艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP41 戦慄

深海雨雲姫の襲撃から3日が経っていた。電たちは全国大会2回戦も見事に突破し、今は深海のキャンピングカーにいた。3日前の深海雨雲姫の言葉で気を失ってしまった山風と涼風は現在、深海に保護され今はこのキャンピングカーで生活している。

「まさか行方不明の英雄に会えるなんて思わなかったぜ!」

「まだ言ってるのか涼風。いい加減聞き飽きたな」

「深海提督さん。涼風と山風を助けてくれてありがとうっぽい!」

「夕立、お前もいい加減聞き飽きることを言い続けるんだな。それより、山風は大丈夫なのか?」

ふと、深海は山風を寝かせているベットの方を見た。そこには時雨がベットで寝る山風を見ていた。しかし山風は、未だにうなされながら眠っていた。ゆっくりと首を振る時雨。

「そうか…」

その場に静寂が訪れたがそれはすぐに時雨の言葉でその静寂は打ち消された。

「………あの村雨が、こんなことをするなんて…」

「時雨…」

「未だに僕は信じられない――――」

「諦めろ時雨。奴はお前の知っている村雨じゃない。深海雨雲姫、お前と俺たちの敵だ」

「………」

深海の言葉に時雨は黙ってしまった。深海はそんな時雨を見て心の中で、仕方ないことだ。と呟いた。そしてまたしばらく静寂が辺りを包んだ。山風のうなされ声がキャンピングカーに響いていたが誰も口を開かなかった。しかし、そんな時だった。

 

バタァン!

 

キャンピングカーの扉が勢いよく開いたのだった。キャンピングカーの中にいた山風を除く全員がその方へ顔を向けた。そこには雨葉が両手を膝について荒い息をして、白が雨葉を支えていた。

「どうした?雨葉、白」

「はぁ…はぁ…」

「………!!」

まだ息を整えられていない雨葉に変わって白がおろおろした表情で深海の方を向いた。

「……伊勢と日向がレ級たちに負けた。そう言いたいのか白?」

すると白は勢いよく首を縦に振った。

「え!伊勢さんと日向さんが!?」

白の頷きを見て、電が驚きの声を上げた。そしてようやく息を整えた雨葉が口を開いた。

「はぁ…はぁ……ふぅ、ほ、報告するねおとーさん!」

雨葉は伊勢と日向の敗北についての報告を始めた。

 

「…なるほど。伊勢と日向の2人は反撃もままならずレ級たちの攻撃に晒され、奴らの1回戦同様バトル開始1分で撃破された。と言うことだな」

「そうそうそう!レ級のチーム、容赦なかったもん!」

「………!」

雨葉と白の報告を聞いた全員に戦慄が走った。少し脅えた口調で、夕立が口を開く。

「い、伊勢さんと日向さん、かなり連携の取れたチームだったのに…1分でやられちゃうなんて…」

「電も同じ意見なのです」

「うん。ますます、レ級たちとのバトルが怖くなってきたよ」

「俺は伊勢と日向のバトルを見たことは無いが…夕立と電の言葉を聞けばチームワークの良いチームだったんだろうな」

そして、秋雨もまたレ級に対して恐怖を覚えていた。

「お父さん。秋雨も、ちょっと怖くなってきたよ」

「秋雨、梅雨葉たちはレ級と戦わない。落ち着いて」

「う、うん。頼りないお姉ちゃんでごめんね梅雨葉」

脅える秋雨を落ち着かせる梅雨葉。すると、深海が口を開いた。

「今はまだ戦う時じゃないが、いつか俺たちも戦うことになる。秋雨、怖いのはわかるが今から心積もりはしておいてくれよ」

「う、うん」

「電、時雨、夕立。お前たちはもう戻れ。山風と涼風の事が心配なのはわかる。だがここにいたら、レ級の対策は立てられないぞ」

「う、うん。わかったよ深海提督―――」

時雨がそう言ったその時だった。深海のスマートフォンに着信が入った。それに気づいた深海はスマホを取り画面を見た。そこには青葉の名前があった。

「青葉からか…どうした青葉?」

「深海司令官大変です!今すぐテレビをつけてください!」

「?」

深海はスマホを耳に当てながらテレビのリモコンを手に取り、テレビを付けた。

「速報です。現在日本全国で、元海軍の将校を狙った殺人事件が発生しています。本日だけでも16件の報告が上がっています!」

「!?」

そのニュースの内容とその被害者の写真を見た深海は一瞬だけ目をギョッとさせたがすぐに冷静な顔に戻った。テレビは依然、事件の内容を淡々と語っていた。

「深海司令官!これって!」

深海は電話で話す青葉の声に一言、ああ。と言った。そして、少し間を空けて口を開いた。

 

 

 

俺が予想していた今回の事件の首謀者の奴ら、その全員だ

 

 

 

その場に再び戦慄が走ったことは、誰が聞いても明白だった。

 

続く

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