艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
ネリタ模型店事件の翌日、電たちはいつも通り部室にいた。しかし、今日はいつもと違って更に賑やかだった。理由はすぐに分かった―――
「うわー!負けたっぽいー!」
「うっしゃー!これがオレ様の力だ!見たか!」
来客が来ていたのだ。1人は紫のショートヘアに黒色の制服とスカート、そして黄色の右目と左目の眼帯がトレードマークの元艦娘。
「オレが1番強いんだからこれくらい余裕だっての!何ならもう一回勝負するか夕立!」
「グググ…もっかいするっぽい!今度は覚悟するっぽい天龍!」
「ちょっと夕立。呼び捨ては駄目だよ」
「はわわ…」
天龍。暁学園の卒業生で、昨年卒業した暁学園ガンプラ部の部長でもある。今日は練習試合を兼ねてこの部室に来ていた。そしてもう一人。
「天龍ちゃん。可愛い後輩なんだから少し手加減してあげたらどう?」
天龍と同じ色のセミロングヘア―と目、胸元だけ出ている白地のシャツと黒いワンピースを着たもう1人の来客者が口を開く。
「わかってねぇな龍田。手加減したんじゃ、練習にならねぇだろ?」
「それもまぁそうかもしれないわねぇ~」
彼女の名は龍田。天龍の妹でありこの暁学園の卒業生でもある。今日は天龍に付き添う形でガンプラ部の部室に来ている。
「ま、天龍は手加減ってもんを知らねぇから仕方ねぇだろ?龍田」
「うふふ…そう言えばそうだったね」
「おい木曾!簡単な嘘つくなよ!」
木曾と呼ばれた、緑みがかった黒髪に帽子をかぶり、薄い青色の右目と左目にある眼帯、水色のラインが入ったセーラー服を着て肩から羽織っている黒いマントがトレードマークの少女は、嘘じゃねぇだろ。とドストレートの返答をした。彼女もまた元艦娘であり、この学園の卒業生でもある。ここにきている理由も天龍、龍田と同様だ。
「大体、1対1でバトルしてどうすんだよ?この2人の事ほったらかしだぞ?」
「うっ…それはこれからやるに決まってんだろ!おい時雨とそこのちんちくりん、準備しろ!」
「うん。わかったよ」「は、はいなのです!」
「たくっ…」「ウフフ…天龍ちゃんったら」
「Gun-pla Battle combat mode Stand up!Mode damage level set to B.」
バトルシステムが立ち上がりダメージレベルが伝えられる。今回はある程度のダメージを抑えることのできる「Bレベル」が選択された。
「夕立、君のユニコーンは大丈夫?」
「大丈夫!バッチリ活躍するっぽい!」
「Please set your GP base.Begining Plavsky particle dispersal.Field 14 Base!」
大量のプラフスキー粒子が放出され、海岸線に存在する基地のフィールドが形成される。燃料タンクや倉庫が各所に点在し、巨大な基地司令部施設も確認できる。
「お、港湾基地か!面白れぇとこ選んでくれんじゃねぇか」
「天龍はどこでも同じこと言ってる気がするんだがな」
「気にしたら負けだよ~木曾ちゃん」
「please set your Gun-pla」
システム音声がガンプラ設置の指示を出した。6人がそれぞれのガンプラをセットする。
「Battle start!」
セットした6機のガンプラのメインカメラ光り、それぞれの機体が発進体制に入る。
「天龍。リヴァサーゴ、出撃するぜ!」
「龍田。ガンダムドラグノフィア、出撃します」
「木曾。クロスボーン・ガンダムバーストX1、出るぞ!」
「時雨。ガンダムレインバレット、行くよ!」
「夕立。ユニコーンガンダムナイトメア、出撃よ!」
「電。イナヅマガンダム、出撃です!」
電にとって、初のチーム対抗バトルが始まる。
「……」
部室の外に、またしてもあの影がいた。そして、その影のニッと笑う。
「フフッ…ちょっと遊んでいこっかな…」
続く