〜早朝 IS学園 アリーナ〜
〜一夏 side〜
一夏は現在、新たなる専用機に乗り換えるためにアリーナにいる。そしてその場には、箒に鈴、セシリア、フェルト、シャルルもいる。
今、白式のコアを新たな機体にリンクさせているところであるので、貴洋の指示により基礎的な体力トレーニングをやっているところだ。
「はっ、はっ、そういえば新しい機体ってどんなのかしら?一夏、聞いてない?」
「えっと、確か。新たなる白騎士にして、白き死神らしい。それ以外は聞いてない」
「騎士でいて死神ですの?何ともミスマッチなものですわね」
「確かにね」
「おーい!いっく〜ん!こっちにおいで〜!」
「呼ばれたわよ!行きましょ!」
「ああ!」
今後、一夏の大切な相棒となっていく白き死神はまだ目覚めておらず、ただ悠然と、そして威圧感たっぷりに鎮座している。
それをみた一夏達は、一斉に息を呑んだ。
「一夏。これがお前の新しい機体。"LANCELOT,,《ランスロット》だ。世代的には一応、第4世代になる。第4世代の主なコンセプトは、装備の換装を必要としない全領域、全局面展開運用能力の獲得。簡単に言えば後付武装を必要としないオールラウンダーにして、展開装甲を用いた高速戦闘をメインにしている感じなんだが」
「なんかあるのか?」
「実はねいっくん。この機体、全身装甲なんだよね。…束さんでも作れない代物をあっさりと作っちゃうからたっくんは」
「ついでに言うと、書類上では第4世代となっているが、本来のコンセプトを考えるとこの機体は第5世代だからな」
「そんでもって、スペックだけならシュバリエの5分の1という超ハイスペックなのだ〜!」
「5分の1がハイスペック?そうなのか?」
一夏は理解が及ばないようだが、実はシュバリエのスペックは特殊な攻撃手段を用いらずとも近接格闘攻撃だけで他を圧倒することができるレベルである。
まあ、つまり。このランスロットは現行の機体と対する時は、機体だけであれば遅れをとることがあり得ないということである。
「5分の1でも十二分にチートよ!」
「よし、それじゃあ。乗れ、一夏」
「ああ!」
カシューン!
ギュオーン!
GN-006 Z-01
LANCELOT Conquest
システム 起動
「立ち上がったみたいだな。っと、流石にここまで圧巻だとは思ってなかったな」
「うん。そうだね、たっくん」
「そのまま、自由に飛び回ってていいぞ!それと、鈴一夏の相手をしてやってくれ!」
「分かったわ!」
(すげぇ何だこれ、俺の思い通りに動く!なんか、すごく体が軽くなった感じだ)
『は〜い!もすもすひねもす!みんなのアイドル倉崎 束だよ〜!それじゃあ、いっくん。武装を展開してみて!』
「えっ?あ、はい!えーっと」
『先ずはアロンダイトからだよ!』
「えっと」フォン
ガシッ
「すげえ、格好いい」
『おっ!いいねいいね〜!それじゃあ次はヴァリス行ってみようか!』
「はい!」フォン
〜貴洋 side〜
「あぁー、寝み〜!っと、危ない危ない。リンクが切れるところだった」
貴洋は、現在ランスロットの調整と、ある機体の製作をしている。その機体は恋人の1人である、セシリアの新たな専用機となる可能性が高いものであり、やはりと言うか、チート満載の機体となる。
そして、フェルトのアヴァランチ・エクシアに搭載するGNドライブも並行して行っているため、ここ3日間程寝ておらず、度々寝落ちしてヴェーダとのリンクが切られそうになっている。
「ランスロットは、全体的に調整の必要は無くなってきたな。後は、ヴェーダからダウンロードしたフリーダムなんだが………まだキツイな」
この場合のフリーダムとは、ガンダムSEED Destinyにてキラ・ヤマトが搭乗したストライクフリーダムの事であるが、核融合炉を使ったとしても撃墜された時に大気汚染の心配があり、GNドライブを搭載しようとしても、フリーダム自体とのマッチアップで悉く失敗しているため、中々実現出来ていないのである。
「GNドライブは完成したな。フェルト!ちょっとこっちに来てくれ!」
「分かった」
この日、フェルトの駆るアヴァランチ・エクシアは太陽炉を搭載することとなった。
「如何したの?」
「ああ。エクシアを展開してくれ。この前ギリシャの方から頼まれていたエクシアの改造なんだが。……すぐに終わると思うから」
「分かった」シュオーン!
「それじゃあ始めるぞ。ハロ!始めろ」
ピピピピピピピ
「ヴェーダとのリンク良好。GNシステムの起動を確認、機体とGNドライブのマッチアップを開始する」
フォン!
ブォォー!
「マッチング終了、っと。フェルト終わったぞ」
アヴァランチ・エクシアの動力源がGNドライブとなったため、機体の調整を始めたのだが。突然、エクシアが光りだし姿を変えた。機体の動力源が変わったため、一次移行を無かったことにして今の状態からもう一度一次移行が発生したのだ。
一次移行後に姿を表したのは、ガンダムOO外伝機ダブルオーガンダム7S/Gだった。そしてこの機体の主な特徴としてGNドライブが二つ付いており、本機はトランザムも使えるようである。
「ダブルオーガンダム7S/G?これが私の新しい機体……。ありがとう、貴洋!」
「ああ、喜んでくれたのなら何よりだ。少し飛んでみてくれ、後、武装の確認もしてくれよ」
「うん!」
「フェルトも新しい機体を手に入れているわよ……」
「勝ち目が無いわよ、もう」
「「「「如何しよう………」」」」
〜IS学園 教室 HR前〜
〜一夏 side〜
(あれ?貴洋がまだ来てない。寝坊か?いや、朝は一緒にいたし。…………?本当に分からん)
ガラガラガラ
「それではHRを始めます」
(結局、貴洋は間に合わなかったな。でも、彼奴が千冬姉に叩かれる所は見てみたい!)
などと、バカなことを考えている一夏はHRが終わった事に気付かなかった。そして、自分に忍び寄る人物にも……。
「おい」
「ん?何だ?ボーデヴィッっムグ!?ん〜!プハァ!な、何を!?」
「お前は私の嫁にする!異論は認めん!」
「なぁ!」
なんとも災難な事である。ただ、一夏自身は受け入れるとおもわれるが。そして………。
「すみません、遅れました」ガラガラガラ
「えっ?」×全員
「大丈夫だ事情は聞いている。………タバネメ」チッ!
(えっ?千冬姉なんでキれてんだ?貴洋じゃなくて束さんに?)
「予定日は何時なんだ?まあ、まだ時間はかかるだろうが」
「9ヶ月後くらいですかね。いやぁ、早く生まれてきて欲しいものです」
「そうか。…………チッ!」
「えっ?」×全員
〜貴洋 side〜
「いやぁ、早く生まれてきて欲しいものですね」
そう、貴洋は束と共に病院に行っていたのである。しかも産婦人科に。結婚初夜にシたら出来てしまったのである。
「貴洋さん?如何してそんな会話が広げられているのですか?」
「従兄さん?結婚だけじゃなく子供まで作るなんてどういう事なんですか?」
「えっ?籍を入れた日に束に襲われたんだよ。まあ、束とだったら何時でもウェルカムだが」
そんな事をしているうちに放課後になり、部屋に戻ったのだが………。
「あっ、確かボディソープ切らしてたな。置いてくるか」
この時、実はシャルルこと、シャルロット・デュノアと同室になっていたのだが、たまに出る天然を発動してしまい………。
「シャルル。ボディソープ切れてるから替えをここに置いてお……く………。ファッ!!!!」
(やべえ、そうだシャルルは女だったんだ。つかなんで、今まで忘れてたんだよ!!)
「あ!……あぅ!」
貴洋は無言でベッドまで行き、ゲームをし始めた。現実逃避いくない!ちゃんと現実を見てください!
そして、シャルルが風呂から上がり部屋に戻ってきた。
「あ、あの。………」
「おお、出たか。シャルルもやるか?IS VERSUSってすげえ面白いぞ」
「えっ?あ、うん。……じゃなくて!さっき見たでしょ!……その、僕は」
「えっ?男だろ?」
「えっ?あ、えぇ?」
「まあ、知ってたけどな。シャルル・デュノア。本名はシャルロット・デュノア、ラファール・リヴァイブで知られるデュノア社社長の愛人との間に生まれた女の子。14歳の時に母親を亡くし、父であるカーディアス・デュノアに引き取られる」
「うぇっ!?」
「そして、引き取られた後、IS適性を調べた所適性が高いことが分かりデュノアシャルロットのテストパイロットになる。
その後、経営不振に陥ったデュノア社は、開発者ですらない織斑 一夏がISを動かした事により男装をしてIS学園に潜入。当時の白式。。まあ、今のランスロットだな。それと、俺のシュバリエのデータ、または機体そのものを奪取せよとの指令を受けている」
「………」
「となっているな。表向きは」
「えっ?」バッ!
「本当はフランスにある女性権利団体に裏で牛耳られ、色々と無理難題を押し付けられていたみたいでな。
シャルル。お前の両親はお前が良いように使われて殺される事を防ぐためにわざわざ酷い親と言うものを演じて、自らに好意を抱かない様にしていたんだ。理由としてはお前が大切だから」
「!!?………」
「一応俺もあの人達とはビジネスパートナーとして知り会っているからな、あの人達が何時もお前の事を自慢してきていたんだ」
「………」ポロポロ
「そして………。シャルル、両親との蟠りはここで断ち切っておけ。でなければ、お前は親の愛情を知らないままになってしまう」
「?」
ピッ
『シャルロット、元気にしていますか?』
「!!?な、なんで!」
『あの時、私は貴女をこうすることでしか遠ざけることが出来なかったの。如何してもアイリスの忘れ形見である貴女を守りたかったから、けれど』
『女性権利団体は、貴女がIS学園から帰ってきた時に貴女を殺害しようという計画を企てていたのです。私達は貴女を守りたい。だから、3年間は安全の確保されるIS学園に無茶な指令を出して送ったのです』
「!!」ポロポロ
『ほら、あなた。ちゃんと言葉にして伝えなければ分かりませんよ』
『ああ。………シャルロット、今まですまなかったね。お前には辛い思いをさせてしてしまった。今更かと思うかもしれないが、私達はシャルロット、お前を愛している。アイリスも、リヴェリアも、そして私も、お前が帰ってこれる様に頑張って立て直してみせるからな』
『それと、倉崎さん。娘をどうか守ってあげてく「その前に、今すぐに女性権利団体の息のかかった社員を追い出しておいてください」………どういうことかね?』
「女性権利団体を壊滅させるんですよ」
「『『!!!?』』」
ピッ
「俺だ。全部隊にコードヴィクターを発動。直ちに女性権利団体を排除せよ」
「えっ?ええぇぇー!」
「カーディアスさんまた今度、ゆっくりと食事でもしましょう。その時は、シャルロットも一緒に」
『ああ!』
『ありがとうございます!』
その数日後、女性権利団体はこの世から完全に姿を消した。フランスでは誰がやったのかと言う論争が起きた。
それだけじゃない。世界各国でそういった論争が行われたが、最後に行き着くのは、『神の使徒がやったのではないか?』という事である。
それからは、今までよりも一層女尊男卑に染まったものが少なくなった。ただ、それと同時に男性はまた男尊女卑に戻そうと動き始めた事もあり、世界はまた混沌へと向かっていく事となった。
〜数日後〜
あの日から数日後の放課後。貴洋達がアリーナで特訓をしていたところ、突然他の生徒が押し寄せてきた。
ドドドドドドドドドッ!!!
「な、なんだ!?」
「やっぱりか。面倒くせ」
「何これ!?」
押し寄せる生徒の群れは、何かの申し込み用紙の様なものを持っていた。そう、貴洋が危惧していたタッグマッチトーナメントの開催が間近に迫っており、パートナーの申し込みが大量発生しているのだ。
「織斑君、私と組んでください!」
「倉崎君、お願い!」
「デュノア君と一緒に優勝したいなぁ」
ワイワイガヤガヤ
「ああ、すまんな。俺とシャルルはもう決まってるから」
「じゃあ!」
〜一夏 side〜
(なっ!あいつ自分達だけさっさと逃げやがって!な、なら俺は!)
「お、俺も決まってるんだ!」
「えっ?そうなの!」
「誰々?」
「俺は、箒と一緒に出る!」
「一夏!」パァー!
どさくさに紛れて鈴とラウラを切り捨てた一夏だが、その2人はあまり気にしていない様だった。
「まあ、一夏ならそうすると思ったわ」
「私は、楓子と出場するから心配は要らない」
そして………。
〜IS学園 アリーナ タッグマッチトーナメント開催日〜
〜貴洋 side〜
(セシリアは鈴と、ラウラは楓子と、一夏は箒と。いい感じにバラけてはいるが、一夏と箒は少し不安だな。まあ、一夏の主人公補正でなんとかなるだろ。で、フェルトが相川さんか)
予選トーナメントは、皆無事に突破した。このタッグマッチトーナメントの決勝戦はバトルロイヤルになっているため、あと2回勝てば決勝戦なのだ。
そして、決勝トーナメント準決勝。
準々決勝は、無事に突破できた。が、ここからが問題なのである。
準決勝第1試合
貴洋&シャルルペア対フェルト&相川ペア
「ここからだな。抜かるなよシャルル!」
「うん!」
〜フェルト side〜
(貴洋との試合。貴洋と張りあえる様に必死に頑張って来たけど、正直勝つビジョンが見えない。どうすれば………)
「フェルトちゃん、気負わないでね!私は足手まといだけど。それでも、精一杯頑張るから!」
(考えすぎては駄目ね。もう少し気楽にいこう)
「頑張ろうね、清香!」
〜貴洋 side〜
「頑張ろうね、貴洋!」
「フッ。抜かるなよシャル」
「えっ?今、シャルって」
「その方が良いだろ?……もしかして嫌だったか?」
「ううん!是非それで!!」
貴洋とシャルロットは何というか凄く甘い雰囲気を出していた。そして、後日それを知った一部の人が鼻血を撒き散らしながら倒れたらしく、学園内が荒れてしまうという事があった。
そして、タッグマッチトーナメントは貴洋&シャルルペアの優勝となった。内容については、あまりにも醜くなっていたためカットさせてもらう。
タッグマッチトーナメント 結果
優勝 倉崎 貴洋&シャルル・デュノアペア
準優勝 ラウラ・ボーデヴィッヒ&倉崎 楓子ペア
3位 鳳 鈴音&セシリア・オルコットペア
4位 織斑 一夏&篠ノ之 箒ペア