【omnes pro uno】みんなは1人のために   作: 誠

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Hello Hope’s Peak High school?


プロローグ

英雄(ヒーロー)、それはこの世界では希望の象徴であり光、所謂、正義の味方だ。

 

昔、突如として超能力を持った子供が生まれた。

当時は大騒ぎになり色々な問題も起こったが、数百年経った今は『個性』という名前が付き超能力は当たり前にフィクションだった存在が現実となった。

 

(ヴィラン)それはこの世界では絶望の象徴であり闇、所謂、悪党だ。

 

個性を犯罪に使うヴィランが現れた事によってそれを捉える為のヒーローが出来た。個性という超能力が当たり前になったこの時代において個性は色々と制限があり、それを無断で使用するのは違法である。

 

 

個性を悪用する者、個性を誰かを守る為に使う者。

 

 

絶望を齎す者、希望を与える者。

 

 

 

神の悪戯か気まぐれか、元々の人類を超える力『個性』。

ただの人が持つには過ぎた力を持った人類はどうなっていくのかだろうか。

 

 

「……………omnes pro uno(オムネス・プロ・ウノ)

 

 

これは、希望を与え絶望を齎す者の話、最後に絶望で終わる希望の物語。

 

 

けれど、結末がバッドエンドとは限らない。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

俺は生まれた時から特別だった。

 

生まれたその瞬間から言葉が分かり、考える事が出来た。更には生まれ付き『個性』を持っていたのだ、異形型の個性ならば問題はないが見た目は普通の子供、しかし俺には力があると赤ん坊ながらに感じていた。はっきり言ってしまえば異常なのだ、常人とは比べ物にならないくらい異常だ。

 

そして俺は、月影(つきかげ)太陽(たいよう)と名付けられた。

それから生まれて3ヶ月が経つ頃には言葉が喋れるようになった、半年くらいには立って歩けるように、1歳を迎える頃には身長が伸びて5歳児くらいの子供と同じくらいになった。両親も気味が悪かったようで、会話もしなくなったが育ててくれた。

常人なら落ち込んだりするのだろうか、俺は平気だった。

 

泣かない、笑わない、どんな感情も持っていないような子供。だが、全てにおいて異常な俺でも普通の子供らしく憧れたものがあった。2歳を過ぎた頃だっただろうか、ある番組をTVで見た、それはヒーロー特集の番組だった。そこに映っていたヒーローはまさに人々の希望のような存在で全てを照らす光、そのように感じた。その時に俺は、全ての人々に希望の光を与えるようなヒーローになろうと決めた。ずっと何に使えばいいのか分からなかった俺の個性は、このためにあったんだ。

 

 

個性『希望(ホープ)

それが俺の個性だ。希望の思いを力に変えるという、まさにヒーロー向きの個性。

個性は最初に使ってみると、家の壁を破壊してしまい、案外簡単に使えるもんなんだなと思った。まあ、自分の個性を使いこなせない方がおかしいだろう。

 

 

そんな俺も成長して、小学校に上がる頃にはよく笑うようにした。No. 1ヒーローとやらが笑っている姿を見て、ヒーローは笑うようにした方が人々に希望を与えれると考えた。

その結果、友人がたくさん出来、中学に上がってもそれは変わらなかった。そして中学生になり、前生徒会長が引退した後には中学1年生で生徒会長になった。それからは生徒会長として、ヒーローを目指す者として悩む生徒達や街の人達の問題を解決していった。

 

そして2年の時が過ぎ俺は中学をもうすぐ卒業する、高校の受験はまだ終わってないが。今も変わらずに生徒会長を続けている。2学期も残すところ後僅か、だが次の生徒会長の立候補者が誰もいない、早く見つけないとな…。

 

そんな事を考えながら生徒会の仕事を片付けていく、しばらくすると生徒会室の扉が開かれた。扉を開けたのは我が生徒会の副会長である少女だ。

 

「会長、まだ残っていらしたんですか? もう17時過ぎですよ」

「ああ…書類があと少しなんだ、百君こそこんな時間までどうしたんだい? もしかして僕に会いに来た…とか?」

「お紅茶を入れますので、少し休憩されてはいかがです? 」

 

さすが副会長、相変わらず俺の扱いに慣れてる。ちなみに副会長である少女の名前は八百万(やおよろず)(もも)、所謂お嬢様ってやつで容姿端麗、文武両道、性格も良し、全てにおいて完璧と言ってもいいだろう。そんな彼女が入れた紅茶の味も完璧だ、この味を知ってしまったら市販の紅茶は飲めなくなるだろう。俺は紅茶を全て飲み干した後、自分で入れた紅茶を楽しんでいる彼女に話しかける。

 

「所で百君、雄英の推薦入試の結果はどうだったんだい?」

「合格でしたわ」

「だろうね」

 

流石と言うべきだろうか、雄英高校は倍率300倍という日本トップクラスの高校だ、それも推薦入試なのだから難易度は更に高くなっている筈なのだが彼女は顔色1つ変えずに言葉を返す。

 

「結果も1位でしたわ。筆記は1位、実技が2位」

「ほう、それは意外だったな。あの実技内容ならば君の独壇場だと思っていたんだがな」

「試験内容を知っていましたの?」

「当たり前だよ、何の為に推薦枠を譲ったと思っているんだい? 僕は一般で合格するさ」

 

推薦入試の内容は毎年変わらない、なので少し調べれば情報は出てくる。普通のマラソンではないとはいえ彼女の右に出る者はいないと思っていたのだがな。

 

「なるほど…それで会長は推薦を拒否されたのですね」

「ああ……僕の事なんかは置いといて、君より上位だった人物の話を聞きたいんだが」

「ええ、構いませんわ。私より先にゴールした人は2人いましたの」

「僕の聞き間違いじゃなければ、君の実技結果は2位だったんじゃないかい」

「恐らく、お2人のどちらかが雄英の入学を辞退したのではないかと思いますわ」

「ふむ…まさか雄英の合格を蹴るとはね。士傑に入学したのかな」

 

珍しい事もあるものだな、雄英に合格する程の人物、士傑でも問題なく合格するだろうが…いくら士傑が雄英に匹敵する高校だと言っても雄英を目指す者の方が多い。余程の事が無ければ合格を辞退するなんて真似はしないはず…。

 

そして彼女と色々話している内に、もう外はすっかり暗くなっていた。

 

「もうこんな時間か…そろそろ帰ろう百君。君なら大丈夫と言いたい所だが、夜道は危ないからね…送って行くよ」

「ありがとうございます会長。では、お言葉に甘えますわ」

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

彼女を家まで送り、俺も家に着いた。

家の扉を開けると真っ暗な部屋だった、人の気配もない部屋、そして電気をつけると俺は口を開いて、いつも通りに声を出す。

 

「ただいま」

 

返事は聞こえない、そこには…誰もいない。

 




教えて!誠せんせーい!!
このコーナーでは、この話を読んだ人達の疑問を予想して答えていくよ!!

Q.主人公の一人称、俺と僕どっちなん???はっきりしろよ

A.太陽君の一人称は俺でしたが、生徒会長という立場についてから喋り方に気をつけるようになり僕にしました。雄英に入れば俺になる筈です。なのでその釘が埋め込んであるバットは捨ててください。


Q.次の生徒会長決まってないとか遅すぎるやろ、普通もう引き継ぎとかしとるんちゃうんか?

A.太陽君と八百万さんが通っている中学校では、次の生徒会のメンバーは立候補の後、一般生徒による投票もしくは前会長の推薦によって決まります。ですのでドクロの書いてある謎の薬品を元の場所に戻してきてください。


Q.主人公と俺の八百万って付き合ってるん?

A.付き合っていませんが、あなたの八百万ではありません。私の八百万です。


Q.前書きのやつなんや??

A.分かる人には分かる(ヒント・タグ)


ではまた次回でお会いしましょう。

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