艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP36 新しい剣

車を降り、大会会場である建物「国立ガンプラバトル競技場」の前に立った3人。大きな青色の屋根と真っ白な建物本体、そしてその建物の前に立つガンダムのラストシューティングを模した銅像。その地に立った電たちは武者震いにも似た感覚を味わっていた。

「ここが、国立ガンプラバトル競技場……全国大会の会場!」

「いよいよ、だね。この前の合宿でのフリーバトルは見ていたけど……」

「一体どんな強敵が待っているかわからない。でしょ?」

「うん。でも、僕たちは必ず勝つ。勝って、優勝を掴むんだ!」

「なのです!」「っぽい!」

3人は競技場へと歩いて行った。

 

大会の開会式が終わると、遂に全国大会が開始された。今電たちは、バトルステージを取り囲む観客席で大会初日のバトルを観戦していた。電たちのバトルは大会初日の最終試合となっていた為、今は気を抜かずに刺客の探索とバトル観戦で全国のチームの力量を調べていたのだ。しかし、大会初日に彼女たちの知り合いがバトルをする試合はない為なのか、夕立は時雨の隣でコクリコクリと眠たそうに首を振っていた。

「うーん…ちょっと、眠いっぽい」

「ちょ、ちょっと夕立!こんなところで寝ないでよ!」

「うう~後15分だけぇ~」

夕立が時雨にもたれかかろうとした時、背後から雨葉が声をかけてきた。

「いたいたいた!電おねーちゃんたちだ!」

「あ、雨葉さんに、白さん。もう来たんですね」

「早かったね。て、夕立もう寝ちゃったよ」

「………!」

「え、えっと…」

だが電には白の言っていることはわからなかった。そしてそれはその場にいた全員が同じで、そのことに気づいた白はあたふたし始めた。身振り手振りで自分の言葉を伝えようとした白だったが、それでもやはりその場の全員に自分の意思を伝えることは出来なかった。やがて白はガックリとうつむいてしまった。しかしそこに2人の人物が現れた。

「あ!電じゃない!」

「やあ電。しばらくぶりだね」

「あ、暁ちゃん!響ちゃん!」

現れたのは暁と響だった。突然現れた2人に驚く雨葉と白だったが、やがて雨葉が2人に声をかけた。

「ねぇねぇねぇ!おねーちゃんたちって、電おねーちゃんのお友達?」

「いや、私たちと電は姉妹なんだ。ん?…君たち何処かで会ったことあったかい?」

「ん~きっときっときっと勘違いじゃない?」「………?」

「そうよ響!暁が知らないのに響が知ってるなんてありえないわ!」

「暁ちゃん、それはちょっと理不尽だと思うのです…」

暁の台詞に電がツッコミを入れた時、響は白をジッと見つめて何かに気づいた。

「あれ、君もしかして喋れないのかい?」

「………!?」

「やっぱりそうなんだね…」

「え!響、もしかしてこの子の言ってることわかるのかい!?」

「うん。何となくだけどね…それで、何か電たちに伝えたいことがあるんだよね?」

「………!」

響は白の言葉(?)に、コクリコクリと頷きながら聞いていた。無論、響以外の誰も白の会話の内容をくみ取ることは出来ないのでその時、響と白以外全員が同じことを同時に思った。

(響ちゃん、やっぱり凄いのです)(響、君って凄いんだね)(響って、す、凄いわ…)(この人、凄いなー!)

そして、話(?)を聞き終わった響が口を開いた。

「なるほどね。電、時雨、夕立、彼女は君たちのガンプラを見てあげるよ。って言ってるみたいだ」

「………!」

白が笑顔で右腕を勢い良く掲げた。しかしその時、電たち暁学園の名前がアナウンスで呼ばれた。

「あ、もう行かないとなのです!」

「そうだね。ほら夕立、行くよ」

「むにゃむにゃ…りょうきゃいっぽい~」

ふらふらと立ち上がる夕立。それを支えながら立ち上がる時雨。そして最後に電が立った。

「夕立、早く起きて!」

「ぽい~」

「はぁ、仕方ない。暁、響、雨葉、白、また後でね」

そう言った時雨は夕立を引きずりながら観覧席を降りていった。そして電も、4人に声をかけた。

「暁ちゃん、響ちゃん、雨葉さん、白さん。行ってきます!」

「うん!絶対絶対絶対、勝ってね!」

「………!」

「頑張ってね!って言ってるよ。私からも同じ言葉を送っておくね」

「絶対暁たちと当たるまで負けちゃ駄目なんだからね!」

「はい!必ず、勝ってくるのです!」

そう言って電は時雨の後追いかけて観覧席を降りていった。

 

電たちはバトル会場への道をゆっくりと歩いていた。そんな中で時雨が口を開いた。

「今日の相手は全国常連校だ。2人共油断しちゃ駄目だよ」

「了解っぽい!」

「確か、私立…大久田高校でしたっけ」

「うん、そうだよ。でも、たとえ誰が相手でも必ず勝つよ」

「勿論です!」「当り前っぽい!」

3人はバトル会場から照らされる光の中へと消えていった。

 

バトル会場のバトル台に1つに3人の姿はあった。3人の向かい側には対戦相手である私立大久田高校のファイターが余裕そうな表情をして立っていた。睨み合う6人。観覧席の一角では暁たちが電たちを見守っていた。真ん中に立つ電が右隣の時雨に顔を向ける。時雨はそれに応えるように頷き、電も頷く。更に夕立にも顔を向ける電。そして夕立も頷き、電も頷き返す。そして、電が前を向いて叫んだ。

「時雨さん。夕立さん。行きましょう!」

「うん!」「ぽい!」

「Gun-pla Battel stand up! Model damege level set to A.」

バトルシステムが立ち上がり、ダメージレベルが設定される。

「Please set yuar GP base」

6人がそれぞれGPベースをセットする。

「Begining Plavsky particle dispersal. Field 01 space.」

プラフスキー粒子が舞い散りフィールドが形成される。そして、円形のコロニー周辺の宇宙空間が姿を現した。

「Please set year Gun-pla.」

大久田高校の3人が先にガンプラをセットし、電たちも揃ってガンプラをセットする。それぞれのガンプラが読み込まれ、メインカメラが発光する。

「Battle Start!」

それぞれのガンプラが発進体制に入り、カタパルトが機体周囲を覆う。

「夕立の新しい悪夢、見せてあげる!」

夕立はニッと笑い、発進コールをする。

「夕立。ユニコーンガンダムナイトメアパーティー、出撃よ!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーが、漆黒の宇宙へと飛び立つ。

「止まない雨はない…でも、今日からは止ませないよ!」

時雨が真剣な表情で、発進コールを上げる。

「時雨。ガンダムアサルトレインバレット、行くよ!」

ガンダムアサルトレインバレットが、星が輝く宇宙へと発進する。

「きっと勝てる。ぷらづまちゃんも、皆もいる…」

(早く行こうぜなのです電!ワタシたちの新しい力、見せてやろうなのです!)

電の頭にぷらづまの声が聞こえた。そして電はそっと目を閉じて呟いた。

「大丈夫。電は、電たちは絶対に―――」

そして目を見開き、叫んだ。

「勝つのです!電。イナヅマガンダム(セカンド)、出撃です!」

イナヅマガンダムⅡが、広大な宇宙へと飛び立っていった。

 

先陣を切って駆けるのはユニコーンガンダムナイトメアパーティーだった。漆黒のユニコーンガンダムナイトメアパーティーを操作する夕立は、さっそく見つけた。

「電ちゃん、時雨!見つけたっぽい!」

夕立の目の前に現れた赤色に塗り替えられたゲルググJ(イエーガー)、オレンジ色に塗られた大型ヒート剣を装備したリックドム(ツヴァイ)、青色に塗られたジオングの3機だった。

「了解だよ夕立。僕が牽制をかけるから、散開した各機をそれぞれ相手して!」

「はい!」「お任せっぽい!」

ガンダムアサルトレインバレットがロングバレルビームライフルを構え、3機の中心を目掛けて数発撃ちこんだ。そして、3機が回避しそれぞれの機体に距離ができ散開したのを確認し突撃を伝える。

「今だ!行くよ!」

「突撃っぽーい!」

「やあー!」

突撃してきた3機に驚いた大久田高校のファイターたちはそれぞれバラバラに逃げ始めた。

「クソ、離されたしまった!」

「各個に散開しろ!後で合流するんだ」

「りょ、了解!」

そして、その光景を見た時雨は真っ先に言葉を発した。

「ジオングは僕が追う!夕立はリックドムⅡを。電はゲルググJを追うんだ!」

「格闘戦っぽい!楽しみだなぁ」「わかりました!」

それぞれの相手を追いかけ、電たちのガンプラは散開した。

 

リックドムⅡを追いかけるユニコーンガンダムナイトメアパーティーは、コロニーからかなり離れた宙域に来ていた。しかし、リックドムⅡとユニコーンガンダムナイトメアパーティーとの推力の差は歴然で、リックドムⅡは今にも追いつかれそうだった。

「クソ、振り切れない!」

「先手必勝っぽーい!」

そう言った夕立は手元の操縦桿を操作し、ビームサーベルのアイコンが描かれたスロットを選択した。ユニコーンガンダムナイトメアパーティーが両手に握ったグリップを、腰に装備された長い箱状の物へと差し込んだ。そして、ガチィン!という音が聞こえグリップが引き抜かれると、グリップの先端部に黒い刀身と銀色の刃を持つ剣が取り付けられていた。夕立は更にスラスターを噴かしてリックドムⅡに迫った。

「やるしかない!」

リックドムⅡのファイターは振り切ることを諦め、大型ヒート剣を抜いてユニコーンガンダムナイトメアパーティーに迫った。

「うおぉー!」

大型ヒート剣を両手で掲げたリックドムⅡがユニコーンガンダムナイトメアパーティーに上段から斬りかかった。しかし―――

「これは島風ちゃんの台詞だけど、おっそーい!」

その一撃を右スライドで避けたユニコーンガンダムナイトメアパーティーは、そのままリックドムⅡの背後を取った。背後を取られたことに気づいたリックドムⅡのファイターは慌てて大型ヒート剣を薙ぎ払った。それを2本の剣で受け止めるユニコーンガンダムナイトメアパーティー。

「む、ちょっと反応が早いっぽい」

「やられてたまるかー!」

リックドムⅡはユニコーンガンダムナイトメアパーティーに蹴り上げを放とうとしたが、それに気づいた夕立は大型ヒート剣の刃に自身の剣を擦りながら移動し、蹴り上げを回避した。ユニコーンガンダムナイトメアパーティーの剣が大型ヒート剣から離れ、大型ヒート剣に機体の体重を乗せていたリックドムⅡは大きくバランスを崩してしまった。

「うわっ!」

「隙ありっぽい!」

そこにユニコーンガンダムナイトメアパーティーが右手の剣を右上段に構えて迫った。

「まだだぁ!」

振り下ろされたユニコーンガンダムナイトメアパーティーの剣と、左下段から振り上げられた大型ヒート剣がぶつかり合いガキーンと大きな音をたてる。ぶつかった衝撃で2機の間に空間が出来た。リックドムⅡは体勢を崩してしまっていたが、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーはすぐに動いていた。

「夕立のとっておきの技、見せてあげる!」

するとユニコーンガンダムナイトメアパーティーは相手に背を向け逃走を始めた。

「な!待ちやがれ!」

慌てて追うリックドムⅡ。しかし、推力差があり過ぎて追いつけない。そしてしばらくするとユニコーンガンダムナイトメアパーティーはその場で宙返りをすると一気にリックドムⅡに迫った。咄嗟の出来事に驚いたリックドムⅡのファイターは完全に反応が出来ていなかった。するとユニコーンガンダムナイトメアパーティーは通り過ぎ際少し手前で体を横に向け両の剣を右上段に構え、大きく足を曲げた。そして――――

「もらったっぽーい!」

それを一気に左中段へと振り切った。夕立が狙ったのは大型ヒート剣を持っていない右腕の肘で、狙いは寸分違わず命中し肘から下を斬り落とした。

「うわっ!」

「まだ終わりじゃないっぽーい!」

方向転換したユニコーンガンダムナイトメアパーティーは、グリップに取り付けられた刀身をグリップを振り下ろしながら相手に投擲した。刀身のみがグリップから外れ、それはリックドムⅡのバックパックから胸へと突き抜けて刺さった。すると、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは鞘にグリップを回し、鞘の1番内側に収められた刀身を抜いた。抜かれた刀身は極端に短い物だった。それを逆手に握ったユニコーンガンダムナイトメアパーティーは更にスラスターを噴かしてリックドムⅡに迫り、両腕を横に大きく広げ、通り過ぎ際にリックドムⅡの両膝から下を切り裂いた。

「ぐわっ!」

「まだまだぁ!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーが再び振り返り、今度も刀身だけを投擲した。投擲された剣はリックドムⅡの頭部に突き刺さった。

「メインカメラが!?」

「これが見えない恐怖!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは今度は両腕横のビームトンファーを展開し、リックドムⅡに迫った。右腕を横へと切り払い大型ヒート剣の刀身の上半分を斬り落とし、左腕のビームトンファーはリックドムⅡの右肩を根元から斬り落とした。

「なんだ!?次々アラートが!」

「もういっちょー!」

左腕のビームトンファーの斬り降ろしに合わせてユニコーンガンダムナイトメアパーティーをリックドムⅡの上にスライドさせた夕立は、手元の武装スロットをビームトンファーから再び剣へと変えた。そして鞘の1番外側から今度は長大な刀身が抜かれた。ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは右手の剣を下段に、左手の剣を上段に構えてリックドムⅡに斬りかかった。それぞれの剣が上段と下段に向かって放たれ、リックドムⅡの左腕の肘と肩を切断した。

「あ、アラートが…鳴りやまない!!」

「これが斬り刻まれる恐怖っ!」

そして遂にリックドムⅡは文字通り丸裸にされてしまった。もはやリックドムⅡに動く部分は存在しない。そして、悠々とリックドムⅡの正面に止まったユニコーンガンダムナイトメアパーティー。夕立は武装スロットを大型ビームサーベルに変更した。両肩の砲身部が外れ、そこから大型ビームサーベルが出力される。

「そしてこれが――――」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーが機体を右に一回転させた。すると大型ビームサーベルがリックドムⅡの上半身と下半身を分断した。尚も止まらないユニコーンガンダムナイトメアパーティーは今度は機体を真横にし一回転。頭部から下半身までを真っ二つに切り裂いた。

「全てを消し去られる恐怖っ!!」

十字に切り裂かれたリックドムⅡは爆発、四散した。爆炎に照らされながら、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーの大型ビームサーベルが消え、赤いメインカメラが輝く。

「これが夕立の…ユニコーンガンダムナイトメアパーティーの必殺技――――」

 

 

ナイトメアパーティーブレイクっぽい!!

 

 

夕立はどやぁとした顔で叫んだ。

 

 

ところ変わって時雨のガンダムアサルトレインバレットはジオングの有線オールレンジ攻撃を回避しながら相手の隙を探していた。

「くっ、有線とは言えやっぱりオールレンジ攻撃は強力だね。何とか隙を見つけないと」

「どうしたどうした!逃げてばかりでは勝てないぞ!」

右上方から襲ってきたビームを回避し、更に真下から襲ってきたビームも回避する。更にジオング本体から放たれるビームも回避していくガンダムアサルトレインバレット。

「くそ、どうしよう…」

尚も回避行動を取り続けるガンダムアサルトレインバレット。四方八方から飛来するビームを避け続け、さらに加速する。

「逃げるだけしか出来ないとは、哀れだなぁ!」

ジオングのファイターが攻撃を続けながら時雨をあざ笑うように叫ぶ。しかし、時雨は答えることなく回避行動を取り続けていた。しかし、逃げ続けている時雨の顔に汗は流れていなかった。しかしやがて、ガンダムアサルトレインバレットはコロニーの外壁に追い込まれてしまった。

「し、しまった!」

「ハハハ!これで何処にも逃げれまい。勝負ありだなぁ!」

ガンダムアサルトレインバレットの周囲と正面を抑えたことで大声をあげて笑うジオングのファイター。しかし、時雨はそこであの言葉を一言呟いた。

「君には失望したよ」

「なに―――」

ジオングのファイターが時雨に聞き返そうとしたその時、ジオングの有線攻撃端末と腕との接合部が桃色のビームによって撃ち抜かれたのだ。

「な、なんだ!?」

「ふぅ…これで形勢逆転だね」

ジオングの遥か上空、そこには黒色に塗られた「コの字型」をした物が浮かんでいた。

「な!フィン・ファンネルだと!?」

「僕にそんな高度な空間認識能力はないよ」

「なんだと!?」

その時、その物体から伸びる何かが太陽の光に照らされて光った。

「あれは、インコムだと!?」

「インコムの操作って結構疲れるなぁ。さて、そろそろ終わらせようか」

「ぬかせ!攻撃端末を失って墜ちるジオングではない!」

苦し紛れにジオングのファイターが吐き捨て、機体に搭載されたメガ粒子砲を放とうとした。しかし、時雨は口を利くことなくロングバレルビームライフルの照準をジオングに向け引き金を引き、胴体を撃ち抜いた。胴体が爆発し、爆炎が上がる。しかしその爆炎の中から何かが飛び出してきた。

「ハハハ!本当のコアはこの頭だ。「機動戦士ガンダム」を見直してくるんだな!」

「はぁ…」

ジオングのファイターの言葉にため息を履く時雨。

「このメガ粒子砲でコックピットを貫いて、逆転勝ちしてやる!」

「君には本当に失望したよ…インコム!」

ジオングの口部にあるメガ粒子砲が発射されようとした時と、時雨が一言言い放ったのと同時にジオングの頭部を桃色のビームが貫いた。そして、ジオングの頭部は一瞬にして爆炎に包まれ消えた。

ジオング(それくらい)の事は誰でも知ってるよ。僕を馬鹿にしないでくれるかな」

時雨は、インコムのケーブルを巻き戻しそれがガンダムアサルトレインバレットの腰横にある接合部に戻ったのを確認すると、その宙域から離脱した。

 

一方の電は、ゲルググJと激しい射撃戦を演じていた。イナヅマガンダムⅡのビームライフルと、ゲルググJの大型ビームマシンガンがお互いを撃ち抜こうと火を噴く。

「そこなのです!」

「当たるか!」

イナヅマガンダムがビームライフルを放つ。しかし、ゲルググJはそれを見事に回避して大型ビームマシンガンを撃ち返す。イナヅマガンダムも高速移動でゲルググJの攻撃を回避し撃ち返す。

「ちっ、素早い奴だな!」

(電、このままじゃ埒が明かねぇのです!懐に入りこめなのです!)

「ぷらづまちゃん…やってみるのです!」

ぷらづまの声を聴いた電は手元の操縦桿を操作し、武装スロットからミサイルを選択した。電が引き金を引くと両脹脛に装備された3連装ミサイルポッドから6発のミサイルが発射された。ゲルググJ目掛けて飛ぶミサイル。しかし、ゲルググJは大型ビームマシンガンと腕部のバルカン砲でミサイルを撃ち落としていった。

「ダメ出しのミサイルなど、通用するものか!」

ゲルググJとイナヅマガンダムⅡの間を黒い爆煙が覆いつくした。すると、爆煙の向こうから2本の緑色のビームが飛んできた。しかし、そのビームをゲルググJは簡単に回避してみせた。そして、爆煙に向け大型ビームマシンガンを連射した。しかし、イナヅマガンダムⅡからの反撃は一切なかった。

「やったか?」

大型ビームマシンガンの引き金から指を話したゲルググJ。しかしその時、ゲルググJの背後からビームが飛来した。

「なに!?」

飛来したビームは大型ビームマシンガンに命中し、それを爆発させた。そして、爆発が起こったのと同時に爆煙の中から何かが飛び出してきた。飛び出してきたそれは、ゲルググJを通り越していった。

「あれは…奴のバックパックか!」

飛び出していったのはイナヅマガンダムⅡのバックパックであるファトゥム-01だった。ファトゥム-01を追いかけるように振り向いたゲルググJはあることに気づいた。

「な、いつの間に背後に!」

そこにはビームライフルを構えたイナヅマガンダムⅡの姿があった。そして、その周囲をファトゥム-01がクルクルと飛んでいた。イナヅマガンダムⅡを発見したゲルググJのファイターはすかさずビームサーベルを武装スロットから選択した。ゲルググJはリアスカートの内側に手を回すとそこからビームサーベルを取り出した。黄色いビーム刃が形成されると、ゲルググJはイナヅマガンダムⅡに向かって突っ込んできた。それを見た電は叫んだ。

「ぷらづまちゃん、一緒に行くのです!」

「当たり前だなのです!行くぞ電!」

電の左眼が深紅に染まった。そして、手元の武装スロットの中から「SP」を選択する。すると、イナヅマガンダムⅡの周囲を飛んでいたファトゥム-01が変形を始めた。翼が収納状態になりながら背を合わせると、翼の前面にビーム刃を展開されて機首部が折り畳まれ、そこから長いグリップが出てきたのだ。そのグリップを両手で握ったイナヅマガンダムⅡはそれを右上段に構え、ゲルググJにスラスター全開で迫った。

「やあぁー!!」

「くそぉー!」

ゲルググJはビームサーベルを横に振って、剣と化したファトゥム-01の縦斬りを受け止めた。だが、ゲルググJのファイターはその時あることに気づいた。

「な、ビームの刃が斬られているだと!」

剣と化したファトゥム-01のビーム刃が徐々にゲルググJのビームサーベルの刃を切り裂いていっていたのだ。

「ば、馬鹿な!」

「「いっけぇー!!」」

バキィーン!という音をたて、遂にゲルググJのビームサーベルの刃は斬られてしまった。そしてそのまま、剣と化したファトゥム-01を一気に振り下ろしたイナヅマガンダムⅡはゲルググJを両断した。両断されたゲルググJ。イナヅマガンダムⅡは両断されたゲルググJを背にファトゥム-01を右下に切り払ってみせた。

「これが電と…」

「ぷらづまさまの――――」

 

 

 

ガンプラだぁぁー!!

 

 

 

そして、ゲルググJは大きな音をたてて爆発した。

 

続く




長い間投稿できなくて申し訳ありませんでした。今週からまた投稿を再開しますので、どうか今後とも「艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん」をよろしくお願いいたします。
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