艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
夕立との衝突で地面に尻もちをついて半泣きの顔の電を、不思議そうな顔で見下ろす時雨と夕立。そして、時雨はハッとした表情になる。
「ごめんね。驚かせちゃったかな?ほら夕立、謝らないと」
「あ、ごめんなさいっぽい」
「大丈夫?立てるかい?」
時雨は尻もちをついたままの電に手を差し伸べた。すると電は、ゆっくりと手を伸ばした。二人の手が互いを掴んだのを確認して時雨はゆっくりと電を起き上がらせた。
「あ、あの、ありがとう…」
「ううん気にしなくていいよ」
お礼を言う電に時雨は優しく笑ってみせる。しかし、この辛気臭い空気に耐えられない者が1人いた。
「時雨~早くお散歩に行くっぽい~」
「まったく君って子は…ぶつかった本人なんだからもう少しこの子に気を遣ったらどうなんだい?」
「あ、あの、もしかして何処かに行かれるところだったですか?」
「ぽい!お散歩っぽい!」
夕立が元気いっぱいの声で電に説明した。そこへ時雨が、違うでしょ。と突っ込む。
「部活の勧誘だよ…そういえば君、何か部活には入ってるのかい?」
「え、えっと入ってないのです。だから、その…ボソボソ」
「ん?」
電が何か言っていたことに気付いた時雨。しかし、電の答えが来るのを待った。
「その…電を、ガンプラバトル部に入部させてほしいのです」
「ぽい?時雨、これって…」
「君…いや、電でいいのかな?それは本当かい?」
電はゆっくりと首を縦に振った。すると夕立が時雨に飛びついた。
「やったね時雨ぇ!新入部員っぽいー!」
「ちょっと夕立、引っ付きすぎだよ。でも、僕も嬉しいな」
「あ、あの――」
「積もる話は中でするっぽい!」
そう言うと夕立は笑顔で電の背中を押して小屋の中へ連れ込んだ。時雨も後に続いた。
部室に入ると早速夕立が口を開いた。
「じゃあじゃあ、電のガンプラ見せるっぽい!」
「はわわ!」
「夕立。いきなり大きな声で喋っちゃ電がびっくりしてるよ…まあ、僕も電のガンプラ見てみたいかな」
「…は、はいなのです」
すると電は自分の肩にかけていたカバンから一つのガンプラを取り出して、それをガンプラバトルの装置の上に置いた。少し細身の体のガンプラがそこにはあった。
「これは…インパルスガンダムかな?」
「強そうな感じがするっぽい!」
「そうだね。胸上部のマシンキャノンと、肩アーマーの形が少しガンダムエクシアに似てるのと、腰横のビームサーベルをマウントしたアーマー以外はほとんどインパルスガンダムと変わらないけど…電、君はガンプラ作り上手なんだね」
「えへへ…お姉ちゃんたちのガンプラを見ながら作ったのです。」
「色付けも上手いっぽい!黄色と紺色のカラーリングが目に光るっぽい!」
「えっと、これが電のガンプラ…イナヅマガンダムなのです!」
電のガンプラバトル生活が今始まった。
続く