艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP5 特訓なのです!

電がガンプラバトル部に入部してから4日が過ぎていた。電は時雨、夕立2人の協力の元特訓に励んでいた。部活の時間帯だけでなく、長い休憩時間がある昼休みも使って特訓をし、電は時雨と夕立が帰った後も一人で特訓をしていた。時間外の特訓もあって電の操縦スキルは少しずつではあるが上昇していった。

「電、イナヅマガンダム出撃なのです!」

そして、電は今日も部室で練習に励んでいた。峡谷が表現されたフィールドをイナヅマガンダムが飛ぶ。右手にはインパルスガンダムのビームライフル、左腕にはインパルスガンダムの盾である機動防盾(きどうぼうじゅん)(未展開)を装備している。

「電、今回は僕たちの手助けなしでどれくらいできるようになったか見せてもらうよ」

追いついた時雨のガンダムレインバレットがイナヅマガンダムの右側を飛行し、時雨の顔が電の正面右の通信モニタに映る。戦闘時はこういった手段で通信を行って連携をとったりする。

「何かあったらすぐに駆け付けるから安心するっぽい!」

続いて夕立の笑った顔が通信モニタに映し出された。残念ながら飛行能力を持たないユニコーンガンダムナイトメアは峡谷をジャンプしながら2機を追随していた。

「準備はいいかい?電」

「はい!大丈夫なのです」

「それじゃあ始めるよ」

時雨がそう言うとレインバレットはイナヅマガンダムから離れていき、フィールド内で一番大きな峡谷の頂上に降り立った。そこにユニコーンガンダムナイトメアが追いついて先行していくイナヅマガンダムを見ていた。

 

イナヅマガンダムが少し開けた台地に降り立った。するとすぐにイナヅマガンダムは腰を少し落として構えの姿勢をとった。そして遠くから砂煙が立ち上りそれらが現れた。緑色をした機体色に、桃色の1つ目、右肩の逆L字のシールド、左肩には三本角があるスパイクアーマーを装備して大きな円形マガジンがついたマシンガン「ザクマシンガン」を持ったガンプラ「ザクⅡ」、青色の機体色と1つ目、両肩に湾曲した大きな角と頭部に1本のブレードアンテナ、左腕には大型のシールドと内臓式のバルカン「フィンガーバルカン」を装備したザクⅡによく似ているガンプラ「グフ」、そしてその大きな体躯からは想像しにくいスピードで地上を滑走し手に巨大なバズーカを装備した黒と紫の機体色の1つ目のガンプラ「ドム」各1機ずつがイナヅマガンダムに向かってきた。(全てホログラフィーです)

「来たよ電!」

「な、なのです!」

先頭を行くドムが手持ちの巨大なバズーカ「ジャイアント・バズ」を撃ち放ってきた。それに反応して電は機動防盾を展開し、スラスターを全開で噴かして動き始めた。ジャイアント・バズの砲弾を回避し、高速で地面スレスレを移動しながら電は相手の動きを見定めていた。ザクⅡが手にしたザクマシンガンをフルオートで撃ち続けて来る。グフとドムも続いてフィンガーバルカンとジャイアント・バズを撃ちつつイナヅマガンダムへ接近してくる。

「はわわ!凄い弾幕なのです!」

その弾幕に翻弄される電とイナヅマガンダム。展開した機動防盾で防御しながら動き回ることが精一杯の電。しかしその時、夕立の声が通信モニタから届いた。

「電ちゃん落ち着くっぽい!この程度の弾幕激しくなんかないっぽい!」

「!?」

「そうだよ電。相手をよく見るんだ!」

時雨の言葉が続き、電は近づいてくる2機のガンプラに目を付けた。グフから放たれるフィンガーバルカンの弾はよく見ればかなり飛んでくる場所にバラつきがあった。対してドムのジャイアント・バズは一度撃つと再発射に少しのタイムラグが発生していた。

「!?見えたのです!」

そう言うと電は、手元の操縦桿を操作する。すると、イナヅマガンダムが装備している武装が表示されたスロットが数枚表示される。その中から電はマシンキャノンを選択し、機動防盾を収束させてドムとグフに向かった。グフのフィンガーバルカンを掻い潜り、さらに接近する。そこにドムがジャイアント・バズを放った。

「そこなのです!」

それを待っていたかのように電は操縦桿の引き金を引いてマシンキャノンを発射した。高速で打ち出されたマシンキャノンの銃弾はジャイアント・バズの弾に吸い込まれるように命中し、弾丸が爆発しドムの視界を奪った。ドムは慌てて旋回し爆煙を回避した。しかし、イナヅマガンダムの攻撃はまだ終わっていなかった。

「電、命中させちゃいます!」

イナヅマガンダムのビームライフルが火を噴いた。放たれた緑色のビームがドムのコックピット部分を直撃、直後にドムが爆発、消滅した。

「や、やったのです!敵機撃墜なのです―――」

「電!次が来てるよ!」

「え?」

電の目の前には赤く光る刀身を持つ剣「ヒート剣」を掲げたグフがいた。

「あっ!」

慌てた電は、イナヅマガンダムのスラスターを全開で噴かして高速後退した。そして、先程までイナヅマガンダムがいた場所にヒート剣が振り下ろされた。体勢を立て直した電は慌ててビームライフルを構えるが、グフの援護に来たザクⅡがザクマシンガンを放ってきたため急遽機動防盾を展開した。グフがイナヅマガンダムに向かってフィンガーバルカンを撃ちながら突撃を始めた。それを見た電は、ハッと何かを思いつきビームライフルを構えた。

「隙ありなのです!」

放たれたビームはグフへ向かって飛ぶがグフは余裕でビームを回避し、グフには命中しなかった。しかしその数秒後、グフの後方で爆発が起こった。グフが回避したビームがザクⅡに命中したのだ。ザクⅡは爆発、四散した。その爆発に動揺して振り返ったグフが見せた隙を電は見逃さなかった。ビームライフルを捨て、腰横に装備されているビームサーベルを抜き放ちグフに突撃した。そして―――

「これで終わりなのです!」

右上段から放たれたビームサーベルの袈裟斬りはグフを肩から両断。イナヅマガンダムがビームサーベルを切り払うと共にグフは爆発、消滅した。

 

続く

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