あれが赤城先輩かな...
紀伊「赤城先輩ー!」
赤城先輩達の表情を見ていたけどやっぱり驚いてるみたい。
そりゃあ建造されなかった俺が浸水してるんだからな。
でも流石に驚きすぎじゃないか...?
赤城「あ、貴方が大和型戦艦の紀伊?」
紀伊「紀伊と言っても命名する前だから正式な名前は111号艦ですけどね。」
赤城「そうなの...」
「お前が紀伊か。」
その声を聴いたとき、体に電気が走った。
「私は大和型戦艦 2番艦の武蔵だ。」
紀伊「ねぇ...さん...?」
目の前に武蔵姉さんの姿を見ると涙と申し訳ない気持ちがこみあげてくる。
武蔵「あぁ、お前の姉だ。」
紀伊「ね゛ぇさ゛ぁぁぁぁん゛」
俺は姉さんに感情が高ぶりすぎて、抱き着いてしまった。全く...情けないな...
紀伊「うぅ...ごめんね...ごめんね...俺が進水できていれば武蔵姉さんは沈めなかったかもしれないのに...」
胸が苦しい。俺ができていれば、姉さんの仇がとれたかもしれないのに...
その時頭の上に何かが優しく乗った。
武蔵「いいんだ。もう終わったことだ。それに、さっき私たちを助けてくれたじゃないか。」
紀伊「武蔵ねぇ~。」
あぁ...やっぱり武蔵姉さんにはかなわないな...
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時間は海の上からかなり飛ぶ。
俺は今姉さんたちと一緒に鎮守府というところに連れてこられて、提督という人の前にいる。
提督「で、気付いたら海の上に立っていたと?」
紀伊「はい。」
この提督って人は女の人だけど威圧感が尋常じゃない。物凄くコワイ。
提督「紀伊、あなた此処の艦娘になりなさい。」
紀伊「え、いいんですか?」
提督「もちろん。戦力が増えるのはうれしいし、それに大和艦の姉妹艦なら大和達が喜びそうだしね。」
この提督って人いい人なのかも...さっきの威圧感ももうなくなったし...
提督「それじゃあ、部屋の鍵を渡しておくから休んでおいで。今日歓迎会するからあとで呼ぶね~。」
歓迎会...もしかしたらそこで姉さんたちに会えるかもしれない。
そう思うと自然と鼓動が早くなった。
紀伊「分かりました!」
提督「あと歓迎会まで結構な時間があるから部屋で休んでおいてね~。」
俺は提督に一礼をして執務室を後にした。
しばらく歩き自分の部屋の前についた。
ドアを開けると、和室が広がっていた。
部屋の設備を見る限り凄く整っている。
紀伊「よっこらせっと。」
部屋の隅で胡坐をかき、後に行われる歓迎会に胸を躍らせながら眠りについた。
ヌゥゥゥゥゥゥゥン!疲れたぁぁぁぁぁ!
というわけで次回作を執筆中です。(矛盾)