IS〜超光速の粒子〜   作:アルテミシア

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鈴ちゃん登場回です。

それと、主人公がついに……。

ネタバレはあまり好きではないので、前置きはこれくらいにしておきますね。

それでは、本編をどうぞ


酢豚襲来

〜IS学園 1年1組教室〜

 

〜一夏 side〜

 

「1年1組のクラス代表は織斑 一夏君に決定しました〜!何だか1繋がりでいい感じですね〜」

 

ん?ん〜?

 

「はぁ⁉︎何で俺なんですか」

 

「私が辞退したからですわ。これからの伸び代が多い一夏さんに代表をして貰うのが一番だと思いまして」

 

えっ⁉︎いやいやいや!

 

「だったら貴洋は⁉︎」

 

「倉崎は学園上層部よりクラス代表就任を認められなかったからだ」

 

「何でだよ⁉︎」

 

「それは倉崎が強過ぎるからだ。まともなデータが取れないと困るそうだからな」

 

「うぐっ!でも何で俺なんだ!」

 

「自選のオルコットは辞退、お前と共に推薦された倉崎は学園からの拒否。それ以外で候補に挙がっていたのは織斑、お前だけだ」

 

くそぅ!何でこんな事になったんだぁ‼︎

 

 

〜IS学園 休み時間〜

 

「一夏、お前は推薦されて決定しても他からの反論はなかったんだから諦めろ」

 

「そうですわね。それに私や貴洋さんの様な方に教示して貰えるならばどんどん伸びていきますわ。そして、それも伸び代がある一夏さんだからですわ」

 

「オルコットにも教えてもらえるのは嬉しいが、私も教えるからな!」

 

「こらこら。お前等が争ってたら教える時に一夏が困るぞ」

 

………本当だよ。でも、セシリアと戦った時にあんなことを言ったんだ。優秀な人に教えてもらえるチャンスを逃しちゃいけないな。

 

「箒、セシリア、貴洋。俺をとことん鍛えてくれ頼む!」

 

 

〜貴洋 side〜

 

おお、ちゃんと自分から頼んできたよ。ただ今の此奴の機体だと適応出来ても把握できないことが多過ぎる。それに、オーバーワークで再起不能になりましたとかは洒落にならんからな。しっかり箒に手綱を握らせなきゃな。………正直、ここに鈴がいてくれたらもっと助かるんだか。無い物ねだりは止めておこう。

 

「っと。次の授業はグラウンドだったよな」

 

「ああ。こんなところで油売ってる暇は無い。とっとと行くぞ」

 

 

〜IS学園 グラウンド〜

 

「では、これより基本的な飛行を実践して貰う。織斑、オルコット飛べ」

 

「了解ですわ」

 

「先生、倉崎君は飛ばないんですか?」

 

「倉崎には、二人が飛んだ後に飛んでもらう」

 

先に伝えてくれや。伝達ミスや、連絡なしでの行動は大変なんだから。頼むからちゃんと伝えてくれ。

 

「あれ、織斑君苦戦してない?」

 

「本当だ。何でだろう」

 

 

〜一夏 side〜

 

「あれ?」

 

くっ!何で展開しないんだ?ッ⁉︎ヤベェ、千冬姉が超睨んでくる。こうなったら。

 

「こい!白式!」

 

フォーン!

 

「よし!」

 

「遅い‼︎熟練した操縦者は1秒もかからんぞ‼︎」

 

展開しても怒られるのかよ。

 

「よし。飛べ!」

 

「了解ですわ」

 

シュイーン!

 

「よし。俺も!」

 

シュイーン!フラフラ

 

「うあああぁ⁉︎」フラフラ

 

真っ直ぐ飛べねえ!どうすりゃいいんだっけ!えっと、えっと。そうだ、確か前方に円錐を描く様なイメージで。

 

 

〜貴洋 side〜

 

「倉崎、行け!」

 

「了解」

 

シューーン!

 

一夏は何故フラフラしながらあんなに遅く飛んでんだ?確か、カタログスペックではブルーティアーズより白式の方が速かったよな。

 

「よう一夏。苦戦してんな〜。そんなに飛ぶイメージが分かり辛いか?」

 

「うぐっ!」

 

「所詮イメージはイメージ、自分のやり方を模索するのが一番ですわよ」

 

「そうだな。教科書には円錐を描くイメージと書いてあるが、俺としてはただ自らが空を飛ぶというイメージの方がやりやすい。まあ、自分にあった方法があるからそれを模索していけばいい」

 

確かに、最初のうちは厳しいだろうけどな。俺も通った道だ、それを乗り越えなくちゃ千冬さんを守るなんて夢のまた夢だぞ。

 

ブゥン『よし、次は急降下と完全停止をやってみせろ。織斑、オルコットは地上10cm、倉崎は5cmだ』

 

「はい。それでは貴洋さん、お先に行きますわ」

 

ヒュー

 

ブォーン!

 

「10cmジャスト。流石は代表候補生と言ったところか。次、倉崎!」

 

「了解」

 

ヒュー

 

フィーーン!

 

「5cmジャスト。まあ、お前はこれくらい出来んと話にならんからな。次、織斑」

 

「は、はい」

 

ヒュー‼︎

 

「あ、あれ。うああああぁ!!?」

 

ドゴォーン‼︎

 

あ〜あ〜。グラウンドにあんなに大きなクレーターを作りやがって。これは、千冬さんも……。

 

「馬鹿者‼︎誰がグラウンドにクレーターを作れと言った‼︎」

 

ほら。慣れてないことを差し引いても流石にこれは酷い。もうちょっとマシな着地は出来なかったのか。

 

 

〜一夏 side〜

 

「いつつ」

 

「大丈夫か一夏⁉︎」

 

「あ、ああ」

 

「馬鹿者‼︎誰がグラウンドにクレーターを作れと言った‼︎」

 

ッ⁉︎あっ、ヤベェこれどうしよう。ち、千冬姉なら一人で埋めろなんて言わないよな。うん、言わないは「ISの使用許可は出すから一人で直せ!」まじかよ‼︎

 

「んなこと言ったって、千冬姉!」

 

「やれと言ったんだ」ギラン!

 

「い、イェスマム!」

 

 

 

何も放課後までやらせなくだっていいじゃないか⁉︎

 

〜??? side〜

 

ここよね。

 

「受付ってどこなのかしら?まあいいわ適当に歩っていればつくでしょ」

 

ここに一夏と貴洋がいるのよね。

 

「待ってなさいよ、一夏‼︎」

 

ブルブル「ッ⁉︎何だすごい悪寒が」

 

「いつもの事だろ」

 

 

 

 

〜IS学園 1年1組教室 HR前〜

 

〜三人称 side〜

 

「あ、おはよー織斑君、倉崎君」

 

「そういえば二人共転校生の噂って聞いた?」

 

「えっ?そうなのか?」

 

「確か、中国代表候補生じゃなかったか?」

 

「あっ、確かそうだった気がする」

 

「今更ながらに、私の存在を危ぶんでの事ではないのですか」

 

「いや、絶対にそれはない」

 

「な、何故ですの?」

 

「多分、目的は一夏だから」

 

「はあ?」

 

「でも、お前は気にせずクラス対抗戦に向けて調整しとけ」

 

「そうだよ。それに専用機を持ってるのは1組と4組だけだし」

 

「その情報、ちょっと古いわよ」

 

「ん?」

 

「2組のクラス代表が、この中国代表候補生である私にかわったんだからね!」

 

「もしかして鈴?鈴なのか?」

 

「そうよ。久しぶりね一夏」

 

「ああ、久しぶりだな。それにしても何やってんだ鈴、その格好全然似合ってないぞ」クスクス

 

「ああ、そのポーズを決めたいならあと10cmは身長が欲しいところだな。それと相変わらずだな、チビ助」

 

「んな⁉︎何てこと言うのよ二人して!それと貴洋あんたまたチビ助って言ったわね‼︎今日という今日は許さないんだから‼︎」

 

「んな事よりさっさと自分の教室に戻れ、鬼が来るぞ」

 

「はっ?鬼なによそバン‼︎「さっさと教室に戻れ、邪魔だ」なにすんのよ⁉︎感動の再会の途中、で。ち、千冬さんバコン‼︎「学校では織斑先生だ」は、はい」

 

「後でまた来るからね、逃げないでよ‼︎」

 

 

 

 

 

〜IS学園 食堂〜

 

「フゥ〜。漸く飯だ」

 

「貴洋、一緒に食べよう?」

 

「ん。そうさせて貰おうかな」

 

「あ、あの。私もご一緒させてもらっても宜しいですか?」

 

「構わないよね、貴洋?」

 

「ああ」

 

ワイワイ!ギャーギャー!

 

「騒がしいね」

 

「ああ」

 

 

 

「お、貴洋ここ一緒にいいか?」

 

目配せ「構わない」

 

「サンキューな貴洋」

 

「ありがとね、貴洋」

 

 

〜一夏 side〜

 

「本当に久しぶりだな、鈴。それにしても鈴が代表候補生ちなってたなんて、驚いたな」

 

「まあ結構頑張ったからね。それにアタシのほうがビックリしたわよ。あんたがISを動かしたなんて」

 

そこに関してはこれ以上掘り返さないで欲しいんだけど。けど鈴なら、多分。

 

「でも、何でそんなことになったの?」

 

デスヨネェー‼︎

 

「いや、受験の時に間違えて触っちゃっただけなんだよ」

 

本当にそうだからこれ以上聞かないでくれ!

 

「いや寧ろその方がおかしいから!」

 

バン‼︎

 

「一夏、そろそろ説明して欲しいんだが!」

 

 

〜貴洋 side〜

 

「一夏、そろそろ説明して欲しいんだが!」

 

やっぱりそうなりますよね。まあ、一夏も不誠実ではないから説明を任せてもいいんだけど。一応。

 

「箒、それは俺が説明する」

 

「ああ、ありがとう」

 

「箒は小学4年生の終わりに転校しただろう。そのすぐ後、小学5年生の初めに転入して来たのがこの、鳳 鈴音、通称鈴だ」

 

「鳳 鈴音よ。よろしくね」

 

「それと鈴、こっちがお前が転入してくる直前まで同じ小学校にいた、篠ノ之 箒だ。ちなみに一夏の彼女でもある」

 

「んな⁉︎一夏あんたアタシの告白を受けておきながら何で恋人なんか作ってんのよ⁉︎」

 

「安心しろ。男性操縦者限定で一夫多妻制が導入されているから」

 

「はっ⁉︎ちょっと待て貴洋!俺そんなこと聞いてないんだけど⁉︎」

 

「俺も最近知った。実際は、束がねじ込んだらしいが」

 

本当に束は何でそんな事を?確かに無自覚に女を落とす一夏にはもってこいな法律かもしれないけど、何で俺にも必要だとか言ってたんだ?

 

「私は知っていたぞ。姉さんから聞いていたのでな」

 

「束なら箒には伝えるだろうな」

 

「あ、あの貴洋さん。私は何番目でもいいので私も……その…」

 

⁉︎えっ?なに、なんで、何故そうなった⁉︎お前さん普通は一夏に行くだろうに。

 

「あっ、じゃあ私も。いいよね、貴洋?」

 

ああ、もう、不幸だー‼︎フェルトまでもが、何故⁉︎そして俺は何時から天然ジゴロになった‼︎

 

「うがああぁ‼︎」

 

はぁ、はぁ。………束の言っていた意味がやっとわかった。面と向かって告白された事がないだけに(前世も含めて)、そういった好意に疎いのは分かってたけど。弾がたまに一夏に対する態度を俺にも取っていたのってそういう事だったのか‼︎

 

「お、俺は束一筋だから、「「そんな不誠実な事は(しないよね)(しませんよね)」」っ!………」

 

 

〜セシリア side〜

 

ちょっとごり押しし過ぎましたかしら。あんなに悩んでいる顔も格好いいですが、やはりこちらが苦しくなってしまいますわ。返事を貰うのはまた今度という事にしましょう。

 

「あの貴洋さん、さっきのは冗だ「いや、………………」

 

 

〜フェルト side〜

 

確かに貴洋の事は好きだけどやり過ぎちゃったかな。でも、出来れば結ばれたいし。でも、やっぱり無理に返事を貰うのは辞めようかな。

 

「あの貴洋、さっきのは冗だ「いや、………………」

 

 

〜貴洋 side〜

 

確かに、俺は束が一番好きだ。だけど、いつの間にか、いやフェルトに関しては、会ったその日に何か惹かれるものはあった。セシリアだって見下すような態度や言葉遣いが無ければただの綺麗な女の子だ。束が一番好きなのは変わらない、けど束が受け入れる事が出来る様にしてくれた上でそれを断るのは。

ッ⁉︎ああ、そうか、俺はもうとっくに二人の事を。




主人公は二人に対してなにを言おうとしたのか?
次回、主人公が決断をします。

では次回をお楽しみに。
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