完結までゆっくりとやっていくので暖かい目で、何か矛盾等がありましたらコメント等下さると嬉しいです。
それではよろしくお願い致します。
希望へ第一歩、初めまして希望ヶ峰学園!
…遂にこの日がやって来た。ずっと俺は待ち望んでいたこの憧れの学園に通える日を。
憧れの学園の名は「希望ヶ峰学園」、超高校級と呼ばれる希望溢れる高校生たちが集う世界でも有名な名門校だ。
希望ヶ峰学園は卒業できればそいつの将来は約束されたも同然、栄光の未来が待っている。事実、卒業した人達は世界に名を轟かせる活躍をしている。
そんな希望ヶ峰学園に通える方法、一つはスカウトだ。条件として現役の高校生であること、各分野において超一流であることがスカウトされる条件だ。
そんな凄い学園に俺は今から通うんだ! まあ、俺はスカウトとは違うんだけどな…。
まあ俺が何故違うのかは大した事じゃないので追々話すとして、俺の目の前には先程話した希望ヶ峰学園がそびえ立っている。
「……ここがあの、希望ヶ峰か… 」
希望ヶ峰学園の圧倒的なオーラに緊張して生唾を飲み込みながら思わず呟いた。周りの新入生や在学生達を見ればテレビや雑誌等に載っていた超高校級の人達ばかりだ。
「うお!?あれは超高校級のアイドルじゃねえか、あっちには超高校級の女優に超高校級のマラソン選手!おいおいマジで俺は希望ヶ峰に来たんだな! 」
俺は猛烈に興奮しながら希望ヶ峰学園に通う栄光の一歩を踏み出した!
その瞬間。
視界が、
「……あれ? なんか回ってる? 」
大きく揺らぎ景色は回り始め……………。
「あ……」
俺は倒れた。
…………………………。
………………………………………………。
…………………………………………………………………………………………………………………………………。
………憧れた希望ヶ峰学園に踏み入れたその瞬間、始まる俺の学園生活は、希望に満ち溢れた生活なんかじゃなく…。
この一歩は……。
……絶望が広がる地獄の一歩を踏み出してしまった。
…………。
……………ねぇ。
………………………起き……ねぇ。
…………………………………起きてってば…ねぇ。
「ぅ……あ? 」
「…あっ、気が付いた?君、大丈夫? 」
気が付くと目の前には見知らぬ目付きの悪い男子がこちらを覗き込んでいた。どうやら俺は仰向けで倒れているようだ。
俺は目覚めたばかりでぐらぐらする頭で現状を考えながら上半身を起き上がりながら見知らぬ男子に話しかけた。
「あ、あのすいません……ここは? 」
「…あ、無理しちゃ駄目だよ。…今目が覚めたばかりなのに。…それと残念ながらここが何処かは僕も分からないんだ……僕も目覚めたばかりで何が何やら……ごめん… 」
「ああ、いや、謝らなくてもいいっすよ。 でもそうするとここはどこなんですかね? 俺さっきまで希望ヶ峰に居たと思うんすけど」
見知らぬやけに目付きの悪い男子は俺を気遣いながら説明をしてくれた。この人も目覚めたばかりらしいし、どうやら俺達は二人とも寝ていたようだ。
「…えっと……僕も希望ヶ峰学園の入り口に居たんだけど、校門から入った瞬間目の前が真っ暗になって、気が付いたらこの教室に君と寝ていたらしいんだ」
「ええ!?と言うことは貴方も希望ヶ峰学園の生徒!?才能は!どんな才能でスカウトされましたか!お、俺は今日入学したばかりで新入生なんですけど…先輩ですか?それとも貴方も新入生!?」
目覚めたばかりにも関わらず希望ヶ峰学園という単語を聞くだけで俺は思考が希望ヶ峰学園一色に染まり、興奮しながら見知らぬ男子に話しかけた。
喋り終わって気付いたが、希望ヶ峰が好きすぎて暴走してしまった……初対面の人にこれは引かれてしまう。
「…え?ちょっ、いきなりどうしたの?ちょちょちょ、君、落ち着いて!ちゃんと答えるから!」
目付きの悪い男子はいきなり矢継ぎ早に質問する俺に戸惑いながら律儀に質問に答えてくれる。
「…えっと、僕も君と同じ今日入学予定の新入生だよ。…だから希望ヶ峰学園の生徒で名前は
超高校級の???
龍野は焦りながらも自己紹介をさてくれた。龍野は黒髪で男にしては長めだな。目に前髪垂れてるし。それにちょっと女顔で…かなり綺麗な顔をしてるな。でも目付きは悪いし雰囲気的に若干暗い感じだ。服装は自身の体より大きめの真っ黒なコートを着てその下もまた黒のシャツを着ている。それにズボンも黒だ。
全身黒ずくめなのに右耳には十字架のイヤリング、左耳には銀色のピアスを付けている。
……暗そうだけどピアスとか付けてんのな。あれか?精一杯のおしゃれってやつか。
「つまり同級生って事だな!なら敬語とかいらねぇな!俺の名前は
俺は同じ新入生である龍野と自己紹介をしあった。龍野は俺の名前を聞くと。
「…うん、
と言ってきたが俺は毎度お馴染みであるいつも事をする。
「あー龍野、今多分俺の名字のさとうって漢字を
俺は龍野に分かるよう空中で文字を書きながら説明した。
「…え、そうだったの? ごめんね。さとうって名前聞くと佐藤って漢字の名前かと思ったよ」
「おう、謝ることじゃねえぞ。気にしてねえし良く勘違いされっから」
そう、俺の名前は
服装は希望ヶ峰学園の予備学科生徒用の学ランを着ている。
特徴としてはぼさっとしてる髪型の中にまるでアンテナのように一本アホ毛がぴょこんと立っている。
良く勘違いされるから名乗ったあとはこの流れがお決まりになっている。
それよりも、
「なあ、さっそくなんだが龍野の超高校級の才能教えてくれよ! 」
普通なら現状確認優先だと思うが俺はどうしても先にこれを聞いておきたい。だって初めて超高校級の人と喋ってるから!
「…え!?さ、才能?…それはちょっと……い、今はそれより現状を把握しないとじゃない? 」
龍野は嫌がる顔をしながらそう言った。あんまり言いたくない感じか?
「まあ、そりゃそうか。 後で聞けると思うし今は現状か。 んじゃあまずは俺らが居るこの部屋からだな」
「…うんって言ってもここは多分希望ヶ峰の教室かな? 」
俺達がいる部屋は見渡すと良くある学校の教室だ。しかし教室にあるはずが無いものがそこにはあった。それは。
「これは、鉄板? それと監視カメラ? 何で教室にこんなもんがあるんだ?」
「…僕も気付いてからずっと疑問に思ってたんだ」
窓があった場所には厚い鉄板が打ち付けられていて前方の黒板の左上付近には天井から監視カメラが吊るされていた。
「いくら希望ヶ峰って言ったって教室に監視カメラ付けるか? それに鉄板なんて何の為に……ん? 黒板になんか貼ってあるぞ」
「…あ、本当だね、監視カメラと鉄板に目を取られて気付いてなかったよ」
黒板に何か貼ってあるのを見つけて俺と龍野はそれに近づいた。
「…えっと……『希望ヶ峰学園新入生のオマエラ!おはようございます。目覚めたばかりではありますが至急体育館に集まってください。遅刻しないでね! 』……って書いてあるね」
「にしても汚い字だなしかもオマエラって随分偉そうな奴だな。教師ならこんな言葉使わねぇぞ」
「…うん、そうだね」
「しかしこれで分かったな。これは希望ヶ峰学園の入学式のイベントか何かだな。さすが希望ヶ峰だな!粋なことをしてくれるぜ! 」
しかし俺の言葉に龍野は思案顔で何か考えている
「……龍野? 」
「…ああ、ごめん。 …ただこれが本当に希望ヶ峰のイベントなのかどうかちょっと疑問に思って」
「んなの考えすぎだって、良いから紙に書いてある通り体育館に向かってみようぜ」
「…まあ、そうだね僕の考えすぎかな。…砂糖君とは同じクラスだと良いな」
それを聞くと俺は申し訳ない気持ちを抱く。
「あー…、悪い。 龍野とは同じクラスにゃなれないぞ」
「…え?…何か理由があるの? 」
ああー、説明しないとかー。ぶっちゃけあんまり言いたくないんだけどなー。しょうがねえか。
「…実は俺は希望ヶ峰にはスカウトじゃなくて金払って入った【予備学科】の生徒なんだよ。 だから俺は希望ヶ峰の生徒ではあるが超高校級の生徒ではないんだよ」
そう、俺は希望ヶ峰に入る方法でスカウト以外の莫大な金を使って入る事で予備学科として入学したただの一般人だ。だが家は結構裕福な家庭だったからお願いしたら入らせてくれた。親には感謝で一杯だ。
「…あ、そうなんだ…なら同じクラスにはなれなさそうだね…」
「予備学科は予備学科生徒のクラスだろうからな。でもまあ、同じ学年なんだし何時でも会えるだろ。飯とか一緒に食おうぜ」
「…うんそうだね。…僕人見知りだからそう言ってくれると嬉しいよ。…砂糖君とは仲良くなれそうな気がするからさ」
何だよ、龍野の奴は嬉しいことを言ってくれるな。
「んじゃあさっさと体育館に行こうぜ。他の奴らも集まってるだろうし。…それにしても予備学科にもこんな楽しいイベントに参加させるなんて太っ腹だな、感激だぜ! 」
「…予備学科の扱いは酷いって聞くけどそんなこと無さそうだね」
そう言い合いながら俺と龍野は目覚めた教室を出ていき体育館に向かった。
「…でも体育館はどっちだろう? 」
「あ、俺は既に希望ヶ峰の校舎図は事前にサイトで大まかな全体図見て知ってっから俺に付いてくりゃ良い」
入学する一ヶ月前から楽しみで毎日見たからな。まあ自称超高校級の超高校級マニアとしては当たり前だがな!
「…す、凄いね……それじゃお言葉に甘えてお願いするよ」
「おう! 砂糖だけに俺に甘えに甘えろ! 」
「…あ、あはは、…ありがとう」
お決まりの決め台詞は龍野の苦笑で盛大に滑った。
……気持ちを切り替えて早く体育館に行くか。俺達二人は目覚めた教室から出て、体育館に向かった。
ー登場人物ー
【予備学科生徒】
【超高校級の???】
こんな感じで進んでいきます。よろしくお願い致します。