアスサーベルをガンダム・アイアンボトムサウンドへ向けて投げつけ、そこへ3点バーストのヴェールフェニックスライフルを撃ち込みビームコンフィーズを放った。アウェリアスサーベルのビーム刃に当たったヴェールフェニックスライフルのビームが衝撃波を飛ばし、ガンダム・アイアンボトムサウンドを襲った。しかし、吹雪は大型ビームソードを形成する左腕の上から、Iフィールド発生装置付きのユニコーンガンダムのシールドを形成し、ビームの衝撃波を相殺してしまった。

「故に許されない!私を生みだしたガンプラバトルと言う存在も!!」

違うッ!

イナヅマガンダム・トリニティⅥは、右手のナイトメアフィオキーナを発動させガンダム・アイアンボトムサウンドに迫った。一方のガンダム・アイアンボトムサウンドもまた、右手からパルマフィオキーナを発現させイナヅマガンダム・トリニティⅥに向かった。

「ガンプラバトルは…ガンプラバトルはそんなものじゃないのです!!

互いにぶつかり合う右手の閃光。その光はぶつかった瞬間に互いの手を弾き飛ばし合った。直後にガンダム・アイアンボトムサウンドは左腕の大型ビームソードでイナヅマガンダム・トリニティⅥに斬りかかってきた。イナヅマガンダム・トリニティⅥは空いていた右手で右腰のアウェリアスサーベルを逆手持ちで抜き放ち、大型ビームソードを受け止めた。

「ガンプラバトルは、憎しみを生みだすようなものじゃないッ!吹雪さんがそれしか知らないからっ――」

ああ、知らないさ!憎しみの根幹たる深海棲艦の細胞をこの身に宿す私は―――」

 

 

 

 

憎しみしか知らないッッ!!!!

 

 

 

 

そしてガンダム・アイアンボトムサウンドはイナヅマガンダム・トリニティVIを押し返し、追撃とばかりに大型ドラグーンを一斉掃射した。一斉掃射された大型ドラグーンのビームはアカツキビームシールドへと吸い込まれるように直撃し、イナヅマガンダム・トリニティVは吹き飛ばされてしまった。

「うわあぁぁぁー!!」

そして吹雪は右腕を大型ビームランチャーへと変形させ、吹き飛ばされたイナヅマガンダム・トリニティⅥに照準を合わせた。

 

 

 

これでお前は終わりだぁぁぁー!!!!!

 

 

 

吹雪は躊躇うことなく大型ビームランチャーの引き金を引いた。赤いスパークを放つビームが砲口から撃ち出され、一直線にイナヅマガンダム・トリニティVIへと向かって行った。

「ハッ!?」

弾き飛ばされ、大きくバランスを崩されたイナヅマガンダム・トリニティVIは姿勢制御すらままならなかった。

 

くそぉー!

 

電が叫んだ瞬間、彼女の視界は光に包まれた。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、次に電が目を開けた時。目の前にはいつもの操縦スペースのメインモニターがあった。そしてそのメインモニターには――――

 

 

 

 

 

 

電は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

電はやらせねぇッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンダムレギュルス・theレプリカがtheレプリカライフルをガンダム・アイアンボトムサウンドへと向けている姿があった。

 

本当に続く

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