とあるスキルアウトの銀の腕(アガートラーム)   作:暗愚魯鈍

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今回で一巻、率いて二巻は終わります…え?何で二巻も?あと今回は長いです、劇中に出てくる魔術はオリジナルですが原点も詳しくわかる様書いたのでお許しを…禁書目録て他の作品だと強いからここでも強くしていいよね?後火織さんやミッチェルさん、ナサニエルさんの活躍少なめです

後週一投稿になるかもしれませんが許して下さい


七話決戦、10万3000冊の魔道書

火織達との邂逅後、浜面達は朝方になって小萌の所に行き小萌のパジャマを着て寝ている禁書目録を見てホッとしていた…どうやら治療は成功しているようだった

 

「良かった…生きててくれて……なあお前ら…」

 

「ああ…生きてて良かった…ありがとう先生…」

 

「いえいえー…でも先生は凄い体験をしたと思うのです、天使が出てきたり床に沈んだり部屋が歪んだり…とんでもない体験だったのですー!」

 

浜面達は禁書目録の傷が治っていた事に息を吐き、上条が小萌にお礼を言うと小萌はプンスカと怒った後真面目な顔になり浜面達を見つめる

 

「それで、上条ちゃん達は何があったんですかぁー?この子は上条ちゃん達の何なんですー?」

 

「……妹…あ、すみません嘘ですから泣かないでください…ここの美琴が説明しますよ!」

 

「はぁ!?当麻あんた……この子はですね…私の姉…ごめんなさい嘘です…嘘ですから頬を膨らませて泣きそうな顔しないでください…操祈…あんたが説明しなさい…」

 

「えぇ!?……コスプレ同好会で出会った知り合いで…通り魔に刺され「じゃあアンチスキルに連絡を」……浜面さん説明お願いねぇ」

 

「お前ら……この子変な奴らに追われてて上条の部屋のベランダに干されてて…保護してたんです…で気付いたら刺されてて…で先生はこの事を理事会に教えるんですか…」

 

上条は必死に誤魔化そうとするが小萌には嘘とバレ泣きそうになり上条が美琴に誤魔化すよう言い、美琴も失敗し操祈も浜面に回し浜面は魔術の事は隠して本当の事を言いその事を理事会に言うのかと問うと

 

「ですー…何に巻き込まれたか知りませんが学園都市で起こったなら報告する義務が先生にはあるのですー!解決するのは先生の義務で大人の義務ですから…」

 

「……先生…この通りだ!報告しないでくれ!」

 

「私からもお願い!これは私達の問題だから…お願いします!」

 

「私からも頼むわぁ……これは私達の問題なの…だから…」

 

「俺からも頼む…先生には沢山借りがある…だから巻き込みたくない」

 

浜面達は小萌に土下座してまで理事会に報告しないよう言い…小萌は驚きながらもはぁーと息を吐いて扉を開けて何処かへ行こうとする

 

「……じゃあ私がスーパーに行っている間が執行猶予ですです…帰ってきたら教えてもらうのですー……でも先生買い物をしてると忘れてるかもなので上条ちゃんから話してくださいね」

 

小萌はそう言うと部屋から出て行き外へ出て行く…美琴達はそれを聞かないでくれると感じ取った…すると禁書目録が目を覚ます

 

「……おはよう…みこと、みさき、しあげ、とうま……」

 

「……ああ…おはよう禁書目録…」

 

「……あの人(小萌)が助けてくれたんだね?後でお礼を言わなきゃ…」

 

「大事に至らなくて良かったな…」

 

「しあげ…うん…死ななくて良かったよ」

 

「そうよ…あんたが死な「そうじゃなくて…」?」

 

目を覚ますと禁書目録は明るい笑顔で浜面達に目覚めの挨拶をし死ななくて良かったと言うが禁書目録が言っていた意味は…

 

「だって私が死んじゃったら…君達が悲しむ…そんなの君達には背負わせたくないから…て…」

 

「!……馬鹿だなお前……」

 

禁書目録は自分が死ねば浜面達が死なせてしまったと言う業を背負わせる事が分かっていたのでそれで死にたくなかったのだろう…それを知った上条は驚いた後苦笑する

 

「ごめんね、私の所為で……私に関わった所為で…」

 

禁書目録の言葉は最後まで続かなかった…美琴と操祈が禁書目録に抱きついたからだ…上条と浜面は呆れて溜息を吐く

 

「……禁書目録…私達をもっと頼りなさいよ…」

 

「馬鹿ねぇ……友達なら頼ってくれてもいいのに…」

 

「……禁書目録…魔術だか何だか知らねえが…そんなもん俺達が何とかしてやるよ…」

 

「…何だか君達がシスターや神父さんみたいだね……本当に知る覚悟はあるの…?魔術について…知る覚悟が…私の…」

 

禁書目録は浜面に語り始める十字教が政治を混ぜたことにより分裂して対立した事、イギリス清教出身でイギリスは魔女狩りや異端狩り…対魔術師に特化した道を選び…敵を知るために作ったのが必要悪の教会(ネセサリウス)…それこそが

 

「私の頭の中にある10万3,000冊の魔道書て事…そもそも必要悪の教会は穢れた物(魔術)は心が穢れる、穢れた者(魔術師)に触れれば体が穢れる…その穢れを受け入れるのが…」

 

「それがお前てわけか…そんな事のためにお前に叩き込まれたのかよ…そんな本消せないのか?焼けばいいじゃないか」

 

「…魔道書は目にするだけで脳は汚染されし完全な破壊は無理なんだよ…君の右手は例外かもだけど…」

 

「そんな大事な事早く言えよ…」

 

「……だって信じてくれるかわからないし…嫌われると嫌だから…」

 

禁書目録はそう言うと涙目になり布団を被ってふるふる震える…それ程嫌われたくなかったのだろう…それを聞いた浜面達は何度目か知れない溜息を吐き全員が禁書目録の額にデコピンする

 

「……もっと私達を信用しなさい…確かに魔術を見る前は信じなかったかも知れないけど…そんな本気の目なら信じるわよ」

 

「そうだ…俺が…いや俺達が高々魔道書10万3,000冊覚えたお前を怖がると思うか?俺はそれより美琴より強いて言うレベル5の第1位と第2位を怖がるね!…それに俺には右手があるし…美琴や操祈は強いし…浜面は…拳銃持ってたけ?後腕が銀色に光る!」

 

「今は持ってねえよ……今は…後腕の事はあまり言わないでくれ…」

 

「……ふぇ…でもとうまは補習で出て行ったし…みこととみさきは学校が午後からあるて言ってたし…」

 

禁書目録はデコピンされた額を抑えながら上目遣いで上条達が言っていた補習や学校のことを言うと浜面以外が顔を背ける…

 

「お前ら……」

 

「言ってたよね?しあげ以外、学校がどうとか…」

 

「「「…………………………………」」」

 

「私がいると居心地悪かったの?ねぇ?三人共………私がいると悪かったの」

 

「「「………………………」」」

 

浜面が横目で三人を見ると三人は禁書目録から顔を背け禁書目録は彼等に近づくが…誰も目も合わせず顔を赤らめるだけ…そして禁書目録が口を開いその歯で上条達に噛み付いた…浜面が苦笑いしているとその時外から小萌の声が聞こえ浜面は帰って来たのかとさっき扉を開けると…そこにいたのは

 

「神父さんがタバコを吸うのは変だと思いますですよ?それに貴方は未成年だと思うのです」

 

「ああ!鬱陶しい!そこを退いてくれ!」

 

「………」

 

「待ってください…なぜ無言で扉を閉めるのですか…」

 

浜面の目に映ったのはタバコを吸おうとしているステイルにそれを止めようとしてピョンピョン跳ねている小萌の姿が見えたので浜面は扉を閉めようとして火織に止められた

 

「何よ赤髪男にロリコン軍団…また禁書目録が目的」

 

「ロリ……!?…まあ、いいでしょう…まあ我々としては彼女を四日後に…記憶の排除の時に引き渡すのなら…自由にしてもいい…そう言いに来たのですよ…」

 

「……本当かしら?」

 

「……あの子の楽しそうな顔を見てるとね…記憶を失う時まで笑ってて欲しいのよ…貴方達だって禁書目録が死なせたくないのでしょう…?なら四日後に渡せばそれでいいのよ」

 

ステイル以外がロリコン扱いされ怒りかけるが冷静になり禁書目録を記憶を排除する時までなら預けると言いそのまま去ろうとする…それを上条が止める

 

「……お前らはそれでいいのかよ…誤解させたままで…」

 

「誤解?何の話をしてるんだよとうま?」

 

「……いいのさ、これで…彼女が幸せなら」

 

話が分からず混乱する小萌と禁書目録にステイル達はその場から立ち去ろうとするが…直後浜面の携帯が鳴り浜面が急いで電話に出ると

 

『……漸く繋がったか…待たせたな小僧』

 

「!……連絡遅かったな…アテナ…さんだっけ?」

 

『中々良いものが見つからなくてな…だがそちらは大変な様だな…10万3,000冊の魔道書か…厄介事に巻き込まれやすいのだな貴様は…ずっと見ていたが…』

 

「!?何で知ってんだよ…ストーカーですか?」

 

浜面は携帯を通じて異界にいるアテナの話し合うが…誰も話についていけない…そもそも誰と話しているか

 

「先生…禁書目録を連れて中にいてください…話は聞かれたくないので…」

 

「え?あ、はいなのですー!」

 

「ちょっと待っんだよしあげ!?それは誰から!」

 

「……誰かな君は?」

 

小萌は何か言いたげの禁書目録を連れて部屋の中に入りステイルは電話の話主であるアテナに擬人的な目を携帯へ向ける

 

『……魔神の一人…と言っても通じないかも知れぬか…魔術を極めたものの一人だ…炎の魔術師…さて本題に入るか…あの娘…禁書目録と言ったか?…後、そこのツンツン頭以前言っていた魔道書があの娘の脳のパンクに繋がるのは関係ない…そもそも10万3,000冊では死なぬよ』

 

「……貴方は何故そこまで知っている?」

 

『知れた事…妾も昔…人間だった頃に10万3,000冊の知識を埋め込んだが…死なぬかったからな…』

 

アテナは前に上条が言っていた話を聞いていた様で詳しく説明するとナサニエルがなぜそこまで知っているか疑問に思うがアテナは自分も同じだったからと素っ気なく言うがそれを聞き流すはずもない

 

「あんたも10万3,000冊の魔道書の知識を禁書目録みたいに…?」

 

『言っておくがそこの魔術師は関係ない…魔神になるには10万3,000冊の魔道書の知識が必要だからな…大抵の魔神達は10万3,000冊の魔道書の知識を知っているはずだ…何せそれが魔神になるに必要だからな』

 

「……誰かは知らないが変な事を言えば「首輪」何?」

 

浜面と電話で喋るアテナだったがステイルが携帯を無理やり奪い取り脅しをかけるがアテナは不思議な単語を言う

 

『あの娘にかかっているのは首輪…と言う魔術だな…あの娘に首輪をかけ記憶容量を異常圧迫し、一年以内に記憶消去をしなければ狂死する体質に変えている様だな…お主らには違う事を伝えている様だが…』

 

「……今までの症状と当たっている……貴方は一体……」

 

『妾が何者かはどうでもいい…二択だが先の娘を助けたくないか助けたいのか選べ…あの娘を助けたくないのか?』

 

「……助けたいに決まっている…だか会ったこともない奴の話を信用するほど僕達は愚かじゃないのさ」

 

ステイルはそう言って口から煙を吐く…確かに会ったこともない人物に手を借りるほど彼等は愚かではないだろう…

 

『……そこの幻想殺しなら…あの娘の喉にある紋章を破壊できる……が自動書記が発動してしまうな…あの娘は…オッレルスと言ったか?…あの魔神のなり損ないに等しい力だ…貴様らではまず勝てないだろうな…』

 

「ちょっとあんた!助けられのか助けれないのかはっきり言いなさいよ!」

 

『やれやれ……気の短い娘だ…要するにあの娘を上回る力を持つ者…魔神たる我等が力を貸してやる…浜面と言った小僧にはヌァダの阿呆がした粗相のお詫びもせねばならぬ…あの娘の救済で手を打とう』

 

「ありがたい…でもあんたら此処に来れないんだろ?来たら世界が滅びるとか…」

 

『……確かにな…我らは世界の許容量が軽くオーバしてしまうからな…ゾンビの奴の術式もまだ未完成…忘れられた神もこのような時にいない…仕方ない…ウルスラグナに頼むか…今日の夜には来る…待っていろ』

 

「おい!?……切れやがった…」

 

アテナはそう言うと一方的に電話を切る…それを聞いたステイル達は冗談としまた来ると言ってその場から去る…それからアテナからの連絡はなくステイル達も一応はアテナの言葉を信じ部屋で待ち続ける…小萌は夜になるとこの場の雰囲気に耐え切れず銭湯にいってしまった

 

「…何でこいつらも此処にいるんだよとうま」

 

「……それはですね…人には言えない事情が」

 

「おいまだなのか?遅いぞ…まだ儀式まで何日かあるが…遅過ぎる……いい加減にしろ」

 

「……そうは言われてもですねぇ…そう言えば俺の右手なら破壊できるていってたよな?…でも今まで触れてるし…服は破れたし…なあどこ触れてなかったけ?」

 

上条がその場の雰囲気から逃れようとそう浜面に聞いてみるが

 

「あ"あ?そう言えば水に流してたけど…歩く協会を壊したて事は禁書目録の裸見たのか?……燃やすぞ?今すぐその時のことを教えれば許してやる」

 

「ひ……なあマジでどこに触ってなかったけ!?性的な意味ではなく!」

 

「……喉て言ってたから喉だろ普通」

 

「なら…喉の中に右手を入れるしか…おい赤髪…じゃなくてステイル…だったよな?ちょっと口元開けてくれないか?…ほらセクハラになりそうだし」

 

「いや喉に手を入れるのもセクハラよ…それにステイルがそのような事「いいだろう」ステイル!?」

 

ステイルが禁書目録の裸と見たと言うと怒りを露わにするが咄嗟に上条は禁書目録の喉に手を入れようとするがそれだとセクハラになりそうなのでステイルの手を借りる…ステイルが若干乗り気なのは言わないでおこう、それを見たミッチェルはステイルが頷いたの見て驚く

 

「やめるんだよとうま!赤髪!」

 

「悪い禁書目録…でも嫌だったらこのステイルが止めるから…」

 

「大丈夫だ…これはこの男が変な事をしない様に…監視するだけ…そして少し口を開けるだけだ…これは犯罪じゃない…」

 

「とうまじゃなくてこいつに触れられるのが嫌なんだよぉ!」

 

禁書目録は嫌々と体を動かせステイルに触られるのを嫌がる…その所為で思ったより喉の奥に右手が紋章に当たり…ガラスの割れた様な音が聞こえステイルと上条が吹き飛ぶ

 

「「ぐぇ!?」」

 

「これは!?」

 

『警告、第三章第二節。禁書目録の『首輪』、第一から第三まで全結界の貫通を確認。再生準備……失敗、『首輪』の自己再生は不可能、現状、一〇万三〇〇〇冊の『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します』

 

以前見た機械的な表情に眼球の中に血のように真っ赤な魔法陣が浮んだ禁書目録を見て全員が絶句する…

 

「これは……魔術…やはり本当に我々は…協会に…あの女狐に騙されていたわけか」

 

「いやこれどうするんだよ!?上条が触れたらこうなったけど!?」

 

「取り敢えず…魔神?て奴が来るまで持ち堪えるわよ!」

 

全員が禁書目録…自動書記(ヨハネのペン)を抑えるために戦闘態勢に入る…

 

『聖ジョージの聖域 発動……竜王の殺息(ドラゴンブレス)』

 

「竜王の殺息だと……!?伝説とも言われる聖ジョージの…これほどの高位魔術を…!」

 

「危ない!」

 

部屋全体を覆うような空間の裂け目が展開され……その魔法陣から白き光線が放たれるが咄嗟に浜面が銀色に光らせた右腕で握った警棒で光線を防ぎ光線が警棒を中心に二つに割れ小萌の部屋を破壊し消滅させ無数の光の羽へと変わる…火織が畳がワイヤーによりすくい上げて禁書目録を魔法陣ごと上を向かせ光線は上へと放たれる

 

『第三十一章 第二十五節 敵兵の魔術を解析中、データ不一致、ペクスヂャルヴァの深紅石を発動します』

 

禁書目録がそう唱えると共に浜面達の足からまるで見えない力が這い上がってくるかのように足に激痛が走る…まるで骨の関節を強引にずらされたかのような痛みに浜面は警棒を落としそうになり美琴と操祈は手に持ったコインやリモコンを落とす、ステイル達でさえ痛みのあまり動けない…が上条が素早く自分の足を右手で触れ無効化し全員の足を触って無効化する

 

「…助かった…上条当麻…感謝する」

 

「ああ……だけどあれだけじゃ終わりそうにないぜ?」

 

『炎の巨人の剣を展開』

 

禁書目録は更に北欧神話の巨人スルトルの炎の剣(レーヴァテイン)を生み出し小萌のアパートの天井を焼き尽くし空に浮かび上がる以前見たステイルの炎剣とは比べ物にはならない大きさと熱量で上条達を焼き殺そうと剣が振られるが上条が触れると消失する

 

『魔法の槌を発動、撃退と追放の棍棒を使用』

 

「次が来るわよ!」

 

「キリがないわね本当に!」

 

次に発動したのは風と雷を纏った棍棒…ウガリット神話のバアルが持っていた武器アィヤムル(撃退)とヤグルシュ(追放)を術式に組み替えその攻撃が二手から上条達を襲う…片方を幻想殺しで破壊しても片方が誰かを殺す…がそれを浜面は警棒で斬り裂き片方がもう一方を破壊する、だが即座に現れた大きさ1メートル程の巨大な槌が禁書目録の近くの地面を叩くとその地面から剣や槍などの形をした武具が誕生する…

 

「ケルトの鍛治神 ゴブニュの槌を術式にした魔法か…!後二回地面を叩けば完璧な武器が生み出されてしまいます!」

 

「さっきから何このチート魔法のオンパレード…私役に立たないのだけれどぉ…」

 

「あぁ!もう!目が覚めたら覚えてなさい禁書目録!」

 

槌がもう一度地面を叩くと武器が更に鋭くなり槌が3回目を叩こうとするがそれをナサニエルが緋文字の鞭で槌の動きを止め、ミッチェルが風の魔術で武器を風化させ土塊と化す

 

『…魔術の解析完了、対十字系術式を構築、千ノ劔を展開、放射。雷霆神の弓と矢を展開します』

 

次に放たれるは頭上に現れた一千の劔…日本神話の須佐之男命が天照に反旗を翻し城塞がわりに一千の剣を地面に突き刺した逸話を元にした術式と一千の劔より頭上にある逆さまの虹はインド神話のインドラの弓…そして虹に番えられているのはインドラの矢…かつて長島や広島を焼き尽くした核…それの数千倍は下らない核の矢を降らそうと言うのだ

 

「雷霆神の弓…て事はインドラ…で矢てことは核じゃねえか!?第三次世界大戦が起こるぞ!?」

 

「この場合は大惨事世界大戦「ステイル、お前は黙ってろ」……すまない浜面 仕上」

 

「上条さんでもあれは防げそうにないぞ!?」

 

「超電磁砲(レールガン)でもあれは撃ち落とせそうにないわ……第3位やめようかな…」

 

禁書目録が展開した大魔術に全員が唖然とする流石の幻想殺しもあれだけの数の攻撃を無効化するなど不可能…浜面や火織が切り裂いたところで、電撃で破壊したところで魔術で破壊しても串刺しになって死ぬだろう…最悪千ノ劔は防げても…インドラの矢は防げそうにない……そして千ノ劔が放たれ劔の雨が無残にも浜面達を串刺しにするその死の雨は…

 

「消えろ」

 

たった一言、それが浜面の耳に届くと同時に千ノ劔は消えていった…浜面達は疎か禁書目録ですら一瞬の出来事過ぎて何が起こったか理解できなかった…そんな中ナサニエルが後ろを振り向くと驚きで目を見開く…

 

「……何故ここにあなたがいる…アウレオルス=イザード…?」

 

「…必然…魔神と名乗った人物に教えられ…禁書目録…かつての教え子を救う為馳せ参じた…」

 

「このお兄さんは?」

 

「僕らと同じ禁書目録の三年前のパートナーさ……行方不明になってたけど…こんな所にいたとはね」

 

「…折角禁書目録を救う為吸血鬼にしようと考え連れてきた吸血殺し(ディープブラット)も役に立たなくなったな…まあ彼女を救っただけマシとするか…当代の彼女のパートナー達よ…僭越ながら力を貸そう」

 

「何だかよく分からないけど…助かる!」

 

かつての禁書目録の先生だった魔術師 アウレオルス=イザードが加わり全員が心強く思う…が禁書目録は冷静に解析を続ける

 

『新たな敵兵を確認……魔術を解析します……インドラの矢発動』

 

「…ふん、インドラの矢は軌道を変え上空へ」

 

禁書目録は先程の魔術の解析をすると共にインドラの矢を放つ…が軌道が変わり遥か虚空へ向かっていってしまう…これが世界の全てを呪文と化し、それを詠唱完了することで行使可能となる錬金術の到達点とされる大魔術黄金錬成(アルス=マグナ)である…空想を現実へと変える最早最強の魔術は禁書目録の攻撃を防ぐ…ただ本来なら数百年詠唱にかかるはず…なのだが魔神が一瞬で唱えアウレオルスに使えるようにした

 

「これは勝てるんじゃない!?」

 

『敵の術式が判明、すぐ様術式解除を行います、更に島潰しを緊急発動します』

 

「なあ!?何んだこれ…凄ぇ…体が重い…!?」

 

アウレオルスの登場により希望を持ち始めたが禁書目録がギリシャ神話のアテナが巨人を島で圧殺した逸話を魔術にした島潰しを発動し上条以外が床に倒れ臥す…島潰しは体全体に発動する為上条は右手のお陰で助かり全員に触れ解除するが…禁書目録が先に動き始めた…何やら大魔術を発動しようとしているようで上条達は動こうとするが…下半身が塩に変わる

 

『第二章 第六十六節 ソドムの柱を展開、太陽を追放せよを緊急展開……ニガヨモギの破滅完全発動まで後60秒』

 

「!ニガヨモギの破滅だと…あれが発動すれば…この学園都市が壊滅するぞ!?それに二次災害として学園都市を中心とした約30キロメートルの人間が狂気に陥る禁忌の大魔術を…」

 

「太陽を追放せよ…これだけでも死ぬぞ…不味いな…どうすれば」

 

「ち…アウレオルス?さん!早くあのチートな魔法で!」

 

「……無理だ…術式が解除された今…大部分が使えぬ…」

 

ソドムの柱は人を塩の柱へと変換させる魔術であり、太陽を追放せよはかつてテスカトリポが原初の太陽となった時ケッアルコアトルに叩き落とされた神話のモデルとした魔術、そしてニガヨモギの破滅は黙示録にも記される世界の三分の一の川を破壊する隕石であり人がそれにより死ぬ…それを再現した大魔術である…アウレオルスの黄金錬成が大部分が解除された今落ちてくる小型の太陽を防ぐ術はない…筈だったが

 

「おじさん…でっかい金属て作り出せない?」

 

「憮然、私は十八だ…金属だと?私は錬金術師だ…それくらい簡単に生み出せる」

 

「ありがとう……さて学園都市…レベル5の第3位本領発揮てね…」

 

美琴は作り出された1メートル半ぐらいの塊にローレンツ力で弾き飛ばし…全身全力のレールガンを放つ…彼女のレールガンは観測の時は威力を名一杯落とし尚且つプールの水で威力を抑えねばいけない程であり…全力で放ったレールガンは太陽にぶつかり…互いに消滅する

 

「……後は任せたわよ…もう電力切れ…」

 

「美琴……ありがとな!」

 

「だがニガヨモギがまだだ…後30秒…それ以内に彼女にもう一度触れれば…全てが終わる!」

 

「分かった!もう一度触れれば…」

 

『ニガヨモギの破滅まで後29秒…足止めとして竜王の殺息を発射します、ニガヨモギの破滅から禁書目録を守る為天空神の鎧(ゼウス・アイギス)を展開します』

 

禁書目録は足止めとして竜王の殺息を上条に放ち自分はニガヨモギの被害に遭わない為アイギスの盾をモチーフにした雲を沸騰とされる防壁となり禁書目録を守る…

 

「魔女狩りの王!」

 

『無駄です、神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)に切り替えます』

 

ステイルが魔女狩りの王で竜王の殺息を防ぐがそれを神よ、何故私を見捨てたのですかに変え再生を弱らせ魔女狩りの王が消えかかる…その前に浜面が飛び出し絶対防御の筈の天空神の鎧を斬り裂き魔法陣を斬り裂き神よ、何故私を見捨てたのですかも消えるが禁書目録が放った風により吹き飛ばされる

 

「何とか鎧は消したけど、もう打つ手がないぞ…どうするよ…?」

 

「……ニガヨモギがもうそこまで…はは…終わり…なのかな?」

 

『ニガヨモギの破滅の衝突まで後8秒…7秒…』

 

「ここで終わりなのか!?」

 

ニガヨモギが完全に学園都市に衝突する…寸前奇跡が起きた

 

「待たせたのう」

 

そんなこの場に場違いな声が聞こえるとニガヨモギが消滅する…一瞬の出来事に呆然とする一同の前にその人物は現れた

 

「遅くなったな…アテナに呼ばれ現実世界へと現れた…ウルスラグナと言う…よろしく頼む」

 

「山羊だ……」

 

「うむ、この姿は我の化身…最も魔術を得意とする姿よ…この姿であの女子の術を解除しようと考えたが…それは幻想殺しに任せよう……なら大鴉の方がいいな」

 

ウルスラグナと言った魔神の姿は浜面の腰ぐらいまでの大きさの山羊…そして体を光らせ次の姿へと変わる…その姿は上条の頭より少し大きいぐらいの鴉…そしてその鴉が羽を撒く…そして再び竜王の殺息が放たれるがこの羽根に当たると竜王の殺息は羽根によって防がれる……本来は術者…禁書目録に跳ね返す事が出来るのだが…禁書目録を傷つけぬ様に今回は守りに徹している

 

「光の羽が生み出されない…まさか消滅していないのか…?」

 

「いけ、幻想殺し…早くあの女子の顔に触れよ…羽根の加護がある内に」

 

「……ああ!」

 

上条はウルスラグナの羽根が自分の近くを舞うのを見ると禁書目録に向かって走り出す…禁書目録は竜王の殺息で反撃するが…全て羽根に防がれ禁書目録は転移しようとするが体が動かなくなる

 

「最後くらい…カッコつけなちゃね」

 

「ありがとう操祈!」

 

操祈が一瞬の隙をついて禁書目録の動きを止める…ほんの一瞬…されどその一瞬がチャンスを生んだ

 

「神様…この世界がアンタの作ったシステムの通りに動いてるんだってんなら……まずはその幻想を俺達がブチ殺す!」

 

上条の拳が禁書目録の頭部にぶつかり…禁書目録が吹き飛び……全てが終わった

 

『最終章…第0節…首輪…破…警………告……再生……不…可』

 

「……終わったのか?」

 

「…うむこの女子にかけられていた呪縛は…解き放たれた様だな…」

 

「終わったのか……全て…」

 

禁書目録が倒れると全員も安堵で倒れる…だがウルスラグナのみ禁書目録に近すぎいつの間にか山羊に姿を変えていた様で山羊の脚を禁書目録の胸に置きそこから電流を流し禁書目録に流し込む…それを見ていたステイルは怒声をあげる

 

「貴様何を!?」

 

「黙っておれ……今直している最中じゃ……なかなか複雑でな…それに術の後遺がないか見ておる……これでいいじゃろ」

 

ウルスラグナはそう言うと脚を退ける…すると禁書目録が目をゆっくりと開ける

 

「禁書目録……大丈夫か?」

 

「とうま……みこと…みさき…しあげも助けてくれて…ありがと…」

 

「……この場に僕らは不要な様だな「待ってステイル」…え?」

 

禁書目録は目を開けて立ち上がると浜面達に感謝の意を伝えステイル達は自分達は邪魔だとこの場から去ろうとするが…それを禁書目録が止める…名乗っていない筈の自分の名前を言って

 

「ごめんね、ステイル、かおり、ナサニエル、ミッチェル、先生……忘れてたとはいえ…酷い事言っちゃった…ごめん」

 

「……禁書目録…君…記憶を…?何故?」

 

「…言っておくがな、人間の記憶とは何も脳だけではない…心臓も記憶しているのだ…そこから記憶を見つけるのは大変だったぞ…まあ遅くなった詫びだ…受け取れ」

 

禁書目録が何故自分達の事を思い出したのかとステイル達が呆けている時ウルスラグナがそう言ってステイルの横を通り過ぎる…禁書目録は涙を流しながら満面の笑みでステイルに笑いかける

 

「えっと…言いたい事は沢山あるけど……皆…ただいま…かな?」

 

「「「「「……おかえり」」」」」

 

ステイル達はその言葉と共に禁書目録に涙を流して抱きついた…上条達も貰い泣きしている中浜面のみウルスラグナに尋ねる

 

「本当に…禁書目録の記憶を取り戻してくれてありがとう」

 

「礼には及ばぬさ…それに案外あの女子は……奥底では覚えていたのかもしれぬぞ…我はそれを呼び覚ましただけに過ぎぬ」

 

「奥底…どこに覚えていたんだよ?」

 

「決まっているじゃろう?心に…ではないか?ではこれ以上はこの世界にいられないのでな…また会おうヌァダに気に入られた者よ」

 

ウルスラグナはそう言うと霧の様に消えて行った…こうして禁書目録の事件はハッピーエンドで終わった……がこれはまだ浜面に襲い掛かる事件のプロローグの終わりである事は誰も知らない

 

 




アウレオルスさんの乱入…予めアテナさんが教えていた様です…あれこんな展開他の小説であった気が…まあこれで二巻はやらなくて済む…ハッピーエンドで終わったし…因みに医学的にも心臓が記憶を覚えていると言うのは実際にあります…心臓を入れ替えると性格が変わったりとか前の心臓の持ち主の性格に変わる様です…まあ御都合と考えて下さい…因みに姫神さんの出番は未定、魔術の詳しい説明が欲しいのなら感想にて説明します…ギリシャとか誰でも知っている様な逸話がモチーフで申し訳ないです……

ウルスラグナさんが現実世界に出れた理由は化身を二つに絞り力を限界まで下げ残りの化身に譲渡しているからです、ただし制限時間付き、大鴉は破邪の力…悪い呪いを相手に跳ね返すので魔術無効とかなりチート臭い…魔神だから大丈夫な筈

さて次回はオリジナル回…漸くヒロインが出てきます…そしてオリジナルレベル5も…次回も早めに更新せねば…
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