窓のないビル…学園都市の統括理事長が根城としている建物で、同じ高さのビルが3つ斜線上に連なって並んでおり、建物全体が常にピンク色のオーラのような光芒を纏っているという摩訶不思議な建物で核兵器を喰らっても無事という『演算型・衝撃拡散性複合素材(カリキュレイト=フォートレス)』と呼ばれる特殊装甲で構成されているからだ…中には窓もドアも廊下も階段も通気口も設けられておらず空間転移能力者でなければ入ることすらできない…そこに今ナサニエルはいた
「……イギリス清教の女狐は禁書目録について話せば禁書目録は暫く学園都市におけと…あの女狐が…」
『そうか…』
ナサニエルが今喋っている者は男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える人物…言葉では説明できぬ存在…仮に男性としておこう…彼の名は学園都市 統括理事長 アレイスター=クロウリー…彼は緑の手術衣の様なものを着て謎の液体が入ったビーカーの様なものに逆さまになって浮かんでいた
『……さてもうお客人にはお帰り願おうか…私には計画(プラン)を進めなければいけない…その為にイレギュラーを排除せねばならない』
「…プランとやらは知りませんが…そのイレギュラーとは?」
『ふむ…確か…浜面……仕上と言ったかな?あの忌々しき魔神と関わりを持つ少年を計画の不安要素として今の内に殺そうと思ってね』
「……あの男を殺そうと言うのか…魔術師 アレイスター=クロウリー!」
アレイスターは不敵な笑みを浮かべたまま禁書目録を救う術を見つけてくれた恩人の一人を殺そうとしているアレイスターをナサニエルは睨みつけ魔術で攻撃しようとするが…それを堪える…自分では勝てぬと知っている為それをやめた
『……さて第5位に連絡を入れておくか……魔神…貴様らの好きにはさせんぞ』
アレイスターはそう呟くとほんの一瞬に普段からでは想像できない様な苛立ちと憎悪になるがすぐにそれは収まり静かに瞑想する
「……久しぶりに普通…何もおかしくない日だ…日常て素晴らしいなぁ」
「どうした浜面…」
浜面はとあるビルにて大の字になって寝転がり幸せそうな顔になる…あの禁書目録の事件後にステイル達はアウレオルスを連れてイギリス清教に戻るといい、禁書目録を上条に身を預けてイギリスへと帰国した…禁書目録は恐らくウルスラグナが直したであろう歩く協会の効力が戻った事と記憶を取り戻した事に喜んでいた…魔術は相変わらず使えない様だが時期に使える様になるとアテナが言っていた…浜面はもう魔神達と関わらないだろうなと思っていたが浜面の腕を治す方法が分かるまでは連絡を続ける様で度々アテナやウルスラグナと電話で話したいた…最も元凶のヌァダとは一切話したことはないが、二柱の魔神以外にも僧正と名乗った魔神とも喋ったが基本はアテナが電話に出てくる
「いやぁ…人助けは気持ちいいな…うん…もうあんな出来事は起こってほしくないけど……」
「……何があったんだよ…」
「え?……親友の家に行ったらそこのベランダにシスターが引っかかってて、でシスターの保護者と喧嘩して火災が起こったり友達が出血したり、そのシスターが死にかけたり、最終的にその保護者と共闘してシスターの攻撃を防いでたらそのシスターの元先生がきて最終的に俺の親友がシスターの頭部を叩いて保護者に泣きながら抱きつかれてた…てだけかな」
「何だその小説なら一巻丸ごとみたいは出来事は……?」
浜面は自身が所属するスキルアウトの計画担当の服部 半蔵(はっとり はんぞう)に禁書目録との出来事を所々伏せて簡潔に話すと半蔵は呆れた顔で浜面を見る…服部 半蔵と名前を聞けばわかるかもしれないが彼は凋落した服部家の末裔であり服部半蔵の名を受け継いでいる、忍びの技術を使った隠密行動が得意である
「それよりお前凄いよな…レベル5の知り合いが二人いるんだろ?…いつか前にレベル5のあの金髪の嬢ちゃんを連れてきてくれたおかげで無能力者狩りしていた能力者を追い払えたからな…あのツンツン頭のお前の親友も凄かったけど…」
「俺達無能力者は能力が無い分拳銃とか武器に頼ったり体を鍛えたりするしかねえがそれでも能力者との壁は厚い…ならレベル5の力を借りれば無能力者狩りの連中は萎縮するんだよ…第3位の方が効率いいかもな」
「……第6位でもヤベェのに…お前は本当に人脈あるよな…あのツンツン頭といい、金髪の嬢ちゃんといい…」
「ああ…(最近魔神や魔術師ていうヤバイ奴らと交流することが出来たていっても信じないだろうな)」
浜面は自分でも思う中々ヤバイ交流関係を思い直す、レベル5の第3位に第6位…それに幻想殺しに魔術師四名、禁書目録、魔神…人脈が無能力者のスキルアウトにしてはチート過ぎると自分でも思う…
「……浜面…久しぶりだな…」
「……利徳、久しぶりだな」
「……何やら変な事をしていた様だな…まあ人助けなら何も言わん…それよりまた無能力者狩りが起き始めているのが問題だ」
「またかよ……懲りないな能力者て」
背後に現れた厳つい筋肉が特徴なゴリラの様な体型の男 駒場 利徳(こまば りとく)は浜面に再び能力者が無能力者狩りをし始めていることを伝え、浜面が呆れた様に溜息を吐く
「美琴…第3位に言えば退治してくれると思うぞ?あいつ自分が努力してレベル5になったから無能力者狩りの様な奴等嫌いだろうしな」
「……いやそう何度も能力者の手を借りては無能力者狩りの連中はやめない…俺達自身でやらねばならない……」
「……やだねぇ能力者て……まともなのは一握りかよ…」
「……そうだな…」
浜面達は深く息をついて、無能力者狩りの連中をどうするか必死に考える……がそう考えなても中々いい案というのは出て来ない…今日の所は解散となった
「利徳はこの後どうするんだ?」
「……舶来の所へ行く」
「…あの金髪の幼女?ロリコンと思われない様に気をつけろよ…現に俺はこないだロリコンに出会ったからな」
「……気をつける」
駒場はそう言うと隠れ家から出て行く…半蔵も出て行き…舶来の幼女とは以前駒場が無能力者狩りの能力者から助けた幼女で自分も面識があるが名前までは知らない……
「……あいつらには右腕の事言ってもいいけど…まだ黙ってるか…」
浜面はそう誰に言うでもないし呟くと隠れ家から出て街を歩く……駒場達が隠れ家にしたここは誰も寄り付かないようなヒビが入ったビル…本来なら他にも隠れ家はあるが一番近いここに集合したのだ、浜面はビルから出てブラブラと街を歩く…最近は非日常だったこともあり平和だなと柄にもなく思い街中を歩く…ふと歩いている人達に目線を合わせると休日ということもありカップルらしき男女が沢山いた
「…………女友達はいるけど…彼女はなぁ…いいよな当麻は、気づいてないだけで最低三人もフラグ建ててよ…やっぱり女の子はああいったカッコ良くて正義感溢れる男子が好きなのかね?…いつか後ろ刺されないよな?ヤンデレールガンとかメンヘラアウトとかにならないよな?……不安だわぁ…」
浜面は友人である上条のフラグ乱立さを思い出し後ろ刺されないといいなと考えたり、同じく友達の美琴と操祈が変なことにならないことを祈る…そう不埒な事を考えていると視界に浜面の知人が映る…御坂 美琴だ…後ろに知り合いであろう二人の少女もいた
「お、美琴!何して「う〜い〜はぁ〜る!」「佐天さん!?」………正面だから見えなかったからセーフ…だよな?」
浜面が美琴に話しかけようとすると美琴の連れである頭に花をかたどった髪飾りを乗せた少女にセミロングの黒髪に白梅の花を模した髪飾りをつけた少女にスカートめくりをされ涙目になっていた
「美琴……これはどう言う状況なんだ」
「浜面……あ、黒子とは面識があるから黒子は置いておくとして、紹介するわね、この二人は佐天さんに初春さん」
「初めまして私は佐天 涙子(さてん るいこ)です!こっちは親友の初春 飾利(ういはる かざり)」
「…初春です…恥ずかしい所を見せてしまいすみません…その見てませんよね?」
「浜面 仕上だ…大丈夫正面だから見えてなかった…一応美琴の知り合いだ…白井も久しぶり」
浜面は少し驚いた顔をしながら曖昧に笑う美琴に話しかけると美琴は若干驚きつつもスカートめくりされた少女とスカートめくりをした少女の自己紹介に移り佐天と初春が自己紹介をした所で浜面と自分の自己紹介をした…ついでに初春が若干顔を赤くしながらスカートの中を見てないかと聞くが見てないとはっきり言う…そして一応面識がある黒子に話しかけるが
「…スキルアウトである貴方がこんな所に…?私がジャッチメントとして連行しますわよ?」
「げぇ!?俺はまだ何もしてねえよ!今月はまだATM荒らしや盗難しかやってねえよ!」
「スキルアウト!?」
「てか、あんたそれATM荒らしや盗難をやってる自分から言ってるわよ?」
黒子に睨まれジャッチメントの腕章を見せつけ浜面は慌てて弁解するが自分から暴露してしまう
「やはり!今ここで捕まえて金輪際お姉様に近寄らない様にする必要がありますわね!覚悟なさいこのチンパンジー「黒子ストップ」アバババ!?」
黒子が鉄矢を出し浜面に襲いかかろうとした瞬間に美琴が電流を流し黒子をその名の通り黒焦げにする
「全く……私の友人関係に首を突っ込まないでくれる?それに浜面は他のスキルアウトと比べたらまともよ…確かにそういった事をするけども…他のスキルアウトと比べたら可愛いもんよ」
「ですがお姉様にこの様なチンパンジーを近寄らせるわけには…」
「私としてはあんたの方がよっぽど怖いわよ」
「はぁ……まあいいでしょう、所詮レベル0がレベル5には勝てないので無駄な心配でしたわね」
黒子は美琴に説得され鉄矢をしまう…黒子が知る余地はないが浜面には能力の代わりに銀の腕があり美琴は知っているがあえて教えない…佐天と初春が浜面に話しかける
「仕上さんて意外とスキルアウトぽくないですね…見た目はそれぽいけど」
「佐天さん!私も思ってましたけどそれを言うのはダメです!」
「……酷え…ま、その通りだけど…俺が所属してるスキルアウトは無能力者を能力者から守ってるチームでな…一応それなりの地位にいる…てもパシリみたいなもんだけど」
浜面は頭をかきながら恥ずかしそうに言うと初春がポンと手を叩く
「ああ!固法先輩も昔スキルアウトにいたて聞きますしそこのスキルアウトのリーダーさんみたいな人なんですね!名前は確か…黒妻 綿流(くろづま わたる)!」
「黒妻…ああ、あのビックスパイダーの黒妻か…あの人は噂だけなら聞いたことがあるけど悪い噂は聞かなかったな」
「そうなんですよ、私も固法先輩が黒妻て人と会ってる所を見たんですけど結構いい雰囲気でしたね!」
「本当に!今度固法先輩に聞いてみよう、あの人いい人なのよね」
「それより何で御坂さんがスキルアウトの人と知り合いなのか聞きたいな?出会った時の話とか」
黒妻の話をしていた所で佐天が思い切って美琴が浜面と友人なのか聞いてみる
「ああ、操祈…レベル5の第6位ともう一人の友人と街ぶらぶらしてた時に美琴がナンパされてて、当麻の奴がそれを止めに入ったらこいつ全然空気読めなくてさ、当麻がいらんこと言って美琴が電撃飛ばしてきて、で当麻がそれを防いだら「決闘だ!」て言ってきてさ」
「で当麻に挑んだら逆に負けちゃってね?それからよく見たら第6位がいるの見て学校で問い詰めたら操祈が合わせてくれてね、で当麻と浜面に会って再戦しようとして…で今に至るわけ」
「……あれ?今御坂さんが負けたて聞こえたんだけど初春?耳おかしくなったのかな私?」
「私も負けたて聞こえました…再戦した後にどうなったのかが気になるんですけど」
「お姉様……頼みますからそれをあまり言わないでくださいまし…レベル5の第3位がレベル0に負けたとなると舐められますわ…」
「負けたものは仕方ないじゃない、それに私は負けて気づいたのよ、第3位て地位に胡座をかいてたて、まだまだ世界は広いて…最近それをまた知ったから一から鍛えてるのよ…取り敢えず今の目標は最も技を多彩にすることぐらいかしらね」
美琴と浜面がサラッと美琴の敗北の話をすると佐天と初春は話についていけず黒子はそれをあまり言わないでと懇願するが美琴は聞く耳を持たず堂々と言い放つ
「それで当麻に惚れてそれ以来付きまとうようになって、操祈と当麻の取り合いをしてる…」
「浜面ぁぁぁ!!?違う違う私は当麻にそんな感情はないわよ!!?」
「ほほう?御坂さんも隅に置けませんねぇ…で当麻という男性はどんな方で」
「何ですてぇぇぇぇお姉様を誑かしたその類人猿をここに連れてきなさいな!ジャッチメントとか関係ありませんの!ぶち殺し確定ですわ!」
「白井さんそれは違う人のセリフです!」
浜面がさりげなく暴露した話により美琴は顔を真っ赤にして反論し、黒子は鉄矢を構えて暴れ始め、初春はそれを必死に止め、佐天は上条について詳しく聞こうと美琴の肩を軽く叩く…その光景を見て浜面は苦笑する
「いい友達持ったな美琴」
「何よ突然…?」
「いや俺も学校行ってた時は友達なんていなかったからよ…退学になってからスキルアウトに入って仲間が出来るまで友達なんかいなかったしな」
「そうなんですか?」
「ああ…俺正真正銘のレベル0で能力なんか一欠片もなくてな…それでよく学校でハブられたり馬鹿にされてたよ…そのせいで能力とか能力者にあんまりいい感情持ってなくてさ…美琴みたいな奴等が例外だよ…」
レベル0とは正確に言うと完全に能力を持っていないと言うことではなく「精密機械を使わないとわからない程の微弱な力」であり実際レベル0の佐天でも能力が使えないだけで空力使いであり浜面や上条(上条の場合は幻想殺しがあるが)真の無能力者と言うのはほんの僅か…故に他のレベルの能力者は勿論同じ無能力者にも馬鹿にされて見下された…浜面はそれが理由で能力者が嫌いだった
「能力者てさ…白井とか美琴みたいに社会の役に立とうとしてる奴が少ないからさ…羨ましいんだよ…折角人を助けられる力があるのに…能力を理由に人を見下したり差別して…何が楽しいんだろうな」
「それ分かりますよ…私も才能無いて言われて助けようとしても助けれなくて…で変な物に手を出したり…無能力者て生きてる意味があるのかな、て悩みましたけど…友達…初春がいたから立ち直れたんですよ」
「……やっぱり友達ていいな…じゃあ俺そろそろ帰るわ、邪魔したら悪いし…じゃあな」
「また何かあったら連絡しなさいよ!」
「分かってるて……」
浜面は美琴達から背を向けながら手を振って帰って行き美琴も手を振る
「…見た目は不良ぽいけどいい人ですね…私は一応能力が使えないだけであるけど…本当に能力が無い人は初めて知りました」
「そうなのよ、あいつ以外と優しくてさ、此間も能力者の不良にナンパされてる無能力者の女の子を助けたらしいのよ、それも私の知り合いの…鳴護アリサて子なんだけど」
「…そういえばつい最近レベル3の能力者が路地裏で倒れていたとか…それと建物には刀か何かで斬り裂いたかのような切り後が残っていて地面には何故かクレーターが…」
「確かその能力者達は金髪の無能力者の腕が銀色に輝いてとか、白髪のもやしが化け物とかうわ言を言ってるて固法先輩が言ってました」
(…金髪に銀色に輝いた腕…浜面…よね…でも白髪の能力者は知らない…ま、言わなくてもいいか)
浜面が去った後此間起こった事件について初春と黒子が話し始め、美琴は斬り裂いたのは浜面のあの正体不明の力かと推測して納得するがその白髪の能力者は検討もつかないので明日学校で操祈に聞いてみようと美琴は考えた
「いいねぇ友達て……まあ俺も当麻とか友達いるけど……そういえば俺だけ女に縁がない気がする」
浜面は美琴達と別れた後、自分にはないものを考える…上条には禁書目録や美琴、操祈…他にもフラグを立ててるかもしれない…駒場にも舶来の少女や半蔵にも郭がいる…自分には美琴や操祈以外に彼女どころか女の知り合いが少ないことに気づく
「……別に彼女が欲しいなぁ…よく当真は不幸だとか言ってるけど女関係は幸福なんだよな…その点俺は…はぁ…」
浜面は思わず溜息を吐くと何か飲み物でも買うかと財布から小銭を取り出すが誤って落としてしまい小銭がばら撒かれる
「うお!?俺の小銭が!?まて何円あった!?…確か合計で1,356円だったよな!」
浜面は慌てて小銭を拾う…金額や10円玉が何枚入っていたかを正確に覚えていた為、何が足りないとかが分かるのだが…
「後1円足りない!何処だ1円!?何、1円だから別に要らないよねて隠れてるの!?巫山戯んなよ!1円舐めんな!細かい金を出すときに大活躍だよ!1円は凄い使えるからな!てか1円も無駄にしたくないので頼むから出てきてくださいお願いします!」
浜面は後1円見つからず必死に探す…他者から見ると完全に変な人でアンチスキルに通報されかねないがそれでも必死に浜面は1円を探す…そんな彼にゆっくり近づいてくる人物に気づかずに…そのゆっくりと近づいてきた人物は浜面の体に触れようと当然の如く浜面の体に触れるがその人物は驚く…丸で触れないと思っていたのに触れる事が出来たかの様に
「くそ…1円を笑う者は…1円に泣くってのに…「あの…」ん?」
「これ……貴方のじゃないですか?」
浜面に話しかけたのは浜面より年下か同じくらいの少女…見た目は僅かに茶色の混じった黒髪の長いストレートヘアに一房だけ束ねられて伸びた髪、知的な眼鏡を掛けていながら、多少ずり落ちている少し引っ込み思案そうな少女だった…浜面は一瞬ドキとするも彼女が差し出した1円玉を見る
「あったあぁぁぁぁ!ありがとう!」
「いえ…あの…私…見えてますよね?」
「え?……いや見えてるけど…あ、もしかして姿が見えなくなるとかそういう系の能力者だったり?」
「いや、そういうことでは…それに近いですけど……では…あのこれで…「あ、待ってくれ!」…はい?」
少女はビクビクしながらその場から去ろうとするが浜面が引き止める、それを聞き再びビクッとする少女
「いや拾ってもらったから…ジュースぐらいなら奢るよ?」
「いえ…1円ですし…別に…」
「いいて、1円でも大事なお金だから…何か奢るよ…何飲む?」
「え……じゃあ…この…グレープフルーツを…」
浜面は1円を拾ってくれた少女に飲み物を奢り少女が指を当てたグレープフルーツを購入し少女に手渡す
「ありがとう…ございます……一度飲んで見たかったんです…ジュースとか初めて飲むので…」
「初めて?…まあいいか…君名前は?俺は浜面 仕上」
「え…あ……風斬 氷華(かざきり ひょうか)て言います……」
「風斬さんか…何処の高校?」
「えっと……霧ヶ丘女学院…です…」
二人は若干距離を置きながら世間話をする…実はこの少女…彼の好みのタイプは、口数の少ない人畜無害な癒し系女子であった…かと言ってナンパする気は無い、自分はモテないだろうし相手にされないから精々この時だけであろう会話を楽しもうとしているだけだ…
「……あの…ジュース美味しかったです…ありがとうございました…」
「いいよ、別にジュースぐらい」
「…本当にありがとうございます…私今まで人と喋った事がなかったので…嬉しいです…」
「そんなんだ…(人と喋った事がない…コミ症てやつかな…まあ俺も学校にいた頃は全然話し相手いなかったけど…)「あの」は、はい!?」
浜面は時々気になる単語を言う風斬にん?となるがあえて気にしない…自分にもこういう時あったなと思い返す…すると少し顔を赤らめた風斬が浜面に話しかける
「あの……少し一緒に歩きませんか?」
「へ?………ええええ!!?」
風斬の発言に喉が枯れるぐらいの叫び声を上げる浜面……二人は知り得ぬことだがこの二人の出会いによって世界が大きく変わり始める事にその時は誰も思わなかった
風斬さんが浜面さんを誘った理由?…別に惚れてるとかじゃないです、初めて自分が見えて話してくれる人がいたからまだ一緒に話していたいみたいな感じです…因みに分かると思いますがこの小説のヒロインは風斬さんです、サブヒロインは出るかもしれませんがハーレムは基本無しの方向でいきたいと思ってます…滝壺さんファンの方はすみません…