とある研究施設…そこには年は10歳になっているかいないかくらいの少年、少女の血みどろの死骸が無数に転がっており、その子供の死骸しかない中で唯一の大人は血溜まりの中心に倒れる研究者らしき男性が一人…そしてその研究者の死体を見て怯えながら涙を流す黒髪の少女に自分の手を真っ赤に染め顔面蒼白な少年…
「……僕は悪くない…だって龍彦先生が…皆が…襲って来たから……僕は悪くない…」
少年は自分の血塗れの両手と白髪の研究者や自分が殺した子供達を交互に見てうわ言のように喋る…それは誰に言うでもない…自分を納得させるための言葉
「……僕は…生きる為にやったんだ…それに…鏡花ちゃんを……守る為に…そうだ…僕は悪くない……きっとそうだ…だから僕は…」
少年はもう混乱していて状況を把握しきれていない…ただ自分が目の前の自分達を育ててくれた恩人を殺した事による罪から逃れる為に言葉を重ねる…
「そうだ…守る為には…必要だったんだ…いくら育ててくれた人でも…だって殺すしか方法は…「敦!」…鏡花ちゃん?」
「……もうやめて……澁澤先生…死んじゃったんでしょ…?なら…そんな言葉…澁澤先生は聞きたくないよ……」
「あ………」
少年は少女の言葉を聞くと改めて澁澤という研究者の顔を見た…その顔は……恐怖や絶望…殺されたことの怒りなど一切なく笑顔のまま死んでいた…まるで二人が生き残れたのが嬉しそうに…それを見た時少年の何かが壊れた
「あ…あぁ…あああああああ!?龍彦先生……!?ごめんなさい!僕は殺すつもりは…ああ!」
「敦!?落ち着いて落ち着いてよ!敦!敦!」
少年は発狂して叫び声を上げて眼から涙を流し始めた…少女は少年の体に触れて何度も彼の名前を呼ぶ…そんな彼らの目の前に笑いながら歩いてくる老人と車椅子に乗った女がいた
「素晴らしい……!これが原石!他者の能力を奪う力……ああ!何と素晴らしい!見たか病理!?これが実現不可能と言われた多重能力者の誕生の瞬間だ!」
「ええ……私があの二人以外の子供を洗脳したかいがありました…澁澤研究員には申し訳ないですが…まあ『諦め』ましょう…欲を言えばあの少女…泉 鏡花にも何人か殺して欲しかったですが…欲は『諦め』ることにします」
「そうだな…どちらもレベル5に……いや多重能力者ならレベル5を超える存在…絶対能力者…レベル6になれるぞ!」
研究施設に二人の狂った木原の研究者の笑い声が響く……この二人こそが元凶…彼に子供達を…恩人を殺させた諸悪の根源…だが少年と少女の友達や恩人を殺したのはこの二人ではない…結局は殺してしまった少年なのだ……そして少年と少女はこの二人によって無限に続くかと思うほどの地獄を味わうのだ……そう今日この日までは…だが…
多重能力者…学園都市では脳の負荷の性で実現不可とされている…が浜面が美琴に聞いた話では木山 春生(きやま はるみ)という科学者は一万人の脳のネットワークを使いその多重能力者の様に複数の能力を使って美琴を苦しめたと聞く…その名も多才能力(マルチスキル)…だがこの少年…敦は自分こそが多重能力者の第5位も言う…ハッタリだ…そう言いたいが…実際にこの少年は氷撃使いや空間転移、発火能力…しかもどれもレベル4相当の力を見せた…これが一つの能力などどうしても考えられない
「……噂は本当だったのかよ…多重能力者とか…」
「……第3位や第4位と比べると見劣るよ…さて鏡花ちゃんでも殺せなかった君の能力…正直言って侮っていたが…僕は油断しない…全力で……殺す」
敦はそう言うと発火能力を使い両腕から火炎を生み出し浜面に放つ…ステイルの三千度の火炎よりは低いだろう…だがそれでも人を殺すのには充分な熱量だ…それに浜面には上条の様な幻想殺しはない…避けなければ死あるのみだ
「危ねぇ!?」
「浜面君!?」
「風斬もう少し下がっててくれ!」
浜面は間一髪炎を避けると風斬が心配して声を出すが浜面は彼女を巻き込まないためにもう少し下がるよう言い風斬は頷いて後ろに下がっていく…浜面は警棒を持って敦に突進するが敦は空力使い(エアロシューター)を使って空気を圧縮して足場にして空に浮かんで浜面の手の届かないところへ行く…浜面の右腕がいかにどんなものでも斬れても当たらなければ意味がない…故にこの能力と浜面の能力は相性が悪過ぎた
「君の能力は凄い……鏡花ちゃんの黒獣を斬り裂いてしまうのだから…でもだからと言って無敵てわけじゃない…僕みたいにその警棒が届くリーチ以外の距離は届かない…」
「だからお前みたいに空を飛んでれば俺の攻撃は効かねえてわけか……流石多重能力者…いい能力だな…」
「……そうだね……これが他人を殺して得た能力じゃなかったら胸を張れたのに…だから僕は君が羨ましい……自分の力で堂々と誇れる君が…」
敦は浜面の能力の弱点を指摘すると浜面は多重能力者の敦にいい能力だなと言うが敦は表情を暗くして自分の能力じゃないと言い浜面はそれに疑問を感じる
「自分の…力じゃない?どう言う事だ?」
「そのままの意味さ…僕の原石…「龍宝剥奪(ドラゴニアワールド)は他者を殺す事でその能力を得る……つまりこの力は全部僕が殺してきた人達の力て事さ……はは…笑えるよね…殺した僕に殺された人達の能力が良いように使われるなんて…」
「………じゃあ何でお前はそんな悲しそうな顔をしてるんだよ…」
敦は自分の能力について語る…敦が今まで使用していた空間転移や発火能力、氷撃使いは全て他者から殺して奪い取った能力なのだと…敦はそれを言うと乾いた笑いを出すが…浜面には敦が今にも泣き出しそうな顔に見えた
「……君には分からないよ…僕だって…いや僕達だって…誰も殺したくない…僕が殺した中には悪党もいた…でも中には死ななくてい人もいたんだ!だけどね…しょうがないじゃないか!殺さないと僕達が殺される……!僕達が生きていけるところは闇しかないんだ!」
「……お前……」
「………そう言うわけだ……君には悪いけど…死んでもらう…」
敦は地上に降りると肉体変化(メタモルフォーゼ)を使い自分の両腕と両足を虎の前脚と後脚に変え、敦はかつて白鰐部隊(ホワイトアリゲーター)の隊員を殺して得た能力 油性兵装(ミリタリーオイル) を使って足元にオイルを集め高速で移動する…余りに早過ぎる動きに浜面は目が追いつけない…そして気がつくと背中に衝撃が走り激しい痛みが訪れる
「く!」
「無理だよ……君は僕には勝てない……能力の相性の問題だよ…」
敦は次々に爪での斬撃を放ち浜面を攻撃する…浜面は必死に警棒を振るうが敦は油性兵装で避けそれでも無理だった時は油性兵装から空間転移を使って避け続ける
「くそ!当たれ!」
「もう無理だよ……諦めてくれ…」
敦は浜面の腹に蹴りを放ち倒れかけた浜面に敦は殴りつけ浜面は吹き飛びそれを駆け寄ってきた風斬が受け止める
「大丈夫ですか浜面君!?」
「風斬……離れてろ…もしくは…逃げて「嫌です!」…風斬…?」
「そんなの嫌です!漸く……出来た友達なのに…失いたくない…もう一人になりたくない!」
浜面は風斬に逃げるよう言うが風斬はそれを断る…浜面が驚いて風斬を見ると…彼女は泣いていた…だが敦はそのすきをついて浜面に自分の爪で引き裂こうと襲いかかる
「!危ない!」
「な!?風斬!?」
風斬はそれに早く気づき浜面を押し倒して敦の爪が風斬の一部に当たる…敦は風斬を見るとその顔を驚きの表情に変え鏡花も同じ様に顔を驚きに変える
「痛ぇ……は!風斬大丈…夫…か……?」
浜面は風斬は無事かと風斬を見ると言葉を失った
「う……大丈夫です…あれ?眼鏡…?それにちょっと頭が痛いで「やめろ!」…え?…あれ?」
風斬は心配してくれた浜面に大丈夫だと言うが浜面が自分の顔を見て驚愕しているため自分の顔を触れようとするが浜面が咄嗟に止めるよう怒鳴る…がすでに遅く風斬が自分の顔の右側を触れると…何も触れれなかった…
「え……何…これ?…何で…無いの?」
「これは……一体……?何かの能力…?いや違う…丸で……化物だ…」
「ば……化物……あ、あ…ア…あああああああああ!!!?!?!」
「化物だ」と敦が言うと風斬が叫び声をあげる……丸で自分が化物であることを否定するかの様に、または自分が人間でないことを知っていたかの様な悲痛な叫び…だが
「風斬………顔欠けてるけど大丈夫か?」
「………え?」
「酷えな……治るのかそれ?良かったら病院紹介するぞ?」
「は……浜面君は……私の事怖がらないんですか?……化物なのに…」
浜面は風斬を恐れるどころか欠けた顔を心配し風斬と先程と変わらない態度を取り風斬は何故と問いかける
「……化物…?お前の何処が?俺には普通の人間にしか見えねえぞ?」
「え………?」
「お前が化物なら俺も一緒だろ…てかあのレベル5も俺から見たら化物だね…てかレベル5なんて能力お化けだろ……それを倒す俺の親友や魔術師とかもそうだな…ま、俺の中で一番の化物は隕石とか太陽を落として来たシスターさんの呪われた姿だけだよ…」
「く…比べてる人達があまりにも違いすぎると思います……」
浜面はそう何でもないかの様に話し、風斬が化物というなら自分の知り合いも化物と言う…浜面が思い出したのは心を読む金髪の少女に電撃を放つ少女、異能をかき消す右腕の親友、炎を操る神父に血液を操る神父、あのアホみたいな体の女性、そしてブラックホールの様な胃袋のシスターにそのシスターが放った魔術…そしてそれを簡単に退けた魔神の存在を思い出しそれと比べたら風斬は天使だと浜面は真面目に考える
「それに……体が違っても、話せるし…何より俺達は友達だろ?例えお前が人間じゃなくてもな」
「浜面………君…」
「………(攻撃しにくいな…)…あの…もういいかな?一応空気読んで攻撃してないんだけど…あの…」
「あ!忘れてた……風斬……今は下がっててくれないか?」
「は……はい!」
浜面は例え風斬が人間じゃなくても友達と言い風斬は頬を赤らめながら涙を流すが敦は困ったように戸惑いながら攻撃していいかと尋ねると浜面はハッとして敦を見て風斬に改めて下がるようにいい風斬が下がると浜面は敦を見る
「……待っててくれてありがとな」
「………別にいいさ…死ぬ前に彼女に遺言を残す為だよ」
「彼女じゃねえよ……ま、死ぬ気はさらさらないがな…」
「……君は怖くないのか?これから死ぬかもしれないのに」
「怖いさ…だけどよ…これくらいで死んでたら…親友達と付き合っていけないさ」
浜面は敦に感謝すると敦はこれから死ぬのに怖くないのかと尋ねるが浜面はそれじゃあ上条達と付き合いきれないと素っ気なく返す…それを聞いた敦は羨ましそうな顔をする
「……羨ましいな…僕にも……そんな友達が…欲しかった「だったら作ればいいだけだろ」……無理だよ…だって僕らは暗部の…」
「暗部だからて諦めていい理由になるのか?」
「……え?」
「俺はよく知らねえが暗部だからて諦めるのかよ?お前らはそこから抜け出す努力はしたのか?俺だってなこの能力を得たのは最近だ…それまでずっとスポーツ選手みたいな体作りをしたり機械や道具の使い方を考えてきたんだ…俺はお前のことは知らない…だからどんな努力をしたかなんて知らねえ…だがもし努力もせずに諦めてるんなら……」
浜面は自分の親友の言葉を浜面は自分なりに変えて敦に向かって叫ぶ
「そんな甘怠れた空想を斬り裂いてやるよ!」
浜面はそう言うと駆け出し敦は電撃使い(エレクトロマスター)を使って手に隠していたパチンコ玉サイズの金属を磁力狙撃砲として音速並みの速さで撃ち出す…恐らく美琴の超電磁砲の真似だろう…が
「美琴と比べたら弱いし軌道が分かりやすい!」
浜面はそれを警棒を振るって斬り裂いて敦に近づく、敦は暗闇の五月計画の被験者から奪った能力の無色透明の『窒素』の槍を放つ窒素爆槍(ボンバーランス)を両腕から放ち浜面はそれを直感で回避すると避けた先にあった木や地面にクレーターが出来る
「見えない攻撃とかずるいだろ!」
「それを避ける君も……ね!」
敦は空間転移で場所を変え浜面の背後に回り再び窒素爆槍を放つも浜面は今度はそれを斬り裂き敦に迫るもすぐに空間転移で消えてしまう…そして発火能力や空力使いなどを使って攻撃してくる…が浜面は一つ疑問に思う
(……何で空間転移した後に攻撃する時に僅かな時間のズレがある…すぐに攻撃すればいいのに…二つの能力が使えるのなら…まてよ?二つの能力が使える……まさか…)
浜面は頭の中で一つの考えが浮かび警棒を持つ右腕とは別に左手に拳銃を密かな構え敦に接近する
「何度やっても無駄だ!」
「……今だ!」
浜面が近くに来ると敦はすぐに空間転移で目の前から消える…が浜面は敦がどこに消えるのか読み取り敦が一番現れやすい自身の背後を振り向くと敦が現れる…そして現れた瞬間に拳銃から弾丸を放ち敦は避ける間も無く胸に当たりそこから血が飛び出す
「ぐ……!?」
「敦!?」
「…やはりな」
敦はすぐに肉体再生(オートリバース)で肉体を再生させる…そこで一瞬立ち止まった敦に浜面が接近し敦の横腹を斬り裂く…だが敦は浜面の腹を蹴飛ばし浜面が後退すると急いで浜面から距離を取る
「やっぱりな……お前…多重能力者だけど…二つの能力は同時に使えないんだろ?騙されたぜ…」
「……何故……気づいたのか聞いていいかな?」
「当たり前だよ…俺を殺すのなら空中に浮かんで電撃なり火炎なり氷なりさっさと俺を殺せばいい…なのに出来なかった…簡単だ空中に浮かぶ能力じゃあ殺さなかったからだろ?……そう多重能力者がいない理由は脳への負荷が大きいから…だがお前は使える能力が多い手だけで一つずつしか使えないんだろ?」
「だけど肉体変化で変化させた腕と足は空間転移とかを使ってもそのままだった…」
浜面は敦の原石の力は確かに相手の能力を奪う力だと言うが二つの能力は使えないと断定し敦はじゃあ何故この腕は元に戻らないと聞くが
「簡単だよ…変化した腕はいきなりは戻らない…もう一度肉体変化を使うまでは…な…だからそれを使って本当に二つ以上の能力が使えるんだと思わせる為のブラフだろ?」
「……正解だよ…肉体変化のみが能力を解除しても使える…ああその通り僕は一つずつの能力しか使えないレベル5…それぞれ一つ一つの能力じゃあ他のレベル5の足元にも及ばない…僕が第5位にいる理由は「能力研究の応用が生み出す利益」基準だからだよ…」
敦は降参だとばかりに首を振りはぁと溜息を吐く…今まで殺してきた人物達にはバレなかったのにバレるとは思っていなかったのだろう…だが敦は浜面を殺すのをやめない
「気づいたことは凄いと思う…でも悪いけど死んでもらうよ」
「ヤダね…俺はお前に勝ってみせるよ」
「……こうなったら仕方ない…これを使うと脳の負荷がかかり過ぎて死にそうなんだけど…な!」
敦は残念とばかりに呟くと励起飛行(アウタートラベル)でイオン粒子を操作して空を飛び、両手から窒素爆槍を放つ…そう励起飛行を行いながら…つまり二つ以上の能力を使いながらだ
「はぁ!?」
浜面は先程二つ以上は使えないと力説したのに敦が能力を二つ同時に使ってきて驚くが慌てて避けつつも斬り裂いて防ぐ
「二つ同時に使えるのかよ!?何だよさっきの会話…凄く恥ずかしい……て、え?」
浜面は自分のことが恥ずかしくなり顔を少し赤くしながら敦に文句を言う為敦の顔を見るが……敦の鼻から血が流れ始めていた…よく見たら顔色も良くない…
「……能力の同時使用は敦の体に悪影響を表す…持って五分…それ以上使えば…死ぬ」
「……はぁ…?あいつ…死ぬ気かよ…俺を殺すために…?巫山戯んな…自分の命を何だと思ってやがる!?お前も仲間なんだろ!?なんで止めねぇ!?」
「………あなたを殺さないといけないから…そうしないと…私達は生きていけないから…仕方な「俺が聞きたいのはそんなことじゃねえよ!」!?」
鏡花は敦の能力を説明すると浜面は激昂する…自分の命を省みない行為に怒る…そしてパートナーであるはずの鏡花に何故止めないのかと怒鳴るが鏡花は仕方ないと言いかけるがそれを浜面が遮る
「本当にいいのかよ!?ならなんでそんな顔をするだよ!?本当は助けて欲しいんだろ!?お前もあの男も!?なら言えよ助けて欲しいて!」
「…でも誰も助けてくれるは「なら俺が…いや俺達が助ける!」!?」
「俺の知り合い舐めんなよ!レベル5が二人いるんだからな!それに頼もしい親友もいるんだ……だから!絶対助けてやる!…だから断言しろよ!あいつを…自分達を助けて欲しいて…!」
「……………………」
浜面の言葉に鏡花は震え…そして鏡花は口を動かし…その言葉を口にする
「……お願い……敦を……私達を……助けて!」
「……分かった…必ず助けてやるよ」
浜面は頷くと今度は激しい雷撃を落としてくる敦の攻撃を器用な避けて接近する…だが空飛ぶ相手に攻撃が当たるはずもない…だが浜面は諦めない…警棒を強く握り右腕に心の中で祈るように叫ぶ
(…俺は能力なんて要らないと思ってた…人を不幸にするだけの力なんて要らないて…でも俺の力で…この力で誰かを救えるのなら……)
「力を貸してくれよ銀の右腕(アガートラーム)!あいつらを救える力を…俺に力を貸してくれ!」
浜面が強く自分の右腕に祈ると右腕の銀の光がより一層強まった気がした…そして浜面は自然にその力を理解し…頭上の敦を見て警棒を振るう…本来なら決して届かぬ位置…だが違った警棒を振るうとそこから雷を纏った白銀の刃が放たれたのだ…そしてそれは敦へ向かってまっすぐ飛び敦が迎撃として放った雷撃を斬り裂いて敦に当たり白銀の刃から電撃が敦の体に走る
「ガハッ!?」
敦はその衝撃で吹き飛び地面に落ちる…だが幸い人体は斬れていない…どころか傷口一つもない…今までの攻撃はあらゆるものを斬り裂いてきた…なら敦の体も斬り裂けたはずなのに…だ
「……俺の斬りたい物だけを斬る…そして飛ぶ斬撃…雷を纏った刃……カラドボルグの力…か…」
カラドボルグ…エクスカリバーの原型として知られ刀身が無限に伸びると言われ稲妻の一撃を表す剣であり虹の間にあった三つの山を斬り裂いたと言う逸話から先程の攻撃が出来たのだろう…一説によるところ神話におけるヌァダが所持していたと言われる剣でもある…故に銀の右腕(アガートラーム)でも使えたのだろう…ただし威力が高い分代償もあったようで体がだるい…今はさっきほどの技は使えないだろう…それぐらいの威力はあった…もしくは単純に使いこなせていないだけか
「……まだ戦いを続けるのか?」
「……負けだね………」
「浜面君!」
浜面は警棒を敦に向け敦は苦笑しながら負けを認める……そして風斬が駆け寄ってくる
「もう……終わりかな…任務もこなせず無能力者に負ける…これだけの失態だ…組織の奴らに追われるかもしれないな…これから僕らはどうしたら「じゃあ一緒に考えようぜ」…え?」
「俺と…いや俺達と一緒にそれを一緒考えようぜ…俺の親友ならこう言うだろうさ「そんな下らねぇ幻想をぶち壊そうぜ」てな…」
「………はは……」
浜面は敦に手を差し出す、敦はそんな浜面に思わず笑いかけ浜面の手を握ろうとする…その瞬間浜面の胸から血が飛び出し敦の顔に、地面に浜面の血が付着した
「……へ?」
「え?」
「え……?浜面君!!?」
浜面は突然の出来事で驚きながらも倒れかけそれを風斬が支える…そして敦と鏡花が困惑する中…彼は現れた
「やれやれ…第5位を倒すとは…イレギュラーにも程があるよ浜面 仕上…」
その人物は男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人見える緑の手術布を着た人物が現れる…敦は彼が現れて非常に困惑し彼の名を叫ぶ…彼の名は……
「統括理事長…アレイスター=クロウリー…!?」
「………さて魔神の手の者…死ぬ覚悟はあるか?」
その男"魔術師"アレイスター=クロウリーは浜面に冷たい目を向けた後自分の手に持った銀の杖…衝撃の杖(ブラスティングロッド)を掲げる…今ここに最強の魔術師が君臨した
次回はギャグです、因みにこの二人が暗部に堕ちたのも木原幻生と木原病理の所為です、この二人はこの後もバリバリ面倒な事をして来ます