艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
白い煙に覆われた荒野地帯を風魔スサノオは立っていた。
「うーん。この煙、やっぱり私のハイパージャマーを警戒して電たちが蒔いたんだろうね。どうしようかな…」
今後の行動を考えていた川内。ハイパージャマーを警戒してか、未だに攻撃を受けてない川内はしばらく考えていたが、やがて何かを見つけた。
「ん?あの反応は…」
川内が見たのはレーダーに映る2つの光点を見つけた。そして川内はその光点が相手である電たちのガンプラだと判断すると、風魔スサノオを最高スピードで向かわせた。そしてしばらく風魔スサノオを走らせると、白い煙が突然晴れ、開けた場所にたどり着いた。しかしそこには何もなかった。
「あれっ?反応は確かにこっちで合ってたのに!」
ハイパージャマーを起動したまま周囲を見渡す風魔スサノオと川内。しかしその時だった―――
「見つけたよ!」
その言葉が川内の耳に届いた僅か1秒後、上空から現れたビームに風魔スサノオは撃ち抜かれてしまい、崩れるように両膝をついてその後爆散した。その遥か上空、雲すらも抜けた空の上でイナヅマガンダムⅡのファトゥム-01に乗るガンダムアサルトレインバレットが落ちそうな程にギリギリの態勢でロングバレルビームライフルを構えていた。その後、バックパックを外したイナヅマガンダムⅡと、肩のビームキャノンとバックパックを外したユニコーンガンダムナイトメアパーティーが地面と同じ色の布を持ち上げて現れた。
「Battle Ended!」
観客席から歓声が上がると、プラフスキー粒子が消えバトル台の上にガンプラが現れた。
「やったー!3回戦突破っぽーい!」
「だぁー!!夜戦なら負けなかったのにー!」
「残念だったね川内さん。悪いけど今回は僕たちの作戦勝ちだね」
「なのです!」
頭を抱えて絶叫する川内と、3回戦突破に喚起する電たちだった。
「あと2回勝てば決勝っぽーい!」
観客席に戻った電たち。席に着くなり夕立が口を開いていたが、すぐに時雨がその話を切った。
「気を抜いちゃだめだよ夕立。今日、この後の試合に勝った相手が次の準々決勝の相手なんだ」
「今日の組み合わせは…加賀さんたちの百年記高校とリ級さんたちの龍北高校なのです…どっちも強いのです!」
すると会場が一気に歓声に包まれた。バトルの会場に加賀と瑞鶴、翔鶴が入ってきて、それに続いてヲ級、リ級、ル級が入ってきた。
バトル台に向かって歩く加賀と翔鶴、その後ろを瑞鶴が歩いていた。すると、瑞鶴が突然口を開いた。
「ねえ、一航戦」
声をかけた相手は加賀だった。加賀は足を止めて振り返ると、なに?と一言だけ返した。瑞鶴は少し言葉に詰まりながらも口を開いた。
「この前は、ごめん」
「え?」
瑞鶴の突然の謝罪に驚く加賀。瑞鶴は更に言葉を続ける。
「あんなこと言って……」
「………」
瑞鶴の言葉を聞いた加賀は口を開かず、瑞鶴の言葉を聞いていた。瑞鶴は俯きながらも、喋るのを止めなかった。
「あんたの事、少し勘違いしてた。だから…悔しいけど、謝るわ」
「………そう」
加賀は一言呟くと、ゆっくりと瑞鶴の方へ歩いていった。瑞鶴は俯いたままで加賀の顔を見ようとしなかった。やがて、加賀は瑞鶴の前まで来ると立ち止まり―――
「こちらこそ、ごめんなさいね」
謝った。突然謝ってきた加賀に、瑞鶴は驚いて顔を上げた。そして瑞鶴の視線の先にはいつもと違う、優しい笑顔の加賀の顔があった。
「私も謝るわ、五こ―――瑞鶴」
「え?」
「本当は貴女が羨ましかった。だから、羨ましがって貴女に強く当たっていた」
「一航戦…」
すると加賀は、瑞鶴の頭をそっとひと撫でした。瑞鶴は加賀の行動に驚きながらも、その手を振り払おうとはしなかった。そして頭から手を離した加賀は口を開いた。
「でも、それも今日で終わり。だから……瑞鶴」
「なによ?」
加賀は優しくも真剣な表情で、口を開いた。
私の背中、貴女に預けるわ
「!?」
加賀の言葉に再び驚く瑞鶴。
「任せたわね」
加賀はそう言ってバトル台の方へ歩いていった。瑞鶴はその場に佇んでいたが、やがて翔鶴が瑞鶴に言葉をかけたことで調子を取り戻した。
「良かったわね瑞鶴」
「翔鶴姉ぇ…」
「さあ、行きましょ!私たちで加賀さんの思いに応えましょう!」
「……うん!」
そう言って、翔鶴と瑞鶴は加賀の後を追っていった。
バトル台には既にヲ級たちがスタンバっていた。翔鶴と瑞鶴が遅れて台の前に来た時、ヲ級が挑発をかけた。
「ヲ~ヲ~、熱いね~3人とも」
「うるさいわね。あんたは黙ってなさいよ」
「フッフッフ…その自信、後悔させてやるヲー!」
「それはどっちかしらね」
「Gun-pla Battle combat mode Stand up!Mode damage level set to A.Please set your GP base.」
バトルシステムが起動し、6人がGPベースをセットする。
「Begining Plavsky particle dispersal.Field 01 Space.」
プラフスキー粒子が放出され、広大な宇宙空間を形成する。
「Please set year Gun-pla.」
6人がそれぞれのガンプラをセットする。システムがガンプラを読み込み、ガンプラのメインカメラが発光し、それぞれが現れた操縦桿を握りしめる。
「Battle Start!」
ガンプラが発進体制になり、各々が発進していく。
「ヲ級。オギュルディアアストレイ、出るよ!」
「リ級。リギリンドペイルライダー、出る!」
「ル級。ルギリスヴァサーゴ、行くぞ!」
「翔鶴、ガンダムAGE-3FX、出撃します!」
そして、残るのは瑞鶴と加賀の2人だけとなった。瑞鶴が発進しようとした時、通信モニターに加賀の姿が映った。加賀は真剣な表情で言った。
「行くわよ、瑞鶴!」
その言葉を聞いた瑞鶴は、ニッと笑みを浮かべて答えた。
「ええ!勝つわよ、一航戦!」
加賀は瑞鶴の言葉を聞くと小さく笑みを浮かべ―――
「加賀。ガンダムAGE-1バウンサー、出撃します」
加賀のガンダムAGE-1バウンサーが宇宙へと出撃していった。そして――――
「瑞鶴。ガンダムAGE-2ホーキンス、出撃よ!」
瑞鶴のガンダムAGE-2ホーキンスも、ガンダムAGE-1バウンサーを追って出撃した。
続く