浜面はとある高校…上条 当麻が通っている学校の前で上条が来るのを待っていた…無論鍵を返すためである
「当麻の奴……遅ぇな…補習て時間かかり過ぎだろ…完全下校のアナウンスまで聞こえてきたぞ…この時間まで居残りとか馬鹿すぎるだろあいつ…」
「仕上!待ったか!?この時間まで居残りされてな…不幸だ…」
「いやお前が馬鹿なだけだろ……ほれ鍵な…さっさと行くぞ…」
浜面は上条に鍵を投げつけ上条が慌ててそれを拾い、浜面は携帯を弄って美琴も操祈にメールを送る…で暫く街を二人で歩き始める
「いやぁ…仕上と出会ってもう二年くらいか…?早いもんだな…」
「そうだな…最初に会ったのは俺が能力者にボコられてる時だったな…その時助けてくれたんだったな…」
浜面が上条当麻に最初に出会ったのは二年前の頃…無能力者狩りと言うその名の通り無能力者を能力者が痛めつけるものでありそれに浜面が仲間を助けるため囮となり無能力者狩りの連中に捕まり殴られていた時、ヒーローの如く現れた上条によって助けられた…それが二人の出会いだ
「当麻は困っている人は放って置けないからな…例え悪人でも救うじゃねえか?お前のことだから」
「よせよ仕上、上条さんは面倒だと感じる事からは全身全霊をもって逃げようとする人間ですよ?」
「そう言っておいてそんなことしたことないくせに…その癖自分の悩みは1人で抱え込むくせによ…」
上条は自分はそんな性格ではないと言うが浜面は否定する…悪人であれ善人であれ助けてしまうのが上条 当麻と言う人間だ…それを上条当麻に助けられた浜面や操祈などの人間はよく知っている
「そういえば禁書目録はどうしたんだろうな?それ考えてたせいでボーとしててよ小萌先生にガチ泣きされて皆に睨まれた」
「馬鹿だな…お前……お、来たぞ」
「当麻、浜面待ったせたわね」
「待ったかしら?」
「いやさっきまでこいつ補習だから待ってねえぞ…つかさっき連絡したのに来るのはえぇな…食蜂は息切れしてるぞ?」
美琴と操祈は全力で走って来たのだろう…操祈は運動能力がゼロなため走り過ぎて死にかけていたが…
「それにしても補習て…あれでしょ?テストで点が悪かった奴が頑張って首の皮一枚残すあれでしょ?私は受けたことないから知らないけど」
「微妙に違うな…でもこいつほんと馬鹿だからな……」
浜面は呆れた目で上条を見る…歴史オタの癖に伊能忠敬を知らない…が薬学や兵器学の知識に異常に造詣が深く薬学なら歴史年表の如く頭に入っていると言う…もう将来医者になれよてくらいまで知っている…何故か薬学のみ美琴や操祈よりも詳しい
「上条さんて本当に薬学や兵器学だけは詳しいのにそれ以外は…馬鹿なのよねぇ…探求力がゼロというか…」
「酷くないですかねぇ操祈さん!?上条さんだってそれなりに詳しいですよ!特に日本史は!」
「じゃあ、北里柴三郎は何をした人物?」
「………そういえば禁書目録は教会に行けたのか?」
上条は北里柴三郎は何をした人かと美琴に聞かれると露骨に話題を逸らす…因みに北里柴三郎はペスト菌を発見し、破傷風の治療法を開発し、感染症医学の発展に貢献した人物である
「知らねえのかよ……多分いけたんじゃねえのか?大丈夫だろ」
「でも追われてるて言ってたじゃない…どんな奴に追われているか聞いとけば良かったわ…」
「……そういえば思い出したのだけれど…あの子…帰る時、フード被ってなかったじゃない?…もしかして上条さんの所に忘れちゃったんじゃない?」
「マジか……それが本当なら俺の部屋あるだろうし…また探さなちゃいけないのか…まあ、また会うくらいならいいか」
上条は浜面と操祈の言葉を聞き禁書目録が自分の家にフードを忘れていったのかと考え禁書目録がフードがないことに気づいて探していないかと考えてしまう
「……早く家帰って禁書目録を探すか…お前らはどうする?このまま帰るか?」
「でもぉ私達も関わっちゃったし…明日でもいいから一緒に探しましょう、家にあるかもわからないし、見間違いかもしれないしぃ」
「私の後輩にジャッジメントがいるからその子達に探してもらうこともできるわよ」
「俺も知り合いのアンチスキルがいるからその人に探してもらうことも…」
四人はそう言って上条の学生寮に到着しエレベータに乗って上条の部屋がある階まで乗る…そして上条の部屋がある階まで到着すると廊下にでる…すると上条の部屋の前に掃除ロボットが3台部屋の前で動いていた
「清掃ロボットか?……何部屋の前で掃除してんだよ……てあれ?」
「禁書目録じゃない…寝てるのかしら?」
操祈「やっぱりフードをここに忘れたのに気づいて取りに来てたのね…でも中に入らないから上条さんが来るまで待ってたのね」
「……何というか不幸だ…」
上条達はそう言いながらも笑顔で寝ていると思っている禁書目録を起こしに歩く…が浜面はここでふっと気がつく
(待てよ…掃除ロボットが…禁書目録を突くことなんて…あり得ないんじゃないか?プログラムで設定してあるから人は巻き込まないはずだろ…いや…人じゃなくて…ゴミなら…まさか…)
掃除ロボット…清掃ロボットとも言うが、アレには高性能かつ精密なプログラミングが施され、誤作動など起きることは少ない…だから禁書目録をゴミと間違えて突くなどあり得ない…だがもし…同じ生物でもゴミなら…例えば鴉や鼠の死骸なら…ゴミになるだろう…そう浜面が最悪の考えに行き着いた頃美琴達は掃除ロボットをどかし禁書目録を起こす為に近づく
「ほら起きなさいよ!ここで寝るな……え?」
「どうしたビリビ……」
「どうしたの……これ?」
美琴が禁書目録を起こそうと背中を触ると…不快な感触が手に伝わり美琴が手を見ると…手には真っ赤な血が付いていた…よく見ると禁書目録の背中は血で染まっており周りは血だまりとなっており思わず鼻を塞ぎたくなる鉄の匂いが漂っていた…それに上条と操祈も気づいたのか混乱し始める
「ちょ……嘘でしょ?禁書目録起きなさいよ!」
「しっかりしろ禁書目録!誰にやられたんだ!?」
上条と美琴が禁書目録を揺さぶるが……返事も何の反応もない…浜面はただ呆然とそれを見ていると…後ろから足音が聞こえ…声が聞こえた
「僕達魔術師に決まってるだろ?」
「「「「!!?」」」」
全員が後ろを一斉に振り向くとそこには2メートルはあろう赤髪の長い髪に真っ黒なコートの様な神父服を着て両手の指に十本の指輪を嵌め、右目の下にスキルアウトでもしなさそうなバーコードの入れ墨が彫られ香水の匂いがほのかに香る…顔は未成年にも見える…恐らく浜面よりは年下だろうか…美琴達は直感で理解する…これは異質だ…科学の世界にあってはいけない何か…そう感じ取った
「あんたが…こいつをこんな目に?」
「違うね、僕じゃなくて僕の仲間だよ…こうもバッサリ斬るなんてね…ま治せない傷じゃないけど…派手にやっちゃって…神裂もこうするつもりはなかったんだろうけど…歩く協会が効果を見せないとはねぇ」
美琴の問いかけに男はあっさり返し浜面達を無視し禁書目録を見て男は懐からタバコを取り出し口に咥える…しかも小指から炎を出しタバコに火をつけるという演出を見せつけながら…発火能力(パイロキネシス)の能力者だろうか…だが浜面にはそれが魔術と直感で認識する
「ん?フードがない…フードは昨日まで来てたけど…どこに落としたんだろうね?……まさか君達の部屋に落としたとか?…ああだからここに来たのか…」
「!……やっぱり…ここに落として…」
「さっきから…お前らがこの子を追いかけて血塗れにして……何が目的なんだよ!?こんな少女にそんなことしていいと本気で思ってるのか!?」
「……話が終わったならどいてくれるかい?…僕達にはソレを回収する仕事があるんでね」
男はまるで禁書目録を道具か何かの様に扱い退くよう指示するが誰もどかない
「ソレ…回収…巫山戯てんじゃないわよ!こいつは物なんかじゃないわよ!一体何があんたの目的なのよ!」
「目的……ね、僕は彼女が持ってる10万3,000冊の魔道書の回収に来たのさ…彼女の頭の中にある魔道書を…ね」
「こいつも言ってたけど……頭の中てどういう意味だ?」
「そのままの意味さ…彼女は一度見たら二度と忘れない…完全記憶能力でね、それで世界各地に封印されている魔道書を記憶している…魔道書図書館なんだよ…だから保護しに来たのさ」
男は両腕を広げ禁書目録を保護したと言う…が浜面は傷つけておいて何が保護だと激昂する
「あんた……何様のつもりよ!」
美琴は全身を放電させ一筋の電撃を男に放ち男はそれをスルリと避けて見せる
「……ステイル=マグヌス…だけどここはFortis931と名乗っておこう…日本語で強者…それが僕の魔法名だ」
「魔法名……禁書目録も言っていたな」
「僕達魔術師は魔術を使うときは名前を名乗ってはいけないようでね…古いしきたりだが…ま、殺し名みたいなものさ…」
「そう……ならもう黙っていいわ」
操祈は普段の様な優しい声色ではなく吐き捨てる様な声で肩掛けバックからリモコンを取り出しステイルに向ける…これは操祈が学園都市6位である所以、心理掌握(メンタルアウト)…精神系最強の超能力であり正体はミクロレベルの水分操作で対象の体液を介して各種伝達物質や生体電流の流れをコントロールする事で間接的に精神を攻撃し支配する…これを使えば魔術師と呼ばれるステイルでさえ支配…されなかった
「……嘘…精神を操れない?」
「…残念だが僕には精神攻撃は効かないよ?…何故ならタバコのお陰で精神攻撃を無効としているからね…」
ステイルの得意とする魔術には精神を変調させる意味を持つタバコを使って自身の精神を平常に保つ様ロックをかけて操祈の精神攻撃を防いだ
「さてさて君達にはそろそろ退場してもらおうか炎剣!」
ステイルは取り出したルーンのカードから炎の剣を生み出し浜面達にそれを振るう、それを美琴が電撃を手から放ち相殺する
「炎よ!巨人に苦痛の贈り物を!」
ステイルはそう唱えると莫大な炎を生み出し、広範囲を燃やし尽くさんとばかりに炎を出し浜面達を焼き殺さんばかりに放つが上条が右手を伸ばし…爆炎に飲み込まれる…
「……さて禁書目録には被害が行かない様に加減したが…彼等は…まあ生き残ってはいない……馬鹿な?」
ステイルは浜面達はもう死んだと思い禁書目録の方へ歩き出そうとするが…爆炎が晴れると無傷の浜面と美琴、操祈…そして三人の前に右手を突き出している上条の姿が目に映る
「馬鹿な……!?」
「……やっぱりな…魔術であれ超能力でも右手で触れれば…無効化できるのか」
「無効化だと!?……まさか君が歩く協会を!?」
ステイルはもう一度炎剣を放ち上条に放つが右手に当たるとガラスが砕けた音が鳴ったかと思うと、跡形もなく炎剣が消える…それを見てステイルは片手を上げ呪文を唱え始める
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ、それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり、それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり、その名は炎、その役は剣、顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ!」
「召喚魔法の呪文クソ長ぇ!しかも熱すぎて当麻の部屋の表札とかドアノブ、学生寮の床が溶けてる…何て温度だ…!」
「…魔女狩りの王、イノケンティウス…その名は必ず殺す!」
「邪魔だ!どいてろ!」
ステイルが呼び出したのは重油のような黒くドロドロとした人型の形をした深紅に輝く紅蓮の炎が燃え盛っている巨人…と言うべき魔術…それを上条が右手で払いのけただけで搔き消える…がすぐに炎の体を再構成し始め浜面達はそれに驚く
「消えねえだと!?嘘だろ……美琴や操祈の能力でも消えたのに…」
「残念だね…こいつは消せないよ…何せ消してもすぐ再生するからね…」
上条は何度も何度も魔女狩りの王を右手で触れ消滅させるが…何度でも蘇ってしまう…浜面達はその光景を信じられず固まっていたが…自分達の後ろで血を流して意識を失っているはずの禁書目録が口を動かす
「ルーン…あれは二世紀にゲルマン民族によって作り出された魔術が一つ…二四の文字から構成されており」
「……自動書記(ヨハネのペン)か」
「あの「魔女狩りの王」を撃破する事は現在では不可能です。壁や廊下、ありとあらゆる場所に刻まれた『ルーン』を無くさない限りは…」
「ルーン……そんなものどこに…」
目に光を無くし感情が丸でない機械的な表情で魔術の解析し美琴達に教える禁書目録…禁書目録の言葉を聞いた美琴はルーンを探し…すぐに見つかった近くに一枚だけコピー用紙あった…そこには美琴には分からないがこのアルファベットに似た文字がルーンと言う文字がインクでコピー用紙に書かれていた…別の場所を見ると上条の部屋がある階のそこら中にルーンが書かれたコピー用紙が貼り付けてある…魔女狩りの王とステイルの相手をしながら全てのルーンが書かれたコピー用紙を破棄するのは無可能に近いことを悟る
「ふ、巫山戯んじゃないわよ!何が魔術よ!こんなのコピー用紙にインクで書いただけじゃない!」
「でも…それで実際あんな化け物が出てくるわけだし…上条さんの右手でさえ消せない相手…私達に勝てると思う?」
美琴は怒りのあまりコピー用紙をビリビリに破くがたとえ一枚消したところで残り何枚あるか…分からない…操祈もこんな敵に勝てるのかと若干諦め始める…が浜面は諦めずに何考える
(どうしたらいい……!ここは当麻に任せて俺たち三人で剥がす?駄目だあの魔術師に背後を突かれて当麻が死ぬ……どうすればいいんだよ…水かけて消える相手じゃねえし…レベル5が二人いても…あの化け物には…待てよ…レベル5…超電磁砲…水…)
浜面は必死に頭を働かせると…ひとつの名案を思いつき美琴に話しかける
「美琴……頼みがある…」
「何よ!こっちはそれどころじゃ「聞くんだ!」!?…つまんない話なら電撃放つわよ」
「分かってる…お前は電撃使いだよな?…なら今から…」
浜面の作戦を聞き美琴は一瞬惚けるが…ニヤと笑い頷く
「そんなこと?ハッキングや電子機器の破壊もできる私に…それくらいできないとでも?」
「頼むぜ…美琴!」
「任せなさい!」
美琴はそう言うと天井に向けて電撃を放つ
「気でも狂ったのか?…まあいいさ…早く倒せ魔女狩りの王」
ステイルはそう言うと魔女狩りの王は手に十字架を持ち上条を押し潰そうとするが右手で触れ消滅させるが…消滅してもすぐに再生しステイルが炎の剣を飛ばしそれを上条が避ける…何度も続くものではない死を少しでも遠ざけるための戦い…ステイルにはそう感じているだろう…実際魔女狩りの王がいれば如何に魔術を無効化する上条でさえ太刀打ちでしない…そうルーンを無くさない限りは…そう考えていると非常ベルが鳴り始め上条達は疎かステイルでさえ手で耳を塞ぎ動きを止める…そしてスプリンクラーが作動し、廊下内に水が雨の如く降り注ぎはじめる
「馬鹿な…人払いのルーンが張ってある筈なのに……そうかさっきの電撃はスプリンクラーを発動させるために……馬鹿めこの程度で魔女狩りの王が消えるとでも?」
「……そんなわけ無いでしょ…狙いは別よ……であなたのお気に入りの炎の人形…消えていってるけど心配しなくていいの?」
「何!?」
美琴の言葉を聞きステイルが魔女狩りの王を見ると…何と魔女狩りの王は再生する気配を見せず人型ですらなくなり単なる炎の塊とかり消えかけている…それに上条が触れると魔女狩りの王は完全に消滅する
「馬鹿な…僕のルーンは消えてない筈…何故だ!?何故ルーンが…」
「お前の犯したミスは二つ、一つ目はルーンてのを彫ってれば俺らは勝てなかった…二つ目はコピー用紙にインクでルーンを書いた事…このスプリンクラーはなあの炎の怪物を消すためじゃなくてコピー用紙に書かれたインクを洗い流す為だよ」
浜面がスプリンクラーを使った理由はコピー用紙に書かれたインクを洗い落とす為だ…それによりルーンは消え…魔女狩りの王は消滅した…ステイルは慌てて炎剣を飛ばすも上条が右手を当てるだけで霧散する
「俺達には地獄の底に着いて行く覚悟がねえ…なら俺達が地獄の底から引きずり上げるしかねえだろ!」
「く…灰は灰に、塵は塵に…」
「させないわよ!」
ステイルは自分に向かってくる上条を撃退するべく炎を作り出すが美琴が電撃を放ちステイルの水に濡れた体に当てる
「ぬぉぉぉぉぉ!!?き、吸血鬼殺しの……」
「こいつ…電撃を浴びながら呪文を唱えるとか…なんて根性してやがる」
(そうだ…僕は彼女に約束したんだ…僕は君のことを…忘れないと…!例え…君が忘れても……僕は!)
「く、紅十字ぃぃぃ!!」
ステイルは電撃を浴びつつも呪文を言い切り炎を十字の様に上条に向けて放つも右手に当たるとガラスが割れる音が聞こえ消滅し上条の拳がステイルの顔に当たり体が宙を舞って吹き飛ぶ…宙を舞う中ステイルの目は禁書目録のみを見続ける
(…僕は…君を…守り…)
そこでステイルの意識が途切れステイルは水に濡れた床に落ちる、最後まで禁書目録を見続け…決して届かない腕を伸ばし…そしてその腕は意識とともに床に落ちる
「ふぅ……そうだ禁書目録は!?」
「不味い…早くこいつを病院に連れて行かないと…」
「ええ早くしないとこの子の命が……」
浜面達は倒したステイルに眼もくれず禁書目録に近づき急いで病院に連れて行こうとした…その瞬間操祈の肩に緋色の文字が貫き操祈の肩から血が吹き出る
「え………?」
「「操祈!?」」
「おい!大丈夫か!?一体何があった!?」
操祈は自分が何故血を流しているのか分からずに床に倒れかけ、上条と美琴が操祈を支える…浜面もどうして操祈が肩から血を流しているのか理由がわからなかったが…よく見ると肩にアルファベットのAに似た文字が張り付いていた…そしてそこから血がドクドクと流れ出ておりこのままでは操祈が出血多量で死んでしまう…
「何よこれ…!当麻は早くこれに触りなさい!これもあの赤髪の言ってた魔術の一種ならあんたなら打ち消せるでしょ!?」
「!ああ、わかった」
美琴は普段仲が若干悪い筈の操祈の体を案じ上条に文字に早く触る様怒鳴り、上条がその文字に触れると文字は消え血が出る量が減っていく
「良かった……あんたが死ぬと…こっちも張り合いがないからね」
「……ありがとねぇ美琴さん…でもさっきのは一体…」
操祈があの文字は何かと考えていた時、
「緋文字は神の言葉…不義なるを罰し消えぬ刻印を残す…それが私の魔術…」
「!?まだ仲間がいたのか!?」
突如背後から聞こえた声に応じ振り返ると…そこにはメガネを掛けステイルとは違い歴とした牧師風の黒衣に身を包み手に聖書を持った銀髪の男性が空中に立っていた…よく見ると立っている空中には赤い文字の様なものが浮いている
「お前も魔術師なのか…こいつの仲間の?さっきの魔術はお前の仕業か!」
「ええ…その通り…まさかステイルがやられるとは……名乗りが遅れましたね、私はナサニエル・ホーソーン、魔法名はsanguis528…不義なるを罰し消えぬ刻印を残せ…と日本語では言います…」
ナサニエルと名乗った男性は眼鏡をクイッと上げて浜面達を鋭い眼光で軽く睨む
「ステイルと禁書目録を回収する為…貴方方を断罪します」
ナサニエルはそう呟くと聖書を懐にしまい、小さなビンを取り出す…そしてそこから赤い液体血が文字の形となりナサニエルの宙を舞う…浜面達はナサニエルを倒さぬ限りは禁書目録をここから連れ出すことも出来ないと理解し再び戦闘態勢に入る
「では…私達の目的を果たす為…咎人に断罪を……」
ナサニエルはそう呟くと血液を媒体とした文字を鞭状にし残りを自身を囲むように舞う…炎の魔術師(ステイル)の次は血液を媒体とする魔術師(ナサニエル)…果たして浜面達はナサニエルを撃ち破り禁書目録を救うことが出来るのか…
美琴さんがスプリンクラーを起動させたのはスプリンクラーも電気で動いてるからサイバーテロが出来る美琴さんなら動かせるはずと。重い書きました…折角いるのでしたら活躍してほしいですからね、間違ってたら指摘して下さい
出てきた文豪はナサニエル・ホーソーンでした、あの人は神父だからイギリス清教に所属していてもおかしくない…ま、ナサニエルさんはアメリカの文豪ですが…そして個人的にも好きなキャラで好きな能力ですからね…あの人の能力は強い…ちなみに魔法名のsanguisはラテン語で血という意味です、数字は適当ですね…因みに魔術もやはり十字教の伝承がモチーフです…次回それの説明をするのでお楽しみに