・・・遅いですね。ごめんなさい。
あれから10分程マイベッドの上で睡魔と熱い死闘を繰り広げ、なんとか勝利した私は朝の支度を終え玄関の扉を開いた。
・・・ら、そこには
「おや、博士のお孫さんと伺ったので気になったのですが、只々美しいお嬢様でしたか」
「えっと・・・どなたです?」
「おや、これは失礼、名乗り忘れていましたね。私はツンドラマンと申します。以後よろしくお願い申し上げます」
どうやらおじいちゃんは私の知らない間に新しいロボットを引き込んでいたらしい。どうせあと7人はいるだろう。おじいちゃんは昔から数字に拘りを持つ人だった。
「なるほど、では私の弟分と言うことですね」
「そのようですね。・・・あぁ、博士からコレを渡すように言われてたのでした」
そう言ってツンドラマンは1枚のチップを手渡してきた。
「その中には我々11シリーズと西遊記シリーズ、最近解析を終えたスペースルーラーズの力がインプットされているようです。」
「やっと解析終わったんだ。じゃあパパっとダウンロード済ませますね。」
手渡されたチップを受け取り、服をはだけさせ胸部を開き、チップを端部に接続する。
「・・・不思議なものですね。一見人にしか見えないのにロボットなんて」
そう、私はヒューマノイドだ。その中でもハーフロボットと呼ばれる、改造によってロボットになった元人だ。
「今時珍しくないでしょう?それより時間はいいのですか?」
「おや、もうこんな時間ですか。それではご機嫌よう、お嬢様」
そう言ってツンドラマンはテレポートで帰っていった。
どうやら今は博士に洗脳されているようだが、どうせすぐにロックマンが解決するだろう。
・・・そんなことよりさっさと試験を受けに行こう。
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雄英高校の入試は筆記試験の後に実技試験を行う。
そして私は今、筆記試験と実技試験の説明会を終えて実技試験会場に来ている。
開始宣言があるまでみんな待機している訳だが、
ざわ・・・
ざわ・・・
妙にざわついている。主に男性が。
まぁ無理もないだろう。そこそこ発育が進んでいる少女がボディスーツだけを身に纏って佇んでいるのだから。
ちなみにそれは私である。
少し恥ずかしく思っていると、眼鏡をかけたガタイの良い男性が近寄ってきた。
「すまない、少しいいだろうか」
「これは私の個性故の格好です」
「そ、そうだったか、それは失礼した」
真面目そうな雰囲気だったので、こう聞いてくるだろうと仮説を立て返事をしたが、正解だったようだ。
・・・少し冷たくし過ぎただろうか。
『 はいスタートォ!!』
と考えている内に開始したようだ。
私は体内のプログラムを起動し、ヘルメット、ボディアーマー、レッグアーマーを自身の周囲に展開する。
『 METAL MAN LOADING』
と言う電子音と共に周囲のアーマーを装着する。
丸ノコが取り付けられたヘルメットと両肩の丸ノコが特徴のDWN.009。皆のおかん。未来の歯医者さんことメタルマンの力をダウンロードし、私は仮想ヴィランがいるであろう試験会場に走り出す。
そこからは、メタルブレードを放り投げる作業が続き、いつの間にか試験は終わっていた。
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「校長、この生徒ですが・・・」
「知ってるよ。コンパイル・W・ワイリーくんだね」
「ワイリーって、昔世界中のロボットを洗脳して混乱に陥れたあの?」
「コンパイルってことは、さしずめワイリーの集大成ってことかぁ」
「・・・俺は、コイツは合格にすべきだと思います」
「うん、僕も同じ意見さ」
「まず筆記ですが、全て満点です。実技もヴィランポイント、レスキューポイント共に高得点。この時点で合格ラインは越えています」
「あのワイリーの孫だって話だけど、中学時代の素行は問題無し、むしろ良いくらいなのさ。それに、ウチに試験を受けに来たってことは、悪いことをするつもりは無いと考えていいと僕は思ってる。もし悪の道に走ろうとするなら、その時こそ僕達大人がしっかりしなきゃいけないのさ!」
「そう言う事です。異論はありますか?」
「・・・・・・ないようだね。それじゃあ、この子は合格ってことで」
『 合格』のハンコが押された履歴書には、
【 コンパイル・W・ワイリー】
誕生日:12月17日
個性:ワイリーナンバーズ
説明:ワイリー博士が作った(改造した)104体のロボットの力を 使うことが出来る。
と書かれていた。
自分の中のDWNの定義がグラグラグラヴィティマンなので、たまにおかしくなることがあるかもしれませんが、御容赦ください。
それではまた次回。