ハイパーダンガンロンパ   作:ゲップ助かります

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長かった…でも楽しかったですね!


第一章 非日常編 学級裁判

エレベーターからチンと音が鳴り扉が開くとそこには証言台が円方形に並んでいる裁判上だった。奥には高く作られた裁判長の席がある。その隣に少し低く作られた席がある。

モノクマが高い方の席に、モノソノは低い方の席に素早く座ると俺達に無邪気な子供のように声をかけた。

 

「君達!早く自分の席に行ってよ~!自分の席には名前があるからさ!」

「早く席につかないと校長の機嫌が悪くなるのでハリーハリー!」

 

煩く言われて俺達は渋々自分の席に行く。俺がモノクマ達の正面、乗ってきたエレベーターは後ろの席で俺の右隣からぐるっと回っていくと。

 

砂糖➡嶋野➡泊➡熱宮➡沢風➡龍野➡湯上➡木枯➡瀬戸内➡妻夫木➡百澤➡和良井➡藤➡鈴木崎➡剣➡猫屋敷➡鷹倉➡シャル➡影山➡桃瀬で➡砂糖に戻るようになっている。

 

「ちょっと待ってくれモノクマ、あれは一体どういう事だ?」

 

沢風が怒りに震えながらモノクマに問いただす。あれと指を指している方に向けばそれは湯上が立つ筈だった席。そこには湯上の仏頂面な写真が貼られておりまるで遺影のようだ。

その湯上の写真にはバット二本で×と赤く書かれていた。

見ると妻夫木、シャルにも同様赤く×印が付けられていた。

 

「あ、それですね。仲間外れは良くないじゃないですか。仮にも数日共に青春の日々を過ごした仲間を除け者扱いするのは今まで協力して脱出しようとほざいていた君達の理念に基づいたまでですから~?まあ校長からのサプライズですかね」

「お、お前たちはどこまで俺達を馬鹿にすれば気が済むんだ!」

 

泊が拳を震わせながらモノクマ達を睨み付けて言い放つ。その言葉に皆も同調していると先程まで弄られていた剣が質問をする。

 

「少し良いであるか?」

「ん?どうしましたか剣くん?」

「いやなに今回の死体発見アナウンスとやらは犯人であるクロは含まれているのかの確認をとな」

「そこの確認をするなんて剣クンはやり手だねー!初めての学級裁判だし特別に答えたげる!今回はクロを含まずにアナウンスしましたー!」

「…ふむ、そうでござるか。礼は言わぬぞ」

「なにィ!?わざわざ言うことかねそれは!?」

 

剣の確認を聞いて俺もその情報は重要だと記憶しておく。

 

 

コトダマゲット!《死体発見アナウンス》

 

 

「校長、それじゃあそろそろ学級裁判を始めましょうか」

「うん、そうだね!じゃあ学級裁判のルールを説明してあげようか。」

「なんでそないな上からやねん」

「学級裁判では誰が殺人を犯したクロかをオマエラが捜査時間の時に見つけた手掛りを頼りに議論をして探してもらいます。

そして議論の最後にオマエラ各々がクロだと思う人に投票をしてもらい多数決にてクロを決めます。

正しいクロを探し当てればクロだけをオシオキしオマエラはいつも通りの生活に戻ってもらいます。

だけどその結果が間違っていたら皆を騙し欺いたクロはこの絶望ヶ峰学園から卒業となり晴れて外の世界に出れます。

そして間違った皆は全員オシオキとなります」

「いよ!校長格好良い演説でしたよ!と言うわけで学級裁判開廷です!」

 

 

 

 

ーーーコトダマ一覧ーーー

 

《モノクマファイル①》

 

被害者となったのは【超高校級のアルバイター】妻夫木 弥生

死体発見現場は保健室

死亡時刻は午前2時頃

死因は首を絞められ呼吸困難による絞殺

その他外傷は両手、両膝に擦り傷が見られる。

 

 

《モノクマファイル②》

 

被害者となったのは【超高校級の努力家】シャルロット・ド・ベルジック

死体発見現場は購買

死亡時刻は午前2時15分頃

死因は頭部に殴打され頭蓋骨の陥没骨折による撲殺

その他外傷は右脇腹に打撃を受けた後があり骨にヒビが入っていた。

 

 

《シャルの出血量》

 

顔を覆うほど血が出ているにも関わらず何故か周りにはそれほど血が飛び散っていない。血が付いている場所はシャルの顔、服に寄り掛かっているモノモノガチャマシーンだけである。

 

 

《シャルの頭部と脇腹に付いている金粉》

 

何処かで見たことある金粉が頭部と脇腹に付着している。

 

 

《飾りつけのメンバー》

 

泊、鈴木崎、沢風、和良井、木枯、瀬戸内、シャルのメンバーで夜の12時までしていた。

 

 

《購買近くの壁と床にある血痕》

 

購買から出てすぐの壁と床に結構広めに赤色の何かを拭いた後が見えた。剣が言うには血痕らしい。

 

 

《べたべたの銅色の刀》

倉庫の入り口の隅に投げ捨てられていた。金メッキの刀だったが何かの理由で金メッキを剥がされ銅色になっている。異様にべたべたしている。

 

 

《甘いジュースのべたべた》

 

銅色の刀のベタつきの原因。砂糖のみしか飲まない倉庫に置かれているジュース。事件前後で数が大きく減っている。

 

 

《木枯の証言》

 

夜中の1時位に倉庫で妻夫木を見たとの事。その時金メッキの刀を触っていたらしい。入ってきた木枯を見て慌てた様子で居た、何か探し物をしていたとの事。

砂糖も以前倉庫で妻夫木と会った時酷く慌てていた。

 

 

《無くなったロー⚪ー》

 

保健室の奥の隅にある棚にある卑猥な物の中からそれだけが無くなっていた。

 

 

 

《百澤の証言》

 

保健室の棚の中にあるものは一つ一つメモをしている。

毒薬などは無くなっていない。

棚の中を調べるのは一日に朝昼夜と三回チェックしていて、事件が起きた日の夜時間ギリギリの時に最後調べている。

 

 

《鷹倉の証言》

 

珍しくいつもより早くに目覚めたから気晴らしに散歩してると購買の扉が開けっぱなしだったから何となく見てみるとシャルの死体を発見した。

 

 

《吉川線》

 

絞殺、扼殺時に出来る引っ掻き傷の跡。自分の首の皮膚に爪を立てて抵抗して出来た傷痕。

妻夫木の首にも引っ掻き傷があり手には血や皮膚の断片が付着していた。

 

 

 

《首を絞めた痕》

 

桃瀬の検死の結果、妻夫木の首を絞めた道具がロープなどの太さではなくてやけに細い痕だったとの事。

 

 

 

《握り締めている紙切れ》

 

妻夫木が持っていた紙を無理矢理奪い取ったが死後硬直で全部は取れなかった。

残りの紙は死後硬直で取れなかった。

 

 

 

《破かれたメモ帳》

 

妻夫木の部屋で見つけた。余程強く書いたのか後がうっすら次のページにもあった。

 

 

 

《沢風の証言》

 

深夜自室でパーティーの飾りつけをしていたら材料が無くなり倉庫に取りに行っていると深夜1時半頃に別館に続く渡り廊下にて妻夫木を見掛けたらしい。

 

 

《焼けた紙切れ》

 

トラッシュルームの焼却炉にあった。投げ入れ方が雑だったのかそこまで燃えずに残っていた。

読める所の内容は『……すす…殿…夜… 2時… 保健…て 相談した……事…ある 一人…来て…………妻夫…より』と書いてあった。

 

 

 

《燃やされた血の付着した布》

 

トラッシュルームの焼却炉にあった。ベットリと血が付着している。血で染められているが少し白い箇所があるので元は白色の布だろう。

 

 

 

《焼け爛れたピンク色の物》

 

トラッシュルームの焼却炉にあった。どうやら保健室にあるロー⚪ーのようだ。

 

 

 

《缶ジュースの残骸》

 

トラッシュルームの焼却炉にあった。倉庫の砂糖愛用のジュースの缶。この缶ジュースは燃えにくい性質で完全に燃えるまで半日掛かる。

 

 

 

《事件時刻のアリバイ》

 

事件時刻の時全員寝ていたとの事。

 

 

《死体発見アナウンス》

 

今回は犯人であるクロを除く三人以上が死体を発見したらアナウンスをしたらしい。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

学級裁判 開廷!

 

 

 

モノクマ達からルール説明をされ学級裁判を開始されたが俺達は黙ったままだった。

 

【モノクマ】「およ?どったの皆して黙りこくって、

早く議論しないと時間切れになって当てずっぽで投票することになるよ?」

【瀬戸内】「そうは言ってもよお、俺達ゃ裁判なんてしたこたあねえしよ。

何から話し合えば良いか分かんねーよ」

 

瀬戸内の言う通り何からやれば良いか殆どの奴等も分からないだろうな。

超高校級と言っても皆は高校生だしな。

 

【百澤】「ならここはこう言う事に慣れてそうな剣君に聞いてみようよ、ねえ?剣君」

【剣】「ふっふっふ、その通り!

余に任せればこのような事件お茶の子さいさいであーる!」

【鈴木崎】「…ならさ、何から話し合うわけ?」

 

百澤の問いかけに剣が自信満々で答えると鈴木崎からまた問いかけが来る。

だがあまり剣ばかりに任せるのも悪いし俺も疑問に思ったこととか積極的に言うか。

 

【剣】「まずはであるな。

被害者の状態等を話し合うが吉とでるだろう。であるからまずはモノクマファイルを読み上げてみようぞ」

【沢風】「なら俺がしようか」

 

沢風が読むようだ。

 

【沢風】「まずはモノクマファイル①からだね。

被害者は【超高校級のアルバイター】妻夫木弥生さん。死体発見現場は保健室、死亡時刻は午前2時頃、死因は絞殺だね。

そしてモノクマファイル②は被害者は【超高校級の努力家】シャルロット・ド・ベルジックさん。

死体発見現場は購買で死亡時刻は午前2時15分頃。

死因は撲殺となっているね」

【木枯】「何で二人が殺される事になっちゃったんだろうね…」

【泊】「木枯君!それを今から俺達が解き明かすんだ!」

【桃瀬】「当たり前だァ、分からなきャァ俺達全員死ぬんだァ」

【和良井】「それでこっから何を話し合えばええんや?」

【龍野】「…まずは凶器から話し合ったらどうかな」

【瀬戸内】「ならそうすっか!」

 

龍野からの提案に俺達は二人を殺した凶器について議論する事にした。

 

 

『議論開始!』

 

 

【木枯】「妻夫木さんは首を絞められて殺されてシャルさんは頭を固いもので殴られて殺されたんだよね」

【泊】「うむ、妻夫木くんは恐らく《ロープ》とかを使って殺されたんだろう」

【嶋野】「ベルリンを殺した道具は何だろうね」

【和良井】「きっと《倉庫》にあったもんやろ。

あそこならぎょうさんあったからな」

【沢風】「うん、そう思うな。

でもなにで殴ったんだろう。

沢山ありすぎるね…《金属バット》とかあったしそれかな?」

 

俺は皆の議論を聞いて疑問に思ったところに言葉をぶつける!

 

 

《ロープ》⬅《首を絞めた痕》

 

「それは違ぇぞ!」

 

 

【砂糖】「妻夫木はロープとかの太さの紐を使って殺されてねえぞ」

【泊】「なに!?」

【百澤】「なんでそんな事が分かるのさ?」

「桃瀬の検死結果で分かったらしいが妻夫木の首の痕が凄く細かったんだ。そうだよな桃瀬」

【桃瀬】「あァそうだぞォ。少なくともロープなんかよりはァ細いやつだァ」

【影山】「その細さは例えるとなんですけどどんな物が当てはまりますか?」

【桃瀬】「んァ~…携帯とかの充電器のコードみてェな細さだなァ」

【嶋野】「そんな細い物ってあったっけー?」

【熱宮】「私は見たことないねえ」

 

確かに該当する物が狭まったがまだ分からないな。

 

 

『議論開始!』

 

 

【沢風】「とりあえず今は他の事を考えようか。次にシャルさんの凶器を話してみよう」

【和良井】「シャルは撲殺やから固いもんで殴られて殺されたんやったな」

【木枯】「ならさっきも言ってたけど倉庫にいっぱいあったよね」

【桃瀬】「《ダンベル》じャァねェかァ?」

【泊】「《金属バット》とさっきも発言があったがそれじゃないか?」

【藤】「《模擬刀》は?」

 

 

《模擬刀》 ⬅ 《べたべたの銅色の刀》

 

「そいつに賛成だ!」

 

 

【砂糖】「藤が言ったように模擬刀が凶器だろうな」

【沢風】「でもあの模擬刀金色じゃなかったっけ?銅色の模擬刀なんてあったかい?」

 

確かに色が違うが俺はその事について知っている!

【瀬戸内】「いやそれがな沢風!あの金ピカの刀は今は銅色の刀になっちまってんのよ」

【泊】「んん、なんだそれは?とんちか何かか?」

【瀬戸内】「いやいや、違うのよ!

金が取れたやつが銅色の刀でな?あの金が実は偽金だったのよ!」

【百澤】「…説明が雑で下手だね!全然分からないよ」

【藤】「もう一度小学生からやり直したら?」

【瀬戸内】「ひでえ!!」

 

瀬戸内が撃沈してしまったので俺がもう少し分かりやすく言うことにした。

 

【砂糖】「ああっとな、説明加えるとだな。

あの金色は実はメッキで事件後メッキが誰かにより全部剥がされた状態で倉庫に投げ捨てられてたんだ。

これはモノクマからも確認が取れてっから事実だ」

【百澤】「…なら何でその金メッキは綺麗さっぱり全部が取れたんだろうね」

【砂糖】「ああ、それも明かさないとだがシャルがこの模擬刀に殴られた証拠もちゃんとあるんだ」

【泊】「なに!?それは本当か!」

 

それはこの証拠で分かるな。

 

 

コトダマ提示!

 

《シャルの頭部と脇腹に付いている金粉》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「これを見てくれ。シャルの頭と脇腹に金粉付いてるだろ?」

【猫屋敷】「ん~確かに付いてるね~」

【砂糖】「この金粉は模擬刀の金メッキだろうな。殴ったときに付いたんだろうな。あの金メッキは簡単に手にくっついたし」

【龍野】「多分犯人は凶器をわからなくするために金メッキを剥がしたんだろうね」

【熱宮】「だけどさ、犯行は夜時間にあったんだよねえ?なら水は出ない筈だけど何で洗い流したんだい?」

【木枯】「あ、そうだよね」

 

確かに夜時間には校則で水は出ないと書いてあるが恐らくあれを使って流したんだろうな…。犯人め~!

 

 

コトダマ提示!

 

《甘いジュースのべたべた》

 

「これだ!」

 

【砂糖】「倉庫にあるこのジュースで流したんだろうな」

【影山】「そう言えば砂糖さん言ってましたね」

【瀬戸内】「あのベタつきが異様なまであるジュースか」

【龍野】「それにあの模擬刀にはベタつきが一致してたよね」

 

龍野の言葉に同調するようにもう一つ証拠を提示する。

 

 

コトダマ提示!

 

《べたべたの銅色の刀》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「この銅色になった刀はべたべたしてるんだがこのベタつきが倉庫にあるジュースのベタつきと合ってんだよ」

【百澤】「なるほど~そのジュースは砂糖君位しか飲まないしベタつきとか知ってるのは当たり前って事か」

【泊】「ふむふむ…ん?ならば砂糖君が犯人ではないかね!?」

【砂糖】「はぁ!?なんでんなことになるんだよ!」

【龍野】「そ、そうだよ!愛用してるジュースのベタつきを知ってたからって犯人だと決めつけるのは良くないよ!」

【沢風】「確かに早合点し過ぎかな?」

【泊】「う!…すまない焦りすぎていた…」

 

どうやら納得してもらったようだ、良かった。

 

【瀬戸内】「なあ剣、お前はなんか分かったか?」

【剣】「ふむ…まだ確証がないであるからしてもう少し話し合ってみようぞ」

【木枯】「うーん…事件時刻の時って皆はやっぱり寝てた?」

【砂糖】「そいつなら俺が全員に知ってるから分かるぞ」

 

 

コトダマ提示!

 

《事件時刻のアリバイ》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「事件の時は全員寝てたって聞いたぞ」

【泊】「ふむ…そのうちの一人は嘘をついている訳だな?」

【嶋野】「誰かさ~フウフちゃんとベルリンを見てたりしないの~?」

【砂糖】(それならあの二人の証言が役立つな)

 

 

コトダマ提示!

 

《木枯の証言》 《沢風の証言》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「木枯、沢風。二人は少なくとも事件より前に妻夫木を見てるよな」

【沢風】「ああ、俺は妻夫木さんが殺害される30分前位に別館の渡り廊下で見たんだ…」

【木枯】「うん、私は一時位に倉庫で見たよ」

【和良井】「二人はなんで夜時間出歩いてたんや?外に出るんは禁止言う事やなかったんか?」

 

二人は苦笑いを浮かべた。言い出しっぺの沢風に皆は疑惑の目を向け始める。

 

【沢風】「皆ごめんな…俺はパーティーの飾り付けを作ってたんだけどさ、材料が無くなっちゃったから倉庫に取りに行ってたんだ」

【木枯】「私はね、喉が渇いちゃって倉庫に行っちゃったんだ」

【剣】「して、御二人が見た妻夫木女史はどのような様子であった?」

【沢風】「俺は後ろ姿を見たくらいかな…。

あの時は暗くて俺の気のせいだと思ってたんだけど悔やまれるよ…」

【木枯】「それを言ったら私もあの時引き止めてたりすれば…。

あ、私が見たときは妻夫木さん酷く慌ててたよ」

【剣】「ほう…それは木枯殿の顔を見て慌て始めたであるか?」

【木枯】「へ?うん、探し物してたらしいけどなかったからって出ていったよ。その時模擬刀を結構ペタペタ触ってたなー」

 

俺が倉庫に行ったときも俺を見て慌て始めたな…妻夫木は何を探しに行ってたんだ?

 

【百澤】「二人は妻夫木さんを見たって話だけどシャルさんを見たって人は居ないの?」

【砂糖】「て言うかシャルが夜中出歩いていた理由も分からずだよな」

【木枯】「私と同じで喉が渇いたからとかかな?」

【鷹倉】「…今んなこと話しても無駄だろ」

【泊】「なっ!?無駄とはなんだね!」

【藤】「堕落馬鹿の言う通りでしょ。

努力女が居ない今何故かなんて話し合っても確証がないんだから無駄でしょう?そんな事も分からないの?」

【泊】「う、うぬぅ…」

【和良井】「ま、まあそんなキツく言わんでもええやんか。今は他の事を議論しよや」

 

和良井が空気を読んで話を変えてくれたが助かったな。しかし次は何から話すか…。

 

【泊】「…そう言えば何故鷹倉君は購買に居たのだ?朝は食堂に集まる…これは決定されてる事だが?」

【影山】「確かにそうですね。何か用事でもお有りだったんですか?」

【鷹倉】「…………ああー、そこ突っ込む感じ?

ツッコミならそこのゲラ男の本業じゃーん…」

【和良井】「そうそう、ツッコミなら俺に任せなあかんな!だからここは俺がってなんでやねん!

突っ込みの種類が違うわ!」

【藤】「こんな時に糞くだらない漫才見せないでくれる?」

【和良井】「鷹倉のせいやないか!?」

【鷹倉】「……あー、助けてーサトえもん~」

【砂糖】「はあ!?俺かよ!」

 

面倒臭がりの鷹倉に押し付けられたせいで皆の視線を一斉に浴びることになった。

こうなったら俺が言うしかないか…。

鷹倉が何故購買に行ったのかって事ならあれを言えば良いよな。

 

コトダマ提示!

 

《鷹倉の証言》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「ああっとな…」

【龍野】「…自分で無実を証明すれば良いじゃないか。

砂糖君に何で説明させるのさ」

【泊】「そうだぞ!何かやましい事があるからじゃないのか!?」

【沢風】「ま、まあまあ。二人とも落ち着いて。

とりあえず砂糖が話そうにしてるしさ」

【砂糖】「…サンキュな。

鷹倉は珍しく朝早くに目が覚めたらしく暇だから気晴らしに散歩してたんだとよ。

それで別館に行ったら購買の入口が開けっ放しになってたんで見てみたらシャルが居たって訳だ」

 

 

【反論!】

 

【木枯】「うーん、ちょっとごめんね?」

 

 

【木枯】「それはちょっと怪しいかな?」

【砂糖】「な、何がだ?」

【木枯】「だってそれって結局鷹倉君の嘘の可能性もあるんじゃないかな?」

【砂糖】「確かにそうだけど…。

そう言ってたら木枯の倉庫で妻夫木を見たって話も嘘だって可能性出てくるぞ?」

【龍野】「…そうだね。それにあの時シャルさんを発見した時鷹倉君の様子は殺人を犯した様じゃなかったし。」

【木枯】「でも私の証言と鷹倉君の証言は状況とか違ってないかな?

私は妻夫木を見たって話だけど鷹倉君は食堂にいつも遅刻してくるのにその日早起き出来て散歩してたら見つけたなんて嘘臭いよ。

きっとシャルさんをその時に殺してたんだよ!」

 

今の木枯の発言はおかしいぞ!

 

 

コトダマ提示!

 

《モノクマファイル②》

 

「その甘え言葉、切らせてもらう!」

 

 

【砂糖】「待ってくれ、鷹倉が嘘ついてる事に熱中し過ぎてるがさっきシャルの死亡時刻が午前2時15分頃って分かってるじゃないか。

なら鷹倉が嘘を付いてる可能性はないだろ」

【木枯】「あ…そうだったね。ごめんなさい。

私も焦ってたみたい…ちょっと頭冷やすね」

【瀬戸内】「ならよお、沢風と木枯の方が怪しくね?

だって二人は夜に妻夫木見てんだろ?

ならお前らの方が嘘言ってんじゃねーか?」

【沢風】「なっ!?」

【木枯】「ええ!?」

 

瀬戸内の一言により二人に疑惑の目が向けられた。

 

【砂糖】(確かにまあ二人の方が死亡時刻には近い時間に見てるしな…)

【沢風】「ちょっ、ちょっと待ってくれよ!俺は本当の事しか言ってないぞ?」

【木枯】「私もだよ!妻夫木さんと会ったけど直ぐに出ていっちゃったんだから」

【瀬戸内】「けっ!どうだか…適当言ってんだろう?」

【泊】「ぬ~分からなくなってくるな!本当に二人がなのか!?」

【熱宮】「私頭暑くなってきたよ」

【桃瀬】「そういやァシャルをォ見付けたのは鷹倉が始めに見付けてェそっから砂糖と龍野が見付けたってのは分かったが妻夫木を発見した三人はどうして保健室に居たんだァ?」

【沢風】「妻夫木さんを見付けた人は…百澤と嶋野さんと猫屋敷だったね」

【百澤】「うん、僕達は食堂に行こうとしてたら調度三人が出会してね。

それで食堂まで歩いてたら猫屋敷君が臭うなんて言い始めてね」

【影山】「臭い…ですか?」

【猫屋敷】「ん~な~んか嫌な臭いがしたからその臭いを辿ってみたら~って感じ~」

【嶋野】「ワンニャンまるで動物のように四足歩行で進んでいくから気が狂ったぁ!?って思ったよ」

 

臭いに敏感なんだな。

 

【龍野】「……それじゃあひとまず凶器の話に戻ろうか?」

【剣】「うむ!誰が嘘を付いてるか等の話をしていても正解は見えてこぬぞ。

今はまず妻夫木女史殺しのぶつを特定せねば」

 

凶器……シャルは金メッキの模擬刀と分かったが妻夫木が殺された凶器…。

細い…紐…何かなくなってなかったか…?

 

 

『議論開始!』

 

 

【鷹倉】「保健室だったんだし《包帯》でぎゅっとしたんじゃね?」

【木枯】「…《シーツ》とかで…はないか」

【沢風】「それじゃあ大きすぎるからね」

【百澤】「《大人のおもちゃ》でしょう!」

【藤】「こんな時まで下ネタぶちこむなアホ」

【瀬戸内】「流石に俺でもそれが凶器だとは思えねえよ…百澤、お前は強者だよ!」

 

 

《大人のおもちゃ》⬅《無くなったロー⚪ー》

 

「それに賛成だ!」

 

 

【砂糖】「妻夫木を絞め殺した凶器は大人のおもちゃであるロー⚪ーだと思うぞ…」

【瀬戸内】「はあぁ!?んなことあるか!?」

【嶋野】「シュガーまでスケベさんだったんだあ…」

【砂糖】「い、いや待ってくれ!ちゃんと理由もあるんだ!」

【藤】「どんな理由だってのよ…それで的外れな推理とかだったら爪と皮膚の間に折り紙ぶちこむよ?」

 

藤の提案が思ったよりエグくて恐怖した。こ、これはちゃんとしないと藤の目はマジだ…。

 

【砂糖】「ロー⚪ーの細さが妻夫木の首の痕と合うと思うんだ」

【泊】「それはちゃんと確認したのか?」

【百澤】「そこんところは安心してよ!僕が保証するよ。妻夫木さんの首の痕とロー⚪ーは一致してるよ」

【泊】「何故百澤君が分かるんだ?」

 

百澤が掩護発言をしてくれた。百澤が何故分かるのかって理由なら百澤本人から聞いたあの証言が役立つな。

 

 

《百澤の証言》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「百澤は保健室の物は一つ一つメモしててしかも一日に朝昼夜って確認してるんだ。だからロー⚪ーの細さなら分かってるんだ」

【瀬戸内】「それにスケベ野郎な百澤ならロー⚪ーの形状やらは頭にしっかりと入ってるだろうな」

【百澤】「嫌だな~瀬戸内君そんなに褒めないでよね!」

【泊】「そ、それは褒められているのか?」

【沢風】「でもそれなら妻夫木さんを殺した凶器はハッキリしたね」

【影山】「という事は妻夫木さんを殺した凶器は保健室のロー⚪ー、シャルロットさんを殺した凶器は倉庫の金メッキの模擬刀というわけですね?」

 

ようやく二人が殺された凶器が判明した。だがまだまだ謎はあるな。

次はどれから話すか…。

 

【龍野】「……妻夫木さんって倉庫で模擬刀触ってたんだよね?」

【砂糖】「へ?」

【龍野】「砂糖君も木枯さんも倉庫で見たときに模擬刀を触ってたんだよね?」

【砂糖】「ああ、そうだな」

【木枯】「うん」

 

龍野は唐突にどうしたんだ?そんな事を聞いて…。

 

【龍野】「…そっか……ならそうかもな」

【木枯】「た、龍野さん?」

【和良井】「どやいしたんや龍野は?いきなりブツブツ独り言言い始めて」

【瀬戸内】「おい砂糖、お前の相棒だろ?何とかしろよ」

 

いつの間にか龍野が相棒となっていた。まあ何だかんだ一緒に行動する機会が多かったしなー。

見ると龍野は少しにやけながら「えへへ、相棒…」なんて呟いてた。

いやそんなに嬉しいのかよ。

 

【砂糖】「なあ龍野、何か分かったのか?」

【龍野】「…ちょっと突拍子もない事なんだけど」

【和良井】「大丈夫やろ、もう今のこの状況が突拍子も無さすぎるしな」

【龍野】「…なら言うけど僕が思うに……」

 

龍野はどこか言いにくそうに言い淀み、そして決心したように言い放つ。

 

【龍野】「妻夫木さんは誰かを殺そうと企ててたんじゃないかなって思うんだ」

【砂糖】「なあ!?」

【熱宮】「そ、そんな!?」

【沢風】「妻夫木さんがそ、そんな事を?」

 

龍野の考えにほとんどの皆が驚いていた。だが俺は驚いてはいるがどこか気持ちはスッとしていた。

納得している自分がいる。

だが沢風は納得出来ていないようで引き下がらず龍野に食らい付く。

 

【沢風】「何でそんな事になるんだ!?あの妻夫木さんが誰かを殺そうだなんて…」

【龍野】「…でもそう考えた方が僕は辻褄が合うかなって思うんだ。あの手紙の事もね」

【泊】「…それはあの焼却炉にあった紙の事か!?」

 

龍野の言う手紙とはあれだろう。

 

【砂糖】「それってあの《焼けた紙きれ》の事か!」

【龍野】「うん、あの内容を良く思い出してほしいんだ、それと見付けた証拠も。そうしたら妻夫木さんの行動が見えてくるよ…」

【砂糖】(何だ?妻夫木の行動?それって何で妻夫木が倉庫に居たのかってのとかか?それとあの焼却炉の焼けた紙きれ……そうか!)

 

《焼けた紙きれ》《握り締めている紙切れ》 《破かれたメモ帳》

 

「これだ!」

 

【砂糖】「確かに妻夫木の部屋を見たときに破かれたメモ帳があったな。

それと妻夫木の手には握しめている紙きれ…そして焼けた紙きれ…繋がるな。」

【瀬戸内】「おいおい!お前らで納得すんなよな!俺にはさっぱりだぞ?」

【猫屋敷】「……フムフム~、そうなのかな~?」

【藤】「ああ、何だ。そう言う事ね。お粗末な事」

【熱宮】「なんだい、あんたらも分かっちまってんのかい!?」

 

猫屋敷や藤も分かったようだ。瀬戸内は…まあ分からないだろうなー。

瀬戸内だし。

 

【瀬戸内】「砂糖…なんか失礼な事考えてねーか?」

 

なんの事だか?瀬戸内は妄想癖があるんだろうな。

兎に角今は俺の辿り着いた考えを話すか。

 

【砂糖】「まず妻夫木の部屋には破かれたメモ帳があったんだ。それと妻夫木の手には無理矢理破かれたメモ帳が握ってあったんだ。

焼却炉には投げ入れたが投げ方が雑だったのか入口付近で焼けていたが大体読める紙きれがあった。

その紙きれには、

『……すす…殿…夜… 2時… 保健…て 相談した……事…ある 一人…来て…………妻夫…より』

こう書いてあったんだ」

 

注目すべきはこの焼けた紙きれの最後の文。妻夫…よりの所だ。

 

【砂糖】「この妻夫…よりって所さ、妻夫木よりって書いてるんじゃないか?」

【百澤】「そうだね、最初に書かれてる所は呼び出された人、最後に書いてる所は呼んだ人…ならここに当てはまる名前の人は妻夫木さんしか居ないね」

【泊】「ではこれは妻夫木が書いたものなのか?」

【龍野】「…だろうね。妻夫木さんは模擬刀を使って誰かを保健室に呼び出し殺そうとしてた…そんな所だと思うよ」

【猫屋敷】「時間もちょうど合ってるし~相談って書いてあるしね~」

 

信じたくはないがこう考えるとスッと議論が進んでいく。

あの明るい妻夫木がまさか殺人を企ててたとは…。

じゃああの時俺と倉庫であった時から考えてて殺人に使えそうな凶器を探していたって事か…。

 

【泊】「だがそれは犯人が書いた嘘の手紙なのではないか?」

【木枯】「いや、妻夫木さんの字を見たことあるんだけどこれは妻夫木さんの字だよ」

【瀬戸内】「ああ、俺もその時その場に居たから証言できっぞ。その字は妻夫木の字だな」

【熱宮】「なら決定だねえ、その紙きれに書いたのは妻夫木だってねえ」

【和良井】「ならこの呼び出された奴が犯人言うことやな!すす…殿…殿って使うって事は男子ちゃう?」

【猫屋敷】「女性に殿って使う機会は少ないしね~まあ~剣殿は~男女関係なく使うよね~」

【藤】「……そんな事より名探偵であるあんたは何でさっきから黙ってるわけ?」

 

そう言われ剣は顔を青くした。まあ確かに剣は自信満々に大体は分かったと言っていたが…。

 

【剣】「あ、いや、うぬがそんな簡素に犯人を当ててもつまらぬではないか?

ならばみなで考えて議論をした方が良いかなと…」

【藤】「そんな余計なお世話な事考えなくて良いからっ!こっちは命がかかってんだけど?

そろそろあんたの推理も聞いてみたいんだけどさ?」

【剣】「う、うぬぅ…我が推理を聞きたいと…」

【影山】「…どうしたんですか?具合でも悪くなりましたか?」

【剣】「い、いいいいや!快調であるぞよ!」

【影山】「なら素敵な推理が聞けるんですね!」

【剣】「!!?」

 

みるみるうちに剣の顔色は青白くなっていく。皆も訝しりながら剣を見る。

 

【沢風】「な…なあ剣、汗とか凄いし本当に大丈夫なのか?」

【瀬戸内】「まさかお前…犯人が分かってねーとかじゃねーだろうな?」

【剣】「ひゅっ!?ひゃひょおおおうぞ??」

【藤】「……剣…」

【剣】「ひゃああぁぁい!!?」

【木枯】「ふ、藤さんが名前で呼んだ…」

 

確かに藤が名前を呼ぶなんて初めて聞いたがそこは違う…やっぱり木枯は天然なのか…。

 

【藤】「正直に言いな?…………ハンニンハダレ?」

【剣】「あがあぁああがあっ!…………ワカリマセン…」

【和良井】「……はっ?分かりません?」

【嶋野】「スターソードちゃんって名探偵じゃなかったっけ?」

【瀬戸内】「流石にギャグだろ?場を和ます的な?」

 

…やっぱりか。俺は事前にスレとかで知ってたからな。

皆はそうなるよな。

 

【剣】「……わ、分かりませんよ…ええ…ええ……。

超高校級の名探偵、剣星光…犯人が分からないです…。

どう考えても分からないんです…しかし名探偵である手前分かるとしか言えないじゃないですか…」

【熱宮】「いきなり早口になったねえ…」

【龍野】「……口調も弱々しくなったね」

【剣】「ハハハッ、ぼくは駄目な屑馬鹿な探偵擬きなんだ…こんな調子で名探偵なんて名乗れないよね……」

【藤】「…こいつはもう使い物にならないわね」

 

藤も剣の変わりように先程までの激情が嘘のように静まり頬をピクピクと痙攣させながら力弱く言った。

 

【剣】「そうだ、ぼくは草になろう…それか光となって消えてしまおう……ん?

あれ?そうか、購買の血は拭き取った物はあれか…だとすると…」

【熱宮】「ブツブツ独り言が止まらなくなってんじゃないのかい!?」

【砂糖】「ああ、大丈夫だ。ここからが名探偵剣の本領発揮だ」

【熱宮】「へ?なんか知ってんのかい?」

 

剣は最初は自信満々に謎を解こうとするが今まで当てた試しがない。

その後今のように自信消失状態になると急に頭が閃くようになる。

その際素の喋りになると言われる。

 

【剣】「砂糖くん、龍野くん。購買前に血を拭いた後あったよね?」

【砂糖】「ああ、あったな、それがどうした?」

【剣】「トラッシュルームにあった布…きっとあれで拭いたんじゃないかな?それとシャルロットさんは購買前で殺されたんだろうけど妻夫木さんが呼び出した人はシャルロットさんではないね」

【瀬戸内】「おいおい!なんかいきなりすらすらと言い出したな!?てか布ぉ?んなもんあったのかよ」

【藤】「まあそうでしょうね、それに結構大きさはあったっぽいしそれで間違いないわね」

【泊】「ま、待ってくれ!

というか呼び出されたのはシャルロットさんではないのか!?

俺はそう思ってたが…だからシャルロットさんを殺した後に誰かに殺されたんだと…。

それに焼却炉に投げ入れられていた白い布が?それで拭いたと言う事か!」

【剣】「いや違うよ…呼び出された人はすす…殿だったしシャルロットさんは当てはまらない…砂糖くんはもう分かるでしょ?」

 

急に剣に言われるがまだ分かっていないぞ!?……いやもしかしたらあいつか…?

俺は心当たりのある人物に目を向けて思わず呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その人物は…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《人物指定》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【砂糖】「泊……お前か?…お前が犯人なのか?」

 

浮かび上がった人物は泊…だった。

 

【泊】「………………んん!?な、俺!?」

 

いきなり犯人扱いされた泊は一瞬何を言われたか分からずにいたが徐々に理解していき酷く慌てた。

皆も驚いていたが龍野や藤等は冷静に俺を見ていた。

 

【泊】「な、何を言っているんだ!?もしや俺が犯人だとでも言いたいのか?」

【沢風】「そ、そうだ!泊が…皆の事を想っていた泊が殺人なんてするわけがない!嘘だ!」

【剣】「残念ながらこれは嘘でも冗談で言っている訳でもないよ…」

 

沢風が庇うのも無理はないよな。パーティーをしようと二人で提案しあって何かと話す機会があり最近仲良かったしな…。

俺だって信じたくはない…が。

 

【泊】「そ、それじゃあ何故俺が犯人だと断定したんだ?そ、それを教えてくれるか!?」

【砂糖】(大丈夫だ。冷静になれば糸口は見えてくる)

 

 

《燃やされた血の付着した布》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「なあ泊…さっき剣が言ったトラッシュルームにあった布について反応してたよな?」

【泊】「あ、ああ。そうだが…それが俺と何か関係でもあるのか!?」

【砂糖】「……お前は何て言った?」

【泊】「何?」

【龍野】「…泊君は剣君の言葉に対してどんな言葉を紡いだかって事だよ」

【剣】「確認の為にね…」

【泊】「分かった…ええと、俺は確かシャルロットさんが呼び出されたと思っていたが他の誰かが呼び出されていた。

それと焼却炉に投げ入れられていた白い布、これが購買前の血を拭いた…こんな所か?これが何なんだ!」

【砂糖】「…なあ泊、剣はトラッシュルームにあった布としか言っていないのにどうして焼却炉に投げ入れられたと断定し、布としか言っていないのに白い布と色まで断言したんだ?」

【泊】「な、ななななあぁぁ!!?そ、それは…」

【砂糖】「お前はずっと購買の見張りをしていたからトラッシュルームには行っていない…なのにどこに合ったかと色まで分かるのはどうしてだ?」

【龍野】「…因みに誰か泊君に白い布の事は言った?

それと鈴木崎さん、泊君は捜査の時はずっと購買に居た?」

【鈴木崎】「いやずっと私と一緒だったよ」

 

龍野が聞いてくれたが全員首を振る。そして同じ場所の見張りであった鈴木崎からも証言を得た。

これで泊はずっと購買に居たし焼却炉の白い布についても誰も話していないと分かった。

泊を見ると顔色は悪くガタガタ体を震わせていた。それを見ていた沢風が嘆願するように喋りかける。

 

【沢風】「と、泊…?嘘だよな?お前はそんな事しないよな!?なあどうなんだ!!」

【泊】「ぐっ…そ、それは…俺は……トラッシュルームにあるんならきっと焼却炉にあるだろうと予想したまでだ!

布だって大体は白色だろう!?それだけで疑われる謂れはないぞ!」

【砂糖】「いや…まだあるぞ」

【泊】「な、なに!?」

 

泊は驚愕の表情を浮かべた。俺はある証拠を提示する。

 

 

《焼けた紙きれ》

 

「これだ!」

 

 

【砂糖】「この紙に書いてある『すす…殿』これ…お前の名前じゃないか?

泊 進のすすむ殿とすれば合うぞ」

【泊】「ぐうぅ!?」

【砂糖】「どうだ?何か反論はあるか?」

【沢風】「と、泊…」

【嶋野】「ストップン…そうなの?」

【泊】「……は、反論?あるに決まっているだろう!そんな名前が合っているだの弱い!君らの言い分は信号無視している!!」

 

泊は俺を睨み付け吼える。だが泊の反論はもう穴だらけだ。

 

【剣】「それならさ…事件のあらましを言ってみたら良いんじゃないかな?それで納得するでしょ?」

【沢風】「ま、待ってくれよ!まだ議論をする余地はあるんじゃないか!?」

【藤】「しつこい。認めてない馬鹿はあんたとそこの交通馬鹿だけ」

【龍野】「…砂糖君、君が言ってくれないかな?」

【砂糖】「お、俺か?…分かった」

 

…まあ相棒の龍野に言われちゃ仕方ないな。俺は気を引き閉め泊に目を向ける。

 

 

《クライマックス推理!》

 

act.1

 

今回の事件はモノクマ達からの動機動画が発端だ。

動機動画を見て殺人を決意した人間が居たんだ。

その人物こそが今回の被害者、妻夫木だ。

妻夫木は倉庫に凶器を探しに行き何回も物色していた。

その時に俺や木枯と鉢合わせで会ってしまった。そして金メッキの模擬刀を凶器に使おうと決めたんだ。

決めた後妻夫木は部屋にあるメモ帳を破りターゲットに手紙を書いたんだ。

そして呼び出された人物は指定された保健室に深夜2時に来た。

 

 

act.2

 

ターゲットが入ってくると妻夫木は襲い掛かったんだろう。だがターゲットの反撃に合い倒れたんだ。

その際揉み合って犯人が持っていた呼び出しの紙を妻夫木が取ったんだろう。

咄嗟に近くにあった棚のロー⚪ーを取りそれをターゲットは使って妻夫木の首を絞めて殺してしまったんだ。

だけど事件はそこで終わらなかった。

 

 

act.3

 

そこに喉が渇いて倉庫に向かってる途中で物音を聞いたのか保健室に用があったのかシャルが来てしまったんだ。

そこで殺人を犯してしまった今回のクロと殺されてしまった妻夫木が居た。

シャルは驚いただろうな。それで咄嗟に逃げ出したんだ。

 

 

act.3

 

逃げたシャルを犯人も慌てて追い掛けたんだがそこで近くにあった金メッキの模擬刀を持って追い掛けたんだ。

そして購買前で追い付かれてしまい脇腹目掛けて打ち下ろされた。

続けて頭に目掛け模擬刀を降り下ろしシャルを撲殺したんだ。その際脇腹と頭に金メッキの金粉が付いた。

その時血が飛び出したんだ。

 

 

act.4

 

シャルを殺した後犯人はとりあえず購買のモノモノガチャマシーンに寄り掛からせて血を拭くことにしたんだ。

そこで犯人は持っていた布で拭き取った。

その後に犯人は倉庫に行き血で濡れた金メッキの模擬刀を洗い流すため俺愛用のジュースで洗い流した。

そして金メッキが剥がれた模擬刀を隅に捨てた。

そして保健室に戻り揉み合いで荒れた所を直しロー⚪ーと妻夫木に奪われた紙と血を拭き取った布に缶ジュースを持ってトラッシュルームに行ったんだ。

だが紙は妻夫木が死後硬直が始まっていたから全部は取れなかったんだ。

 

 

act.5

 

トラッシュルームに行き犯人は証拠品を焼却炉に投げ入れた。

しかしこの時犯人は余程焦っていたんだろう、投げ方が雑で入り口近くにしかいかず完全には燃えなかった。

そして犯人は部屋に戻り朝食堂に集まる時間より前になに食わぬ顔で来た。

そして妻夫木の死体を発見されたんだ。

 

 

「この事件の犯人は…知らない情報を知っていたり残っていた紙に一致する名前が書かれていた…。

超高校級の交通委員 泊 進!お前だ!」

 

俺が事件のあらましを言い終わると泊は無言で体をずっと震わせている。

皆も黙って泊を見ていた。

 

【砂糖】「何か言いたいことはあるか?」

【泊】「…い、いい、いいぃぃいぃぃい!!

いっぱいあるに決まっているだろう!?そんなのは推理でも何でもないし俺が犯人な訳がない!」

【砂糖】「だったらちゃんとした反論をしてくれよ!」

【剣】「ここから巻き返す事は出来そうにないけどね…」

【泊】「黙れ!!揃いも揃って信号無視ばっかしてんじゃねー!!ちゃんと手を上げて周りを確認して物を言え!」

【沢風】「泊…お前」

【和良井】「おいおいおい…もうあかんぞこれは。

感情高ぶり過ぎてもう暴走状態やで!?」

 

全員を睨み付けひたすら犯人じゃないと叫ぶ泊。俺だって責めたくはないが命が掛かっているんだ!

 

【龍野】「…砂糖君、もうそろそろ決めて……」

【砂糖】「ああ…」

 

泊が犯人だと認めてもらうには…トドメ撃ち込むしかない。

 

【クライマックス反論!】

超高校級の交通委員 泊 進

 

「俺が犯人な訳がない!

君達は揃いも揃って信号無視ばかり!

それにちょっとすすだけが合っていたから俺だと言われても違うかもしれないだろ!

それに白い布だって鷹倉君のじゃないのか!?

今はいつも着ている白シャツじゃないしきっと白いシャツを使ったかもだろう!?

なら犯人は鷹倉君じゃないのか!!」

 

「いや!鷹倉のシャツは洗濯中でそれも確認しているから違うんだ!いい加減認めてくれ!」

 

「認めるわけがないだろう!俺が二人を殺した?馬鹿も休み休み言いたまえ!!

それに俺には白い布なんて持っていないし知りもしない!」

 

駄目だ…完全に話を聞いてくれない。だが矛盾点を見付けたぞ!

そこにトドメを刺す!

 

 

トドメの証拠を提示しろ!

 

 

 

ボ ウ ハ ン タ ス キ

 

 

 

【防犯たすき】

 

「これで終わらしてやる!」

 

 

【砂糖】「いやお前は白い布を持っているだろ!」

【泊】「な、何を!?言っているんだ…」

【砂糖】「お前、防犯たすきは今何処にあるんだ?」

【泊】「があっ!!?そ、それはたすき…は」

【砂糖】「あれ特注品で一つしかないって言ってたよな?あれ今何処にあるんだ?」

【泊】「そ、それは…せ、洗濯中だからな…」

【龍野】「…それなら僕達はここに来る前にランドリールームに行ったけど鷹倉君の白シャツしか無かったよ?」

【泊】「ぐぬう!!?…うう……それは…」

【剣】「これは決まったね…」

 

泊は完全に無言になり下を向いてしまった。

 

【モノクマ】「およ?もう決まった感じかな?ならもう投票タイム入って大丈夫?」

【泊】「…………くっ」

【モノソノ】「それではクロも判明し作者も達成感あってハイテンションの今!投票タイム決定です!」

【モノクマ】「それじゃあお手元にあるそれぞれクロだと思う人のボタンを押して投票してね!」

【モノソノ】「因みに投票は必ず誰かにして下さいね。

もししなかった場合その場でオシオキですので!」

 

言われて俺達は手元の機械を見て泊のドット絵が書かれているボタンを押そうとする。

だがそのボタンをなかなか押せずにいた。

このボタンを押してしまうと泊は…死ぬ。間違えていても誰かは結局死んでしまう。

 

【モノソノ】「…おや?まだ投票していない者が数人居るな?早く投票してくれたまえよ!作者も早くと言っているんだ!」

【モノクマ】「さっきから作者作者って何言ってんの?」

【モノソノ】「いえいえ!気にしないで下さい」

 

急かされて俺も迷いながらも…ボタンを押した。

押しても押さなくても待っているその先は死。

厭らしく笑いながらモノクマ達は言う。

 

【モノクマ】「さあ投票の結果クロとなるのは誰なんだあ~?」

【モノソノ】「キミタチが選んだ結末はいかに!?」

 

投票した機械のモニターが移り変わり画面はルーレットが映る。

ルーレットが回りだしていく。回って回って…スピードが落ちていく。

それを見ている俺達の気持ちも雰囲気も落ちていく…。

そして止まった先には…泊のドット絵。

 

その瞬間軽快な機械音が鳴り出しまるで祝福するかのような音が鳴る。

画面のルーレットからはモノクマメダルが大当たりの雪崩の如く降ってきていた。

しかし俺達には嘲笑って馬鹿にしているように聞こえる。

 

それは泊が犯人だと物語っていた、俺達が選んだ結末だった。

果たしてこれの選択は正解だったのか不正解だったのか…それはもう分からない。だが既に賽は投げられてしまった…。

 

泊を見ると脱け殻のように朧になった目でルーレットを見つめていた。

 

 

 

学級裁判 閉廷!

 

 

次回 オシオキ編に続く。

 

 

 

ー登場人物ー

 

【予備学科生徒】砂糖(サトウ) 太郎(タロウ)

 

【超高校級の???】龍野(タツノ) 竜斗(リュウト)

 

【超高校級の芸人】和良井(ワライ) 笑平(ショウヘイ)

 

【超高校級のリア充】沢風(サワカゼ) 俊也(シュンヤ)

 

【超高校級のメカニック】鈴木崎(スズキザキ) 美佳子(ミカコ)

 

【超高校級の交通委員】(トマリ) (ススム)

 

【超高校級の幸運】木枯(コガラシ) (ナエ)

 

【超高校級の放送部】嶋野(シマノ) 恵子(エコ)

 

【超高校級の名探偵】(ツルギ) 星光(セイコウ)

 

【超高校級の???】猫屋敷(ネコヤシキ) 狛犬(コマイ)

 

【超高校級の氷彫刻家】熱宮(ネツミヤ) 燐火(リンカ)

 

【超高校級のゲーマー】百澤(ヒャクザワ) 成八(ナルハチ)

 

【超高校級の僧】瀬戸内(セトウチ) 太陽(タイヨウ)

 

【超高校級のモブ】影山(カゲヤマ) 琥珀(コハク)

 

【超高校級のネット配信者】 鷹倉(タカクラ) ルゥ ヴィクトー

 

【超高校級の折り紙講師】 (フジ) 織姫(オリヒメ)

 

【超高校級の保険委員】 桃瀬(モモセ) 一護(イチゴ)

 

生存者 17人




次回オシオキ編お楽しみに!
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