IS〜超光速の粒子〜   作:アルテミシア

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VTシステム発動、解決編です。

そんでもって、一夏の機体を魔改造し、あの死神に仕立て上げました。


貴洋、一夏の専用機を魔改造する

〜IS学園 教室〜

 

〜貴洋 side〜

 

朝のHRが終わり、現在授業準備時間という名の野次馬集会の時間である。

 

ざわざわ、ざわざわ

 

「さて、デュノア。このままだと野次馬に囲まれて授業に遅れる事になるから急ぐぞ」

 

「えっ⁉︎あ、うん。分かったよ。えっと………」

 

「貴洋。倉崎 貴洋だ。呼び方はなんでもいい」

 

「俺は織斑 一夏だ。一夏って呼んでくれ!」

 

「つか、話してる暇なさそうだぞ。もう大分集まって来てる」

 

授業前なのにこんな事をしていていいのか、野次馬諸君?遅れると先生に怒られるぞ。っと、こんな事を言いたくなるようなレベルで集まっているので凄く鬱陶しい人達であり、馬鹿な人達でもあった。

 

(んー。これやばそうだな。………デュノアだけでも連れてアレやるか)

 

何をするのだ貴洋よ。と、そうこうしているうちに更に野次馬が集まって来た。そうしたらなんと、貴洋はデュノアを抱えて窓枠に足をかけた。

 

「えっ?えっ!?ちょっ、ちょっと!」

 

「あぁ、すまん。我慢してくれ。ここ乗り越えればすぐに着くから」

 

「えっ!?えぇー!」

 

「ほんじゃあな!野次馬諸君!」ダッ!

 

「うわあぁーー!」

 

窓から飛び降りた貴洋は、待機状態のシュバリエのPIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)を起動させ見事に着地した。ただし、シャルルはのびているが。

 

「さて、急ぎますかね」ダッ!

 

側から見れば、誘拐をしている様に見えてしまう様な行動をとってはいるが、時間がないという理由で降ろすことはなかった。

 

 

〜一夏 side〜

 

(あ〜あ、シャルルはあれ完全にのびるだろ。………って!!!彼奴なんで置いていくんだぁ!ヤバイ、遅れたら千冬姉の………。はやくいかなくちゃ!!!)

 

「ああー、織斑君だー!」

 

「噂の転校生はいないみたいだけど!」

 

「それでもじゃー!者共であえであえー!!!!」

 

「うわあぁーー!」

 

(いや、もう何度も追いかけ回されただろ〜!もういいじゃないかぁ!)

 

 

なんとも災難に好かれた一夏であった。

 

「巫山戯んなぁ!!」

 

 

〜IS学園 グラウンド内更衣室〜

 

「ぜぇ、ぜぇ!あ、あれ。もういないのか!!?ヤバイどうしよう!すぐに着替えなきゃ!」

 

 

少年着替え中………………

 

 

「よ、よし。間に合え〜!」

 

「遅刻だ馬鹿者!!!!」ゴンッ!

 

「アダッ!!?」

 

「なんで遅刻してんだよ」

 

「いやお前が置いていったからだろ!!」

 

責任を押し付けるのは良くないぞ、一夏。

 

 

〜IS学園 グラウンド〜

 

〜貴洋 side〜

 

(なんで彼奴は………。注告しただろうに。………はあ、もう少し時間にシビアになってもらいたいところたが。まあ、今後次第だな)

 

と言っているが、元はと言えば置いていった貴洋が悪いともいえるためどっちもどっちである。

 

 

「今日は1、2、3組合同での授業だ!先ずは模擬戦をしてもらう。……そうだな、鳳、オルコット、出てこい」

 

「分かりましたわ(後で貴洋さんにどこを直したらいいのか聞いてみましょうか)」

 

「なんでアタシが……」

 

セシリアは向上心が高い事を考えていたのだが、鈴はブツブツ文句を言っており、それを見かねた?千冬が何か耳元で囁いたところ……。

 

「やってやるわ!」

 

「私は元々やるつもりでしたのだけれど」

 

「相手誰なの。まあ、アタシはあんたでもいいんだけどね」

 

「そんな訳がないでしょうに。おそらく相手は………」

 

ヒューーッ!

 

「どいて下さ〜い!!」

 

(なんだ?一夏は山田先生に好かれているのか?………それにしても、あの人元代表候補生なんだよなぁ。どうしてああなるんだ?)

 

「うわあぁーー!」ガシャーン!!!!

 

一夏は災難に好かれているのか、どうしても厄介事は一夏からやってくる。他人から見ればわざとやっている様にしか見えないので………。

 

「いつつ」

 

むにゅん

 

「あっ!」

 

むにゅんむにゅん

 

「あん!んっ!んぅ〜!」

 

「あれ?」

 

「この、大馬鹿者があー!」

 

と、箒。

 

「死ねぇ一夏ぁ!!!!」ビュン!

 

と、鈴。

 

「うわあぁーー!」

 

ガンッ!

 

「んな!!?」

 

「大丈夫ですか?織斑君?」

 

何故一夏が絡むと毎度毎度こうなるのか。やっている一夏も一夏だ。わざとやっている様にしか見えないのである。

 

本当にカオスだ。

 

「何を驚いている小娘。山田先生は元代表候補生だ。これ位は出来る」

 

「くぅ!」

 

「ふふっ」ドヤァ

 

(何故唸る、鈴。そして山田先生、あなたが胸を張ってドヤ顔をすると子供が勝ち誇っている様にしか見えないですよ)

 

ギュゥー!

 

「痛!?ふ、フェルトさん?何を怒ってらっしゃるのですか?」

 

「だって貴洋、山田先生の胸を見てたんだもん」ジトー

 

(だからって全力で抓らなくてもいいじゃないですか。つか、見てねえよ!)

 

「取り敢えずさっさと準備をしろ!」

 

 

という事で、鈴&セシリア対山田先生の模擬戦が行われたんだが。………結果から言おう。鈴とセシリアの惨敗だ。

 

まあ、理由については簡単で出来るだけ後方から援護射撃をしようとしていたセシリアだが、鈴はそれを無視して単独で暴走していたために、山田先生にボコスカ撃たれセシリアと激突した挙句、体制を戻そうともしなかったため、セシリア諸共撃墜された。

 

今回、セシリアに非は無いのだが、鈴は納得出来ずにセシリアに八つ当たりをしようとしたが。

 

「鈴、お前は馬鹿か?何で援護射撃出来るセシリアの行動を阻害する。お前たちの敗因は主に鈴、お前の所為だ」

 

「んな!?何でアンタなんかにそんなこと言われなくちゃいけないのよ!!!」

 

まさかの、逆ギレである。自分の非を認めようとしないとは。こういう相手には、この言葉が有効だ。それは………。

 

「お前、そんなんじゃ一夏に嫌われるぞ」

 

「うぐ!」

 

自分勝手に振る舞いたいのならタッグ戦などしなければいいのである。そして千冬の一言。

 

「諸君、見ての通り教職員の腕は確かである。今後は敬意を持って接する様に」

 

「はい!」×全員

 

「少し時間が余ったな。それでは専用機持ち全員。ああ、倉崎以外だ。ISを展開しろ!」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「これからお前達が相手にするのは、倉崎。………こいつだ」

 

「「「「はぁー!?」」」」

 

何とここに来て、専用機持ち全員対貴洋という模擬戦をやることとなった。………皆自信失くさないよね、ね。

 

「む、無理だよ、千冬ね「良いからやれと言っている!!」い、イエッサー……」

 

 

〜シャルル side〜

 

「お前達が相手するのは、倉崎。こいつだ」

 

「「「「はぁー!?」」」」

 

(えっ?何でこんなに驚いてるの?)

 

「ね、ねえ、オルコットさん。貴洋ってどんな戦い方なの?」

 

「えっ、えっとー。気を抜いたら一撃で倒されますわ。………正直この人数で挑んでも勝ち目は無いかと」

 

(な、何それ。ていうか、僕とボーデヴィッヒさん以外、皆凄い汗が)

 

「それと貴洋、機体のリミッターは無しで良いぞ」

 

「「「「しっ、死ぬぅー!!」」」」

 

(えっ!!?そんなに凄いの!?)

 

 

〜楓子 side〜

 

「お前達が相手をするのは、倉崎。こいつだ」

 

「「「「はぁー!」」」」

 

(従兄さんって凄いのかしら?でも、凄くなかったら国家代表にはなれないわよね。どれくらい凄いのか、戦ってみたい!)

 

「それと貴洋、機体のリミッターは無しで良いぞ」

 

「「「「しっ、死ぬぅー!!」」」」

 

(本当に凄そうね、従妹して誇らしいわ)

 

 

〜貴洋 side〜

 

全員の準備が出来たため、後は千冬の合図を待つだけとなっている。が。セシリア、フェルト、鈴、一夏はもう既に泣きそうな顔になっている。

一夏よ情けないぞ。

 

そして……。

 

「始めろ!」

 

 

「「はぁー!」」

 

ビュン!ブォン!ブォウ!

 

「甘い甘い!おらぁ!」ガキンガキン!パキン!

 

「んなぁ!!?」

 

「うわ!」

 

「フンッ!極東の猿如きに何が出来る!」フォン!

 

「あっそ。量産化の目処が立たない様な仕様を積んでる機体に遅れをとることなど無いけど、な!!」ガキン!

 

「注意が散漫し過ぎてるぞ。そら!当たれぇ!!」バシューン!

 

「なっ!?」サッ!ガンッ!

 

「キャ!!?」

 

「邪魔だ!どけ!!」ガキッ!!

 

「キャ!何なの!」

 

単独で暴走するボーデヴィッヒ相手に、孤軍奮闘………、いや、軽くいなしている貴洋は、タッグマッチトーナメントの前にVTシステムを潰した方が良いと考え、ギアを一気にMAXまで引き上げた。

 

「アイギス、アサルトモードで展開!ソードビット展開!トランザム!!」バシュン!ドパパパパ!

 

フィーーン!

 

「気を抜くんじゃねえぞ、お前等!!」

 

マルチロックオン。現行のISでは、その機能を搭載することが出来てもその性能を活かしきることが出来る操縦者がいないため、中々実装が出来ないでいるというもっと後世代の機体に搭載する様なシステムがある。

 

そして、このOOシュバリエにはそのマルチロックオンシステムが搭載されており、事実上不可能である超多数のマルチロックオンが出来ると言う、悪魔の様な、異次元の機体となっている。

 

そのせいで……。

 

「オラどうした!その程度か!?」

 

「くっ!化け物……」

と、鈴。

 

「し、死ぬ……」

と、一夏。

 

「もう無理ですわ……」

と、セシリア。

 

「ハァ、ハァ」

と、フェルト。

 

「少しは手加減して欲しいのだけど……」

と、楓子。

 

「数が多過ぎる……」

と、シャルル。

 

実はこの機体、書類上でも頭のおかしなことが書いてあるが(具体的に言えば、現行のISが第3世代なのに第6世代と書かれていたりとか)、実際はもっと頭のおかしな機体なのである。それ故、全く被弾せずに相手を撃墜する事も容易なのである。

 

「おい軍人ってのはこんなもんなのか。それともお前が出来底ないなだけなのか?まあ、何にせよ」

 

「この程度でくたばってる様じゃあ、ドイツ軍も大したこたぁねえな」

 

「くっ!貴様ぁー!!」

 

「どこに攻撃してんだ?俺はこっちだ、ぞ!っと」ビュン!ブォウ!!

 

「ぐっ!」ガンッ!バキ!

 

(私は、こんな所で!こんな所で終わるわけにはいかない!)

 

『汝、力を欲するか』

 

(ああ、寄越せ。圧倒的な力を)

 

「寄越せぇ!!」

 

その瞬間、ラウラの機体、シュバルツェア・レーゲンが銀色の何かに覆われていった。そして、暫く経った後、シュバルツェア・レーゲンは姿を嘗て、ブリュンヒルデと呼ばれた頃の、モンド・グロッソを2連覇した頃の、暮桜を纏った織斑 千冬の姿があった。

 

そう。これは、VTシステム(ヴァルキリートレースシステム)により、再現された嘗ての世界最強の力である。

 

しかし、その力は本来のものとは明らかに違う。そう、劣化版織斑 千冬なのである。

 

(ついに発動したか。ただ、やはり一夏が……)

 

そしてそれは、姉である千冬を慕う一夏にとって、とてつもない屈辱なのである。

 

「うおぉー!!」ブォン!

 

「一夏何してんだ!」

 

「だって此奴千冬姉の剣を!」

 

「だからって勝手に戦いに介入して来るな!この馬鹿!」

 

「でも!」

 

(チッ!こうなった一夏は絶対に引いちゃくれねえ。なら……)チラ

 

 

「………」コクン

 

「一夏!お前は最後にボーデヴィッヒをあの中から引き摺り出せ!そんくらいなら出来んだろ!」

 

「ッ!!?ああ!!」

 

「チッ!これはまだ取って置きたかったんだけどな……。しょうがねえ!」

 

「トランザム!」フィーーン!

 

ギュン!ギュン!

 

「………!」ブォン!

 

「ふっ!」ニヤ

 

ズパン!

 

「なっ!?」

 

「貴洋!!」

 

「従兄さん!!」

 

「大丈夫だよ。たっくんなら、絶対に」

 

シュン!サァーー!

 

「えっ!?」

 

「なんだ、あれは………」

 

シューーーン!

 

「これで!」

 

「終わりだぁー!」フォン

 

ピピッ!

 

TRANS-AMSystem LimiterRelease

 

TRANS-AM BURST

 

「お前は変われ、変われなかった俺の代わりに!」

 

未だに、キチンとした形で変わることができていない貴洋は、ラウラに対しこう言った。確かに、貴洋の根本的なところは直ってはいない。そして、貴洋はラウラと同じく生きるために力を求めていた、否今も尚求め続けている。

 

形は違えど、求めるものは同じ。だからこそ、貴洋は願った。

 

(お前は俺の様にはなるなよ。俺もではあるが、まだ未来があるんだ。だから、簡単にあきらめるんじゃねえぞ)

 

ヴィーーーーン!

 

 

「綺麗……」

 

『ちーちゃん!あの銀髪ドイツ娘のバイタルが!』

 

「何かあったのか束!?」

 

『さっきまで危険域に到達しかけていたんだけど、虹色の光が見えた直後に絶対安全領域まで戻ったの!』

 

「………」

 

『ちーちゃん?』

 

「そうか、あいつは。束通信を切るぞ」

 

『えっ?あ、うん』

 

 

〜一夏 side〜

 

「すげぇ………」

 

一夏は、否。一夏達はシュバリエから発生する虹色に輝くGN粒子に見とれていた。

 

だが、そんな時に千冬からの通信が入った。

 

『織斑。準備はできているか?』

 

「!?あ、ああ!」

 

『なら、今の内にボーデヴィッヒを引き摺り出せ!』

 

「分かった!」

 

(やってやる!絶対に助けてやるからな、ボーデヴィッヒ!)

 

「うおぉー!」

 

ピピッ

 

単一仕様

 

零落白夜

 

 

「はぁーー!」ブォン!

 

スパッ!

 

「ボーデヴィッヒ!!」

 

 

〜ラウラ side〜

 

ラウラは、どことも知れない不思議な空間にいた。否、そこは宇宙だった。そして、目の前には両親に抱かれ幸せそうな赤子がいた。

 

「なんだここは。宇宙………なら行きは出来ないはずだ。ッ!!?なっ、突然景色が変わった?」

 

宇宙を写した様な景色から、突然親子のいる空間へと変わった。それは、いかに軍人であるラウラ出会っても未体験のことであり、警戒をせざるをえない状況においてしまったが。

 

不意に、親子の会話が聞こえた。否、両親が子供に言っていること、といったほうがいいかもしれない。

 

『貴洋、貴方は特別な存在よ。だから貴方は狙われてしまうかもしれないの。だけど、貴方をキケンな場所におく理由にはならないわ、けど、もうこれしか方法は無いの。ごめんね!ごめんね貴洋!』ポロポロ

 

『貴洋。俺から言うことはただ一つだ。強く生きろ。生きてくれ!そして、元気に育ってくれ!』ポロポロ

 

『お別れの時間になってしまったわね、あなた』ポロポロ

 

『ああ、後はこの子がいい人に巡り会える様に祈ろう』ポロポロ

 

『『さよなら貴洋』』

 

『『愛してる』』ポロポロ

 

 

そして、またも風景が変わった。何処かのスラム街と思われる場所だ。最初、ラウラは何故こんな所が映し出されるのか全く分からなかった。

 

しかし、ある子供が見えた瞬間理解できた。否、せざるをえなかった。

 

その子供は、時に盗みをし、時に人を殺してまで、食料を奪う。そんな事を繰り返していた。

 

「なんだ、この光景は。子供が……子供がこんな事をしなくては生きていけないなど……!」

 

「確かにな」

 

「!!?貴様!……いや、この前はすまなかった。教官のためにと思ってやったことたが、必要無いことだというのはなんとなく分かっていたからな」

 

「そうか。それならば大丈夫そうだな」

 

この時、ラウラから見た貴洋はとても辛そうで、それでいてとても嬉しそうで、そして悲しそうな、そんな複雑な表情をしている様に見えた。

 

事実、貴洋はその全ての感情を内包し、それが隠しきれなく、騙しきれなくなっていた。

 

「あの子供はお前なのか?」

 

「ああ。今は幸せだと感じるし、実際幸せなんだと思う。けど、それはあの時に親の愛情を知らないままだったらなかったと思っている」

 

「そうか」

 

「ボーデヴィッヒ。俺はな、遺伝子強化生命体なんだ。そして、それでいて人類の進化の道の2つをこじ開けてもいる」

 

「遺伝子強化生命体?それは、デザインチャイルドのことか?」

 

「違うな。デザインチャイルドは一部しか強化出来ていないものだ。俺の場合、そうだな。コーディネーターとでも言っておこう。なんのデメリットもなく全ての遺伝子を強化し、あらゆる分野において天才以上の成績を収めることができる。そんな感じの、人工生命体だ」

 

「そんなものが。……しかし、そんな技術があったら私もそのコーディネーターというものになっていたのではないか?」

 

「確かにな。けど、それはもう事実上不可能なんだ。いや、あるいは俺がその方法を公開すれば……」

 

「しかし、俺としては公開はしたくない。争いの種になりかねないからな」

 

「そうか。なあ、お前や織斑 一夏は何故そんなにも強い?」

 

「そうか、お前には俺が強く見えるのか。だとしたら、お前はまだ変わりきれていないのかもな」

 

「!?どういう事だ?」

 

「俺が持っているのは強さなんかじゃない。ただの自己満足な力だ。確かに、一夏はお前が求めるべき力を持っている。だが、俺の持つ力は。………多分お前には必要がない」

 

「ただ、自己満足な力であっても、使い道を選べば善良な力になる。そして、そのまた逆もしかりだ」

 

「ボーデヴィッヒ。お前は変われ、変われなかった俺の代わりに。本当のラウラ・ボーデヴィッヒに」

 

サァーー

 

(私は、貴方から見ればまだまだ精進が足りない様だ。それに、貴方は、兄の様な人だ。あの人に、いつか恩返しがしたい……)

 

サァーーーーーー…………………

 

…………

 

……

 

「ん、んぅ。ここは……」

 

「起きたか。気分はどうだ」

 

「まずまずです」

 

「ほう、そうか。……お前の機体に搭載されていたのは、VTシステムと呼ばれるものだ。VTシステムは知っているな?」

 

「一応は……」

 

「束と貴洋によってシステムの排除と解析は終わっている。追ってドイツ軍に抗議の伝聞が送られるだろう」

 

「はい」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。お前は何者だ?」

 

(ボーデヴィッヒ。お前は変われ、変われなかった俺の代わりに。本当のラウラ・ボーデヴィッヒに)

 

「私は……。私は、ラウラ・ボーデヴィッヒであります。何があろうと、どこに行こうと!」

 

「よく言った、ではな。しっかり休めよ」

 

(兄上、ずっとお慕いしております)

 

 

〜貴洋 side〜

 

ラウラが目を覚ました頃、貴洋は束と共に一夏の専用機である白式を魔改造していた。

 

「束、これどう思うよ」

 

「おお〜!良いんじゃないかなたっくん!そこにこうして、あれをここに入れてっと……」

 

「それで、ここをこうすれば……………!」

 

「「よし!!」」

 

「出来た!いっくんの新たな専用機!」

 

「その名も……………」

 

 

LANCELOT

 

 

「新たなる白騎士。ついに完成したな。」

 

「うん♪今日はもう遅いから、明日いっくんに渡そっか!」

 

こうして、一夏の新たなる専用機、とある世界で白兜と言われ恐れられた白き死神が誕生した。




いっくんの新たな機体はコードギアスより白兜ことランスロットでした〜!ブイブイ

っとまあ、こんな感じでこれからも進んでいくので。

これからも宜しくお願いします。
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