艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP84 想いを貫く

「はあぁー!!」

大きく前へ右脚を踏み込み、右手に握ったビームサーベルを横一直線に振り抜く時雨のアサルトレインバレット。それをかがんで回避する響のヴェールフェニックス。

「これでっ!」

攻撃を回避しヴェールフェニックスが、かがんだ状態からアサルトレインバレットの頭部を狙ってビームサーベルを突き出す。

「くぅっ!」

頭部を少し傾けビームサーベルを回避するアサルトレインバレット、そのまま急いで後退しビームサーベルを上段に構えて再び斬りかかる。

「あああっ!」

「このぉー!」

ヴェールフェニックスもビームサーベルを上段から振り下ろし、ビームサーベルがぶつかり合う。

「くっそぉ!」「くううっ!」

バチィッ!という音をたて、互いに距離を取った2機。地面に着地したのと同時にバイポットシールドを正面に向けたアサルトレインバレット。それと同時にミサイルランチャーの引き金を引く。

「当たれ!」

発射されたミサイルがヴェールフェニックスに迫るが、響は落ち着いてシールドバルカンでこれを迎撃。シールドバルカンを浴びたミサイルはたちまち爆発し、黒煙となった。しかし―――

「うおおぉー!!」

「っ!」

黒煙を裂いて、アサルトレインバレットがヴェールフェニックスに突っ込んできた。頭部バルカンと、マシンキャノンを連射しながら迫るアサルトレインバレットに驚き反応が遅れた響は咄嗟にシールドを構えた。バルカンとマシンキャノンの銃弾がシールドに吸い込まれるように次々命中し、そして次の瞬間―――

「ぐうぅっ!」

ヴェールフェニックスはアサルトレインバレットのタックルをもろにくらってしまった。ふっ飛ばされ、尻もちをついてしまうヴェールフェニックス。そして響の目にはスラスターを噴かして追撃してくるアサルトレインバレットが映った。

「まだまだぁー!」

「………ヴェールフェニックスは―――」

だが響は、その状態から各部のスラスターを全開で噴かしヴェールフェニックスを無理矢理前進させた。

「沈みはしないっ!!ウラァァァー!!!」

「あっ!!」

突然の響の行動に驚いてしまった時雨は完全に反応が遅れてしまった。無理矢理突っ込んできたヴェールフェニックスの突進を真正面からくらってしまったアサルトレインバレットは大きくノックバックし、そのままバランスを崩して背中から倒れてしまった。

「ううぅ…くそぉ…」

何とか起き上がろうとするアサルトレインバレット。しかしそこに、ヴェールフェニックスがゆっくりと歩きながら迫って来ていた。

「はぁ…はぁ…これで…勝負を決めさせてもらうよ!時雨!」

ヴェールフェニックスが大きくビームサーベルを掲げる。

「諦めるわけには…」

ヴェールフェニックスがビームサーベルを振り下ろしたその時、時雨の左手が操縦桿を強く握りしめた。

 

いかないんだぁー!!

 

時雨は左手の操縦桿をめいいっぱい前へ突き出した。アサルトレインバレットがその動きに合わせて左腕を前へと突き出す。

「なにっ!?」

振り下ろされたビームサーベルの刀身がアサルトレインバレットの左腕を捉え、左腕は手元から肘までを2つに斬り裂かれてしまった。しかし、時雨はすぐに行動を起こす。

「はあああー!!」

右手が握った操縦桿も、時雨は前へ突き出した。アサルトレインバレットのビームサーベルが握られた右腕が前へと突き出され、そしてそのままヴェールフェニックスの左肩を捉えた。まだ時雨とアサルトレインバレットは止まらない。

「うおおぉぉー!」

アサルトレインバレットの右脚が、ヴェールフェニックスの胴体中央を蹴ったのだ。

「ぐあっ!」

ヴェールフェニックスは両脚で地面を削りながらノックバックされた。そして態勢を整えた響は先程ビームサーベルを刺された左腕の状況を確認した。

(駄目だ…左肩の駆動パーツをやられてる……もう左腕は使えない、か…でも―――)

そして時雨もまた時を同じくして左腕の肘から先を確認していた。

(流石に無茶だったみたいだ…左腕はもう使えない……でも―――)

ヴェールフェニックスの左腕はだらりと垂れ下がり、アサルトレインバレットも左肘から先はもはや原形を留めない程に変形してしまっていた。だが、2人は止まらなかった。

 

 

たかが左腕が動かなくなっただけだっ!!

 

 

ヴェールフェニックスとアサルトレインバレットが再び地面を蹴った。

 

 

「うーりゃぁー!!」

連結させたエクスカリバー対艦刀を振り上げ、キュリオスアーチャーに斬りかかるユニコーンガンダムナイトメアパーティー。キュリオスアーチャーは身を反らしエクスカリバー対艦刀の初撃を回避したが、折り返され振り払われた二撃目は回避できずシールドで受け止めた。

「くうっ!」

エクスカリバー対艦刀の威力は凄まじく、後方へ大きく弾かれたキュリオスアーチャー。GNビームサーベルを握る右腕を前へ向け、腕部のGNバルカンでユニコーンガンダムナイトメアパーティーを牽制するキュリオスアーチャー。しかし、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは素早い反応で右へと動きGNバルカンを回避、ビームキャノンをキュリオスアーチャーに向ける。

「命中させるっぽい!」

「そうはいかないわ!」

放たれたビームを、スラスターで緊急回避するキュリオスアーチャー。ユニコーンガンダムナイトメアパーティーはしつこくキュリオスアーチャーに向けて何度もビームキャノンを連射し、キュリオスアーチャーが地面に着地したその一瞬も逃さずビームキャノンを撃つ。だが、キュリオスアーチャーは大きくその場から飛び退き攻撃を回避した。

「危なかったぁ…さあ今度はこっちの番よ!」

キュリオスアーチャーは飛び退いた勢いのまま急旋回、大きく弧を描いた軌道でビームキャノンを躱しながらユニコーンガンダムナイトメアパーティーに迫った。GNビームサーベルを右上段に構えて斬りかかるキュリオスアーチャー。

「とりゃー!」

「ほぼ零距離…それならっ!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは連結させていたエクスカリバー対艦刀を分離、右脚で地面に強く踏みしめると、右手のエクスカリバー対艦刀を振り下ろした。GNビームサーベルとエクスカリバー対艦刀のビーム刃の部分がぶつかり激しく火花とスパークを散らす。

「まだ終わらないよ!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは鍔迫り合いの中、左手のエクスカリバー対艦刀を振り上げた。

「っ!」

それに気づいた雷は、鍔迫り合いを止めキュリオスアーチャーを大きくバックステップさせた。

「当てる!」

バックステップの状態でキュリオスアーチャーはGNビームキャノンを放った。

「防いでみせるっぽい!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーはすかさず大型ビームサーベルを展開、刀身を下から上へ振り上げ、キュリオスアーチャーのGNビームキャノンを斬って防いでみせた。

「へヘン!そう簡単には―――」

「もう一射!」

「ぽい!?」

キュリオスアーチャーは再度GNビームキャノンを発射した。一射目を防いで浮かれてしまっていた夕立は反応が遅れ、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーは棒立ちの状態となっていた。そして、GNビームキャノンはそんなユニコーンガンダムナイトメアパーティーの本体ではなく、肩とビームキャノンの接続部を撃ち抜いた。雷の正確な照準も相まって、ほぼ完璧に肩部との接続部分は破壊され、肩部ビームキャノンは地面に落ちてそのままバランスを取れず倒れた。

「くっそぉ…やられたっぽい~」

「まだまだこれからなんだからね!」

「それはこっちの台詞っぽい!ぽーい!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーがエクスカリバー対艦刀を振り払い、キュリオスアーチャーを追撃、スラスター全開で一気にキュリオスアーチャーとの距離を詰めようとするユニコーンガンダムナイトメアパーティーにキュリオスアーチャーはGNビームキャノンの出力を抑えた連射モードで応戦したが、夕立は巧みな操縦でこれを回避し続けた。

「電ちゃんみたいに細かくはいかないけど、避けるだけなら夕立にもできるっぽい!」

「流石、私の戦法を熟知しているだけはある!」

「もらったっぽい!」

「そんなものに!」

キュリオスアーチャーへ再び斬りかかるユニコーンガンダムナイトメアパーティー。両方のエクスカリバー対艦刀を左右の上段に構え、ジャンプしながら斜めに振り下ろした。キュリオスアーチャーはその場からジャンプしてユニコーンガンダムナイトメアパーティーと入れ違うように背後に回り込むと、180度回転しGNビームキャノンを放った。

「くっ!」

夕立は着地と同時にもう一度ユニコーンガンダムナイトメアパーティーをジャンプさせた。そしてジャンプしたのと同時に、その場にGNビームキャノンが命中し土煙が上がる。

「隙は見せないっぽい!いけぇー!」

ジャンプしたユニコーンガンダムナイトメアパーティーはその状態から右手を振り払ってエクスカリバー対艦刀をキュリオスアーチャーに投擲した。

「くぅっ!!」

咄嗟にGNシールドを構えたキュリオスアーチャーにエクスカリバー対艦刀が直撃、キュリオスアーチャーは大きく仰け反りながら弾き飛ばされてしまった。その隙に着地を果たしたユニコーンガンダムナイトメアパーティーは一歩踏み込んで、再びスラスター全開でキュリオスアーチャーに突撃した。

「うおぉー!」

「くっそぉ…」

地面を抉りながら着地し、何とか態勢を整えるキュリオスアーチャー。雷の目には、高速で迫ってくるユニコーンガンダムナイトメアパーティーの姿が映っていた。だが、その中で雷は視界端にユニコーンガンダムナイトメアパーティーの背後で、今まさに地面に刺さったエクスカリバー対艦刀を見つけた。

あの剣(エクスカリバー対艦刀)を壊すには、ビームサーベルじゃ……なら、一か八か!)

「うりゃあぁー!!」

左上段から袈裟斬りを放つユニコーンガンダムナイトメアパーティー。

「…今ッ!」

しかし雷は、刀身がギリギリ当たらない絶妙なタイミングで機体を右へスライドさせ、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーの攻撃を回避した。

「ぽいっ!?」

流石の夕立もこんなタイミングで攻撃を回避されてしまい、驚いていた。

「お返しよ!」

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーの攻撃を回避したキュリオスアーチャーは、その場で右脚を上げるとユニコーンガンダムナイトメアパーティーの左脇腹を思い切り蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたユニコーンガンダムナイトメアパーティーは地面を抉りながら倒れてしまった。

「く、くっそぉ…油断したっぽい!」

そしてその蹴った勢いを利用し、キュリオスアーチャーはその場から離脱、大きく弧を描いた軌道で地面に刺さるエクスカリバー対艦刀を目指した。

「夕立のエクスカリバー、ちょっと貸してもらうからね!」

「ぽい!?」

雷の言葉に再度驚く夕立。そしてエクスカリバー対艦刀の元に辿り着いたキュリオスアーチャーは地面に刺さったエクスカリバー対艦刀を抜き、グリップを両手で握ると自分の正面で縦に斬り払いながら構え、それと同時にユニコーンガンダムナイトメアパーティーも起き上がりエクスカリバー対艦刀を左下段に構えて腰を落とした。睨み合うキュリオスアーチャーとユニコーンガンダムナイトメアパーティー。先に動いたのは雷だった。

「やああぁぁー!!」

エクスカリバー対艦刀を右下段に構え、ユニコーンガンダムナイトメアパーティーへ向かって突撃していく。そしてユニコーンガンダムナイトメアパーティーもまた、スラスターを噴かして斬り込んだ。

「ぽぉーいッ!!」

右下段から左斜め上へ斬り上げられるキュリオスアーチャーのエクスカリバー対艦刀と、左上段から斬り降ろされたユニコーンガンダムナイトメアパーティーのエクスカリバー対艦刀がぶつかり合い火花を散らす。

「ぐうぅっ!」

「むうぅぅっ!」

そのまま鍔迫り合いに持ち込んだ夕立と雷は、それぞれの操縦桿を力いっぱい前へと伸ばそうとその腕を震わせていた。そしてそれは2人のガンプラもそうだった。

 

 

ユニコーンガンダムナイトメアパーティーも―――

 

 

キュリオスアーチャーも―――

 

 

 

エクスカリバー対艦刀を握るその腕を震わせていた。そして―――

 

 

 

負けてたまるかぁぁぁー!!!!

 

 

 

夕立と雷が同時に叫んだ。それと同時に、2本のエクスカリバー対艦刀は折れてしまった。

 

 

バチィッ!バチィッ!と通り過ぎ際にぶつかり合うイナヅマガンダムⅡのビームサーベルと、アカツキ・ハイペリオンマスターの試製双刀型ビームサーベル。

「電ぁー!」

「暁ちゃーんッ!」

大きく弧を描く軌道で再びアカツキ・ハイペリオンマスターに突撃するイナヅマガンダムⅡ。それに応えるようにアカツキ・ハイペリオンマスターもまた、大きく弧を描く軌道で方向転換しイナヅマガンダムⅡに向かって突撃した。2機が振り降ろしたビームサーベルが再びぶつかり、火花を散らす。もはや中距離以上で戦える装備を殆ど失ったイナヅマガンダムⅡとアカツキ・ハイペリオンマスター。2機のガンプラが斬り合うことは必然だった。

「やあぁー!」

イナヅマガンダムⅡが右上段から振り下ろしたビームサーベルを左サイドステップで回避したアカツキ・ハイペリオンマスター。

「隙あり!」

アカツキ・ハイペリオンマスターが、試製双刀型ビームサーベルを突き出し、イナヅマガンダムⅡの頭部を狙った。イナヅマガンダムⅡもこの突き攻撃を右サイドステップで攻撃を回避し、アカツキ・ハイペリオンマスターに向け反撃。ビームサーベルを振り下ろした。しかし暁は、その場でアカツキ・ハイペリオンマスターのスラスターを緊急噴射させ前方へ緊急回避。地面を抉りながら着地し、背後を振り向いた。イナヅマガンダムⅡも、攻撃からの態勢を立て直し、ビームサーベルを構えてアカツキ・ハイペリオンマスターの様子を伺っていた。

「まさか、電がここまで強いなんて…思いもしなかったわ!」

「ALユニットを全部壊してもこの強さ…やっぱり、暁ちゃんは強いのです!」

「でも、そう簡単には勝たせてあげないからね!」

「電は絶対暁ちゃんに勝ってみせるのです!」

そう言ってアカツキ・ハイペリオンマスターをイナヅマガンダムⅡへ走らせる暁。そして電もまた、イナヅマガンダムⅡをアカツキ・ハイペリオンマスターへ走らせた。同時に振り下ろされた互いのビームサーベルがぶつかり合い、ビームの火花を散らす。

「はああっ!」

「あああっ!」

互いを弾き飛ばし、再び斬りかかる2機。イナヅマガンダムⅡの袈裟斬りと、アカツキ・ハイペリオンマスターの袈裟斬りがぶつかりまたも火花を散らせる。

「うおおぉー!」

するとイナヅマガンダムⅡが、アカツキ・ハイペリオンマスターの顔面を殴りつけた。

「きゃっ!…この程度ッ!」

弾き飛ばされながらもすぐに態勢を立て直しイナヅマガンダムⅡに攻撃を仕掛けるアカツキ・ハイペリオンマスター。試製双刀型ビームサーベルを右上段に構え接近するアカツキ・ハイペリオンマスターにイナヅマガンダムⅡは受けの姿勢をとった。振り下ろされる試製双刀型ビームサーベルを、ビームサーベルを掲げて防ぐイナヅマガンダムⅡ。しかし―――

「これはどう!」

鍔迫り合いの中、アカツキ・ハイペリオンマスターの右脚がビームサーベルを握るイナヅマガンダムⅡの右腕を蹴り上げた。

「わぁっ!」

右腕を蹴り上げられたイナヅマガンダムⅡは、その衝撃でビームサーベルを離してしまった。イナヅマガンダムⅡの手を離れたビームサーベルは刀身を失って宙を舞った。そして―――

「はあぁぁー!!」

刀身を受け止めていたイナヅマガンダムⅡのビームサーベルが失われたアカツキ・ハイペリオンマスターの試製双刀型ビームサーベルは、そのままイナヅマガンダムⅡの右腕を根元から斬り裂いた。

「しまっ―――」

「もう一発ッ!!」

そしてバランスを失ったイナヅマガンダムⅡの頭部を左の拳で追い打ちし、イナヅマガンダムⅡを弾き飛ばすアカツキ・ハイペリオンマスター。

「はにゃぁー!!」

弾き飛ばされたイナヅマガンダムⅡは地面を抉りながら倒れ、全身からは小さなスパークが発生していた。特に、腕そのものを失った右肩は一際激しいスパークを起こしていた。

「「電っ!」ちゃんっ!」

電の悲鳴に、時雨と夕立が思わず声をあげる。

「く…くっそぉ……まだ…まだ電はっ」

電は必死に操縦桿を動かし、よろめきながらも何とかイナヅマガンダムⅡを立たせた。しかし、先程受けたダメージは相当の物だったらしく立ち上がったイナヅマガンダムⅡはガクンとバランスを崩しかけた。そこへアカツキ・ハイペリオンマスターが試製双刀型ビームサーベルを構え、ゆっくりと歩いていた。

「流石ね電…電のその力、暁にもしっかり伝わった……」

「電は……」

1歩、また1歩と歩み寄ってくるアカツキ・ハイペリオンマスター。

「電は、暁たちと本当の姉妹じゃない……でも暁は、そんな事これっぽっちも思ってなんかないわ!」

「っ!!」

暁の言葉にピクリと肩を震わせた電。そして歩みを止めるアカツキ・ハイペリオンマスター。

「暁だけじゃない!響も!雷も!私たちみんなが、電を本当の姉妹だと思ってる!」

「………」「………」

互いの相手と睨み合う中、コクリと頷く響と雷。そして暁は涙を流し、言った。

 

 

 

だからっ!これからもずっと…ずっとずっと!暁たちと一緒にいてっ!!

 

 

 

「!!」

暁の言葉が電の心を貫いた。偽物の記憶で作り出された自分を求めてくれている。暁のその言葉に、電の目からは自然と涙が零れ落ちていた。とてもとても大きな、大粒の涙が、金色の目から溢れては零れ落ちていく。そして電は―――

 

 

 

ありがとう……なのですっ

 

 

 

全力の笑顔で暁たちの思い応えた。そして、イナヅマガンダムⅡは右腰からもう1本のビームサーベルを抜き放った。桃色のビームの刀身が小さく揺らめいた。

 

 

ラストアタック

 

 

暁は、次に放たれるイナヅマガンダムⅡの攻撃が「最後の一撃」だとハッキリと感じ取れた。そしてそれは、他の場所で戦っていた時雨と響、夕立と雷も同じだった。

 

 

 

これが―――

 

 

 

6人がそれぞれの相手をジッと凝視し、操縦桿を強く握りしめる。そして―――

 

純白に染まる不死鳥のガンダム(ガンダム・ヴェールフェニックス)が―――

 

雨音たてる銃弾を撃つガンダム(ガンダムアサルトレインバレット)が―――

 

正確を撃ち貫くガンダム(ガンダムキュリオスアーチャー)が―――

 

悪夢の宴を纏う一角獣のガンダム(ユニコーンガンダムナイトメアパーティ)が―――

 

暁へと昇り行くガンダム(アカツキ・ハイペリオンマスター)が―――

 

電を纏うガンダム(イナヅマガンダムⅡ)が―――

 

 

 

 

 

最後の一撃だぁぁぁー!!!!

 

 

 

 

 

大地を強く蹴って飛び出し――――

 

 

 

 

 

6人の世界は眩い光に包まれた

 

 

 

 

 

続く

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