艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP27 パーティーナイトin合宿(前編)

県の代表が月華団。もとい、月光華(げっこうか)高等学校に決まったことで合宿は本格的にスタートした。合宿初日となる今日は大和旅館の大宴会場を使ったパーティーが模様された。全国から集ったガンプラファイターたちも今日はバトルを忘れてパーティーを楽しんでいた。それは勿論暁学園の3人も同じで今はついさっき全国出場が決まった月華団のメンバーの所にいた。

「全国出場まずはおめでとう。月華団」

「それにしても、今日のバトルは凄かったっぽい!なんか、ガンプラがヌルヌル動いてたからビックリしたっぽい!」

「電もあれは初めて見たのです」

「ああ、あれはアシムレイトと言ってな私と睦月、三日月の3人が使えるものだ」

緑色のセミロングヘアに黒いセーラー服を着た黄緑色の目をした少女、長月が淡々と説明をした。彼女もまた元艦娘で、現在は姉妹揃って月光華高等学校の中等部に通っている。しかし、時雨はアシムレイトについては知っていたようで、うん、知ってる。とスパッと返してしまった。

「知っているのなら仲間に教えておけ。情報の共有は戦術に左右するからな」

「あはは…今度から気をつけるよ」

「まぁまぁ!ここはこの睦月に免じて許してくれにゃしぃ!」

長月の隣で独特な語尾を持ったショートヘアの茶髪と同じ色の目、襟とスカートが緑色のセーラー服の上に黒の上着を着た少女が口を開いた。彼女の名は睦月。元艦娘であり、睦月型12人姉妹の長女である。

「バトルする時があったら睦月の実力見せてあげるにゃしぃ!」

「じゃあじゃあ、明日バトルするっぽい!」

「ムム!夕立ちゃんやる気みたいだね。睦月の「睦月号」の錆になるがよいぞぉ!」

「睦月ちゃん。張り切るのはいいけど、あまりガンプラを壊さないでね?整備が大変なんだから?」

睦月の隣に立っていた栗色のロングヘアーにピンク色の玉と三枚の羽根飾りが付いた髪留めを付け、睦月と同じ制服を着た紫色の目をした少女が口を開いた。

「わかってるよ如月ちゃん!」

「うふふ…まったく睦月ちゃんったら」

彼女の名前は如月。元艦娘であり、睦月型姉妹の次女にして月華団においてはガンプラの整備を担当している1人である。そして何より、姉である睦月のことが大好きなのだ。

「でも、睦月ちゃんの睦月号は今日の試合で壊れちゃったし、明日のバトルはお預けかなぁ~」

「う…そうでした~」

ハッとした睦月はその後すぐにぐったりと項垂れた。すると今度は癖のある長い金髪を後ろで2つにまとめて黒色に黄色線が入った襟の白いセーラー服を着て濃紺色の長袖を着た金色の目をした少女が口を開いた。

「自分のガンプラの状況は常に把握しとかないとダメだよ睦月?」

「う~皐月ちゃんまで…2人揃って睦月をいじめるにゃ~」

「ボク。おかしなこと言ったかな?」

皐月と呼ばれたその少女は首を傾げる。彼女も元艦娘で、睦月型姉妹の五女である。月華団においては瑞鳳に次いで作戦指揮が旨いらしく、瑞鳳のサポートからストッパーまでこなしている。

「でもでも~楽しみはあたしも同じだから~気にしたら駄目かも~」

皐月が首を傾げ切ったのと同時に膝くらいまである長い茶髪をポニーテールにした、少しタレ目の茶色の目をした皐月の制服のラインが赤い2本ラインになった物を着て濃紺の上着を羽織った少女がほわほわした口調で口を開いた。

「ふわぁ~!文月ちゃんはわかってくれるんだね~流石なのね!」

彼女の名は文月。睦月型姉妹の七女で元艦娘である。ほんわかした口調で喋るため月華団のマスコット的立ち位置でありながらバトルも出来るある種バランスの取れた少女だ。

「ぷっぷくぷー!うーちゃんもふみちゃんの意見に賛成ぴょーん!」

今度は文月の隣から、緋色の癖のある長い髪をウサギのアクセサリーで毛先を纏めて、弥生と同じ服装の緋色の目をした少女が飛び出してきた。

「卯月ちゃんもそう思うんだね~えへへ、お揃いだね~」

文月が飛び出してきた少女を卯月と呼んだ。彼女も睦月型姉妹でその四女だ。そして元艦娘である。「ぴょん」が付く語尾や、一人称が「うーちゃん」など何かと兎をイメージした口調が特徴的な少女だ。そして、常にハイテンションである。

「えへへー!うーちゃんは月華団のみんなと強い絆で結ばれてるから当然ぴょん!そうそう、さっきから黙ってるきくちゃんはどう思うぴょん?」

卯月が隣で沈黙を保っていた白銀の長髪に赤い目、長月と同じセーラー服を着た少女に話をふった。するとその少女が口を開いた。

「強い絆を結んでいるならその変な呼び方はやめてもらえないか?私は菊月だ」

「ぷっぷくぷー!硬いこと言いっこなしぴょーん!」

卯月にからかわれている少女の名は菊月。冷静沈着で、口数が弥生と並んで少ない睦月型姉妹の九女だ。すると、菊月の隣に立っていた右側が少し長い青色のショートヘアに弥生や卯月と同じセーラー服にフリルの付いたショートパンツを履いた青い目の少女が口を開いた。

「ねぇみんな!あれって、団長さんたちじゃない!?」

「あ、ほんとだ~」

「流石水無月だな。三日月たちを見つけるのはやはりお前が一番早いらしい」

「ちょ!そんな特技持ってないよー」

照れ隠しをしながら駆けだした彼女の名は水無月。月華団が遠征した時などにメンバーの食事などを作ったりする手先の器用な睦月型姉妹六女の元艦娘の少女だ。そして、三日月のことをいつも気にかけている。水無月の接近に気付いた三日月は、水無月に声をかけた。

「水無月!」

「三日月、身体はもういいの?」

「はい。右目(こっちの目)がよく見えないのと、右腕(こっちの腕)が動きにくくなっただけです」

「だけって…」

水無月は瑞鳳の隣に立つ三日月を見たが、右目からは色が消え、右腕はブランと垂れ下がって動かなくなっていた。少し焦った水無月は隣に立つ瑞鳳に問いを投げかけた。

「団長さん。三日月はどうなっちゃったんですか!?」

「うん。今日の試合でアシムレイトを強くし過ぎたみたいなの…それで…」

「ロストシーボ現象が発生したみたい。体の一部の神経が使用していたガンプラに捕られてしまったって、お医者さんが」

瑞鳳から説明を引き継いだ弥生が淡々と説明をする。ロストシーボ現象(本作のオリジナル設定)とは、アシムレイトを使用した時、機体とのリンクを限界まで高めそれを超える。もしくは長時間バトルを行うことによってファイターの身体の一部の神経をガンプラ側に捕られてしまう現象のことだ。こうなってしまうと、ファイターはバトルを行わない平時はその部位の神経を完全に失った状態になってしまうのだ。

「そんな…」

「でも、左腕(こっち)はお守りが護ってくれました。ありがとうございます水無月」

三日月は左腕の手首に着けている紺色のブレスレットを揺らしてみせた。それを見た水無月は両手の指を合わせながら照れてしまった。

「えへへ…」

「とは言え、新しく作ってたバルバトスは今日使ってた奴に装甲を張り替えないと駄目かぁ~ちょっと、めんどーだなぁ」

「あ、もっちごめんね」

「謝るな~。ミカに出来ないことは私らみんなでやりゃ良いんだけどさ。ま、バルバトスの方は私に任せなよ」

瑞鳳の傍に立っていた明るめのロングヘアーの茶髪に同じ色の目、三日月と同じ服を着てアンダーリム眼鏡をかけた三日月から「もっち」と呼ばれた少女、望月は後頭部をボリボリと掻いていた。彼女もまた元艦娘で睦月型姉妹の十一女で、月華団では整備班である如月や弥生を取りまとめ、メンバー全員のガンプラの整備と修理指揮を執っている。面倒くさがりな発言が多いが、腕は月華団の全員が認めている程だ。

「瑞鳳さん、三日月、望月、弥生久しぶりだね」

「久しぶりっぽい!」

「お、お久しぶりです!」

瑞鳳たちの前に来た電たちはその場にいた4人に声をかけた。すると、一番最初に気付いた三日月がすぐに返事を返してきた。

「お久しぶりです時雨さん、夕立さん、電さん」

「久しぶり…」

「あ~おひさ~」

弥生と望月も続いて返し、そして最後に瑞鳳が――――

「私は…月華団団長、瑞鳳だよぉ…」

「う、うん。知ってるよ…」

「おー!オルガっぽいー!」

「な、なのです…」

ある種の自己紹介をした。夕立には受けたようだが、時雨と電には苦笑させるのがやっとの様だった。

 

続く

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