とあるスキルアウトの銀の腕(アガートラーム)   作:暗愚魯鈍

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さて鏡花ちゃんの能力ですがクソ強いです…でも無敵ではありません…こんなの鏡花ちゃんじゃないて思った方がいたら教えてください


十話 悲哀黒獣

もう日が落ち暗闇に落ちる街に響き渡る銃声、浜面が鏡花に向けて放った物だ…狙ったのは足や腕などの怪我を負ってもその後悪影響を残さない様な部分を狙い撃ったが…鏡花はそれを先程浜面と風斬を狙った薄く赤色に光る黒い影を伸ばしそれを防御壁とし銃弾を止める…そして自身の近くの影から五つの影の槍を生み出し浜面に向かって放つ

 

「ち!うざったい!」

 

浜面はそれをバックステップで避け拳銃を鏡花に向けて放ち鏡花はそれを影で防ぐ…鏡花は銃弾を防ぐと同時に二本の影を操り浜面を斬り裂こうとするが浜面はそれを銃弾で影を当てると弾丸が跳ね返される…あの影は柔軟にも優れており鋭い武器にもなる厄介な能力と分かり浜面は顔を歪めつつも避ける

 

「何だよその五期のバックベアードの触手みたいな能力は…」

 

「……これは黒獣…あらゆるものを喰らい斬り裂く…これは単なる一部…」

 

「……そんな能力聞いたことねえな…まさか美琴が言ってた第8位と同じ原石…て奴なのか?」

 

原石……薬品や脳開発で超能力を発言した者…美琴や操祈達とは違い何らかの要因で天然的に能力を発言した者の事でありそれを原石と言うらしい…簡単に言えば人工ダイヤと天然のダイヤの違い、と言えば分かりやすいだろう…ステイルに聞いたところ魔術は原石の力を持つ者に羨望し自分達もそれが扱える様に発展した技術こそが魔術らしい…そんな原石だが…この学園都市でもかなりレアであり噂に聞くと学園都市 レベル5の第8位も原石であると聞く…原石は世界に五十人しかいないと噂だ聞いていたが本当に目の前にいる少女が原石なのかと疑う

 

「……一応そうなる…でも一般人には噂程度にしか流れてないのに…どうして?」

 

「…まあ魔術使う奴らもいるし…あながち嘘じゃないとは感じてたからな…それに俺も原石の少女を聞いたことあるし」

 

浜面が思い出したのはあのアウレオルスが保護していた吸血殺しの少女…あの子もアウレオルス曰く原石らしい…前例を知っていた為鏡花の能力が分かった…がその原石の力が何なのかは分からない…恐らくは影を操る能力なのだろうが…直感があれだけではないと伝えている…一方で鏡花は原石持ちの知り合いがいたことにも驚くが魔術という単語には首を傾げる…浜面はそれを見てこれが魔術ではなくやはり彼女が言っている通り原石なのだと確信する

 

「……本当に面倒だな能力者て…いやこの場合は原石か?」

 

「……なら早く死んで…」

 

「嫌に決まってるだろ、俺だって生きていたいしな…」

 

浜面はそう言うと拳銃を構え銃弾を連続で放ち鏡花はそれを能力を使って回避したり器用に避ける…そして四本の回転する影の槍を浜面に放つが浜面はそれを左側へ走って避けるが影の槍はそれを追尾してくる…浜面はそれを見ると四発銃弾を槍に向かって放つも全て弾かれる

 

「くそ!追尾してくる槍とかありかよ…て、あれ?」

 

「……バレた」

 

浜面は追ってくる槍に悪態をつきそうになるがふと見ると槍が追ってこない…よく見ると影の槍が現れた地面から約2、3メートルの所で槍が動かなくなり即座に元の地面の影に戻っていく…それを見て浜面は理解するあの影にも射程距離がある事に

 

「そうか…その槍…精々約2、3メートルぐらいまでしか伸ばせないんだな…?それに何となくわかるが近場の影しか操れない…あくまで中距離系の能力か…理解できたぜ」

 

「……でもバレたからと言ってあなたに対処できる?…当たらない所へ行っても弾丸は防げる…やはりあなたが不利なのは変わらない」

 

「だから無能力者を舐めるな…日々努力してんだ…簡単に負けるかよ…」

 

浜面はそう言って笑うと空になった拳銃の弾倉を三秒で入れ替える…浜面の銃は自動式拳銃であり装填数は20発と多い…だがいくら数が多くても当たらなければ意味はない…が浜面が持っているのは別に拳銃だけでない…いざという時には銀の腕があるが…拳銃を持った右手に何も持っていない左手を動かしいつでもポケットにしまってあるアレをとりだして使える様にする

 

「……確かにお前は強い…だがなお前より強い奴を俺は知ってる…当麻がレベル5の第3位に勝ったんだ…なら俺もレベル4くらいは倒せるくらいにはならないとな…だからここで死ぬわけにはいかない」

 

「……そう…なら私も同じ…敦と一緒に生きていたい…ただそれだけ叶える為にあなたを殺す…私も生きていたいから…」

 

「……そうかよ」

 

浜面は拳銃を構えて覚悟を決めると鏡花も決意を固めた目で短刀を強く握り二人はまっすぐお互いの目を見つめ合い、ほぼ同時に駆け出した、浜面は素早く拳銃の引き金を引き5発放ち鏡花を狙うが鏡花はそれを自分の近くの地面から赤く光る影を出して防ぐ…それを見た浜面はとある確信を得て、更には1発鏡花に銃弾を放つ

 

「……無駄、私の異能の前には銃何て唯の愚者の玩具…私には通用しない」

 

「確かに銃弾はお前の能力には効かないだろうな…そうお前の【能力】には…だがお前の体はどうだ?神裂みたいな体の構造が違うなら別だが…お前自体は普通の人間だろうが」

 

「………………………」

 

鏡花は銃弾を止めたのを見て自分の異能を前にしては銃などの人の命を奪う武器も玩具と成り下がると述べるが、浜面は強いのは能力だけで鏡花自身の体には銃弾が効くと考える…火織の様な聖人なら話は違うかもしれないが…鏡花の体に当てたら銃弾は貫通または傷をつけるだろう…こんな少女に向かって弾を撃つのは常識的に考えておかしいが相手が能力者と考えてその考えを消す

 

「それにお前の原石の力……分かったかも知れないんだ…それがお前の弱点かも知れねえからな」

 

「……私の異能には弱点はない」

 

「嘘つけ、そんな便利な能力ならレベル5にでもなってるだろ…つまりレベル4て事は何か足りない、または何かしらの欠点があるからだ」

 

浜面はそう言うと拳銃で威嚇しながら風斬に近づき風斬に耳打ちする

 

「風斬よく聞いてくれ…恐らくあいつの能力はーーーーーーかもしれない…もし外れても何処かで役に立つ」

 

「え……?……分かりました…」

 

「…ごめんな巻き込んで…」

 

浜面は風斬に耳打ちを終えると鏡花に弾丸を放ち鏡花がそれを赤い影で防ぐと一瞬だけ鏡花の視線が赤い影と弾丸に向く…その隙に風斬にあるものを手渡すとそれを鏡花に気づかれぬ様に浜面は駆け出し風斬の方を向いてこんな事態に巻き込んでしまったことを謝ると鏡花に3発弾丸を放ち鏡花はそれを影で防ぐ…が浜面は素早く懐からある物を取り出す

 

「風斬!さっき言った通りにしてろよ!」

 

「はい!」

 

「……!まさか!」

 

浜面は思い切り左手を振り何かを上の方へ投げ浜面と風斬は耳と目を塞ぐ…どこに持っていたのか耳栓までして…鏡花がそれの正体に気付いた時には既に遅くその投げた…XM84…またはフラッシュバン、スタングレネード、閃光発音筒と呼ばれる物を投げ鏡花はそれを影で落とす暇もなく起爆して辺りが白一色に変わり耳に不快な大雑音が流れ込んでくる

 

「スタン……グレネード……!?」

 

「……いくら万能な能力でもこの眩しさと爆音は防げないだろ?いや良かった…何と無く隠し場所から持ってきてて…耳栓も持ってきて正解だったな」

 

浜面は先程いた隠れ家に隠してあった武器のスタングレネードをいくつかくすねてきて正解だったとぼやく…また何か問題事に巻き込まれたときに使おうと考えていたがこうも早く使う事になるとは考えていなかった…浜面はそうぼやきながら鏡花に向かって走る…今なら鏡花は目の眩みと難聴に耳鳴りの所為でまともに動けないはず…それも5秒から6秒…なら今のうちに接近し一気に倒せばこれで終わり

 

「悪く思うなよ……!」

 

浜面はそう言うと警棒を取り出して鏡花の頭部を殴りつける…決まった…と思ったが何故か警棒が弾き返された…そう鏡花の体に触れた途端まるで見えない何かに押し返されるように…浜面はそれを見ると得体の知れない攻撃に慌てて後ろへ下がる…そして目が見えるようになった鏡花は若干目を細めて浜面の方を向く

 

「……中々いい手だった…私が影を操る異能だけなら今ので倒れてた……でも私が操るのは影だけじゃない…影は単なる中距離攻撃と防御用…」

 

「……今の反射…まるで跳ね返されたみたいな…それに影を操り以外にもあるとか…噂に聞く『多重能力者(デュアルスキル)』みたいだが…原石なら…マジかよ」

 

「……言っておくけど第1位みたいな力じゃない…タイミングが合わないと発動しないから…知りたい?」

 

「……おい…敵に自分の能力を教えてどうするんだ…?確かに知りたいが…もしかして俺のことを舐めてる?」

 

鏡花は自分の能力は影を操るだけじゃないと言うと浜面は丸で噂に聞く多重能力者の様だと感じるがあれは脳に負担がかかりすぎてあり得ないと噂されていた…美琴に聞いたところによると木原と言う人物がいつか前に起こった幻想御手というものを使って一万人を使って多重能力者とは違うがいくつもの能力を扱える多才能力(マルチスキル)を使ったとするがそれでも木原個人では使用できないらしいので多重能力者など実在しない…が嘘か真か知らないが学園都市レベル5の第5位は多重能力者と聞くがそれも眉唾ものだ…浜面は今の反射はなんなのか知りたいと思っていたがまさか本人が教えようと言うと思わず驚く

 

「……舐めてはない…実際他のレベル4は1分以内に死んでた…でも貴方はまだ生きてる…それは凄い」

 

「褒めても何も出ねえよ…」

 

「……私の能力は原石のレベル4「悲哀黒獣(ブラックビースト)」…簡単に言うと自分の影や影と重なっている場所の影を操りそして自身と自信に触れた物の重力・斥力・引力・反重力を操る…それだけ」

 

「……何だよそれ…キングギドラかよ!」

 

鏡花は浜面のことは舐めていない…寧ろここまで追い詰めたのは浜面が初めてと言ってもいい、何せ今まで殺してきた相手には基本影での攻撃しか行わなかったのだから…鏡花の能力は影と重力・斥力・引力・反重力を操る原石『悲哀黒獣(ブラックビースト)』他の原石と比べると超強力な攻撃型な原石である

 

「もうお前がレベル5でもいいぐらいじゃねえか…」

 

「……それはない…第6位の洗脳は効くし第8位の攻撃と防御には同じ原石として劣る…第4位の原子崩し(メルトダウナー)と第3位の超電磁砲(レールガン)の攻撃は斥力でも跳ね返せない…第2位と第1位はどう足掻いても勝てない…だから同じレベル4の「能力追跡(AIMストーカー)」の方がレベル5になる可能性は高い…」

 

「マジか…こんなキングギドラ擬きの力でもレベル5じゃないて…美琴と操祈てやっぱり凄いんだな…だけど…その力だけならレベル5に届くかも知れないから危険なのは変わりねえな…」

 

浜面は鏡花は自分の能力は大したことはないと言うが浜面からすれば脅威の何者でもない…こんな殺戮に特化した能力をどうすればいいのか…影だけでなくその四つの力も操れるなら無敵じゃないかと考えてしまうが…本当に無敵ならレベル5の筈だと考える…それに彼女も言っていた…欠点があると…

 

(そういえば何でさっきのスタングレネードの時影を操って攻撃しなかった?あれなら無差別に影で切り裂いたりしても俺の行動を阻害出来るのに…待てよ…まさかあの影の能力の欠点は…?なら後は重力とかだな)

 

「……もう気が済んだ?…なら早く死んで」

 

「死ぬわけにはいかねえんだよ…当麻がまた会おうぜて言ってたんだ…美琴と操祈…禁書目録も来るってさ…どうせなら今日知り合った風斬も合わせてやりてえし……」

 

「え?…私も?」

 

浜面は鏡花の異能についてある疑惑を考え鏡花はさっさと死ねとばかりに影の槍だけでなく影の剣まで生み出して投げつけて来るが浜面はそれを避けつつ友達と会うために死ねないと言い切り風斬は一瞬目をパチクリさせながら自分も含まれているのかと疑問視するが

 

「当たり前だろ、今日一緒に散歩して喋ったりして…これが友達じゃねえなら何なんだよ?」

 

「………友達……」

 

「……もう話は済んだ?…お願いだから早く消えて…」

 

鏡花は二人の会話が終わるのを待っていたかのように攻撃をしばしやめていたが会話が終わると先程にも増して激しい攻撃を繰り出す…まるで二人の会話を聞いて怒っているかの様な感じだった

 

「消えねえよ……俺は…こんな所で終わらねぇ!」

 

「……煩い…!」

 

鏡花は地面から影の槍や剣、蜘蛛の巣の様な網を放ち浜面を攻撃または拘束しようとするが浜面はそれを避け続けて鏡花に向けて何発も弾丸を撃つ…そして鏡花まであと1メートルほどの距離になると鏡花が悲しげな顔し浜面が目を見開くと同時に浜面の腹部に焼け付くような痛みが感じ腹を見てみると…まるで針の様な影が無数に浜面の腹に刺さりそこから血が流れていた

 

「……げほ………」

 

「浜面君!?」

 

「……さよなら……」

 

針の山が消えると浜面はコンクリートの地面の上に倒れる…それを見て絶叫する風斬に鏡花は顔を歪めながら風斬に近づく…

 

「……貴方は関係ないけど……死んで」

 

「…………どうして……」

 

「……?…」

 

「どうして貴方はこんな事が出来るんですか!?人を殺したのに…!」

 

「……………………」

 

鏡花は風斬の悲痛な叫びを聞くと顔を歪める…まるで泣きそうな子供の顔の様に…

 

「何で…浜面君が死ななきゃいけないんですか!?彼は……死んでいい人じゃ…」

 

「……分かってる…最初に弾丸を飛ばして位置から私を殺す気がなかったのは分かってた…」

 

「なら殺さなくて「私だって殺したくない!」…え?」

 

「私だって……本当は貴方達を殺したくない!……でも仕方ないの…私達が生きるには…仕方ない事だから!」

 

風斬の訴えに鏡花は眼に涙を流しながら叫ぶ…その表情に風斬も呆然としていた…が鏡花はすぐに冷静になりさっきほど様な冷たい眼に戻る

 

「……本当にごめんなさい……貴方もあの人と一緒に天国に行って……」

 

「………あ…」

 

鏡花は泣きそうな声でそう呟くと短刀で風斬の首を切断するために振りかざし風斬はそれを呆然と見ていた…そしてその風斬の首を斬り落とす凶刃が風斬の首を斬り落と…さなかった

 

「させるかよ…たくそんな泣きそうな顔をされたら…俺が悪者みたいじゃねぇか…」

 

「………何で…?死んだじゃ…?確かに致命傷になった…筈…?」

 

「は……浜面君…?」

 

「人を勝手に殺すなよ…俺は生きてるぞ…はぁ…自分でもこんな体になって一番驚いてるがな…まあ治癒能力が高くなるのは嬉しいし…血も止まってるしな」

 

浜面は鏡花の短刀を持つ手を掴んで動けない様にしたその風斬の首を斬り落とす筈だった凶刃を無理やり止め鏡花は自分が殺した筈の浜面が生きていたことに驚くが素早く掴まれた手を解き浜面から距離を取る…風斬は浜面が生きていたことに嬉しくて涙目になりかける

 

「……それが…貴方の能力?」

 

「違ぇよ…単なるそういう作りの人間だよ…俺は無能力者だからな……能力じゃないのなら持ってるけど…」

 

浜面のこの異常なまでの治癒能力はヌァダの仕業だ…以前アテナに聞いた所劣化した銀の腕とは言えどその力は使いこなせれば強大であるがそれを使いこなすまでに肉体が持たずに死滅するらしい…がヌァダはそれを何とかするために(後に自分が乗り移っても浜面の体が壊れない様に)浜面の体の作りを変えアドレナリンの分泌を早め出血を塞ぎ肉体再生(オートリバース)の様に体を治癒・再生するがそれはレベル4並み…またはそれ以上だ…それに普通の人間より強い腕力や梟並みの暗視力に鋭い直感力…他にもあるらしいがこれには浜面は素直に感謝していた

 

「……これなら怪我しても平気だしな…だけど…やっぱりこれは能力使わないと無理なのか…」

 

「……何の話?」

 

「……能力を使ってばっかりだと…それに頼ってるみたいだから…なるべく使わないようにしてたんだが…無理だわ…言っとくけど舐めてたわけじゃないからな?」

 

浜面はそう言って右腕に警棒を持つと右腕を銀色に輝かせ鏡花と風斬はそれに目を奪われる

 

「……能力…?でも無能力者て…?」

 

「説明は後でするよ……」

 

「…………そうか…だから貴方は理事会に……」

 

鏡花は何故浜面が理事会に暗殺を依頼されるほど危険なのかわからなかったがこの銀の腕を見て理解した…これは危険だ…自分でも勝てないと直感的に理解する…そして鏡花は影の槍を地面から出して浜面を狙うが浜面が銀の腕を振るうと影の槍は消滅する…鏡花は影の槍だけでなく剣や針も作り出すが浜面はことごとく斬り裂いて鏡花に迫る…鏡花は迎撃の為短刀を構えて浜面の持つ銀色に輝く警棒にぶつけるがまるでバターを裂くように警棒に短刀が切断される

 

「…そんな……」

 

「……取り敢えず…歯を食いしばれ!」

 

「!?く………!」

 

浜面は左腕で鏡花を殴りつけようとして鏡花は咄嗟に右腕で防ぐが鏡花は吹き飛ぶ…そして鏡花はすぐに地面から棘のようなものを生やしそれを剣山のように出して浜面を貫き当たった場所から血が流れるが浜面は針の山から抜け出し鏡花に近づく…鏡花は左腕の着物の袖から影を放ち浜面の腹に当たり浜面は吹き飛ぶ

 

「がは!?服の中にある影でも操れるのかよ…!」

 

「……黒獣・叢(ムラクモ)!黒獣・顎!」

 

鏡花は地面の影から獣の顎を出し右腕に影を纏い巨大な獣の腕の様な形となり浜面を引き裂こうとするが浜面はそれらを斬り裂き鏡花に接近する

 

「黒獣・獄門顎!」

 

鏡花は自分の背後から巨大な獣の顎を出しそれが浜面を食い殺そうとその巨大な口を開き浜面を捕食しようとしたその瞬間

 

「今だ!やってくれ風斬!」

 

「は、はい!」

 

「な!?」

 

浜面は風斬に大きな声を出すと風斬は頭上に何かを投げる…鏡花はそれを見て驚く…スタングレネードだ…よく見ると風斬も浜面もいつの間にか耳栓をしていた

 

「……お前の影を操る能力はな…近くに影がないと使えないんだろ?ならスタングレネードに照らされたら使えないよな」

 

浜面は先程スタングレネードを使って接近した時疑問に思ったのだ…影を使って近寄ってくる浜面を目が見えなくても影を使えば妨害できたのではないかと…なのにしなかった…いな出来なかったのなら近くに影がないと使えないのでは?と浜面は考えそれが当たったのだ…そしてスタングレネードが爆発し激しい光と爆音を鳴らしながら鏡花を襲い浜面は目を瞑ってでも鏡花の位置を直感で理解し光が収まると同時に鏡花に迫る…まだ影は使えない…今が倒すチャンスと浜面は警棒を離し右腕を大きく振り鏡花を殴りつけようとしたその瞬間炎が浜面を襲う

 

「な!?」

 

浜面はバックジャンプで炎を避ける…鏡花の能力は影と重力などを操る力…ならこれは鏡花の能力ではないと理解し炎が飛んできた方を見ると…誰か歩いてきた

 

「……鏡花ちゃん、もういいよ…彼は僕が殺す…君では勝てないよ」

 

「……敦……ごめん」

 

「……何も悪くないよ…君は」

 

白髪の少年…敦は鏡花の目の前に空間転移すると鏡花に退がる様言い鏡花は一瞬だけ悲しげな顔をしてから頷いて敦から距離を置く

 

「……さっきの炎はお前のか?…でもお前…今のは空間転移だろ?別の能力を二個持ってるなんて…わけないよな?」

 

「……正解だよ…さっきの炎もテレポートも僕の力さ…ついでにこれもね」

 

浜面と風斬の信じられない様な物を見た様な顔を見て敦は少しだけ笑い手をかざすと巨大な氷柱ができそれを浜面に飛ばず…氷撃使い(アイスメイク)…それもレベル4相当だろう…更には電撃を放ちそれを避けた後風の刃が浜面を襲う…丸で複数の能力を持っているかの様な…いや実際に持っているのだと浜面は確信する

 

「…紹介が遅れたね…僕は中島 敦(なかじま あつし)…彼女…泉 鏡花(いずみ きょうか)のパートナーであり学園都市レベル5が一人 第5位現実では不可能とされた多重能力者を可能にした原石…龍宝剥奪(ドラゴニアワールド)の中島 敦だ…短い付き合いだけどよろしく」

 

 




鏡花ちゃんの能力は芥川さんの「羅生門」と中也さんのり汚れちまった悲しみに」を足して二で割った感じの力です、中也さんの汚濁形態になれないからブラックホールも作れないし天魔纏鎧も使えないし空間断絶も使えない…代わりに斥力や引力、反重力も操れ服ではなく影ですから意外と応用もできる原石となっております…重力以外も操れるという点では某怪獣王のライバルの三つ首龍みたいな力ですね…敦君も能力者ではなく原石…つまり二人は原石コンビです、敦君の言う通りなら彼は多重能力者…ですが実態は木山さんの劣化みたいな感じです…次回もお楽しみに
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