艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP9 熱血のOG(前編)

ネリタ模型店事件の翌日、電たちはいつも通り部室にいた。しかし、今日はいつもと違って更に賑やかだった。理由はすぐに分かった―――

「うわー!負けたっぽいー!」

「うっしゃー!これがオレ様の力だ!見たか!」

来客が来ていたのだ。1人は紫のショートヘアに黒色の制服とスカート、そして黄色の右目と左目の眼帯がトレードマークの元艦娘。

「オレが1番強いんだからこれくらい余裕だっての!何ならもう一回勝負するか夕立!」

「グググ…もっかいするっぽい!今度は覚悟するっぽい天龍!」

「ちょっと夕立。呼び捨ては駄目だよ」

「はわわ…」

天龍。暁学園の卒業生で、昨年卒業した暁学園ガンプラ部の部長でもある。今日は練習試合を兼ねてこの部室に来ていた。そしてもう一人。

「天龍ちゃん。可愛い後輩なんだから少し手加減してあげたらどう?」

天龍と同じ色のセミロングヘア―と目、胸元だけ出ている白地のシャツと黒いワンピースを着たもう1人の来客者が口を開く。

「わかってねぇな龍田。手加減したんじゃ、練習にならねぇだろ?」

「それもまぁそうかもしれないわねぇ~」

彼女の名は龍田。天龍の妹でありこの暁学園の卒業生でもある。今日は天龍に付き添う形でガンプラ部の部室に来ている。

「ま、天龍は手加減ってもんを知らねぇから仕方ねぇだろ?龍田」

「うふふ…そう言えばそうだったね」

「おい木曾!簡単な嘘つくなよ!」

木曾と呼ばれた、緑みがかった黒髪に帽子をかぶり、薄い青色の右目と左目にある眼帯、水色のラインが入ったセーラー服を着て肩から羽織っている黒いマントがトレードマークの少女は、嘘じゃねぇだろ。とドストレートの返答をした。彼女もまた元艦娘であり、この学園の卒業生でもある。ここにきている理由も天龍、龍田と同様だ。

「大体、1対1でバトルしてどうすんだよ?この2人の事ほったらかしだぞ?」

「うっ…それはこれからやるに決まってんだろ!おい時雨とそこのちんちくりん、準備しろ!」

「うん。わかったよ」「は、はいなのです!」

「たくっ…」「ウフフ…天龍ちゃんったら」

 

「Gun-pla Battle combat mode Stand up!Mode damage level set to B.」

バトルシステムが立ち上がりダメージレベルが伝えられる。今回はある程度のダメージを抑えることのできる「Bレベル」が選択された。

「夕立、君のユニコーンは大丈夫?」

「大丈夫!バッチリ活躍するっぽい!」

「Please set your GP base.Begining Plavsky particle dispersal.Field 14 Base!」

大量のプラフスキー粒子が放出され、海岸線に存在する基地のフィールドが形成される。燃料タンクや倉庫が各所に点在し、巨大な基地司令部施設も確認できる。

「お、港湾基地か!面白れぇとこ選んでくれんじゃねぇか」

「天龍はどこでも同じこと言ってる気がするんだがな」

「気にしたら負けだよ~木曾ちゃん」

「please set your Gun-pla」

システム音声がガンプラ設置の指示を出した。6人がそれぞれのガンプラをセットする。

「Battle start!」

セットした6機のガンプラのメインカメラ光り、それぞれの機体が発進体制に入る。

「天龍。リヴァサーゴ、出撃するぜ!」

「龍田。ガンダムドラグノフィア、出撃します」

「木曾。クロスボーン・ガンダムバーストX1、出るぞ!」

「時雨。ガンダムレインバレット、行くよ!」

「夕立。ユニコーンガンダムナイトメア、出撃よ!」

「電。イナヅマガンダム、出撃です!」

電にとって、初のチーム対抗バトルが始まる。

 

 

「……」

部室の外に、またしてもあの影がいた。そして、その影のニッと笑う。

「フフッ…ちょっと遊んでいこっかな…」

 

 

続く

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