浜面は風斬が言った言葉の意味を理解するのに時間がかかりその意味を理解すると驚きながらも口を開く
「お、俺と……?本当ですか?」
「えっと…駄目ですか?」
「いやいやいや!勿論いいです!むしろお願いします!…でも本当に俺なんかでいいんですか?」
「はい、私が初めて喋れた人ですから気になって」
(初めて……?でも素直に嬉しい!この子俺の好みだけど…本当にいいのか?罠とかじゃないよな…え、何このラッキーイベントは…え?夢じゃないよな?)
浜面は自分のタイプの子に散歩に誘われて夢ではないかと疑うが風斬の純粋な目を見て嘘ではないと思うが…今までそう言う経験がない浜面は今起きている幸運を信じきれずにいる
「(落ち着け浜面 仕上!こんな夢みたいな出来事…あるのか?当麻じゃあるまい…これは何かの陰謀?学園都市の闇?それと)「あのぉ」ひ、ひゃい!?」
「駄目ですか?」
「いえ!大丈夫です!」
浜面はそう言うと凄まじいスピードで首を縦に振る、風斬は少し嬉しそうにしながら微笑む
「ありがとうございます……あの私誰かと一緒に歩くの初めてで…もし良かったら色んな場所を教えて欲しいです」
「じゃあ…行こうか…」
そう言ってまだ少し動揺しながらも浜面は風斬を案内する…そんな浜面達を監視する影に気づかずに……
「あれはエンデュミオンて言って、オービット・ポータル社が作ってる宇宙エレベーターらしい」
「へぇ……そうなんですね…」
「後は…ヤバい全然知らない…こうなったら操祈に聞くか…でも後でからかわれそうだしな…」
浜面は自分が知っている限りのスポットに案内するが、元々余りそう言ったことに興味を示さなかったのが仇となって最近建設中のエンデュミオンぐらいしか知らなかった…その為操祈に聞こうかと考えるがからかわれるかもしれないのでやめておいた
「操祈……?」
「ああ、俺の友達だよ…学園都市のレベル5の一人の…」
「今凄い情報が出ましたね…そんな人と知り合いなんですか?」
「まあな、一度あいつが襲われてたのを当麻…あ、俺の親友の名前なんだけどそいつと一緒に助けてさ…その時は色々小さかったのに…人は恋をすると成長するのかて思ったよ…」
浜面は笑いながらそう言うと風斬も少し笑う…こうして女子と二人で喋るなど初めてで浜面は内心喜んでいるが変な事を考えないよう緊張していた
(平常心、平常心…変なことを考えるなよ…これはデートじゃない…単なる遊びか好奇心のどれかだ…そうじゃなきゃ俺みたいな奴がこんな可愛い子と歩けるわけない)
「…?浜面君どうしたんですか?」
「いえ!何でもないです!(マジで天使かもしれない…この子)」
浜面は呪文の如く頭の中で考えているが風斬が話しかけたので考えをやめる…浜面の知り合いの女子は禁書目録など大人しめな女子がいないので天使に見えた…性格も優しそうなので浜面は思わず涙が出そうになる
「本当に良い子だな…取り敢えず公園に行ってみる…本当何も知らなくてさ…」
「いや…一緒に歩いてくれる人がいるだけで嬉しいです」
「マジで天使か…」
浜面は風斬の笑顔と優しさで思わず目を瞑りたくなるが変な事をすれば引かれると思い近くの公園まで行く、公園ならまだ雰囲気があるだろう…そう思って近くの公園に入ったのだが…
「でも辺りは暗いなら誰も「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!どうしたンだよ早くボール投げてこィよ!」……キャッチーボールか?」
「こんな時間に…「一方通行!これが俺の全力の球だぁぁぁぁ!」……?」
浜面と風斬が公園に入ると凄まじい程の音量の声が聞こえ誰かがキャッチーボールでもしてるのかな?と覗いてみると白髪の少年と金属製のグローブをつけた顔の左側に刺青がある男がキャッチーボールをしていた
「あれあの男の人あの時病院で出会った…」
「行くぞ!精密な計算式からしてこのタイミングが一番いい球が投げられるんだよ!」
「イイぜやッてみろよ!学園都市第1位の実力見せてやる!無事に受け止めてやるよ!」
「あれ……今第1位て…」
風斬は白髪の少年が学園都市第1位と言ったような気がしたが気のせいと忘れる…そして数多がボールを勢いよく投げると少年がグローブで受け止め…ることはなくその見えない壁に当たったかのように数多に跳ね返る
「…………もう一回行くぞ」
「……おゥ」
数多と一方通行は何度もボールを投げるが一方通行のグローブにボールが届くことなく全て跳ね返される…そして跳ね返ってきたボールを数多が再びキャッチすると
「て!お前の反射じゃ永遠にボールがグローブに届くわけねえだろうが!!」
((キレた!?))
「木原くンがキャッチーボールしようて誘ったんじゃねェか!?」
「煩え!反射のこと忘れてたんだよ!」
数多は思い切りグローブとボールを地面に叩きつけ怒る、それに驚愕する浜面と風斬を他所に一方通行も数多が誘ったじゃないかとキレ始める
「こうなったら肉体言語だ!」
「イイぜ!やッてやるよ!俺の能力に勝てるかァ!?」
「何最強気取ってやがる…お前の能力を開発したのは誰だと思っていやがる?俺の木原神拳を見せてやらぁ!」
「いいぜ!!悪りィがこっから先は一方通行だぜ木原くン!」
そう言うと数多と一方通行は殴り合いを始める、先程ボールを反射していた能力は発動せず互いに殴り合う、数多の場合は寸止めの様拳を近づけるだけなのに一方通行が吹き飛んだりしているが…浜面達はその光景に引き気味だった…
「……二人は節度を持って行動してほしいね…数多さんはそう言うところが子供らしい」
「加群(かぐん)お兄ちゃん、飴ちゃん頂戴」
「円周(えんしゅう)……そろそろ食べるのはやめなさい…晩御飯が食べれなくなる」
「ん、分かった……」
そんな大乱闘が起こっている近くのベンチで中学生くらいのお団子頭の女の子と足首までの白いコートを着た黒髪の男が仲良く座って数多と一方通行の喧嘩を見ていた…
「はは、喧嘩するほど仲がいいとはよく言うね、まるで親子みたいだ」
「脳幹(のうかん)先生かっこいいです」
「唯一(ゆいいつ)……私は別にいい言葉を言ってはいないよ」
リクルートスーツの上からぶかぶかの白衣を着た女性がダンディな声で喋るゴールデンレトリバーに抱きついていた
「……数多おじさんたらあんなにはしゃいで…いい大人なのに…」
「那由多(なゆた)も混ざりたいのか?」
「はぁ!?何よ脳幹お爺さん!変な事言わないで!それに混ざったら死んじゃうわよ私!」
「いや、お前なら互角に戦えると思うぞ?」
金髪にツインテールのランドセルを背負った少女 那由多が数多と一方通行の戦いを見て呆れていると脳幹が混ざりたいのでは?と尋ねると必死に否定するが脳幹は那由多ならあいつらとも殴り合えそうと心の隅で思う
「一方通行ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「木原くゥゥゥゥゥン!!!」
二人の殴り合いは続き一層激しさを増す…それをのほほんと見ている5人…一方通行が殴るたびに地面に穴が空き数多が殴ると一方通行は大きく吹き飛ぶ…それの繰り返しをしばらく見ていたら浜面と風斬は顔を見合わせて頷き、浜面と風斬はその場からゆっくりと去る
「…………最近の犬て喋れるんだな」
「多分喋れないと思いますよ……」
浜面は最近の犬は喋れるぐらい学園都市の科学は発展してるんだなと思い、風斬はそれを否定する…先程の集団を見て脳が軽くパニックを起こしているので早く忘れようとするがあれ程印象深い光景を忘れるのは無理だろう
「公園も駄目となると…他にどこがある…?ゲーセンやカラオケは駄目だし、何かないかな…?」
「いや別にそこまでしなくても…誰かと歩けるだけで嬉しいですから」
「貴方は天使ですか?」
浜面は風斬のあまりの優しさに涙が出そうになる……そんな二人を遠くで監視している影に気づかずに…遠くのビルにて二人の男女が浜面と風斬…正確には浜面を監視していた
「……目標は?」
「………公園から移動中……殺る?」
白髪に右側の髪が一房垂れている他者から見たらちんちくりんな格好をした少年と赤い和服を着た黒髪を白い花の髪飾りで二つに結んだ無表情な少女が共に話し出す
「………僕の能力で殺すよ、鏡花ちゃんはここで監視を続け「嫌」……鏡花ちゃん?」
「敦……あなたが監視をしてて…私が殺す」
「……分かったよ」
敦と呼ばれた少年が腕から炎を生み出し浜面の元へ行こうとするが鏡花と呼ばれた少女が制止し鏡花が代わりに浜面を殺すと言い敦は暫く黙っていたが許可する
「……ありがとう」
「…………………」
鏡花はそう言うとビルから飛び降りる、それを見た敦は空間転移(テレポート)を使いその場から消え、鏡花が無事にビルから飛び降りれたか地面に転移し見てみると鏡花は普通に道を歩いていた…20メートルの建物から落ちたと言うのに無傷であり、平然と道を歩いていた
「さて…目標は今何処にいる?」
敦は屍喰部隊の隊長の少女と同じ能力 鳥瞰把握(プレデター)を使い浜面の位置を確認しこのままなら鏡花が見失う事もないかと考え能力を解除する
「……このままなら後十分後に衝突するな…目標は…まあ確実に殺せるだろうね…レベル5に最も近いレベル4を前に生き残れる者などそれこそ僕と同じレベル5か余程の強さを持つ能力者だけさ」
敦はそう言うと能力を使って姿を消し鏡花の後をこっそりと追う
「なんかごめん…全然知らなくて…申し訳ない…」
「いえ…楽しかったです」
「マジでいい子や……こんな子がまだ世界に居たんだな…」
浜面は目の前の少女の天使の様な笑みを見て泣きそうになる…
「あの風斬さん…もし良かったら電話の番号を教えて…何て言っちゃったり…」
「……すみません私携帯持ってなくて…」
「あ……ごめん…調子に乗って…」
「ううん…私も浜面君と喋ったり歩いたりしてよかった…人と一緒に歩いたり喋ったりするのは初めてだから嬉しくて…」
浜面は勇気を出して携帯の番号を聞くが風斬が携帯を持っていないのでダメだった、浜面は調子に乗ったことを謝るが風斬は気にしておらず優しい笑みを浜面に向ける…それに浜面はドキッとなるが邪念を振り払うために首を激しく振る…それと同時に浜面は冷たい気配の様なものを感じだ
「!?……」
「?どうしたんですか?」
「いや……何でもない、気の所為…!」
浜面はその冷たい気配に一瞬ビクッとなるがすぐに気のせいとし、そのまま風斬の方を向くが…風斬の背後に何か変な気配を感じ浜面は風斬に飛びつく
「すまん!」
「え?きゃあ!?」
浜面が急いで風斬を押し倒す様にその場から動かすと風斬と浜面の背後からうっすらと赤く輝く黒い影の様な物体が現れ二人が先程いた場所に刺し穿っていた…もし浜面が気配に気づかず避けるのを送れていたら二人とも串刺しになっていたと思うと浜面は冷や汗をかく
「え?え!?何ですか…これ?!」
「……急に押し倒してすまん…で、そこにいるんだろ?出てこいよ」
今だ状況が分からず混乱する風斬を他所に浜面は暗闇に声をかけると暗闇から誰か歩いてきた…赤い和服を着た無表情な少女だ…少女が歩いてくると先程の薄く赤色に光る黒い影は消えていく
「お前がさっきの能力の持ち主か?どんな能力か知らねえが…何で俺を…いや俺と風斬を狙った?」
「………そこの人は別に狙ってたわけじゃない…あなたのそばに居たから…」
「つまり……俺を殺しに来て偶々いた風斬はおまけて事か?」
「……そうなる…」
その少女…鏡花は別に風斬は関係ないが一緒にいたから殺そうとしただけも無感情に言い放つ…その言葉に浜面は少しだけキレた
「……巫山戯やがって!その能力から見てレベル4…大能力者だろうが…無能力者狩りか?…それなら女だろうと容赦しねえ!」
「……違う…私達はそんな下らない奴等とは違う…学園都市の統括理事長にあなたを殺す様に頼まれた…」
浜面は少女は今までの経験から大能力者と感じ無能力者狩りの能力者と感じるが鏡花はそれを否定する
「統括理事長……?俺を…どうしてだよ」
「……知らない、それに…今から死ぬのに知りたい?」
鏡花は疑問をぶつけてくる浜面に対し今から死ぬのに知りたいのかと首を傾げた後、短刀を取り出しそれを構える鏡花……どうやら見逃す気は更々ないらしい…
「……これは逃げれそうにないな…風斬…少し離れててくれ…危ないから」
「え!?……分かりました…でも一緒に逃げた方が…」
「無理だな、あいつは強い…それにあの能力…多分逃げても後ろから刺される…そんな気がする…戦うしか道がないと思う」
「……賢明…逃げても無駄…でも無能力者のあなたじゃ私を倒せない」
風斬に少し離れる様に言い風斬は逃げようと考えるがそれを否定する浜面…鏡花は逃げても無駄とわかる浜面に少し感心するがそれでもなお短刀を収める気配はない…だが浜面は冷や汗をかきながらも笑う
「無能力者舐めんな、(何か変な力はあるけど)無能力者が能力者に勝つ為に努力した結果を見せてやるよ」
浜面はそう言うと懐から拳銃を取り出し鏡花に向けて構える…大能力者対無能力者…勝つのはどちらなのか
登場した文ストのキャラは泉 鏡花ちゃんと中島 敦君でした…ちなみに敦君の能力は見たらわかると思いますが…木山さんの劣化版もしくは別バージョンと考えて貰えば分かりやすいかと…鏡花ちゃんの能力も他の文豪の能力ですが気にせずに…何で能力が違うのか?夜叉白雪は科学でも魔術でも出すの難しいし、月下獣も魔術ならありえるけど化学側なら無理なんだよな…二人とも強いのでご期待下さい
木原一族が六人出て来ましたが…まああまり気にせずに……因みにこの六人は木原の中ではかなりまともです、だから出したんですよ、数多さんも一方通行と仲良くやっている様です…それの説明はまたいつか…次回もお楽しみに