艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
閃光が晴れたその先には、6人のガンプラがそれぞれの対戦相手を支え合うように桜並木の中にいた。
時雨のアサルトレインバレットと、響のヴェールフェニックスはそれぞれのビームサーベルで相手の首元から胴体中央まで斬り裂き、そこで相打ちとなっていた。
夕立のユニコーンガンダムナイトメアパーティーはキュリオスアーチャーの胴体部を斜めに斬り裂いていたが、雷のキュリオスアーチャーはユニコーンガンダムナイトメアパーティーのコックピットをビームサーベルで貫き、2機もまた相打ちとなって倒れていた。
そして―――
暁のアカツキ・ハイペリオンマスターの試製双刀型ビームサーベルは、イナヅマガンダムⅡのコックピットを貫いていた。しかし、電のイナヅマガンダムⅡが放ったビームサーベルは―――
アカツキ・ハイペリオンマスターの右肘を斬り落としているだけだった。
イナヅマガンダムⅡのメインカメラが光をゆっくりと失い、右肘から先を失ったアカツキ・ハイペリオンマスターへと力を失ったように倒れていった。倒れてくるイナヅマガンダムⅡを受け止め、支えるアカツキ・ハイペリオンマスター。イナヅマガンダムⅡは、機能を停止した。
Battle Ended!
バトルシステムがバトルの終了を告げた。プラフスキー粒子が消え、バトル台の上には互いの想いをぶつけ合い、戦った6機のガンプラが立っていた。
「ああぁぁぁー!すっっごい悔しいっぽぉぉーい!!」
夕立が、うわぁー!と両手をめいいっぱい上へ上げて悔しがった声をあげる。
「僕もすっごく悔しいなぁ~………でも、とっても良いバトルだった!」
「うん!夕立、負けたのは悔しいけど…でも、後味の良い負け方っぽい!ねっ、電ちゃん!」
電は、夕立の言葉にゆっくりと顔を上げて言った。
なのです!
その表情はとても明るい笑顔だった。
「電ぁあぁああぁあ~!」
「へ?はにゃっ!!」
そしてそこに、大泣きした暁が飛びついてきた。電は、いきなり飛びついてきた暁に驚いた表情を作ることしか出来なかった。
「ごめんね!ごめんね電ぁ!」
「あ、暁ちゃん!?」
「姉妹が辛いどきは、びんなでざざえるってやぐぞぐしたのにぃ!暁は……あがづぎはぁ……うわぁぁぁああん!!」
「暁ちゃん……」
「私からも謝るよ。電」
「響ちゃん?」
そこにゆっくりと歩いてきた響が電に頭を下げて謝った。
「今思えば、電に辛い思いをさせたのは私だ。だから、ごめんなさい。電」
「ひ、響ちゃん!謝らないのでほしいのです!」
「私も謝らせて電!本当にごめんなさい!」
「そ、そんな雷ちゃんまで!電は…電だって―――」
電が、ごめんなさい。と言おうとした時、再び暁が泣きついてその言葉を抑え込んだ。
「うえぇぇーん!!ごめんなさい!ごめんなさい電ぁ!ごべんなざいぃー!」
そこへバトルを観戦していた深海がゆっくりと歩いてきて言った。
「とてもいい勝負だったな、お前たち」
「深海提督さん!?」
「暁たちの想い。お前にしっかり伝わったみたいだな……そうだな、電?」
深海の言葉に、ハッとした電。それを見た深海は、小さく頷いた。
「暁ちゃん…響ちゃん…雷ちゃん」
「「「!?」」」
電は話し始めた。
「電は、暁ちゃんたちとは姉妹じゃない……これは、変えられない事実……」
「………」
「でも、暁ちゃんたちは…電の事、本当の姉妹だって言ってくれたのです!だから……」
そして電は、涙を流しながら笑顔で言った。
電も!ずっと…ずっとずっとずっと!暁ちゃんたちと一緒に居たいのです!
それは電の、心の底からの言葉だった。
「いなづまぁぁ~!」
それを聞いた暁はまた泣きながら電を抱きしめた。
「「電っ!!」」
そして、響と雷も電に駆け寄って抱き締め、電も3人をギュッと抱きしめ返した。
「電ちゃん…良かったね……」
「…うんっ」
それを見た夕立と時雨は、思わず嬉し泣きをしてしまっていた。
(
深海は心の底でそんな言葉を呟き、そして電に言った。
「もう…無くすなよ……」
なのですっ!!
電は、元気よく答えたのだった。