アレイスター=クロウリー…かつて世界最強の魔術師と呼ばれ魔神にもなることが出来た伝説級の魔術師…殆どの人物がアレイスター=クロウリーの名を偽る者と考えていたが…アレイスターは六十年前以上に死んだとされていたアレイスター=クロウリー本人である
「……君には分かるか運命に…魔神の所為で死んでしまった我が娘を失った私の気持ちが…幼稚な歯車にすり潰されたように運命論の為に死んだ私の娘の名を魔神は覚えていないだろう…」
「この人……何言って……」
「黙っていたまえ、ヒューズ=カザキリ…ああ虚数学区の鍵は幻想殺しで死を覚えさせ実体化させようと考えていたのに…どこまで計画(プラン)を狂わせる気だ魔神達は……!」
アレイスターは憤激の目を浜面に向けて風斬が浜面の前に立とうとするがアレイスターが睨みを効かせるだけで動けなくなる…
「……アレイスター…僕達を殺しに来たのですか…?任務をこなせなかった僕達に…」
「……とんでもない…君達には感謝している…イレギュラーをここまで追い込んでくれてね…」
アレイスターは敦を一瞥するとすぐに浜面に目線を合わせその顔を怒りに染め上げる…そして浜面はアレイスターの事を思い出したのかアレイスターに向かって叫ぶ
「アレイスター……クロウリー…?まさか…あの僧正…て魔神が言ってた……?」
「ほう……魔神が私の事を…死ぬ前に教えろ…あいつらは何と言っていた?私の事を……」
浜面は以前僧正と話していた時にアレイスターの事を話していたのを思いだしアレイスターはそれを教えるように杖を浜面に向ける…すると浜面は口を開いた
「『娘が死んだのを我等魔神の所為だと間違えてる痛い奴』て笑って言ってたぞ…」
「…………何?」
「後、隠してるけど変態野郎とか、変な勘違いばっかり膨らましてるおっさん、一周回って可哀想…他にも」
「おい、まて私は魔神達にそう言われているのか」
浜面は僧正が言っていたアレイスターの事を口に出すとアレイスターの心が少し削られる…まさか恨んでいる相手にそこまで思われているとは…アレイスターは苦々しげに呟く
「……ちょっと待ってくれ、今繋げるから…」
「浜面君!あんまり動いたら…何してるの?」
「……電話だよ…あいつが会いたがってる魔神にな…」
浜面は動くたびに呻きを上げ風斬が止めに入るが浜面は動く…携帯を取り出すと指で動かして暫くするとアレイスターに携帯を向ける
「ほら……あんたが会いたがっている魔神と会話できる…筈だ…そこで聞きたいことがあるなら聞いてくれ」
「…………」
アレイスターは浜面から携帯を奪うように取り電話を耳に当てる…そこから聞こえて来た声は
「うほほーい!御用かなアレイスターちゃん…あ、待て切るでない…てか壊そうとするな人の物だぞ」
「………」
出て来たのは巫山戯た喋り方をする僧正…その巫山戯た声にアレイスターは携帯を握り潰そうとするが慌てて僧正が制止させる
「……魔神だな…?お前の様な巫山戯た存在で娘が……」
「うーん、ちょっと待ってね…お前さんには悪いがお前はずっと間違った情報を信じてるのだ」
「………何…間違った情報を…だと?どう言うことだ?」
「……お前さんの娘が腸チフスで亡くなったのは…我等が魔神の「火花」ではない…最も残酷な運命の神の仕業だ…聞いてくれるか?」
僧正がアレイスターに「娘が腸チフスで死んだのは位相同士がぶつかり合ったせいで起こった火花の仕業」と言う間違った情報だと断言するとアレイスターが怪訝そうに顔を歪める…そして僧正はアレイスターに真実を伝える
「いいか…この位相同士がぶつかり合って火花が飛び散るのは何故だと思う?それは何者かがそう仕組んだからだ…そう人類を自分の子だと思い込んでいる狂神の所為でな…お前の娘が死んだのは…あの狂神にとって試練なのだろうな…お前が乗り越えられるかどうかの…まあ簡単に言うと「娘が死ぬけどほれを上手く乗り越えてね」と言う奴の善意(悪意)だろうな…」
「……乗り越える…?そんな巫山戯た考えだと…巫山戯ろ…誰だそいつは…」
「…奴の名は分からぬ…何せ名前は未来永劫閉ざされている…だが最も知られメジャーな神だろうな…この日本という国でも天照という名で知られていた…奴は運命の狭間にいる…そこに辿り着く事は魔神にできても我等魔神には殺せぬ…故にアレイスター…儂等と手を結んではくれまいか?」
「……何?」
僧正が言った狂神という存在にアレイスターが今にも携帯を握りつぶそうとする程の力を込めあまりの殺気に浜面達が冷や汗をかくと僧正がアレイスターに手を結ぼうと言い出し、アレイスターは思わず威厳も何もない声を出してしまう…まさか自分が殺そうとしていた人物から手を結ぼうと言われるなど想像としていなかったからだ
「…あいつは魔神以外でしか殺せぬ…幻想殺しやあの魔神のなり損ない…禁書目録やお前さんのプランで作った能力者を掻き集めて…倒せるかどうか…だがお前らでは辿り着けぬ…だから儂等がそこに送る。だがら手を貸してくれ…」
「信用出来ない…」
「なら……儂の命をさし出そう」
「……!?」
アレイスターは僧正の言ったことを信用できないと切り捨てるが僧正は自分の命を差し出すとまで言いだす
「儂は元々誰かを救うために魔神となった…がもう儂では誰も救えぬ…なら儂の命であの狂神を殺せるなら…本望だ…それに位相同士のぶつかり合いも儂等魔神の所為でもある…だから儂を殺せ…だからそこにいる小僧は殺すな…」
「………………」
「そこの小僧はウチのアホ魔神(ヌァダ)の所為で巻き込んだ…被害者だ…それにその小僧はあの狂神を殺せるかもしれない…頼むアレイスター…我等と手を結んでくれ…そして狂神を殺した後に…儂を殺せばいい…」
「…………………」
「……最後にお前の娘を助けられなくて…済まなかった…だから最後に言わせてくれ…お前の娘「リリス」と出会えたら…今のお前さんではなく娘に胸を張れる父親になってくれ…お前さんのプランが成功しても…娘は喜ぶのか?…それだけは考えてくれ」
僧正が自分の命を差し出す代わりに浜面を殺さぬ様言いアレイスターの娘を助けられなくて済まないと言う…アレイスターは終始黙っていたが漸く口を開いた
「一つ言おう…巫山戯るな、お前の命ぐらいで足りると思っているのか」
「………………」
「…良いだろう手を結んでやる」
「………!?」
「プランも全て破棄だ…だが勘違いするな…いずれお前達の隠世に乗り込んでお前らを殺してやる…その前に…その娘の命を奪ったその狂神を殺す…その間だけ協力してやる」
「……感謝する」
アレイスターはそう言うと僧正は電話越しでは分からないがおそらく微笑み電話を切った…そしてアレイスターは携帯を浜面に投げて渡し言い放つ
「浜面 仕上……取り敢えず君の処遇は後回しだ…」
「……それは良かった…もう……手…動かせ…な…か……よ」
「浜面君!?しっかり…」
「……血を流し過ぎたな…そうだな…私の知人の医者に……」
アレイスターが浜面を今の所は殺さないと言うと浜面は血を泣かし過ぎたこともあり気絶し風斬が慌てアレイスターは浜面に近づいて何処かへ転移させようとする…
「……ここは……あれ?」
「浜面君!?目が覚めたんですね!…良かった」
「風斬……?ここは…「ヰクトリア医院だよ」…鴎外先生?」
浜面が目を覚ますと浜面はベットに寝ておりその横に風斬が椅子に座っていたが浜面が目を覚ますと浜面に近づき涙目になる…そして浜面がここはどこだと考えていると鴎外とエリスが部屋に入ってくる
「またの入院おめでとう…まあ、今回はアレイスターからお代を貰ってるから入院費は要らないよ」
「そうですか…て何で鴎外先生が俺の治療を?」
「アレイスターに頼まれたからねぇ…同じ科学の世界にいる魔術師として頼みを聞いただけさ」
「そうですか……?同じ魔術師」
浜面は鴎外の言葉に疑問を感じ尋ねると鴎外は微笑む
「言い忘れていたね…私はアレイスターと同じ魔術師さ…今は単なる藪医者だけど…君の傷を治したのも私の魔術なのさ…」
「……そうなんですか…」
「……まあ昔の事さ…さて起きてすぐで悪いがすぐにここへ行きたまえ…敦君だったかな?君が起きたら渡すように言われていたからね…」
「起きてすぐ退院ですか?」
「私の治療は冥土返しより下だが魔術での完全完治なら私の方が優れる…さあ行きたまえ…
浜面は起きてすぐに退院なんて…と呆れるが鴎外は完全に治っているからとさっさと浜面と風斬を追い出す…
「…たくさっきまで重傷だったのに…酷い医者だぜ…」
「……でも治ってるのは確かです…あの人が水をかけたらすぐに傷がなくなって行きましたから…」
「水を?…まあいいか…とりあえずここに行くか…」
浜面は鴎外に渡された地図を見て地図に示された場所を目指して医院から出て歩き始める…それを見届けた鴎外とエリスは浜面が寝ていたベットに腰掛け後ろを向いて話しかける
「案外…君の目的は早く叶いそうだよ…我等がボス…オティヌス君?」
「……あの人間からは私と同じ匂いがすると感じてここまで来たが…やはり他の魔神が関わっていたか…鴎外…いやグレムリンの「ウル」…主神の槍完成の素材はまだ見つからないのか?」
…背後に現れたのは右眼に眼帯をつけ毛皮のコートに黒の革の装束を着て、大きめな鍔広の帽子を被っている見た目13~14くらいの少女…彼女は魔神…のなり損ない…北欧神話のオーディンそのもの…鴎外がアレイスターや学園都市に秘密裏に所属している組織の長である
「もう少しで完成するさ……それにあまり来ないでくれよ…ベルシ君…加群君に言付けを頼めばいいのに…ここは学園都市だよ?僕の立場も考えてくれ」
「知らんな、お前はあのアレイスターを助けた一人かもしれぬが……私には関係のない事だ…」
「君らしい考えだ……まあいいさ…早く帰ってくれ…アレイスターの逆鱗に触れる前にね」
「ふ……お前ほどの魔術師ならアレイスターからも逃げられるだろう?偉大なる魔術の悪魔と契約を結んだ魔術師である貴様ならな」
オティヌスはそう言うと風の様に消えていった…鴎外はオティヌスがいた場所を一瞥するとベットから立ち上がりエリスを連れて病室から出る
「この先か…えっと…かめや?」
「旅館…ですよね?」
二人が辿り着いたのは古びた旅館…「かめや」と書かれた旅館だ…この地図にはここが記されておりその旅館の中に入る…すると女中が来て部屋まで案内してくれる…案内された部屋に入ると…敦と鏡花が待っていた
「待っていたよ……」
「確か…中島 敦だったよな」
「うん…浜面君…あの時は襲って済まなかった…上からの…理事長の命令には逆らえなくてね…」
「別に構わねぇよ…生きてるからな…でも何でお前の様な奴がそんな暗殺業やってるんだよ」
浜面は床に座ると敦に問いかける…浜面には通しても敦が悪い人間には見えなかった…風斬と話していた時も話し終えるまで黙っていてくれた…ただ殺すだけなら待つ必要はないというのに
「…仕方ないんだよ…昔僕と鏡花ちゃんが住んでいた孤児院で…僕はそこの院長と友達を殺した…その罰だよ…」
「殺した?」
「敦は悪くない!あれは木原が…木原 幻生と木原 病理が悪いの!あいつらに皆操られて……だから敦のせいじゃ!」
「それでも!僕が殺したことには変わりないんだ……それが僕の罪…僕の罰なんだ…」
敦は自分の両手を見て過去を思い出す…この手で友達を…院長を…孤児院で暮らしていた家族達をこの手で殺したのだ…確かに幻生と病理がその元凶だ…だが殺したのは敦…その罪を敦は両手を見て思い出していると浜面が立ち上がり敦を殴る、それを見て固まる風斬と鏡花に敦が殴られた場所を抑えて浜面を見る
「……馬鹿かお前は?…いや疑問形じゃねえな…馬鹿だよテメェは」
「…いきなり何を…」
「お前に聞くが…お前が悲しんだ所でそのお前が殺した奴等は報われるのか?」
「……………」
浜面は敦の襟首を掴み大声で怒鳴る…
「違ぇだろ!お前がそうやって悩んだからてそいつらが浮かばれるわけねぇだろうが!なら精一杯生きろよ!諦めるなよ!お前が殺した人の分まで幸せに生きろよ!……偉そうなこと言って済まなかったな…」
「……いや…色々と吹きれたよ…」
浜面はそう言うと敦から手を離して謝る…浜面の言葉を聞いた敦は憑き物が取れた様な顔をしていた
「で、これからどうするんだ?お前、俺を殺すて言う任務失敗したんだろ?」
「ああそれなら、理事長からもう暗部をやめさせられたよ…と言うことで君達についていくことにしたよ」
「ん……これからよろしく」
「………はい?」
浜面は二人にこれからどうするんだと尋ねると二人は笑って浜面についていくと言って浜面が固まる
「待て待て待て待て…え?何?俺に?…え?いやまてよお前らレベル4に学園都市レベル5の第5位だろ?…はぃ?別にもっと良いところが…」
「ない、それに貴方は言った「俺達が助けてやる」て…なら助けてくれたんだから最後まで責任を持つ」
「それに僕達木原のあの狂った二人に追われるだろうしね…碌な職場につけないだろうから…もういっそスキルアウトにつこうかなと」
「待て、その理屈はおかしい、俺は確かに助けたし助けられることがあるならやるが…スキルアウトに入らなくたって…風斬も何か言ってくれ」
浜面は二人のスキルアウトに入る発言を聞いて頭を抱え風斬にも説得して貰おうとするが
「大丈夫です、私も浜面君のスキルアウトに入りますから」
「なんでさ!?お前も入るのかよ!?良いの!?アレイスターも虚数学区の鍵とか言ってたじゃん!」
「理事長さんから許可は貰いましたから大丈夫です」
「アレイスターぁぁぁぁ!!?あの野郎…今度あったら覚えてろよ!」
風斬までもがスキルアウトに入ると言い出し浜面は地面を床にぶつけた…そして今度アレイスターにあったら頭にカレーをぶちまけせてやる、そう心に誓った
「と言うわけでよろしくね浜面君」
「宜しく仕上」
「よろしくお願いします浜面君!」
「……やったな駒場…半蔵……能力者が仲間になったぞ…これで無能力者狩りの連中を楽に倒せるな………ドウシテコウナッタ?」
にこやかに笑う三人を見て浜面はまた悩みの種が増え、もう泣きそうになる…今はもう、どうやって駒場に報告しようか必死に考えていた
六枚の白い翼を背中から生やした金髪の少年が立っているのは血まみれの大地…そこには何体もの少女の死体で埋め尽くされていた…その少女達の姿は…何処と無く浜面の知り合いの御坂 美琴に酷似していた…
「いいぞ!第1位はこの絶対能力者進化計画を破棄したが…これなら第2位が絶対能力者…レベル6になれるぞ!後何万人もいるクローンをこの調子で殺せば…なれる!」
「ふふ…アレイスターが中々許可しないまま無断で実行するのは流石に…と思いましたが…これほどの結果とは…」
その光景をドローンで撮影していた幻生と病理が歓喜の声をあげそんな彼等を微笑みながら見つめるコートを着た黒髪に赤目の青年が立っていた
「ここまでは計画通り……ですね…全てはぼくの掌に……」
青年は笑うと踵を返して研究室から出る…研究室には歓喜の声だけが残った…魔人の魔の手はすぐそこに迫っていた
最後に出てきた人…文ストのあの人ですね…さて次回は妹達編…頑張って書きますよ、次回もお楽しみに