創作論破、最高~!
『うぷぷぷぷ、皆はいきなりコロシアイ生活を強要されたらどうする?勇敢に立ち向かう?それとも誰かを殺す?それかガタガタ無様に震える?』
『うっぷっぷっぷ、まあどれをとっても終わりは絶望一択なんですがね。希望に縋ったところで絶望が直ぐに覆い尽くしますから』
『早く絶望に落ちないかな~。教頭、もう良いかな?』
『いえいえ校長、まだ一日目を終えたばかりではないですか。まだもうしばらく辛抱しましょう』
『全く仕方ないね。まあある程度親睦は深めさせないとね~楽しみだな~うぷぷぷぷうぷぷぷぷぷぷぷ』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…………ん、んん?」
目覚めるとそこは自室だった…と言うわけではなくあのふざけたモノクマ達にあてがわれた部屋だった。それがあれは夢ではなかったという事の裏返しだった。
「ふあぁ、今は何時だ?」
モノフォンで時間を確認しようとすると部屋にあるモニターが点きモノクマが出てきた。
『オマエラおはようございます。絶望ヶ峰学園校長が朝7時になった事をお知らせしてやってるよ。今日も良い絶望を!』
胸くそ悪い朝の目覚ましだな…。まあ良いか。俺は個室に備え付けられていたモノフォンの充電器を抜きモノフォンを取り出した。
確認するとモノクマの言った通り朝の7時だ。昨日沢風が言った食堂に集まる時間まで一時間あるな。
「早いけど行ってみるか」
俺は素早く用意を済ませ食堂に向かった。
食堂に着くと既に和良井、沢風、瀬戸内が席に座っていた。それと驚くことに湯上も不機嫌さを全面に出しながら座っていた。
「…………」
「おお、砂糖やん、おはよーさん」
「おうおう、お前もなかなか早いな」
「おはよう砂糖、良く眠れたか?」
「おはよう、眠れたのは眠れたけど昨日の色々な事のせいで早くに起きたんだよ」
「まあそりゃそうか、まあここに居る奴等は早起きが習慣だからな」
「俺はロケとか収録が早い時間にあったりするから慣れとるんや」
「俺と湯上は部活があったからな」
「そうそう、何で湯上は居るんだ?こんな早くに来そうにないけど」
妻夫木に来いとは言われてたけどてっきり来ないものと思ってた。
「……ふんっ!」
当の湯上本人は我関せずだ。すると瀬戸内が説明してくれた。
「ああ、そいつはな妻夫木に引っ張り出されてここまで連れてこられたんだよ」
「そうなのか、でもその妻夫木はどこなんだ?」
「妻夫木なら奥の調理場で朝食を作ってくれてるよ。他にも泊とシャルと桃瀬と龍野が作ってるよ」
「へー料理出来るやつって結構居たんだな」
龍野の奴も朝食作りに参加してるとは、あいつちゃっかり料理男子だったのか…突き放された。
沢風達と話してると鈴木崎と藤がやって来た。
「おう!二人ともおはよーさん」
「ん、おはよう」
「………」
藤は無言で隅の席に座った。清々しいまでの無視である。
「おいおい、無視する事はねーだろよ!」
「……」
「おいぃ!俺まで無視か!?」
「まあまあ、瀬戸内一旦落ち着けよ」
「でもよぉ!」
すると藤はこれ見よがしにため息を吐き瀬戸内を睨んだ。
「…来てやっただけ有り難いと思ってよね、私は貴方達の事を信用していないんだから」
「でも鈴木崎とは一緒に来てんやな」
「別に偶々出てきた鈴木崎さんが着いてきただけよ」
「着いてきただけって言い方はないだろが!」
「何?何か文句でもあるの?」
瀬戸内と藤が言い争いをしていると妻夫木達が料理を運んできた。
「んー?何か騒がしいけどどうしたの?」
「こら!喧嘩はよしたまえ!」
「そうだぞォてめェーらァ!」
「ハイハーイ!お料理できまーしたよー!」
「あ…砂糖君おはよう」
「おうおはような龍野、お前は早起きして料理まで作ったんか」
「うん、思ったより早く起きたから時間あるし料理でも作っておこうかなって」
「料理出来たんだな」
「自炊してたからね」
「へーそうなのか」
自炊してたって事は親は…いやまだ会ったばかりの奴にそこまで踏み込むもんじゃないか。
俺は一旦テーブルに並べられた料理を見た。どれもこれも美味しそうだな!
「うん、8時まで後少しだしちょうど出来たみたいだね」
妻夫木の発言を聞いて俺はモノフォンから時間を見た。時刻は7時54分と表示されていた。結構時間たっていたんだな。
そこから時間ぴったりに木枯、剣、影山がやって来て少し遅れて熱宮、百澤、嶋野の順で来た。
「君達!時間を過ぎてるぞ!」
「ちょっと寝過ごしたんだよ」
「ストップン!私も私も!」
「す、ストップンとは俺の事か!?」
「へ?だってとまりでしょ?ならストップンじゃん!」
また嶋野の犠牲者が出たか…。
「僕は部屋にゲームがあったからさ、夜遅くまでしてたからね、ごめんね」
「…百澤、それって自分のだった?」
「うん、そうだよ。僕が愛用してるやつだからすぐに分かったよ」
「ということはそれぞれの部屋にはそれぞれの私物があるのか…モノクマ達はどうやって入手したんだ?」
沢風の言う通り全員の私物を集めるなんて不思議だな。そう安々と盗めるか…?
そして全然来なくて泊が呼びに行って猫屋敷、鷹倉が眠そうに来た。
「全く君らは8時集合と決めたじゃないか!チャイムを鳴らしても全然出ないし!」
「ん~ごめんね~ぐっすり眠りすぎたみたい~」
「……寝足りん」
「君達も遅くに寝たのか!」
「ん~?解散した後に嫌いなシャワー軽く浴びてすぐに寝たよ~」
「…俺も同じ感じ」
「なら寝過ごすかい!?」
「だってぼか~1日の大半は寝てるからね~」
「…まだ寝てたい」
「はぁ、まあいいこれで全員集まったし朝食にしよう!」
そして俺達は朝食会を始めた。料理はとても美味しく皆で舌鼓を打った。
そして朝食を食べ終えて食器を片付けた。俺も皿洗いに参加したが龍野と妻夫木が凄く速いスピードで皿洗いを終わらせたから俺はそんなに皿を洗えなかった。
…妻夫木はアルバイトで培った経験で速いのは分かる。超高校級のアルバイターだしな。だが龍野もほぼ同じスピードなのは何でだ?これも龍野の超高校級の才能が関係してんのか?
「それじゃあ片付けも終わったし今後の事を話し合おうか」
「…って言っても具体的に何するわけ?」
「別に救助を待つだけでええと思うけどなぁ」
「でもここまで用意周到なモノクマ達が早々簡単に警察に見つかるかな?」
「百澤の言う通りだ。いつ救助隊が来てくれるか分からない以上俺達でも脱出の手掛かりを諦めずに探そう」
「じゃあ今日も探索するの?」
「ああそうだ。そして今日はコロシアイ抑制の為に三人以上で行動しよう。分かったかい?湯上に鷹倉に藤」
「……嫌だと言ってもしつこく言ってくるんだろう?そこのバイト女が…」
「あったり前じゃん!昨日は勝手に一人ですたすたと行っちゃったけど今日は逃がさないかんね!」
「……はぁ」
妻夫木のぐいぐいくる感じに湯上の奴参ってるな。昨日と今日の朝で妻夫木のしつこさを痛感したんだろうな。
「私団体行動は嫌いなんだけど?」
「おいおい、そうも言ってられないだろ。モノクマ達が何をしてくるか分からない今は固まって動いた方が良いだろ」
「なら一緒に行く人は私で決めさせてくれないかしら?それぐらいは良いでしょう?」
「うん、三人以上で行動してくれるならそれで良いよ」
「そう、一応私の我が儘を通してくれた事だしお礼は言っておくわね、ありがとう」
「それで藤君は誰と行くんだ?」
「そうね…まず鈴木崎さんと、龍野君にしましょう」
「僕と鈴木崎さん?」
「…何で私達を選んだの?」
「この中なら物静かな貴方達の方が良いと思ったからよ」
確かに鈴木崎も龍野も静かだしな。ここで瀬戸内とか和良井を選ばない辺り妥当か。
「なんだい、昨日一緒に着いてったのに私は外すのかい?」
「…何か不満でも?」
「ま、別に良いさ」
これでまずは藤、鈴木崎、龍野のグループが出来た。そして出来ると藤はとっとと鈴木崎と龍野を連れて食堂を出ていった。
「フム、ならば今日はお互いを知るためにも昨日とは別の人と組もうじゃないか!」
「お互いの友情を高める!良いことじャァねェかァ!」
「うんうん、ええ事やなそりゃあ!なら早いとこ面子決めて探索しようや!」
「オオオオッ!燃えてきましたね!ワターシも頑張りまーす!」
「……え、皆超やる気じゃーん…だるくて寝みいのに…」
「暑苦しい奴等だな…なら俺も面子を決めさせて貰おうか?」
「うん、良いよ」
「…なら桃瀬、木枯一緒に来い」
そう言うと湯上はさっさと食堂から出ていった。
「あ…は、はい!って湯上さん!待ってください~!」
「あァ、俺かァ?っておいィ、何先々行ってんだよォ!」
湯上の後を追いに桃瀬と木枯も急いで出ていった。
「なら鷹倉はどないするん?」
「…選ぶとかだりいから勝手にどっかに入れといてくれ」
「いや面倒くさがりが過ぎるよあんた」
その後話し合って俺、妻夫木、剣、熱宮。
鷹倉、瀬戸内、影山。
泊、嶋野、沢風、百澤。
和良井、鈴木崎、シャル、猫屋敷となった。
そして集合時間は昼の13時にした。
とりあえず俺達は倉庫に行ってみた。
ーーー倉庫ーーー
倉庫に着いたがそこはとても広かった。それこそ体育館位はあると思うな。
「むー、広大無辺な倉庫をまた探索するのは気が滅入るのう。わしゃ近くのものを細々と見ていてもよござんすか?」
「いや、それじゃあ集まって探索の意味がないじゃないか。それとあんた本当にころころと言葉遣い変えるね」
「フフフフフ、別にこれと決まってなくても自由に発言しても良いじゃないか。その方がキャラも立って目立てれるのでの」
「まああんたがそれで良いなら良いさ、そいじゃあ時間まで倉庫探索といくかね」
「こんなバイトもやったことあるから安心してね!」
そうして俺達は広大な倉庫を探索した。
………………。
「ん?これは……金ピカの剣!」
探してると倉庫の棚に金ピカで高そうな剣があった。格好良い!
「んんん?ああそれはメッキで模擬刀であるぞよ」
「へ?あ!本当だ…手にメッキが付いちまった…」
剣に言われたが時すでに遅し…触った右手にはべっとりと金ピカのメッキが付いてしまった。
「あーあ、何してんのよ…ほらハンカチ貸してあげるからさっさと拭きなさい」
「お、おうありがとな」
そう言われて妻夫木からハンカチを渡された。有り難く使わせてもらおう。妻夫木から貸してもらったハンカチで金メッキを拭う。
「すぐに洗って返すな」
「別にそんなすぐじゃなくても良いよ」
「いや悪いしすぐに返すぞ」
「見た目に反して律儀であるな」
「うん、砂糖にしては良いじゃないか」
「ええ!?何で貶されてんの俺!」
とりあえず金メッキ模擬刀が倉庫にあるのは分かった。その後もロープや段ボールの中にはジュースがあったりしたがジュースを飲んでみたが俺はちょうどいい甘さで好きだったが他の皆は甘すぎて飲めないと言っていた。
他にも文房具や食器、遊び道具等が沢山あった。探している間に皆とも話した。
ーーー妻夫木との交流イベントーーー
「そういや妻夫木はどうしてアルバイトばっかりやってきたんだ?」
「ああそれはね、私の家貧しくてね、お父さんは病気で亡くなってお母さんの稼ぎじゃ沢山居る弟や妹達を養えなくて私も頑張らなきゃって思って必死にバイトしてたらいつの間にか超高校級のアルバイターって呼ばれてたんだ」
「へーそうだったのか。ちなみに兄弟は何人居るんだ?」
「えっとね、弟が三人に妹が二人だよ。全員小学生だよ」
「それは沢山居るな。でも大変だな母親と妻夫木の二人で家計を支えてるのか」
「立派じゃないか。尊敬するよ」
「いやいや、そんな凄いことでもないよ」
「うむ!それは誇るべき事ぞ」
「えへへ、そうかな?」
「ああ、俺なんて予備学科だから親が大金払ってくれたお陰で入学できた身だからな、妻夫木の話聞いてもっと親に感謝しないとって思うわ」
「そう思ってくれたら砂糖の両親も喜ぶよ!」
ーーー妻夫木と新密度が1上がった!ーーー
ーーー熱宮との交流イベントーーー
「熱宮は氷彫刻してる時は流石に厚着すんのか?」
「ん?いやしないよ。この格好のままでしてるよ」
「ええ!それは寒くない?風邪引くよ?」
「いや生まれて此の方風邪を引いたこともないよ。それに作品作りに夢中になって汗かいて暑くなるからね。気にしたこともないよ」
「それはまた暑がりが過ぎるぞよ」
「仕方ないさそれにこの倉庫も暑くて汗かいてきちまうね」
そう言われて熱宮を見てみると確かに長時間倉庫に居たから暑くなってきているが熱宮はもう汗だくだくになっていた。
まさに滝のような汗だ。
「そんな汗かいていると脱水症状になるぞよ?倉庫の探索を打ち切るかの?」
「んー作品作ってるときはこれの倍は汗かいてるしまだいけるよ」
「今の倍!?」
それは凄いな…。
ーーー熱宮と新密度が1上がった!ーーー
ーーー剣との交流イベントーーー
「スレとかで見たけど剣って歩いてるだけで事件に巻き込まれるんだよな」
「そうであるな。まあ事件が起きても我輩により星のようにキラッと光り剣の如き鋭さでまるっと解決だがね!」
剣は自信満々に高らかに言った。気持ち良さそうにしてるし。
「でもお前死神って呼ばれてっけど気にしてないのか?」
「そんな酷い呼ばれかたしてんの!?皆酷い!」
「ん?妻夫木氏よ、拙者は気にしてござらんよ!むしろ死神と呼ばれる事に至極の悦びがわっちを襲ってくるから最高だぞ!」
「うわあ、変態だった!分かってたけど改めて痛感した!」
「…これが中二病ってやつかね?」
「!?ね、ねねねねねねねつみや君!中二病とは心外だねえ!」
あまりメンタルは強くないんだな…。
ーーー剣と新密度が1上がった!ーーー
一通り倉庫を調べ終わったし時間を見てみると食堂に集まる時間だったので俺達は食堂に向かった。
ーーー食堂ーーー
食堂に着くと既に他の皆は座っていた。
「ン?おォ、やっと来たかァ」
「これで全員集まりやがったですね!」
「じゃあ情報交換しようか、何か脱出出来る抜け穴とか使える道具はあったか!?」
「………」
泊の言葉に皆は甘すぎて黙ったままだ。それはつまり何も発見出来なかったと言うことに他ならない。
「…そうか、だが今日何も発見出来なかったからと言って諦めてはいけない!諦めずに探し続けていたら見つかるさ!」
「まあそうだな。それにこんなに超高校級の奴等が揃ってるんだ、モノクマ達なんかに負けやしないだろ!」
「…なんやお前ら熱いなあ」
「…でも諦めない事は良いことでしょ」
「うん、そうだね!」
「じゃあ探索は引き続きやっていって何かあれば随時報告していこう」
そんな感じで暗くなりかけた空気も明るくなり報告会は終わった。
「じゃあそろそろ昼食にしようよ、皆探し回ってお腹減ってるだろうし!」
「確かに腹ペコペコだぜ」
「…実は僕達が一番早くに着いたから先にお昼の準備をしとこうと思って作っててその後泊君達が戻ってきて昼食作り手伝ってくれて思いのほか早く出来たんだ」
「ならもう出来てんのか!」
それは嬉しいな。疲れて腹減っていたからすぐに食えるとは。
そして俺達は龍野達が用意してくれた昼食を食べた。食べている間にいきなりモノクマが出てきた。
「ヤッホーオマエラ!仲良く食べてるかな〜!?」
「うお!」「わっ!」「…またお前か…」
「うひゃあぁぁぁぁ!!っていきなり出てくんなや!びっくりするやろ!こっちは心臓止まるか思たわ!」
「流石和良井くん!リアクションピカイチだね!皆ももっと良いリアクションしてよー」
「悪いがそんなくだらない事に付き合ってる暇はないんだ、用があるなら早く言ってくれるかな?」
沢風が苛つきながら話すが流石の沢風もモノクマ達には爽やかには接せられないか。
「んもう!冷たいなあ!折角オマエラに開放された教室を教えてやろうと思ったのに!」
「開放された教室?そんなの合ったのか?」
マップにそんな場所合ったかな?見当たらなかったけどな。
「まあ見つからないのも無理はないよ。ささっと作ったからね」
「え!?教室を作った!?こんな短時間に!?」
「…ふん、下らん嘘だろう。大方隠してたとかだろ?」
「ギクッ!な、に言ってるの湯上くん〜笑えない冗談だよ!?」
「いや図星じゃないかい」
「…フン!細かい事は良いじゃないか!そんな事より開放された教室はランドリールームになってて洗いたい服はそこで洗ってね!隣にある大浴場はまだ準備中だから勝手に入らない事!」
「へえ、大浴場もあるのかい。早く入りたいね」
「熱宮さんはお風呂好きなの?」
「汗っかきだからね、シャワーよりは全身浸かれるお風呂の方が良いしね」
「まあ楽しみに待っててね、うぷぷぷ。じゃあねー!」
そう言ってモノクマは消えていった。嵐のような奴だなほんと。
「じゃあランドリールームは各自後で確認しておこうか」
そんな話になりながら食べるのを再開した。…しかし隠されていたって事はまだ他に部屋もありそうだな。
マップを確認してみると皆の部屋の近くに表示されていなかったランドリールームと準備中と書いてある大浴場が表示されていた。
…昼食を食べ終えた後は解散となり自由時間となった。
(…さて、何をするか。折角だから他の誰かを誘って探索にでも行くかな。そうだ、ランドリールームに行ってみるか)
さて、誰を誘うか…。
「お、何や砂糖。んなとこ突っ立って!具合でも悪いんか?」
和良井か…よしなら和良井を誘ってみるか。
「いや、具合は悪くないぞ。只考え事してただけだ」
「おー、そうか」
「なあ和良井、折角だしランドリールームに俺と行ってみないか?」
「そうやな、丁度ええし行ってみるか」
ーーー和良井との交流イベントーーー
俺は和良井と一緒にランドリールームに向かった。
ーーランドリールームーー
ランドリールームに入ってみるとそこは洗濯機が所狭しと並べなれていた。真ん中にはベンチが5個置いてあった。
それ以外は特に変わったものはないな。
「おお、こんなに洗濯機あると壮大だな」
「せやなー、しかも見たとこそれぞれ種類も違うな。作った会社も違うしほんま手あたり次第に集めたって所やな」
「なんか雑だな」
「んー特にこれといったもんはないなあ」
確かにランドリールームには何もなかったな。なら折角だし和良井と話してみるか。
「なら和良井」
「ん?どないした?」
「和良井はどうしてお笑いの道に行ったんだ?」
「それはやな、ちっさい頃あるお笑いの大会見てな、世の中にこんなおもろい人が居たんやと思うてな。俺も同じように皆を笑かしたいって思たんが始まりかな。それで中学ん時にお笑いの大会で決勝にいけて優勝出来てから俺の超高校級の芸人としての道が開けたんや」
「そうだったのか。俺はそのお笑いの大会リアルタイムで見てたけど腹抱えてげらげら笑ったなー」
「おお!嬉しい事言うてくれるな!まあ初めて会うた時も言ってたしなあ」
「あれは誰が見ても和良井の優勝だと思ったよ」
「いやーでもまだまだや。優勝してからが本番なんや。そっから生き残っていかんと食うていけんしな」
「でもバラエティ番組に出てた和良井を見るとその心配はいらないんじゃないかって思うぞ?」
現にドカドカと爆笑を掻っ攫っていってたし。すると和良井は苦笑しながら言った。
「あれは他の芸人さん方のパスもあったからや。それにあの時俺は緊張でスベってもいたんやぞ。カットされとったけどな」
「そ、そうなのか、和良井でも緊張とかスベるんだな」
「そら当たり前や!俺かて人間やぞ!バケモンちゃうからな!」
お笑いの世界はやはり厳しいんだと知らされたな。あの和良井ですら呑まれるんだし。
ーーー和良井と親密度が1上がった!ーーー
そして夜には食堂で皆と食べてその日は終わった。俺は部屋に戻って一人考えていた。
一通りは探してみたりもしたがモノクマが言ったように隠し部屋もあるしこれはそう簡単に救助も来なさそうだし脱出も容易じゃないな。
まあ他の皆も居るしなんてったって超高校級だからな!こんな所でも大丈夫だろう。
俺はそう思い寝ようとするとモニターからモノクマが映ってアナウンスをしてきた。
『オマエラ校内放送だよー。絶望ヶ峰学園校長が夜の午後10時をお知らせしてやってるよー!間もなく食堂等特定の教室はロックされますのでお気をつけ下さいな!それではオマエラ良い夢を!おやすみなさ~い!』
ふざけたアナウンスだ。何が良い夢だ、お前のせいでそんなもの見れそうにないしな。
俺はモノクマに文句を言いながら寝床についた。
そしてその後も何事もなく朝は皆で食堂に集まり昼は昼食を挟んだりした後に誰かを誘い探索、夜にはまた食堂で皆で集まり食べて解散のち就寝をしていた。
3日経った朝食堂で朝ごはんを食べているとモノクマとモノソノがいきなり出てきた。
「やいやい!オマエラ!何してんだよ!」
「そうです!キミタチのお陰で校長はご立腹ですよ!」
正直何に怒られているのか見当がつかない俺達はわけが分からなかった。
「…はぁ、何だ朝から…お前らに怒鳴られる謂れはないぞ?」
「確かにそうだね、誰か何かしでかした?瀬戸内君?」
「いや百澤すぐに俺疑うなよ!?」
「それで何の用だい?」
「何の用か?そんなの決まってるじゃないか!オマエラいつになったらコロシアイするんだよ!こっちはオマエラの青春監禁生活を見せられて飽き飽きしてんだ!」
「と言う訳です」
「いや言われても知らんがな」
「あんた達が勝手に決めた事に何で従わないといけないの?」
「コラ!校長に対して何て口の聞き方か!」
「ああ、いいよ教頭。それでボクは思ったんだよね。何でオマエラはコロシアイをしないのか。それでドラマや漫画を見て閃いたんだ!」
「それは禄でもなさそうだね…」
「それは動機がなかったんだ!監禁して出してやるにはコロシアイじゃ弱かったんだ!古今東西様々な殺人には動機が付き物!ならば動機を用意させて頂きましたよ!」
「それはまた迷惑だね…」
「まあまあ、折角用意したんだし動機はモノフォンに送ってあげたから好きなときに好きなだけ見てね!」
「これでキミタチもコロシアイを決意できるだろう!それでは!」
「「サイナラ!」」
そう言ってモノクマ達は消えていった。残された俺達には重苦しい空気が残された…。
「…あ、あの…皆さん……どうしましょう?」
初めに発言したのは木枯だった。だが木枯は不安げに顔色悪くしていた。
「そ、そんなの見なければ良いんじゃん!どうせモノクマ達がでっち上げた嘘だろうし!」
「うん!そうだろう!ならばこの話は終わりにしようではないか!」
「それが良いね。変に不安になるものを見ても気分が悪くなるだけだしね」
「俺ァこんなの見ねェぞォ?」
「当たり前やで!」
皆で固まりかけてきた空気を…。
「……俺は見るぞ?」
湯上がぶち壊した。
「はぁ!?いや待てよ湯上!今見ない方向に進んでたじゃねーか!」
「予備学科、それで何故俺まで見ないと決められないといけないんだ?見ない奴は勝手にしろ。俺は見る」
「ちょった湯上、だからどうせモノクマ達が作った嘘なんだし見ても良いものじゃないだろうし見ない方が良いに決まってるじゃん!」
「何を言われても俺は見る。それに見たところであのアホのようなロボットが用意した物なんかに俺は誰かを殺すなんぞ思わない」
湯上は真っ直ぐと俺達を見ながら決意した目で見て言った。気持ちは固そうだった。
「…なら仕方ないね、別に強制はしないし見たい人は見る、見ない人は見ないで良いかな?」
「…それしかなさそうだね」
「…まあ私も見るけどね」
藤も見るらしい。俺も最初は見ないと決めてたが段々気になり始めていた。あのモノクマ達が用意した動機…興味は引かれまくりだ。
その後思い空気のまま皆無言で解散となった。
俺はランドリールームで服が洗い終わるのを待ちながらモノフォンの動機動画を見るか見ないか迷っていた。
だが好奇心には勝てず動機動画のアブリを押してしまった。
アプリが開くと動画の画面になり文字が出てきた。文字は予備学科 砂糖 太郎くんの動機動画!と書かれていた。
そして動画が始まるとそこには……。
……見慣れた我が家が映った。社長である親父が建てた豪邸な一軒家。庭には愛犬のブラックが居る。画面は切り替わりリビングになった。
そこには親父とお袋。そして俺とは違い才能に恵まれていて周りからは希望ヶ峰にスカウトされるだろうと言われている弟が居た。
『お、これもう映ってるのか?母さん』
『もう、相変わらず機械音痴ね父さんは、ちゃんと映ってますよ』
『ちょっと父さんも母さんもそんな事良いから兄さんにメッセージ送らないと』
『あらそうね、太郎、念願の希望ヶ峰学園に通えて嬉しい?今年から予備学科も全寮制になったからお母さん寂しいよ』
『まあ太郎は俺の息子だからな!超高校級の奴等なんかに気後れせずにがんがん話しかけていけよ!良い経験だぞ!』
『僕も近いうちに超高校級の生徒会長としてそっちに通うことになるからよろしくね』
『次郎は何も心配はないからなー。太郎は突っ走って失敗とかするんじゃないぞ?』
『あまり好き嫌いして栄養が偏らないようにね?あなたは気付いたら甘いものばかり食べてるんだから』
…流れてくる映像を見て俺は涙目になってくる。それに弟の次郎はやはり超高校級の生徒会長としてスカウトされたか。しっかりしてるし生徒会長として学校を改善していたからな。
動機ってこんな感じなのか?なら大丈夫だろう。恐らく家族の動画を見せられて帰りたくさせて~とかそんな魂胆だろ。
俺は安心して動画を見ていたら…いきなり。
ブツッと音がして画面が真っ暗になり故障か?と思ったらすぐに画面が切り替わった。
そこには…先程までの我が家のリビングだ。ただ違うところは先程まで映っていた家族は居なくて部屋はぼろぼろになっていた。
「は……?な、んだよこ…これ?」
俺は理解ができずに画面を注視する。リビングのソファーはズタボロ、テレビもぶっ壊されてて所々血が付いてるじゃないか!?窓ガラスは割られていて酷い有り様だ……。
「……ん?」
ふと画面の右端の下に誰かの手がだらんとあった。よく見るとがたがたと震えていた。
「誰の手だ!?お袋!?親父!?次郎!?くそ!誰なんだ、無事なのか!何があったんだ!!画面動けよ!!動けよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
そして画面は真っ黒になり文字が表れた。
『予備学科生徒 砂糖 太郎君の家族はどうなったのか!?答えは卒業後に明らかに!』
と書いてあった。
先程まであった安心感は欠片もなく今あるのは深い深い絶望…それだけだった。笑顔で俺にメッセージを送っていた家族と暖かい我が家は誰かの手によりズタボロにされていた。
俺は一刻も早くここからでなければ、その考えが頭を巡る。
「…砂糖君?」
「!?……龍野か…ああうるさかったよな」
ふと気付くと背後に龍野が心配げに立っていた。そりゃこんだけ騒いだら誰か来るよな。
「砂糖君、大丈夫?動機…見たの?」
「…ああ」
「そっか…そんなに取り乱したって事は相当な事があったんだね…」
「……なあ龍野」
「どうしたの?」
「ちょっと自分の頭じゃ整理しきれねえからお前に話させてくれねえか?」
こんなままじゃ俺は取り返しのつかない事をしてしまう…そう直感がいっている。ならどうするか…誰かと共有した方が気持ちは軽くはなる。
「………うん、良いよ」
「ありがとな、それじゃ俺の動機の動画の内容話させてもらうぞ」
…そうして俺は龍野に俺の動機動画の内容を話した。話すと幾分かは気持ちが落ち着き冷静になれた。龍野は黙って聞いててくれた。
「……これが俺の動機の内容だ」
「そっか…それは取り乱すのも無理ないね」
「でも龍野が聞いてくれたから落ち着いたよ。あのまま一人だったら抱え込んで取り返しのつかない事してたかもだしな…」
「…なら運が良かった…のかな?」
「ああ、ありがとな」
「でもあまり本気にしちゃいけないよ。モノクマ達がでっち上げた嘘動画だろうし」
「そう思いたいけどなー、妙にリアルだったし…まあそう思ってた方が良いよな」
「そうだよ」
龍野と話していると外からいきなり怒鳴り声が聞こえてきた。
「オイゴラァ!モノクマ出てこい!」
「!?今の声…湯上か!?」
「行ってみよう!」
俺達は急いで湯上の声のする方に向かった。
湯上の声のする方に向かってみたがそこには湯上の姿はなかった。
「あれ?確かにここら辺で声が聞こえたんかだか…」
「あ!砂糖!龍野!」
「…あ、妻夫木さん、沢風君!」
見ると焦った様子の妻夫木と沢風が居た。どうやら俺達と同じように湯上の声を聞いて来たらしい。
「しかしどこに湯上の奴行ったんだろう?」
と話していると…ドゴォン!と何か大きな音が鳴った。
「うわ!?なんだよ!」
「今の音…体育館だ!」
龍野が言うと俺達は急いで体育館に向かった。
ーーー体育館ーーー
体育館に着くとそこには探していた湯上がモノクマ、モノソノと居た。しかしモノクマはぼろぼろで壁に寄り掛かっていた。腹からはシューと煙が出ていた。
「オイオイオイオイィ!湯上ぃ!校長に何してくれちゃってますのかね!?いきなり俺達呼んで出てきたらボールでドゴンって何事!?」
「うるせぇ!テメーあの動画は何だよ!?俺の仲間に何したんだ?グラウンドまでぐちゃぐちゃにしやがって!」
「ちょちょ、ちょっと湯上!どうせ動画の内容は捏造した嘘だって!」
「そう思えるか!?あれが嘘って証拠は?それに俺にはあれが嘘だとは思えねえ!あのグラウンド、仲間達…俺は本当にこいつらが何かしやがったとしか思えねえ!!」
湯上の動機動画はどうやらチームメイト達なのか。チームメイトに並々ならぬ信頼を置いていた湯上には堪えるな。
「さあ、モノクマは排除した!次はテメーだぁ!情報を吐いた後にぶっ壊す!」
「もーー!ボクはまだ排除されてないよー?」
「「「「「!!?」」」」」
モノクマはいきなり2体目が飛び出してきた。湯上にボールを投げ込まれ壊れているモノクマとそっくりだ。
「くっ!何でまだお前が出てくんだよ!」
「そりゃあスペアは何百体も用意してますとも!」
「…なら無くなるまで壊してやらあ!」
「そ~れがそうもイカないタコよ~!」
「ガッ!?」
「湯上!」
「モノソノ!?いつの間に!」
いきなり出てきたモノクマに気をとられいつの間にか湯上を地面に押さえつけたモノソノに皆驚いた。
「うぷぷぷぷぷ、詰めが甘いねぇ?それに絶望ヶ峰学園校則六!校長、教頭は生徒に危害を加えることを禁じます。加えた場合校長、教頭による罰を与えます…破っちゃったねえ?」
「ふん!それがどうした?逆に俺が罰とやらをお前らに与えてやる!」
「うっぷっぷ。折角ですから初めての罰は皆に見てもらわないとなあ!?ならアナウンスして呼び出しだなあ?」
モノソノがそう言い終わるとモノクマがモニターに映り皆に集合をかけた。
『オマエラ!至急体育館に集まること!五分で集まらないと…分かるよね?はい!集まる集まるー!』
程なくして皆が集まった。集まった皆はこの様子を見て驚愕した。
「おいおい、何だよこれは!」
「湯上の奴捕まってんじゃないかい!?」
「これは不吉な予感だと死神である我が思うぞよ…」
「剣!もっと不吉になったやん!」
「…こ、これから何が起こるんですか!?」
影山の問いにモノクマ達は心底楽しげに言い放つ。
「湯上くんはねー?校長であるボクに暴力を…ボールをぶつけて壊したんだよ?流石超高校級の野球選手だよねー。あれ人にぶつけてたら死んでるんじゃない?」
「うわ、ほんまや。モノクマから煙が出てるわー」
「そんなわけで!湯上くんは校則を破りました!ですので罰を与えないといけません。それでオマエラに罰のオシオキを見てもらえればコロシアイも過熱するかなって思ったから見せてあげるね!」
「オシオキ?オシオキって何?」
「木枯さん、それはすぐに分かりますよー!それでは暴君湯上のぉ!オシオキターイムでぇぇぇぇす!!お願いします校長!」
「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!それでは今回は【超高校級の野球選手】!湯上くんの為に!スペシャルな!オシオキを!用意しましたぁっ!!!」
そう言うとモノクマはどこから取り出したのか赤いボタンが付いたスイッチをこれまたどこから取り出したのか子供が好きそうなピコピコハンマーをそのボタン目掛けて振りかぶり、ピコンと軽い音が鳴った。
そして頭上からアームが飛び出してきて湯上の首をガッチリと掴み天高く持ち上げた。
「ぐぅ!?う、うおぉぉぉおぉぉおお!?」
「ちょっ!?ゆ、湯上ぃぃぃぃ!!」
湯上は突如首に巻き付かれたアームに苦悶の声を出しながら連れていかれた。それを見ていた妻夫木は湯上を助けようと走り手を伸ばしていたが…湯上と手が触れることはなかった。
そしてモニターからはドット絵のアニメーションが映し出されドット絵の湯上がドット絵のモノクマ、モノソノに連れていかれた。
そしてこう文字が表示された。
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【GAME OVER】
ユカミくんが校則を破りましたので罰として
オシオキを開始します。
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モニターの画面は切り替わりそこには野球場、グラウンドに湯上は立っていた。モノクマとモノソノも…。
『うぷぷ!』
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《かっ飛ばせー
【超高校級の野球選手】湯上 健 『死刑執行』
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ピッチャーマウンドにたっている湯上の手にはグローブとボール。
観客席にもモノクマ、モノソノしか居ない。
表示されているスコアボードを見てみると現在は9回裏ツーアウトの状況でモノクマの攻撃らしい。点数は湯上の方に1点入っている。
このまま湯上がワンアウト取れば湯上の勝ちだ。
味方である8体のモノソノを見てみるとお面を着けていた。そのお面には顔写真が貼られていたがあれは誰だ?
『!!?…おい!テメーら何で俺の仲間達の顔貼り付けてんだぁ!?』
湯上の言葉を聞くとあれは湯上のチームメイトの顔写真らしい。湯上は近くのモノソノにボールを投げつけようとするが…。
『あ?くそ!思うように体が動かねえ!?』
どうやらモノクマ達により自由には動けないようだ。そしてモノクマがバッターボックスに立った。自信ありげに予告ホームランしてやがる!
『ああ?俺に予告ホームランだ?上等だぁ!』
そして湯上が振りかぶり…1球目を投げた!それはとてつもない豪速球でモノクマは全く反応できず狼狽えている。
『…何だ?そんなもんかよ!』
『ぐぬぬぬぬ!…ニヤリ…うぷぷぷ』
モノクマは打てなくて悔しがっていたがいきなり笑いだしまたもや湯上に向けて予告ホームランをした。
『懲りねえ奴だ…なっ!!』
2球目もぶんっと大きな音が鳴り豪速球が真っ直ぐストレートに向かう。すると今度はモノクマはバットを大きく構え…振った!
『そんな打ち方じゃ俺の球は…!!?』
『ニヤリ…うぷぷぷぷぷ!』
モノクマは大きくぶんと振ったバットから手を離した…すると今度は湯上にバットが豪速球で向かう。突然の事に湯上は反応が遅れてしまい何とか避けようとしたが左足に直撃した!
『があ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!』
湯上は左足を押さえて苦悶の声を上げながら倒れた。しかし観客席のモノクマ達はそんな湯上にブーイングを投げつけた。敵のモノクマも……味方である筈の湯上のチームメイトの顔写真を貼ってるモノソノも…。
湯上は息も絶え絶えの状態で何とか立ち上がったがあれは恐らく骨は折れているだろう。
痛みでなかなか投げれない湯上にブーイングの嵐が巻き起こる。
何とかボールを投げた湯上だがそれは先程までの豪速球とは程遠い弱々しい速度だった…。
当然モノクマは余裕でそのボールを打った。
…しかしその打たれたボールは湯上の左足にまたもやぶち当たった。
『ぐぎゃあ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!?』
モノクマはニヤニヤとしながら一塁を踏んだ。観客席も味方も敵も湯上の苦悶の声を聞きながら愉悦に浸っている。
しかし湯上の目を見てみればまだ負けていない。闘志はメラメラと燃えていた。しかし痛みには勝てず今度は立てない。
それを見て今度はもっと大きいブーイングが降り注ぐ。今度は観客席からはゴミを湯上に投げてくる。
それは段々ゴミからボールに変わっていった。味方のモノソノも敵のモノクマもボールを湯上に投げつける。
ひとしきり投げ終わって投げるのを止めるとそこにはぼろぼろの血塗れの湯上が転がっていた。
だが何とかまだ生きていた。何とか立ち上がろうとしている。
ーーーーー
「……が、頑張れ…」
見ると妻夫木が湯上に応援をした。俺も…!
「ゆ、湯上ぃ!頑張れーー!!モノクマ達なんかに負けんなぁぁぁぁぁぁ!!」
「そうだ!負けないでくれ!」
「お前はもっと堂々と勝ってくれや!?」
「フレー!フレー!ゆ、か、み!!」
「男なら根性見せなぁ!」
「が、頑張って下さい!」
「湯上ぃぃぃぃ!!私達はあんたの味方だからねぇーー!?」
ーーーーー
しかし俺達の声援は湯上には届かなかった。そしてなかなか立ち上がらない湯上に業を煮やしたのか味方のモノソノ達はベンチから……大砲を取り出してきた。
大砲を湯上まで運んでいき湯上を無造作に大砲の中に放り込んだ。狙いはバッターボックスに立っている次の打者のモノクマ。こいつも予告ホームランをかましている。
モノソノはよく狙いを定めて大砲を構え……。
…………湯上を撃ち放った。
豪速で真っ直ぐ飛んでいく湯上をモノクマはよく狙いを定めて…………打った。
呆気なく打たれた湯上は血飛沫を上げながら高く高く打ち上げられ飛んでいく。味方のモノソノ達はやる気なさげにそれを見ている。
飛んで飛んで湯上は…スコアボードにぶち当たって、へしゃげた。
一際大きく血飛沫が舞う、歓声は沸く、観客席も敵も、味方であった筈のモノソノ達も…。
スコアボードを見ると湯上と思えない肉塊がぐちゃぐちゃになって9回裏のスコアボードの点数にまるで2点と見えるようにぐねぐねに曲がってへしゃげていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「イヤッッッホオオォォォォォイィィィ!!!コレコレコレェェェ!!エクストォォォッリィーーーーーーーーーームゥゥ!!」
「ギャアアアアアア!!?湯上があ!湯上があしん、しんでししんしし、死んでもうたあ!?」
「いっやああああぁぁ!!?」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!湯上ぃぃ!!」
「何なんだいこれは…悪趣味だね!」
「くっ!モノクマァ!よくも湯上を!」
「どうしたんだいぃ!?沢風くん!皆も険しい顔や悲しい顔はおよしなさいな!喜ばしい待望の待ちに待った至福のオシオキを!見れたんだぞぉ?もっと悦べよぉぉ?」
「あァ!?こんなンで喜べっかよォ!」
「も、もう嫌です…こんなの堪えられない!」
場は阿鼻叫喚の騒ぎだ。そんな中モノクマ達は何が良いのか狂ったように喜んでいる。
「…最低だっ!」
「ああ、あいつらは最悪最低だ!」
確かに湯上は生意気だった。だがチームメイトの事であそこまで怒れるって事は根は良い奴だったんだ。
それをあいつらは湯上の尊厳を踏みにじった挙げ句処刑した。それは許せない!
「……お前ら糞だな」
「……」
鷹倉と藤だって憤りを隠せないでいる。ここにいる全員気持ちは1つになっている。
「うぷぷぷぷぷ、良いね良いね!良い感じの絶望が広がってるねー!これでコロシアイの第一歩が完成したかな?教頭!」
「ええ、ええ!!心地よいですねぇ~」
「お前らなんかに…俺達は負けないっ!」
「ん?何か言いましたか?砂糖くん」
「何度だって言ってやるよ、お前らなんかに俺達は負けないし屈しない‼殺し合いなんかふざけた事もしない!」
「へぇー…それは果たして叶うかなー?」
「砂糖君の言うとおり!俺達は負けないっ!希望をもってお前達に立ち向かう!」
「うぷぷぷぷぷ、うぷ、うぷぷぷぷ!良いよ、良いね!近いうちにその言葉を嘲笑う時が来ると思うし今回はここら辺でおいとまさせておくねー!」
「それじゃあテメーら良い夢見ろよ!うっぷっぷっぷー!」
そう言い残してモノクマ達は消え去った。後に残されたのはなんとも言えない重苦しい雰囲気だ。
モノクマ達に負けないと言ったが流石に先程の衝撃が大きく皆無言でそれぞれの部屋に帰った。
俺は疲れから部屋に戻るとシャワーを浴びる事もランドリールームに洗濯してた服も忘れ寝床に就いた。
(ああ、疲れた…もう今は何も考えたくはない…)
そして俺は意識を手放した。しかしまだまだ絶望の脅威は去っていない。それどころかこれはほんの序章に過ぎなかった。
ー登場人物ー
【予備学科生徒】
【超高校級の???】
【超高校級の芸人】
【超高校級のリア充】
【超高校級のメカニック】
【超高校級の交通委員】
【超高校級の努力家】シャルロット・ド・ベルジック
【超高校級の幸運】
【超高校級の放送部】
【超高校級の名探偵】
【超高校級の???】
【超高校級の氷彫刻家】
【超高校級のゲーマー】
【超高校級の僧】
【超高校級のモブ】
【超高校級のアルバイター】
【超高校級のネット配信者】
【超高校級の折り紙講師】
【超高校級の保険委員】
生存者 19人
まだまだ絶望するのは早いですね