〜IS学園入学式〜
うわぁ、これは男子高校生にとっては、非常に過ごし辛いな。一夏なんかどうすればいいのか分からなくてオロオロソワソワしてるし、俺は席が後ろの方だったからマシだけど、あの視線の集中砲火の中で堂々とするのはあいつには難しいか。
「織斑君、織斑一夏君」
「っはい!」
クスクス
思いっきり笑われてるし。あいつ鈍感なくせに何でこういう時だけ視線やら何やらに敏感になって緊張するんだ?ホントその鋭さを恋愛方面に向けてくれれば俺も弾も苦労せずに済んだのに。
「今自己紹介してるんだけどね、”あ,,から始まって今”お,,なんだ自己紹介してくれるかな?いいかな?」
「はい、やりますやりますから!」
「良かった約束ですよ」
ん〜。どう見ても子供が家族にオモチャねだっているようにしか見えない。山田先生が子供っぽいからか?何にせよあいつの自己紹介は面白そうだ。
「えっと、織斑一夏です。………」
(まずいこのまま何も言わないと暗い奴のレッテルを貼られてしまう。えーっとー、えっと〜)
‼︎…これは、やらかすな。
「以上です」
「「「「「「「「「「ズコー」」」」」」」」」」
「えっ。ッダァー⁉︎」
「挨拶もまともにできんのかこの馬鹿者が‼︎」ズパン‼︎
出ました出席簿アタック。てか、音がえげつねーよ、あれ食らったら頭かち割れる。
「ゲェ、関羽‼︎づッッッッ‼︎‼︎」
「誰が三国志の英雄か‼︎」スパーン!
何という欲しがりさん。それと千冬さんやり過ぎ。一夏が死んじゃうから。
「私が担任の織斑千冬だ!私は君たち若干15歳を16歳になるまでに使い物になるようにすることだ!理解したやつは返事をしろ!してなくても返事をしろ!」
どこの軍隊ですかねこれ。⁉︎まさかこの感じ!
「「「「「「「「「「キャーーー‼︎‼︎」」」」」」」」」」
「本物の千冬様よ‼︎」
「私、お姉様に会うために来たんです。北九州から!!」
「あぁー、もっと叱ってー!」
「罵って‼︎‼︎」
「でも時には優しくして‼︎」
「ええい‼︎うるさい黙れ‼︎」
「シン」×全員
この学園はヤバい奴しかいないんだろうか?千冬さんに会うために北九州から来たなんて知らんがな!もっと叱ってとか、罵ってとか、発言が変態のそれだぞ‼︎ヤバい今頃になって恐怖が……。何事もありませんように。
「取り敢えず自己紹介の続きだか……」
おっと考え事してたらどんどん話が進んでいたようだ気を引き締めなければ。
「気になっている奴もいるだろうからな。倉崎、自己紹介をしろ」
「はい、倉崎 貴洋です、好きなことは機械いじりと読書、それと料理かな、苦手な事はあまりないです、IS開発者の一人ではありますが気になる事があったらどんどん聞いてきてください。宜しくお願いします」
「ほぅ、織斑自己紹介とはああやってやるものだ。覚えておけ」
「フゥ〜、やっと休み時間か。結構長く感じるものなんだな」
「貴洋〜、俺たち何でこんなとこに来ちまったんだ?」
「お前は自業自得だろ!第一、俺は束と共同開発という形でISに携わっている以上ここに入る事は、ほとんど決定事項だったし。それに今は代表候補生でもあるんだ、入らん方がおかしいだろ」
「ま、まぁ数少ない男子同士これからも仲良くやっていこうぜ」
「少しいいか?」
「おぉ、箒か一夏に用なんだろ。さっさと行ってスッキリしてこい」
「ああ、すまない」
「あれ、俺の意思は?」
「知らん」
その後一夏と箒はそろって授業に遅刻したため出席簿アタックを食らっていた。
「ハイハーイ、先生、ISと人間の関係ってどんな感じなの?」
現在ISの基礎知識を学ぶ授業なんだが。
「…………」ソワソワ
一夏の様子がすごく怪しい。まさかとは思うが覚えてないとか言わないだろうな。
「織斑君、ここまでは大丈夫かな〜?わからないところがあったら言っでも聞いてくださいね。何て言ったって先生ですから!」
「じ、じゃあ。ハイ」
「はい、織斑君」
「ほとんど全部分かりません!」
やっぱりか。あれだけ参考書は読んでおけと言ったのに、何故毎度こうなるのか。
「えっ⁉︎…えっとここまでで分からないところがある人はいますか?」
「シーン」×全員
「倉崎君は大丈夫ですか?」
「えぇ、全く問題ありません」
おい一夏裏切り者を見るような目で見るな。
「織斑、入学前に渡した参考書はどうした?」
「えっと古い電話帳と間違えて捨てました」
「馬鹿者(バシン‼︎)、後で再発行してやるから1週間で覚えろ。できなければ死ね」
「は、はぁー⁉︎あ、あのバカみたいに分厚いのを1週間で⁉︎」
「やれと言っている」
「はい」