艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP51 閃光走る宇宙

加賀たちが深海と話していた丁度同じ頃、月華団は3回戦の準備をしていた。今回のバトルに出るのは、睦月と文月、そして菊月。瑞鳳の指示で三日月は今回もメンバーから外されていた。

「菊月ちゃん。ランド・マンロディ改の整備は終わった~?」

「ああ。望月にも手伝ってもらってすぐに終わった」

「そっか~じゃあ後は睦月ちゃんだけだね~」

「そうだな…しかし、睦月は何をあんなにそわそわしているんだ?」

菊月の言ったように、今の睦月はいつも異常にそわそわしていて落ち着きがなかった。まるで何かを待っているように見えてはいたが、2人にはそれが何なのかわからなかった。

「まだかなぁ……」

「睦月。少し落ち着いたらどうなんだ?」

「落ち着いてなんかいられないのね!早くしないと3回戦が始まっちゃうにゃしぃ」

「何を待ってるの~睦月ちゃん?」

「新型にゃしぃ!」

「新型?」

「睦月ちゃーん!」

すると、会場の入り口から如月が駆け込んできた。それに気づいた睦月は如月に手を振り返した。

「如月ちゃーん!」

「はぁはぁ…お待たせ睦月ちゃん!頼まれてた新型、持って来たわ」

「ありがとーにゃしぃー如月ちゃーん!!」

そう言って如月に飛びつく睦月。如月は、ウフフッ。と睦月を受け止めニコニコと笑っていた。

「如月。それで睦月の新型と言うのは?」

「おおっ!そうだったにゃしぃ!如月ちゃん、早く見せてよー!」

「あはは!せっかちね睦月ちゃん。はい、これが睦月ちゃんの新しいガンプラ―――」

如月はそう言うと、腰裏のポーチから1機のガンプラを取り出した。

「ガンダムフラウロス・改!」

「うおぉぉぉ!!こ、これは…凄い完成度にゃしぃ!!」

「これは…凄いものだな」

「凄い凄い~さすが如月ちゃんだね~」

「3代目の睦月号は獅電・改がベースになってたけど。前から睦月ちゃん、ガンダムフレームのガンプラ使いたいって言ってたからね。ガンダムフラウロスをベースに何とかついさっき完成したところなの」

「如月ちゃん如月ちゃん!早く新しい睦月号について教えてよ!」

如月から受け取った4代目睦月号を見て目をキラキラと輝かせる睦月。睦月のその顔を見た如月は笑顔で、わかったわ。と言って話し始めた。

「じゃあ、ガンダムフラウロス・改について説明するわね」

「違うよ如月ちゃん!これは睦月号だよ!」

「あ、ごめんね睦月ちゃん。まず、ベース機のガンダムフラウロスの角張った部分を丸くしてあるの。両腕と両脚は特に頑張って曲面性を高めてあるからね。睦月ちゃん、腕とか脚によく被弾するから…」

「流石、如月ちゃん!睦月のことよくわかってるにゃしぃ!」

「それとバランスを悪くしてしまう両肩のキャノン砲はバックパックに駆動パーツを増やして両脇下から撃てるようにしてあるし、場所もバックパックの両端に下を向いて装備してあるからね。ガンダムバエルのウイングユニットも装備して、フラウロスの尻尾に当たる部分の裏にもスラスターを追加して、腕のガントレットも外してあるから高い機動性を生み出せると思うわ。格闘武器はリアアーマーに可動式の鞘を持つ実体剣2本のみだけど」

「バックパックのウイングユニットにガントレットの取り外し……となると、この機体は変形出来ないのか?」

「ううん。勿論できるわ…原形機の四脚形態じゃなくてこのガンダムフラウロス・改は――――」

「睦月号!」

如月が再び機体名をガンダムフラウロス・改と呼んだ時、睦月はそれを睦月号だと再び言った。如月も、睦月の言葉にハッとして改めて説明を続けた。

「睦月号は地上ステージでも飛行できる、飛行形態に変形できるの!」

「飛行形態に変形できるのかにゃしぃ!さっそく次のバトルで使ってみるのね!」

「それと…菊月ちゃん」

「ん?」

菊月に声をかけた如月は、ポーチの中からガンプラとは別の物を取り出し菊月に渡した。それは先端が鋭利な円筒状になっている槍だった。

「ん?私はこんな武器を注文はしていないが?」

「ごめんなさい。睦月号にそれを装備させると機体がアンバランスになっちゃうから…元々左右非対称のガンプラを使ってる菊月ちゃんに持ってもらおうと思って…」

「なるほど。この武器はそう言う代物か……ならばこの菊月、喜んで引き受けよう」

「ありがとうね!はいこれ、マウント用のパーツよ」

「礼を言うぞ、如月」

その時、月光華高等学校の名前が呼ばれると睦月は受け取った4代目睦月号を慌てて腰裏のポーチにしまい、如月の手を握った。

「じゃあ、行ってくるね如月ちゃん!」

「うん。気をつけてね睦月ちゃん!」

「よーし!文月ちゃん、菊月ちゃん、いっくよー!」

「は~い!」「わかった」

睦月たち3人は会場へと向かった。

 

「今回の相手は、1、2回戦を圧倒的な物量で押し切ったそうだ。気をつけることに越したことは無いぞ」

バトルの始まる直前、菊月が睦月と文月の2人に声をかけ注意を促した。

「圧倒的物量にゃ?」

「それってどんなの~?」

「詳しくはわからんが…どのガンプラも一撃だった。と聞いたな」

「Gun-pla Battel stand up! Model damege level set to A.」

すると、バトルシステムが立ち上がりダメージレベルが通達される。

「とにかく2人共、気をつけてバトルするにゃしぃ!」

「わかったよ~」「ああ」

「Please set yuar GP base.Begining Plavsky particle dispersal. Field 01 space.」

プラフスキー粒子が放出され、広大な宇宙空間が生成された。

「Please set year Gun-pla.」

そしてバトルに参加する6人がそれぞれのガンプラを台座に設置する。システムがガンプラを読み込み、メインカメラが発光する。

「Battle Start!」

それぞれのガンプラが発進体制に入り、カタパルトが形成される。

「睦月!4代目睦月号、いざ参りますよー!」

「文月。文月・スペシャルマンロディ、出撃ですぅ!」

「菊月。ランドマンロディ・改、出る!」

睦月は、発進して早々に睦月号の変形を試した。すると、バックパックの先端部が頭部を覆い、その横に左右に突き出した肩アーマーが据えるように合わさり、両腕と下半身が180度回転、足先も折り畳まれた。そして、ウイングユニットの下に存在するマシンガンをセットするマウントラッチとキャノン砲が前方を向いて、バックパック背面とウイングユニットのスラスターが一気に噴射された。

「おお~飛行形態に変形したよ~」

「凄い加速力にゃ!やっぱり如月ちゃんは凄いのね!」

「追随するのがやっとだな…しかし、機動性低下とバランスを考えれば…確かにコレ(・・)は僚機に持たせた方がいいな」

変形した睦月号に何とか追随する文月・スペシャルマンロディと、ランドマンロディ・改。すると、進行方向から2機のガンプラ「ガンダムキマリスヴィダール」と「レギンレイズ・ジュリア」が現れた。

「2人共敵が来たよー」

「行くよ~!攻撃開始~」

睦月号は変形したままキマリスヴィダールに対してマシンガンを撃ちながら攻撃し、文月・スペシャルマンロディは装備している射撃武器全てをレギンレイズ・ジュリアに向かって放った。

「……妙だな。2機だけとは?」

菊月は襲ってきたガンプラの数が2機だけであることに違和感を感じていた。しかし戦闘は始まっており、菊月も文月を援護するため左肩にマウントされた大型実体剣である「デモリッションバスタードソード」を右腕の大型サブアームで抜き放ちレギンレイズ・ジュリアに迫った。

「よーし!変形解除にゃしぃ!」

変形を解除した睦月号は両手にマシンガンを持ち、それをキマリスヴィダールに向けて放った。キマリスヴィダールもドリルランスに装備された射撃武器で応戦した。そこからしばらく両者の間では射撃戦が繰り広げられたが、キマリスヴィダールは何故か接近戦を挑んでこなかった。

「どうしたのかなー!睦月の4代目睦月号に恐れおののいたかにゃー!」

マシンガンをマウントし、2本の剣を抜き放ちキマリスヴィダールに迫る睦月号。睦月号はキマリスヴィダールに右上段から袈裟斬りを放った。キマリスヴィダールはそれを回避し更に距離を取るように後退していく。

「むむむ!逃がさないのね!」

睦月号はキマリスヴィダールを追って追撃を開始した。

一方その頃、文月・スペシャルマンロディとランドマンロディ・改は2機でレギンレイズ・ジュリアと戦闘をしていた。

「直撃させるよ~」

文月・スペシャルマンロディが両手のサブマシンガンと両肩の可動式機関砲、腰横の迫撃砲を斉射しそれに続いてランドマンロディ・改がデモリッションバスタードソードを大きく左に大きく振りかぶって斬りかかった。

「これでっ」

振り払われデモリッションバスタードソードを急上昇で回避するレギンレイズ・ジュリア。そして、肩部の機関砲を撃ちながら後退していった。

「あ~また逃げたー!」

「………」

後退して行くレギンレイズ・ジュリアを追って文月・スペシャルマンロディが先行してき、ランドマンロディ・改もそれに続いて追いかけていった。しかし、菊月は度重なるレギンレイズ・ジュリアの行動を見て不信感を抱いていた。菊月は頭の中で志向を巡らせ考えていた。

(何だ?奴らの動き、何か妙だな。まるで私たちを誘っている様に見える)

レギンレイズ・ジュリアを追いかけていると、キマリスヴィダールを追いかけていた睦月と合流してしまった文月と菊月。

「あれ!2人も相手を追いかけていたのかにゃ!?」

「うん!すぐ逃げるから追いかけてるの~」

「ああ。しかし、まさか逃げてる相手を追っていると合流してしまうとは……ん?」

その時、菊月の頭の中で何かが引っかかった。

(逃げているのなら、私たちに合流されることを相手は望まない筈…なら何故わざわざ私たちを合流させた?)

レギンレイズ・ジュリアとキマリスヴィダールを追いかけながら更に思考を巡らせる菊月。そして、5機のガンプラがフィールド端付近までたどり着いた時、菊月が突然叫んだ。

「睦月っ!文月っ!今すぐ回避行動を取れっ!!」

「「え――――」」

その次の瞬間だった。

 

 

 

ガキィィィィィィィン!!!!

 

 

 

一筋の閃光が宇宙を駆け、その閃光は睦月号と、文月・スペシャルマンロディを貫いた。

「ぎにゃあぁぁぁぁ!!!」

アシムレイトを使用している睦月は、睦月号が被弾した左腕を抑え込み絶叫した。アシムレイトのノーシーボ効果でガンプラが受けたダメージがファイターである睦月を襲ったのだ。

「わあああー!!!」

文月もまた、機体である文月・スペシャルマンロディが吹き飛ばされたことで目の前のモニターがグルグルと回転した為悲鳴を上げた。

「睦月っ!文月っ!」

何とかその閃光を回避した菊月は、慌てて2人のガンプラを追いかけた。

「なんだ!あれほどの威力と初速、一体何が――――」

そして、その時後方を振り向くと、そこにあった物に菊月は驚愕した。

「なっ!!あれは―――」

 

 

ダインスレイブだとっ!!!

 

 

そこには両肩にダインスレイブをそれぞれ3基ずつ連結して装備したグレイズがそこにはいた。菊月は急いで睦月と文月の機体を回収してその場から離脱した。

 

続く

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