艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP62 彼の者との対決

翌日、選手村ホテルの部屋で待機していた電たち。準々決勝と、準決勝を不戦勝で勝ち抜いた彼女たちだったが当の本人たちはあまり良い気持ではなかった。

「なんか……全国大会に出てるのにつまんないっぽい」

「電もそう思うのです…加賀さんや三日月ちゃんたちと戦ってみたかったのです」

「無効に事情がある以上、どうしようも出来ないけど……僕も同じ気持ちだよ」

「「「………はぁ」」」

3人は揃ってため息を吐いた。その時、不意に時雨のスマホが鳴り出した。机の上に置いてあったスマホに手を伸ばし、着信を確認する時雨。

「深海提督から?」

時雨は電話に出た。

「もしもし、深海提督?……え?今から、近くのデパートに来てほしい?………うん。うん」

電と夕立は黙って時雨の言葉を聞いていた。しばらくして―――

「うん、わかったよ。今から向かうね」

時雨はそう言って電話を切った。夕立が、どうしたっぽい?と聞くと時雨は電話の内容を手短に説明した。

「な、なるほど……電たちの腕が鈍らないように、深海提督さんがバトルをしてくれるのですね!」

「あの深海提督さんとバトルなんて、とっても楽しみっぽい!」

「一応特訓なんだからね、夕立?勘違いしないでよ?」

「大丈夫っぽい!」

「なら、急いでそのデパートに向かいましょう!遅刻はいけないのです!」

「そうだね!」

電たちはそれぞれの鞄にガンプラを入れ、部屋を出ていった。

 

「………」

廊下の隅で黒いフードが3人を見ていた。そして――――

「そろそろ、いいかもしれないね……」

黒いフードは3人を後をつけていった。

 

デパートに着いた電たちは、深海の姿を探した。しかし、デパートの入り口でいくら探しても深海の姿は見つからなかった。やがて捜し疲れた夕立が根を上げた。

「うあ~深海提督さん、全然見つからないっぽ~い!」

「おかしいなぁ…デパートの入り口で待ってるって言ってた筈だけど……」

「もしかして電たちが遅すぎたから、帰っちゃったのです!?」

「いや、そんな訳ないだろ……」

「「「うわあっ!!」」」

背後から突然声を掛けられ、驚く3人。そこにはフード付きのグレーの上着を羽織り、サングラスをかけた右目が隠れている程長い白髪の男が立っていた。3人は振り向いてすぐさま臨戦態勢の構えを取った。

「お、おい、俺だ!深海だ!」

男はサングラスを外した。すると、そこには深海の青い眼があった。

「み、深海提督!?」

「シー!俺だとばれると厄介だ!俺の事は黒野って呼べ、良いな?」

「え?あ、うん……」

そして4人はデパートへと入っていった。そしてしばらく歩き、ガンプラを売っているエリアまでやってきた。

「あ、お父さん!」

「おっそいよ、おとーさん!」

「待ちくたびれた。かな」

「………!!」

そこでは秋雨、梅雨葉、雨葉、白が待っていた。

「悪かったって……」

渋々謝る深海。それを見て苦笑いする電たち。しかし、深海はすぐに切り替えた。

「さて、早速始めるぞ」

「あ!おとーさん流した!」

雨葉の声を深海はスルーしてバトルエリアに向かって行った。ふてくされて頬を膨らませる雨葉。

「雨葉、来ないなら置いてくよ?」

「もう!梅雨葉までひどいひどいひどい!!」

「あはは……」

「………!!」

4人はお互いに笑いながら深海たちの後を追っていった。

 

バトルエリアにある台を挟んで電、時雨、夕立と、深海、秋雨、梅雨葉が対峙する。そして先に口を開いたのは深海だった。

「全国の決勝が控えているからな。今回だけはダメージレベルCでやるぞ」

「流石深海提督さん!わかってるっぽい!」

「ただし、俺は最初から本気でいく。お前たちも俺たちを全力で墜としに来い。手を抜くことは許さん…いいな?」

「はい!」「わかったよ」「夕立の本気、見せたげる!」

「バトルシステム、立ち上げるね」

深海の隣に立っていた梅雨葉がバトルシステムを立ち上げた。システム音声が起動を告げる。

「Gun-pla Battel combat mode stand up! Model damege level set to C.Please set yuar GP base」

深海の宣言通り、ダメージレベルはガンプラに一切のダメージが入らない「レベルC」にセットされた。6人がそれぞれ、GPベースをセットする。

「Begining Plavsky particle dispersal.Field 01 Space.」

プラフスキー粒子が形作った宇宙が、6人の目の前に広がる。

「Please set year Gun-pla.」

6人はガンプラを目の前の台座にセットする。システムがガンプラを読み込み、メインカメラが発光する。

「Battle Start!」

発進体制に入った6人のガンプラ、そして6機のガンプラはファイターの掛け声と共に出撃していった。

「電。イナヅマガンダムⅡ、出撃です!」

「時雨。ガンダムアサルトレインバレット、行くよ!」

「夕立。ユニコーンガンダムナイトメアパーティー、出撃よ!」

先に出撃したのは電たちだった。

「お父さん、先に行くね!秋雨。エクストラパック、行っきまーす!」

「梅雨葉。ナラティブガンダムE装備、行きますっ」

そして、最後になった深海は少しだけ口元に笑みを浮かべた。

「見せてもらおうか…今のお前たちの実力を――――黒野深海。ガンダムエグザアウェリアス、出る!」

深海が更に手を加えたガンダムエグザアウェリアスが、宇宙へと飛翔した。

 

続く

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