時間にしてしまえばあっという間なんだろうが俺の体感的には何倍何十倍にも膨れ上がっている。
足の震えは止まっていたが未だ心臓の鼓動は早い。エレベーターから続々と皆が降りていき残るは俺と龍野だけとなった。いつまでも降りない俺を不思議に思った龍野が首を傾げながら心配そうに聞いてくる。
「…大丈夫?」
「おう、平気だ」
「…そう。じゃあ行こっか」
「行くか…」
頷き返し気合いを入れながら歩を進める。エレベーターから出るとそこは以前と変わらない異様な空気を漂わせる裁判上だった。
「さあさあ!オマエラ早く席について!とっとと学級裁判を始めるよー!」
「うるせえな…言われなくても早いとこおっ始めるぞ!」
瀬戸内が一番に自分の席に向かっていった。俺達もそれぞれ席に向かう。
自分の席に着いて周りを見渡してみる。すると前回の学級裁判の時には無かった違いが目についた。
それは遺影だった。変わらずにある湯上、妻夫木、シャルの遺影に加え泊、百澤の遺影が増えていた。
泊の遺影には信号機でバツマークがされていてご丁寧に信号機は赤の所が点いていた。
同じく加わった百澤の遺影には百澤が持っていた黒焦げになったゲーム機を遺影に直接貼り付けてバツマークを作っていた。
「モノクマぁ!百澤が大切にしてたゲーム機まで弄ぶんじゃねえよ!!」
「おやおや~?どうしたのですか瀬戸内くん?ご機嫌斜めですね。それとアレはもうゴミ、塵芥ではないですか。使う人も居ないですし有効活用、リサイクルというやつですよ」
「テメー!何がごみだ、テメーらがごみじゃねえかよ!」
「ちょっとちょっと!?教頭だけならどうでも良いけどキュートなボクまでゴミ呼ばわりは断固抗議するよ!」
「えええ!?校長酷いですよ!」
瀬戸内の怒りをふざけながら返すモノクマ達に俺も他の皆も不快感を出す。
「もう!教頭もオマエラもあーだこーだ言ったりそんな目で見てきたりとめんどくさいね!早く始めたいし学級裁判のルールを確認の為に言おうって思ってたけどやる気削がれちゃったよ。教頭~あとテキトーにやっておいて」
「え?あ、ハイ!かしこまりましたー!それでは学級裁判のルールをワタクシが御説明しましょう!
学級裁判では誰が秩序を乱したクロなのか!?という事を議論して頂きます。
キミタチが探し、捜査し、見付けて己のトリガーに手掛りをセットする。それを使っていき議論を進めていきます。
そして議論の最後にはキミタチ一人一人がクロだと思われる方に投票をしてもらい多数決にてクロを決めていきます。
正しきクロを見事当てますとこの学園の秩序を乱したクロだけがオシオキを受けてもらい正解したキミタチは元の生活に戻って頂きます。
しかしながらその多数決の結果が間違っていたならばミナサマを欺きに成功したクロはこの絶望ヶ峰学園から卒業となり渇望していた外の世界に飛び出せるのです。そして間違った結果を出してしまったミナサマは全員残らずオシオキを受けて頂きます」
「はい、説明ご苦労様ーそれじゃ早いとこ学級裁判を始めるよー!うぷぷぷぷ!」
ーーーーコトダマ一覧ーーーー
《モノクマファイル③》
被害者となったのは【超高校級のゲーマー】百澤 成八
死体発見現場は別館二階カラオケルームの11号室
死亡時刻は午後16時24分
死因は感電死
《剣、百澤の証言》
剣と百澤の二人はマル秘ルームに行っており部屋のスイッチが9部屋点いていた。電力ボタンは『弱』だったと確認していた。
《何かが壊れた音》
停電中に百澤が感電する音の後に何か機械が壊れた音が聞こえた。
《トイレに行った人数と時間》
停電が起こるまでに沢風と剣二人と瀬戸内が一回ずつトイレに行っている。
沢風と剣は五分程度、瀬戸内は三十秒程で帰ってきた。先に瀬戸内がトイレに行き、それに続き沢風と剣の二人がトイレに向いトイレで丁度瀬戸内が出てきて鉢合った。百澤はトイレに行ってはいない。
《死体の損傷状態》
体全体は黒焦げで所々皮膚は焼け爛れ剥がれ落ちていて薄いピンク色の表皮が覗き痛々しく無惨な姿。
周りには血が滴っており感電の衝撃により右足が切断まではいってはいないが千切れかけている。
《稲妻マーク》
電源コードのコンセント付近を見るとそこにはマジックペンか何かで書かれた稲妻のようなマークが書かれていた。
パッと見では気付かない所であり百澤の死体に近付かないと気付かないだろう。
《壊れたゲーム機》
感電の衝撃で百澤のリュックから散らばってしまった。バチバチと音がなっていて煙が出ていた。
桃瀬が言うにはゲーム機を沢山所持していた事により感電の威力を高めてしまったとの事。リュックは穴だらけになりボロボロになっていた。
《百澤の自分ルール》
百澤は必ずテレビに一番近いところに座っていた。
《11号室のテレビ》
テレビからは煙が出ていてモニターはひび割れていて悲惨な有り様だ。
《マル秘ルームの絶ボタン》
マル秘ルームの電力ボタンは絶に光が点いていた。どうやら剣と百澤が確認した後に何者かが点けたようだ。
《部屋の電源スイッチ》
部屋のスイッチは変わらず9部屋しか点いていなかった。なら何故停電が起きたのだろうか?
部屋のスイッチは10部屋以上点けると停電ではなくカラオケルーム全体の電気消費量が10部屋以上になると停電が起こるらしい。
《絶のボタンに塗られていた蛍光色》
マル秘ルーム、電力室の電力ボタン『絶』には蛍光色が付けられており暗闇でも分かるようになっていた。
《一部の部屋のエアコン設定》
カラオケルームの5号室から10号室のエアコンが熱風でタイマー設定をされていた。鈴木崎曰く熱風の電力消費は激しいとの事。
《事件発生時間の皆》
砂糖と猫屋敷はカラオケルーム一号室に剣、瀬戸内、沢風はカラオケルーム11号室とカラオケルームに居た。
熱宮、木枯は共に食堂に居り、鈴木崎、鷹倉は超高校級のメカニックの研究教室に居た。
龍野と影山は図書室に居て影山は龍野に気付いていたが龍野は気付いていなかった。
桃瀬は大浴場に居て嶋野はプールに、藤と和良井はそれぞれ部屋に居た。
《百澤の日記》
ここに閉じ込められてから毎日欠かさず書いていた百澤の日記。そこに記されいた事は百澤の本音であった。独特なハッキリと言ってしまえば汚く読みにくい字である。
どうやら百澤には動機である秘密の指定難易度はずっと『鬼』だったらしい。
事件が起こる二日前、どうやら誰かに全員の秘密を聞かせてくれと頼まれたらしい。
ーーーーコトダマ一覧ーーーー
また始まってしまう、そこにどんな結末が待っていたとしても必ず犯人を見付けてやる!
百澤…あいつの無念を晴らす。俺達の命を賭けた二度目の学級裁判が今始まる!
学級裁判 開廷!
【沢風】「それじゃあ始めはモノクマファイルから読み上げようか」
【嶋野】「先ずははっちんの死んじゃった状況を共有しなきゃだよね!」
【沢風】「うん、そうだね。じゃあ俺が読むね。被害者となったのは【超高校級のゲーマー】である百澤 成八。死体発見現場は別館二階にあるカラオケルームの11号室。死亡時刻は16時24分。死因は感電死だね」
【剣】「うむ。我等の目の前で殺されてしまったのは悔しき事ぞ」
【和良井】「だ、誰が殺したんや!?こんなかに居るんやろ!はよ出てこんかあ!!」
【熱宮】「だからあんたは少し位落ち着きなっての」
和良井の様子は以前として怯えながら周りの皆を睨んで疑っていた。
熱宮が宥めるも効果はないようだ。
【藤】「ちょっと、そんなのほっといて早く話し合いましょうよ」
【和良井】「な、なんやねん!俺ん事を邪魔者みたいに言いよってからに!!」
【藤】「はぁ…分かってるのなら黙ってて頂戴。時間の無駄なのよ」
【和良井】「な、なんやとぉ!?お前こらっ!黙って聞いとったらぁ!!」
【熱宮】「ちょっと、止めないか!あんたら落ち着きな!」
【鷹倉】「おいーもう良いから俺らは次進もうぜ」
【沢風】「その方が良さそうだね。じゃあ先ずは俺達が百澤の死体を発見した所から話しそうか」
【剣】「第一発見者であるからな」
【瀬戸内】「おう」
和良井と藤が言い合いそうになったが何とか話を変え最初に沢風達の発見した状況を話す事になった。
【沢風】「先ず俺達六人はカラオケルームに歌いに来たんだ。部屋は事件が起こった11号室、そこで歌おうとしたら砂糖と猫屋敷の二人がトイレに行ったんだよね?」
【猫屋敷】「うん~そうだよ~」
【瀬戸内】「お?て言うかお前らトイレに行くっつって何処に行ってたんだよ?」
【木枯】「どういう事?」
【剣】「いやなに、この二人がトイレに行った後儂達もトイレに行っておるんじゃ」
あー…そういや俺と猫屋敷はトイレって言って抜けたんだった。それで俺達二人が一号室で話し合ってる間に沢風達はトイレに行ってたんだったな…そりゃあ不思議に思われるわな。
【桃瀬】「ならよォ、砂糖達と会ってンじャねえかァ?」
【剣】「いやそれが二人の姿はトイレの何処を探しても居らんかった」
【桃瀬】「あァ?ならてめェら二人は嘘でも吐いたッてェ事かァ?」
【砂糖】「い、いや嘘じゃねえよ!トイレには行ったんだよ、なあ猫屋敷?」
【猫屋敷】「そそそ~トイレに行った後に少しお話してたのさ~」
【鷹倉】「ふーん…んでその話ってのは何なんだよ?」
【龍野】「…二人で話すなんて怪しいよ」
俺が咄嗟に猫屋敷に話を振ったら誤魔化せそうな感じにしてくれたな。まあ話はしてたし嘘は言ってねえ。でも龍野がジト目で睨み付けてくんのは疑ってるって事か?
【砂糖】「別に怪しくねえって。あー…あれだ。例の秘密の事だよ」
【木枯】「それってあの動機のやつだよね?」
【砂糖】「ああ。猫屋敷と二人になれたし丁度良かったから一号室で話してたんだよ」
【鈴木崎】「ならトイレで会わなかったのも納得」
【剣】「ふむふむ。そうでござったか。謎が解けてスッキリしたで候」
これで妙に脱線してしまった道から戻ってこれたな。
【沢風】「それなら続きを話すよ?」
【嶋野】「おっけーおっけーこけこっこー!」
【龍野】「…こけこっこ?」
【瀬戸内】「龍野、気にしちゃ駄目な所だぞ」
【沢風】「あははは、それで二人がトイレに行った後百澤から歌い始めたんだ」
【瀬戸内】「そんで百澤が歌い終わった時に俺がトイレに行ったんだ」
【鈴木崎】「一人で?」
【剣】「瀬戸内殿は一人で向かったぞ。そして瀬戸内殿がトイレに向かった直ぐ後に今度は我輩と沢風が共に用を足しにいったのである」
【鷹倉】「それってさー何分位?」
【猫屋敷】「ん~砂糖君~それなら俺達聞いたよね~ええっと~誰が~何分~だっけ~?」
【砂糖】「お前…忘れたのかよ?」
【龍野】「…記憶力ないにしても酷いね?頭は機能してるのかな?」
【猫屋敷】「にゃっはは~面目ない~」
仕方ねえな。俺は覚えてるから俺が言うか。沢風から聞いたあれだよな。
《トイレに行った人数と時間》
「これだっ!」
【砂糖】「先にトイレに行った瀬戸内は三十秒ちょいで帰ってきて、沢風と剣の二人は五分位だったよな?」
【沢風】「ああ。それと百澤はトイレには行ってないよ」
【瀬戸内】「あいつは毎回カラオケの前にトイレ行っとく奴だったからな。長くカラオケを楽しむために極力トイレには行きたくないって言ってたし。なあ剣?」
【剣】「確かにそのような事言っておったな。奴は歌う事が大好き故に己で決めたルール等があったしのう」
【嶋野】「ルール?それってなんなの?」
百澤は日記を毎日付けてた位だから結構几帳面な奴だった。好きなカラオケにも毎回守ってたルールってやつがあったな。
【議論開始】
【嶋野】「はっちんのルールって何なのさ?」
【影山】「マイクを持つ前に《お手拭きで拭く》とかですかね?」
【桃瀬】「カラオケ好きならよォ、《採点》みたいなの入れんじャァねえのかァ」
【嶋野】「いやいや!はっちんのカラオケ好きなら《テレビの近くで歌いたい》とかじゃないのー?」
【熱宮】「それはないんじゃない?普通テレビから離れて歌うもんじゃないのかい?」
《テレビの近くで歌いたい》⬅《百澤の自分ルール》
「そいつに賛成だっ!」
【砂糖】「嶋野の言った通り百澤はテレビから一番近い所で歌うのを自分のルールとしてたんだ」
【嶋野】「どっひゃあぁぁぁ!!?まさかまさかのピタリ賞!やった!景品は何!?」
【和良井】「……そないなもんあるわけないやろ」
【熱宮】「でもテレビから近くって目が悪くなるじゃないか」
【沢風】「いや、百澤はゲームも画面の近くに寄ってプレイするんだよ。百澤曰く集中出来るからって事だって」
【熱宮】「あいつ…それで良く眼鏡とか掛けずに済んでるね」
【影山】「流石超高校級のゲーマーですね」
超高校級のゲーマーなら目も強いって言いたいのか。影山も面白い事を言うな。
しかし画面の近くでゲームしたり歌ったりしたら集中力って高まるのか?百澤だけな気がするけどな。
俺なら目が疲れるぞ。
【藤】「話が一区切りした所だし貴方は続きを早く話してよね」
【沢風】「え、ああ分かったよごめんね。それで俺達がトイレから戻ってきて歌う順番を回して歌ってたんだよ。でも百澤が歌っていた途中でいきなり真っ暗になったんだ」
【木枯】「それって停電になったって事だよね」
【瀬戸内】「おう。いきなり視界が真っ暗でマジでビビったぞ」
【嶋野】「停電したのってさ、カラオケルームだけだよね?だってウチん所は停電起こってないし」
【砂糖】「そうだな、停電はカラオケルームだけで起こったんだ。だから停電が起こった時にカラオケルームに居たのは俺と猫屋敷の二人と沢風、剣、百澤、瀬戸内の四人だな」
【沢風】「砂糖、もしかしたら犯人も居たかもしれないんじゃないか?」
犯人も?…確かにもしかしたら居たのかもしれないな…。でも本当にそうか?まだ何とも言えないな。
【瀬戸内】「もし犯人も俺らと同じカラオケルームに居たらよぉ、全員のアリバイ確認したら良いんじゃねえか?」
【鈴木崎】「それ妥当だね」
【瀬戸内】「へへー!だろうよぉ!」
【藤】「そこまで誇る事ではないわよ」
【和良井】「んな事誰でも思うやろが」
【瀬戸内】「ぐぬぅ!?お前ら…俺は褒めたら伸びるタイプなのによぉ…」
なんか落ち込んでしまった瀬戸内だが放おっておこう。それよりもそれぞれのアリバイの事だな。一通り全員の話は聞いてるから大丈夫だとは思う。
【議論開始】
【瀬戸内】「俺と沢風と剣は百澤と一緒に11号室に居たから《アリバイ成立》ってもんだろ」
【剣】「うむ、怪しいものは《事件発生前後の時刻》に一人で居た者だからじゃのう」
【木枯】「私は熱宮さんと食堂に居たよ」
【鈴木崎】「私は鷹倉と研究教室居た」
【和良井】「お、俺は一人や。一人で自分の部屋に居ったわ…な、なんやそれだけで疑わしいか?他にも一人で居った奴居るやろ!」
【熱宮】「だからあんたは落ち着きなっての。そんな《一人で居た=犯人》じゃないんだからさぁ」
【和良井】「そ、それでも怪しいんは確かやんか!」
【桃瀬】「確かに怪しいがよォ、そんなにテンパってると怪しまれんじャねェかァ?男ならドンと構えてろォ。それにィ俺も大浴場に一人で居たからなァ」
【藤】「私は部屋に居たわよ。勿論一人でだけど犯人じゃないわよ。…みっともないわね、犯人じゃないならそう振る舞っていれば良いじゃない」
【和良井】「ううぅぅ…そう言ってお前が殺したんちゃうんか、お前人殺しそうやんけ」
【砂糖】「おい、止めろって和良井!」
和良井は相当疑い深くなってるな。俺ら全員を端から信用してない目で睨んできている。だが言われた藤は冷めた目で和良井を見つめ返していた。和良井はその目に射抜かれ焦った様子で目を逸らした。
【猫屋敷】「僕と~砂糖君は~一号室に居たよ~」
【嶋野】「おーう、ワンニャンこの状況でマイペース!あ、ウチはプールに居たよー!一人でだけどね…お一人様でっ!泳いでたけどね!」
【影山】「凄く強調されて言いますね…あ、私は図書室に居ましたよ」
【龍野】「…僕は図書室に居たよ」
【瀬戸内】「お、ていう事は《図書室には龍野一人》って事か?」
【影山】「あ、あれ?瀬戸内さん、私も図書室に居たんですが…あのすみません!」
【剣】「大分絞られてきたようじゃの」
【影山】「あれ?あの皆さん聞こえてないんですか?またいつものやつですかね?」
何故か影山の声がスルーされている。影山を見ると涙目で居た。そんな影山と目が合ったので安心してくれと伝えるために親指を立てて任せろと伝えた。
【影山】「さ、砂糖さ~ん!」
【瀬戸内】「砂糖お前なに笑いながらグッドなんてしてんだ?犯人でも分かったんか?」
影山には伝わったようだが瀬戸内含め周りからは不思議な目で見られた。 いや何でお前らは気付かねえんだよ?影山も超高校級のモブの才能が発揮され過ぎだろ。
【沢風】「まあこれで《一人で居たのは桃瀬、嶋野、藤、和良井に龍野》って事になるよね」
《一人で居たのは桃瀬、嶋野、藤、和良井に龍野》⬅《事件発生時間の皆》
「それは違えぞ!」
【砂糖】「皆ちょっと待ってくれ。龍野のアリバイはあるぞ」
【木枯】「え?でも龍野君も一人で図書室に居たって言ってたけど」
【砂糖】「いや図書室には龍野だけじゃなく実はもう一人居たんだ。そうだよな?影山」
【影山】「は、はい!」
【嶋野】「どっひぇぇぇぇ!!?ってシャドーちゃん居たんだったわ!」
【桃瀬】「お、おゥ…そういやァ影山の事を忘れてたなァ。すまねェ影山」
【影山】「あの別に気にしてませんし気付いてもらえましたし私は平気です。それと砂糖さんありがとうございます」
俺が影山に話を振るとようやく他の皆も影山の存在に気付いたようだ。影山からお礼を言われたがそんな大したことはしてねえんだよな。何で皆気付かなねえかなー?
【砂糖】「て言うか龍野も影山が居たこと知ってた筈だろう?」
【龍野】「…あー…それは」
【瀬戸内】「なんだなんだ?龍野も忘れてたってかぁ~?」
【砂糖】「はあー?でも龍野は影山本人からもう聞いてんだぞ?それを忘れるなんて事するか?」
【龍野】「…ごめん砂糖君。忘れてた」
【砂糖】「は?…はぁ!!?」
顔を赤らめ恥ずかしそうにしている龍野の衝撃の言葉を受け思わず大声を上げてしまった。いやだってほんの少し前に直接本人から聞いたってのに龍野が、あの龍野が忘れてたって……これも影山の才能か?なら凄すぎるぞ。
【剣】「ほうほう、それならば龍野殿に影山殿はアリバイありと言うわけですの」
【瀬戸内】「んじゃあアリバイなしは結局桃瀬、嶋野、藤、和良井の四人って事か?」
【桃瀬】「そうなるなァ」
【和良井】「お、おお俺は犯人ちゃうからな!?どうせ藤なんやろっ!」
【藤】「……何で私になるのかしら?数分前に貴方のちっぽけなプライドを傷付けたからかしら?」
【和良井】「なっ!?ち、ちっぽけやとぉ?このぉ!!」
【熱宮】「だぁからあんたらは喧嘩するなっていってんだろ!!」
先程から険悪な空気が流れている和良井と藤の二人。一触即発ってやつだな。だが熱宮が何とかストッパーとして二人を止めてくれそうだ。
【和良井】「けどこいつは平気で人殺しそうやないか!アリバイもないしっ!うってつけの奴やないか!」
【鈴木崎】「いやでもカラオケルームで殺人起こったなら藤が犯人はおかしい」
【和良井】「は?な、なんやいきなし…」
和良井の無理矢理な疑いに鈴木崎が冷静に待ったをかける。
なんか根拠でもあんのか?
【鈴木崎】「私と猫屋敷と砂糖……それに影山は覚えてるよね?」
【砂糖】「何をだ?」
【猫屋敷】「ん~?」
【影山】「今私の事忘れかけてませんでした?一瞬間がありましたよね?」
【鈴木崎】「……カラオケルームに初めて行った時思い出してみて。藤はカラオケルームじゃ殺人を起こせない」
【影山】「あの、鈴木崎さんのその対応は無視ですか?それとも気付いてないんですか?それか誤魔化してます?」
カラオケルームに初めて行った時?それって初めて解放されて行った時って事か?それと藤が犯人じゃないだろって事が関係あんのか?
思い出してみるか…確かカラオケルームに来たときは俺と鈴木崎と猫屋敷、それと途中から藤と影山に会って一緒にカラオケルーム前まで来たらモノソノがやって来て…あと少しで思い出せそうだな…。
【藤がカラオケルームで殺人を起こせないという根拠】
閃きアナグラム・シュガー
《か》《ら》《お》《け》《の》《こ》《と》《を》《し》《ら》《な》《か》《っ》《た》
《カラオケの事を知らなかった》
「これだっ!」
【砂糖】「思い出したぞっ!藤はカラオケの事を知らない程の奴なんだぞ!そんな奴がカラオケルームで何て殺人を計画する筈がねえ!」
【藤】「ちょっと!?」
【猫屋敷】「確かに~藤さんってカラオケって何とか言ってたよね~?」
【藤】「ちょっと黙りなさい」
【熱宮】「あ、そういえばここに閉じ込められた日に探索しようってなって藤一人で行っちゃったから私が追い掛けた事があったよね?」
【藤】「熱宮さんまで何を言おうとしてるのかしら?黙ってなさい」
確かに初日の探索で藤を追い掛けていったのは熱宮だったな。それより藤が必死に熱宮を止めようしてるの見てるの楽しいな。熱宮も気にせずお構いなしで話を続けてるし。
【熱宮】「私が追い付いて説得してたら条件としてこの薄っぺらい板の使い方を教えなさいなんて言われたんだよ?話聞いたら藤って携帯とか持ってなかったらしいし機械を触ってこなかったらしいんだよ」
【龍野】「…お嬢様ってやつだね」
【瀬戸内】「料理は出来んのにかよ!?」
【藤】「な、何よ…料理はずっとやり続けてきたから使い方とか知ってるわよ…でも仕方ないじゃない……そういう物はなかったんだから…」
藤は顔を真っ赤にしながらぶつぶつと小さい声で呟いていた。
まあ確かに高校生で携帯に似てるモノフォンの扱い方知らなかったりカラオケを知らない奴がわざわざカラオケルームを殺害現場に選ぶわけないよな。
【鈴木崎】「そう言う事。だから藤は無理、分かった和良井?」
【和良井】「ぐぬぅ!!それならお次は桃瀬と嶋野やな!俺は絶対に犯人ちゃうからこの二人が犯人の内のどっちかや!それか二人が共犯してとかちゃうんか!」
【桃瀬】「あァ!?」
【嶋野】「ええぇぇぇぇぇ!!!?」
藤の犯行は無理そうだと知った和良井は矛先を同じアリバイがない桃瀬と嶋野に向けた。
いきなり疑いの矛先を向けられた二人は大きく驚いていた。
【嶋野】「ちょちょ、ちょっとばくわらちゃん!?何でここでウチを疑うのさ!共犯とかするわけもないしぃ!」
【桃瀬】「おいィ!和良井ィテメー何ちャッかりと自分は違うなんて言ッてやがんだァ!!俺は風呂に入ッてたんだッてのォ!」
【和良井】「やかましいわ!俺は犯人ちゃう!お前らの内一人か二人が共犯や!」
【剣】「ぬ?そう言えば共犯の場合はどうなるのだ?」
三人は一斉に喋りだしてしまい話がややこしくなってきた。剣は新たな謎に対して知りたがりが発揮されモノクマに質問していた。
【木枯】「あわわわ!そんな一斉に喋ると混乱しちゃうよ!」
【剣】「落ち着きんしゃい!こう言う時はじっくりそれぞれの言葉を聞き分けるんじゃ!さすれば矛盾の糸口を見つけれるじゃろう!して、モノクマよ!共犯の場合はどうなるんじゃ!」
【瀬戸内】「それも大事だけど今んな必死に聞くことかよ!?」
【モノクマ】「あー聞かれたら答えなきゃだね!共犯の場合はシロを直接殺した人がクロとされますので卒業出来るのも手を下したクロだけですので一人だけが対象になるよ!」
【剣】「うむ!これでスッキリしたわ!」
和良井は共犯の可能性を出してきたがどうやら共犯のメリットはなさそうだな。
そして桃瀬嶋野は共犯を否定する。三人それぞれの言葉を聞き分ければどこかに突破口はある筈だ!
【和良井】「俺は犯人ちゃう!」
【桃瀬】「俺は犯人じャねェ!」
【嶋野】「ウチじゃないってー!」
ーーーーーーーーー
※どうも作者のソノです!さて大変ですね、三人がそれぞれ意見を話し始めて裁判上は正にパニック!
そんなパニック議論が始まりますので簡単な説明をと思いまして参上しました!
パニック議論の見方は下記の通りです。
1【砂糖】「やっぱ《白飯には砂糖一択》だろ!」
2【龍野】「…緑茶こそ至高の飲み物だよ」
3【沢風】「パセリは本当に無理なんだよね」
※このように1の人2の人3の人がそれぞれ意見を好き勝手お祭り騒ぎの馬鹿騒ぎします。
1【瀬戸内】「お前の舌ってとっくの昔に溶けてんじゃね?」
2【龍野】「…これほど落ち着ける飲み物はないよ?」
3【鈴木崎】「あんまり《好き嫌い》は良くない」
※続けてそれぞれの人の意見にその人が続けて喋る場合や違う人が喋る場合もありその中からウィークポイントを探しコトダマを撃ち抜く流れになります。
説明下手で申し訳ありませぬがそれでは議論に戻りますので失礼いたします!
ーーーーーーーーー
【パニック議論】
1【和良井】「こんなん芋づる式で分かる流れや!俺はずっと部屋に居ったんや!」
2【桃瀬】「俺はずッと大浴場のサウナで汗流してたんだァ!」
3【嶋野】「ウチはお一人プールで寂しく遊んでたんだからね!」
1【藤】「だからそれを証明してみなさいって」
2【熱宮】「良いね、私も今度サウナで汗流すかねえ」
3【木枯】「こうなるんだったら一緒に遊んでれば良かったね…」
1【和良井】「な、なんやお前は!自分一人だけアリバイない奴の癖に世間知らずで犯人候補から外されるてそれはアカンやろが!」
2【桃瀬】「いや熱宮ァ、今はンな呑気な事を言ッてる場合じャねえんだよォ!」
3【木枯】「こう言う時に私の幸運は役立たないんだから…」
1【藤】「わ、私だって不本意なんだけど…家族全員《機械音痴》なんだから仕方ないじゃない」
2【熱宮】「あ、悪いね。緊張で嫌な汗出ちまっててさサウナでドバッと大量の汗を出すのも良いなって思っちまってね」
3【嶋野】「んもう!ナエトンのせいじゃないし落ち込まないの!」
1【鈴木崎】「藤、言ってくれれば私教えるよ」
2【猫屋敷】「多量の汗を流す熱宮さん~ん~良いね~これは捗るよ~」
3【龍野】「…そうだよ、木枯さんが自ら責める必要はないよ。…誰もこんな事になるなんて思わなかったんだし」
1【和良井】「そうや!そう言えば瀬戸内かて一人の時間あったやん!」
2【沢風】「猫屋敷、今は自重しておこうか?」
3【木枯】「二人とも…ありがとうね」
1【瀬戸内】「んなにぃ!?俺まで疑うのかよ!俺には剣達と居たって言ったろうよ!」
2【鷹倉】「こりゃ金属バットとかで頭フルスイングじゃねえと治んねーか?」
3【剣】「良き友情であるな!しかし今は暴かなければいけない議題があるのだぞ!」
1【和良井】「お前トイレに一人で行ったらしいやん!三十秒もあればマル秘ルーム行って絶のボタン押すくらいわけないやんか!お前かて《トイレに行ってた時間アリバイなし》やないか!」
2【影山】「あ、あのそんな暴力で解決は良くないですよ」
3【剣】「我に任せたまえ!見事華麗に犯人を当てて見せよう!」
《トイレに行ってた時間アリバイなし》⬅《トイレに行った人数と時間》
「それは違えぞ!」
【砂糖】「いや、瀬戸内にはマル秘ルームに行ってないってアリバイはあるぞ!」
【和良井】「なんやと?なら早く話してみんかい!もう嘘なら承知せんからな?」
和良井の奴とことん疑い深くなってんな。
【砂糖】「大丈夫だ、本当の事だ。実はな瀬戸内がトイレに行った直後に沢風と剣の二人もトイレに行ったんだよ。二人がトイレに着いた丁度に用を足した瀬戸内が出てきたらしいんだ。
それで瀬戸内は百澤が居る11号室に戻っていってるのを沢風達も見てんだよ。そうだよな二人とも?」
【剣】「その通りぞ!我の超記憶力に間違いはないっ!」
【沢風】「俺も同じく間違いなんてないよ」
【砂糖】「分かったろ和良井?瀬戸内には犯行は無理なんだよ」
【和良井】「ぐうっ!」
先程から言い負かされてばかりだからストレスが更に溜まって和良井は悔しそうに顔を歪ませる。
【龍野】「…それで結局アリバイのない三人の話はどうなったの?」
【嶋野】「あ、忘れてたぁぁ!」
【猫屋敷】「あっはは~自分の事なのに~うっかりさんだね~」
【砂糖】「笑ってる場合じゃねえからな!?」
猫屋敷はお馴染みのマイペースだが嶋野も負けず劣らずのマイペースな奴だよな…。
しかしアリバイがなくて犯人の可能性が高い奴は本当に和良井と桃瀬と嶋野なのか?三人の様子を見ているとどうも信じれねえな。
【桃瀬】「そういやァよォ。犯人と関係あるかは分かんねェけど検死してたら怪しいもんが合ッたぞォ」
【瀬戸内】「それって何なんだ?」
【桃瀬】「おゥ。砂糖とかにャ話したんだけどよォ。死体のすぐ近くの電源コードら辺にィ変なマークがあッたんだよなァ」
【剣】「それはあの印の事であるな?」
【桃瀬】「おゥ、それだァ」
それってあのマークの事だよな…。
《稲妻マーク》
「これだっ!」
【砂糖】「稲妻マークの事だよな?」
【嶋野】「うへ?そんなマークあったの?」
【和良井】「何でそないなもんがあるんや!?」
確かに百澤の死体の近くには稲妻マークが殴り書きで合ったな。
【剣】「フッフッフッ!実は諸君らには言っていない事があったのだよ!」
剣は突然不敵に笑いだしながら喋り始めた。やけに芝居がかった感じだな…いやでも普段からこんな感じだったな。
【和良井】「な、なんやそないな勿体つけてからに…はよ言わんかいな」
【剣】「まあそう慌てるでない」
【嶋野】「およ?まさかスターソードちゃんは犯人が分かったと言うのかあ!」
【剣】「ふふん!おおよその推理は整っておるわ!」
【嶋野】「おおおっ!!」
……でも剣がまだこのテンションって事は…そう言う事だろうなぁー。
【龍野】「…ねえ砂糖君。多分あの状態の剣君だと前回と同じになるんじゃないの?」
【木枯】「確か前の学級裁判で砂糖君が言ってたのは剣君は普段作ってるキャラの時に推理を外して落ち込んで素になると思考が冴え渡るんだよね?」
【砂糖】「ああそうだ。だから今から言う剣の推理は外れてんだと思う」
【剣】「ぬぅぅぅ!?お主らちっとは我輩を信用するんじゃ!!」
いやだってなー剣の活躍ぶりをネットやらテレビで見てきた一ファンとしては今のままじゃ間違ってるだろうって分かるんだよな。
【剣】「良いか!今回の事件の犯人は我輩の推理通りならば【超高校級の殺戮者】なる者じゃろう!」
【沢風】「なっ!?こ、この中に【超高校級の殺戮者】が居るって言うのか!?」
【砂糖】「は?」
【猫屋敷】「ん~?」
【龍野】「…殺戮者」
【鈴木崎】「あの有名な殺人鬼の事だね」
【瀬戸内】「あ?んだよその物騒な肩書きの超高校級の奴は、そんな奴居んのかよ?」
【桃瀬】「そうだぞォ。ンな才能聞ィた事もねえし嘘の情報だろォ」
【嶋野】「あれれー?二人とも超高校級の殺戮者を知らないのー?」
ーーーーーーーーー
コトダマゲット!《超高校級の殺戮者》
図書室の書庫に書かれていた老若男女問わずに残虐に殺戮する殺人鬼。噂では高校生で希望ヶ峰学園に入学予定らしい。
超高校級の殺戮者の事は知ってる者も居れば知らない者も居るようだ。
ーーーーーーーーー
剣から放たれた言葉は俺に大きな衝撃を与えてきた。それと同時に何故剣は知っているんだ?書庫で見付けたのか?探偵だから知ってたのか?沢風も知ってる風だしと疑問が沸き上がってくる。知らない奴は瀬戸内と同じ様に疑問を口にしている。
当人である猫屋敷は首を傾げて唸っていた。
【剣】「砂糖よ…その反応を見るにお主も知っておったようだのお。それと瀬戸内よ、【超高校級の殺戮者】の才を持つ輩は確かにこの中に居るぞよ」
【砂糖】「あ、え…と」
【龍野】「…砂糖君」
【瀬戸内】「え?へ?いや嘘だろおい!?愉快犯に続けて殺戮者何てヤベー奴まだ増えんのかよ!」
【和良井】「はぁ!?だ、だだだだ誰やそんな危ない奴は!どうせそいつが犯人やろ!」
【沢風】「落ち着けって和良井。そんな勝手に一人で暴走するなよ」
【和良井】「こ、これが落ち着いてられるかいな!」
【木枯】「あのさ、気になったんだけど剣君は【超高校級の殺戮者】って人の事をどこで知ったの?」
【砂糖】「…図書室の書庫でだろ?」
あそこ位でしか知れる場所は無いしな。バレたし思いきって俺が聞くと剣は静かに肯定した。
【議論開始】
【剣】「そうだ。沢風と図書室の書庫を詳しく調べていてな、そこで《超高校級の殺戮者》についての記事を見つけたのだ」
【沢風】「それじゃあ砂糖も知ってたって事で良いんだよね?」
【砂糖】「ああ。偶然目についてな」
【熱宮】「そんな記事があったのかい?図書室なんて全然行かないからねえ。その記事にはなんて書いてあったんだい?」
【沢風】「皆もニュースとかで見たことあるかもだけど二年位前から話題になってる殺人事件の犯人だよ。子供や大人関係なく残忍非道に殺す殺人鬼。死体の側には必ず稲妻マークをつけている事から《ライトキリング》なんて稲妻と殺すを合体させたような名前で呼ばれてたのは知ってるよね?」
【嶋野】「えええぇ!?そ、そんなあの恐怖の殺人鬼ライトキリングがこの中に居るの!?しかもまさかの高校生だったの!?」
【桃瀬】「ンなクソ野郎がァ居んのかよォ!許せねェなァ!!」
嶋野の驚きも当然だろうな。俺もニュースで見てたあの残酷非道な殺人鬼が同じ学年に居るとは思いもしなかったしまさか猫屋敷だとは思ってもなかった。
【剣】「そうである!記事にも書いておったらのう」
【沢風】「俺も最初は信じてなかったんだけどね、記事を見てみたら本当っぽいしさ」
【瀬戸内】「それでその殺戮者だっけか?が犯人だと言えるもんはあんのか?《殺戮者って分かるマークなんて百澤の近くになかった》じゃねえか」
《殺戮者って分かるマークなんて百澤の近くになかった》⬅《稲妻マーク》
「それは違えぞ!」
【砂糖】「殺戮者に繋がるマークなら合ったぞ」
【瀬戸内】「え!?でもそんなもんなかったぞ?」
【龍野】「…多分瀬戸内君は百澤君の死体に近付いてないんじゃないのかな?」
【瀬戸内】「おう、んな近くまでは行ってねえけどよ」
【砂糖】「実はあったんだよ。なあ桃瀬?」
【桃瀬】「おゥ。百澤の死体にィ近付いて調べなけりャ分かんねえだろう電源コードのコンセント近くに稲妻が書かれたマークがァ合ったしよォ」
【沢風】「俺達も桃瀬に検死結果を聞いて知ったから気付いた人は他に居ないんじゃないかな?」
【猫屋敷】「他に~聞いた人は居るの~?」
【藤】「私は書庫で殺戮者の事も稲妻マークがある事も知ってたわよ」
【龍野】「…他に知ってた人は居るかな?」
【猫屋敷】「ま~俺は知ってるよ~」
そりゃ本人だしな。 だけど稲妻マークは超高校級の殺戮者である猫屋敷が自分のイニシャルを書いた印だと聞いているがその猫屋敷はずっと俺と一緒に居たし俺に誰も殺さないと言ってくれた…俺はその言葉を信じている。
他の皆は首を振って否定をした。つまり【超高校級の殺戮者】の事、稲妻マークがあったって事を知ってたのは俺と猫屋敷、龍野、検死をして知った桃瀬、その桃瀬から聞いたし図書室の書庫で知った剣、沢風、藤の七人だな。
【桃瀬】「しかしあの変なマークは稲妻だッたのかァ…」
【瀬戸内】「なんだよ桃瀬は殺戮者の事知らなかったのかよ?」
【桃瀬】「あんまりテレビ見ねェからなァ」
桃瀬は稲妻マークの事は検死で知ったけど殺戮者については知らなかったらしいな。
【剣】「それで皆の者はこれで分かったであろう?百澤の死体近くに稲妻マークがあると言う事はこれすなわち【超高校級の殺戮者】ライトキリングの仕業である!」
【沢風】「しかも事前に電源コード近くに書いてあったって事は犯人は始めから百澤をターゲットにしてたんじゃないかな?電源コードの近くには百澤がこだわって座るし11号室だけに書いてあった所も百澤のお気に入りの11号室を狙った犯行だよね」
【砂糖】「確かにな…ならあの停電も計画の内だって事だよな?」
百澤の癖を知っている奴の犯行ならあの停電も計画されていたとしか思えねえな。
【議論開始】
【砂糖】「停電も計画されたとしか思えねえな」
【沢風】「確かにあの停電は都合が良すぎるしね」
【鷹倉】「じゃあさー何で停電は起きたんだよ?《電源スイッチは9部屋》だけって話だったじゃん」
【剣】「ライトキリングが絶ボタンを押した後に電源スイッチを10部屋以上付け停電させ百澤が死んだと確信した時間まで待ってから《スイッチだけを戻した》という事ではないか?」
【木枯】「うーん…そうとは思えないんだけどな」
【剣】「では木枯嬢はどうお考えで?」
【木枯】「え、そう言われると思い付かないな…」
【藤】「そんな事も分からないわけ?」
【砂糖】「何だよ藤は分かるってのか?」
【藤】「当然よ。犯人も予想は付いてるわ。貴方なら《停電の原因》も犯人も分かるでしょ?もう停電の仕掛けは知ってるんだし」
【瀬戸内】「いやいや知ってんなら言えよ!」
【剣】「そうであるぞ!藤女史よ!儂の推理が正しいだろうが分かっているなら言えば良かろう!」
【藤】「嫌よ。何で私があなた達の為に言わないといけないのよ、疲れるわ。それとそこの迷探偵さんは前の姿を見て知ってるしどうせ外れてるわよ」
【剣】「が、がーん!!……何でそんな事言うのさ…酷いや……僕だって頑張ってるのに……」
【瀬戸内】「いや打たれ弱すぎだろ!?また素になっちまったよ!」
いやでもこの剣になったら閃きが数倍に強まるし心強いぞ!だけど藤から停電の原因や犯人まで分かると言われたがまだピンと来てねえけどな…。
【剣】「酷いや藤さん…」
【藤】「貴方が気持ちの悪い演技をしてるからでしょう」
【剣】「気持ち悪い…僕は気持ち悪いのか…気持ち悪いんだ…」
【熱宮】「藤!それ以上言っちゃいけないよ!剣のメンタルぼろぼろじゃないか!」
【瀬戸内】「まああれぐらいで凹む剣のメンタルが激弱も原因だけどな」
【鷹倉】「それで砂糖は停電の原因分かったんか?我が儘姫は言ってくれんだろうしな」
【砂糖】「い、いやそれがさっぱり思い付かねえ」
【藤】「はぁ、貴方は何を調べてたのよ。私と鈴木崎さんと会った時を思い出してごらんなさい」
二人と会った時を?という事はあれを使ったって事か?
【砂糖】「もしかして、エアコンを使ったのか?」
【和良井】「は?エアコンなんか何に使うねん…11号室では《何も動いとらんかった》やないか」
【鈴木崎】「いや、動いていたよ」
【藤】「貴方はもう少し真面目に捜査してよね」
【和良井】「な、俺かて真面目にしてたわ!!」
《何も動いとらんかった》⬅ 《一部の部屋のエアコン設定》
「それは違えぞ!」
【砂糖】「エアコンは11号室以外の所で動いてたんだ!」
【影山】「え?そうだったんですか?」
【砂糖】「ああ、エアコンは11号室じゃなくて5号室から10号室まで動いてたんだ。しかもタイマー設定がされていたんだ。そうだよな?鈴木崎」
【鈴木崎】「うん。しかも電力消費の激しい熱風だった。これのせいで停電なったと思う」
【木枯】「ん?熱風は電力消費が激しいのは知ってるけどそれと停電関係あるの?部屋のスイッチは9部屋だけ点いてたんだから停電は起こらないはずじゃない?」
恐らく木枯は勘違いをしてると思うな。あの事を話せば分かってくれるだろう。
《部屋の電源スイッチ》
「これだっ!」
【砂糖】「木枯違うんだ。スイッチが9部屋だけしか点いてなくても停電は起こるんだ」
【木枯】「え?そうなの?」
【砂糖】「そうなんだ。カラオケルーム全体はスイッチを10部屋以上点けると停電になるわけじゃなくてカラオケルーム全体の電気消費量が10部屋以上を超えると停電になるんだ」
【龍野】「…だから今回はスイッチは9部屋だけだけど他の部屋のエアコンの電力消費が大きい熱風を数部屋点けていたからカラオケルームの電気消費量が10部屋以上になって停電が起こったんだ」
【龍野】「…タイマー設定……時間差トリックってやつかな」
【藤】「そうでしょうね」
【瀬戸内】「ならよ、別にスイッチは関係なかったってのか?」
【沢風】「今のを聞く限りスイッチは弄られてないから関係は薄そうだね。弄られていたのはエアコンの設定と電力ボタンらしいね」
【瀬戸内】「くそ!犯人はそんな無差別に誰かを殺したかったのかよ!んなあぶねえ事をしやがってよ!」
【砂糖】「…いや待ってくれ瀬戸内。これって百澤を狙った犯行としか思えなくねえか?」
【瀬戸内】「はあ?」
【剣】「何でそう思ったの?」
皆の視線が一斉に突き刺さる。その視線に緊張が襲ってくるが俺は考えれば考えるほど百澤を狙った犯行だと思えてくる。
それを順番に言っていこう。
【議論開始】
【瀬戸内】「この事件が百澤を狙った犯行だと?」
【剣】「何でそう思ったの?根拠は?」
【砂糖】「まず百澤の自分ルールの事だ。百澤は必ずテレビの近くに座る、これって絶ボタンの時だったらスゲー聴けんな場所だよな?」
【嶋野】「確かに!デンジャラス所かデッドゾーンだもんね!」
【砂糖】「ああ、それに百澤は歌う時は激しめな歌を歌うから汗だくだったんだ」
【瀬戸内】「おうそうだぞ。しかもあいつ時々踊ったりやらするから余計に汗かくんだよな」
【鷹倉】「それがどうしたってんだ?まさか汗だくだったから《感電の威力が上がった》とかそういうオチ?」
《感電の威力が上がった》⬅《壊れたゲーム機》
「それに賛成だっ!」
【鷹倉】「汗だけであんな黒こげになんの?そもそも絶の電撃の威力もそんな強いんかねー?」
【モノソノ】「失敬な!ワタクシが製作したのだから威力も校長のお墨付きだよ!」
【モノクマ】「んーまあ最悪人が死ぬ威力だよ」
【藤】「含みのある言い方ね」
【龍野】「…今の言い方からすると殺傷能力はあるけど絶対に死ぬとは言えないって所だね」
【モノソノ】「は!?そんな訳ありませんぞ!ワタクシが作った自信作なのですから!ねえ校長!?」
【モノクマ】「……」
【モノソノ】「校長?」
【モノクマ】「い、いやあのね?ボクは良かれと思ってやったんだよ?」
【モノソノ】「……何かしたんですか?」
【モノクマ】「い、いやいや別に何にもしてないよぉー!?」
【藤】「ちょっとクマロボ」
【モノクマ】「え!?今のボクの事?」
【藤】「当たり前じゃないクマロボ…話を聞く所によるとあなた…あのボタンに何かしたのよね?……何をしたの?」
何かしたっぽいモノクマに言い詰め寄る藤の背後に般若が見えるっ!?モノクマもあんな分かりやすい反応をするからだ。バレるに決まってる。
【藤】「ほら?早く言いなさい?私の気は短い方よ?」
【モノクマ】「いやあのなにそれほれ」
【藤】「ぁ゛?」
【モノクマ】「ハイ!実はですね、教頭が作った電力ボタンもう少しスパイシーにしたいなあって思いまして少し改良しようかな…とぉ思いまして…」
【モノソノ】「改良!?」
【砂糖】「どんな改良したんだよ?」
【モノクマ】「……威力を強くしようって思ったらどこか間違えて威力が落ちました…」
【モノソノ】「アンタァァァ!!?何をしてんだぁぁ!」
【モノクマ】「い、いや直そうと思ったけどさ…いくら直そうとしても直らなくて」
【藤】「ふぅん…そう言うことね」
【桃瀬】「その事誰かにィ言ってねえよなァ?」
【モノクマ】「…………」
【藤】「…ぉ"ぃ"」
【モノクマ】「一人に見られて言っちゃいました」
はあ!?なら電力ボタンが変わっていることにここに居る中の一人は知ってんのか!?
【鈴木崎】「何で言った?」
【モノクマ】「嫌だなー鈴木崎サンったら!その方が面白くなりそうじゃんかー!」
【鈴木崎】「…バラす」
【モノクマ】「ヒィ!!寒気が!?」
【和良井】「ロボットに寒気なんてないやろボケか…」
【モノクマ】「何だよ和良井クンは!さっきから勝手にしょぼくれてる癖にツッコミだけはして!超高校級の芸人の根性見せなくて良いから裁判で議論しろよ!」
【和良井】「別にええやろが…」
【モノクマ】「何だよコイツ…くっらーいー」
【モノソノ】「校長?後でオハナシがありますからね?」
【モノクマ】「ハッ!?い、いやだから違うんだってー!その握り拳を下ろしてよー!!」
子供のような言い訳を口にしながらモノソノを宥めようとしているが放っておこう。
それよりも電力ボタンの威力は低くなってんのか。しかも一人…この中の一人はその事を知ってんのか。それは大事だけど誰が知ってるのか教えてはくれないだろうな…そいつが間違いなく犯人だろうし。
ーーーーーーーーー
コトダマゲット!《電力ボタン》
モノクマが余計な手を加えた事により本来より電撃の威力が落ちている。
この事は一人だけ知っているらしい。
ーーーーーーーーー
【砂糖】「んじゃあ話を戻すぞ?百澤は汗だけじゃなくていつもリュックサックに入れていたゲーム機も感電の威力を高めた原因だ」
【鷹倉】「あーそういやゲーマー野郎いつも一杯のゲーム機持ってたなぁ」
【桃瀬】「そうだァ。テレビの近くに居た百澤のォ汗という水分、所持していたァ大量のゲーム機という電子機器ィ。これらのせいでェ更に高まった電撃を受けたァ百澤は感電死したんだァ。」
【熱宮】「聞けば聞くほど百澤の特徴、癖を良く知ってる奴の仕業としか思えないねえ。それで事前にエアコンのタイマー設定とか電源コード近くに稲妻マークを書いてたりしてるなんてねえ」
【沢風】「確かにね。ゲーム機を持ってるって事はほとんどの人が知ってるだろうけど百澤が良く歌う曲、それで良く汗だくになる。そして百澤の自分ルールを知ってないと出来ないね」
【剣】「それらを知ってる人は百澤とカラオケに行った事ある人だよね?百澤はいつも大人数が良いって言ってたからね…二人で行ったとかはないでしょ?」
剣の言葉を受け百澤とカラオケに行った事がある奴は俺、瀬戸内、猫屋敷、剣、沢風、桃瀬、木枯、影山の三人だ。
【影山】「この中に犯人が居るんですね?」
【鈴木崎】「犯行不可能な奴…誰?」
【猫屋敷】「僕と~砂糖君は~剣君らがボタンを確認しに行ったすぐ後に~二人で出ていってずっと一緒だったから~無理だね~」
【沢風】「俺と瀬戸内と剣は時々一緒じゃなかったけどボタンを押す時間はなかったね」
【藤】「ねえ、その一緒じゃなかった時ってどんな時よ?」
【沢風】「え?」
突然藤から質問が飛んできた。いきなり問われた沢風は少し慌てながら質問の答えを返す。
【沢風】「あ、瀬戸内はトイレに行った時に数十秒は見てないし俺と剣はトイレに一緒に行ったんだけど先にトイレに行った砂糖達が居ない事に気付いてちょっと探したんだよ。
途中剣がもう戻ったのかもって確認しに11号室に戻ったりしたけど…あ、剣はボタン押しに行ってないからね?11号室とマル秘ルームは真逆にあるんだし」
【藤】「貴方は押せたんじゃないの?」
【剣】「な、沢風が誰かを殺すわけないじゃないか!」
【沢風】「剣…ありがとうな」
【剣】「あ、いや…友達を守るのも名探偵である僕の役目だからね」
頬を赤くし照れながら俯きがちに剣は言った。沢風も嬉しそうに顔を綻ばせている。良い友情関係だな!
【熱宮】「木枯は私と一緒に居たからねえ」
【龍野】「…影山さんは僕と居たらしいしアリバイはあるよね」
【和良井】「わ、わからんやないか!お前は気付いてなかってんやろ!?ならそいつの嘘かもしれんやん!」
【影山】「そ、そんな嘘じゃありませんよ!龍野さんと一緒に居ました!」
【和良井】「ならその証拠を見せえや!」
和良井の言い方はキツいが言ってる事は尤もだ。龍野が気付いていない以上影山は龍野と居たという証言をしないといけない。
【影山】「なら龍野さんがその時読んでいた本の題名を言いましょうか?それなら信じてくれますよね?」
【砂糖】「確かにそれなら証拠になるよな!」
そして影山は龍野が読んでいた本の題名を言った。結果ちゃんと合っていた。これで影山の犯行も無理だな。つまり残るのは…。
【桃瀬】「ァ……お、俺じャねェんだッてェ!!」
【剣】「そうは言ってももう桃瀬だけなんだよ?君が超高校級の殺戮者で百澤を殺したんだ」
【瀬戸内】「そんな…桃瀬、お前が殺戮者で百澤を?」
【桃瀬】「だァから違ェんだッてェ!俺はずッと風呂にィ入ッてたんだァ!!」
【和良井】「だったらはよ自分が犯人やないて証拠を出せや」
【木枯】「で、でも私は桃瀬君が誰かを殺すなんて思えないんだけど…」
【龍野】「…木枯さん、あの人が人を殺すなんてって言葉は既に泊君が殺人を犯して学級裁判を行われたんだから言えないよ」
【沢風】「……じゃあこれで決まったかな?」
【桃瀬】「おィ!待てよォ!?俺じャねえんだよォ!!」
一人だけ…アリバイもなく犯人に当てはまる桃瀬がクロだと皆の中で決まってきている…だけど俺は納得がいかねえ。
どうしても桃瀬が犯人だと思えない。もう少し話し合った方が良いだろうと俺は思う。
【モノクマ】「アレ?決まった感じ?もう終わって良いの?投票するの?」
【剣】「うん、そうだ【砂糖】「ちょっと待ってくれ」
投票に移ろうとしている所を俺はハッキリと止めた。投票に賛成していた剣の言葉を遮ったから剣は眉を潜めていた。
【剣】「……どうしたのさ砂糖?」
【砂糖】「悪いな、俺は桃瀬が犯人って思えなくてな。もう少し話し合っても良いんじゃねえか?」
【桃瀬】「さ、砂糖ォ…」
【木枯】「わ、私も桃瀬君は犯人じゃないって思うよ!」
【瀬戸内】「………ああぁぁ!!駄目だ!俺も桃瀬が犯人だって思いたくねえ!」
【龍野】「…でもこの状況じゃあ決まってると思うけど」
【藤】「はあ…あなた達は何を無駄な事を話し合ってるのよ…」
【和良井】「絶対に犯人は桃瀬やろ…」
【熱宮】「確かにねえ。それ以外考えられないよ」
【鷹倉】「ほんとに良いんか?それで間違ってたら死ぬじゃんか」
【猫屋敷】「ん~意見が分かれちゃったね~」
【嶋野】「正に真っ二つになってるじゃん!?」
【モノクマ】「んん!?真っ二つ?今真っ二つと仰った!?」
【モノソノ】「仰いましたねえ!」
いきなりモノクマ達が話に割り込んできやがった。意見が分かれてっけどそれがなんだってんだよ?今はお前らに構ってる余裕はねえ。
【モノクマ】「キミタチの邪魔をするなって考えはよぉく分かるよ!でも意見が真っ二つに分かれたならお任せあれ!ここ学級裁判場はなんと変形も出来るのです!」
【砂糖】「は?変形?」
裁判場が変形なんてんな事出来んのかよ?とにかく今は皆の意見を揃えねえといけねえ!
【モノクマ】「それじゃあいっくよー☆」
モノクマは楽しそうに手元のでかいモノフォンを操作し始めた。すると俺達の席であり証言台が動き出した。機械音が鳴り響き突如として証言台が中に浮かび始めた。
【砂糖】「な、飛んでる!?」
【熱宮】「こんな事ってありなのかい!?」
中に浮かびモノクマの言う通り裁判場は変形した。俺達はそれぞれ桃瀬がクロだ、クロじゃない奴で向かい合う形になった。
【意見対立】
【議論スクラム】
《桃瀬一護は犯人か?》
《犯人だ》沢風 剣 和良井 龍野 猫屋敷 嶋野 熱宮
《犯人じゃない》砂糖 瀬戸内 鷹倉 木枯 藤 影山 鈴木崎
【嶋野】「ピーチベリーちゃんには《アリバイ》がないじゃん」
「影山!」
【影山】「《アリバイ》がないのは桃瀬さんだけではありません」
【沢風】「大浴場に居たって証言は《嘘》かもしれないだろ?」
「瀬戸内!」
【瀬戸内】「そんなもん他の奴等も《嘘》言ってるかもしんねえじゃねえか!」
【剣】「《犯人》として当てはまるのは桃瀬だけだよ」
「木枯!」
【木枯】「でもそんなあっさりと《犯人》が見付かるかな?もっと話してみた方が良いよ!」
【龍野】「…でも桃瀬君は俺は違うばかりで《反論》になってないよね」
「俺が!」
【砂糖】「《反論》なら大浴場にずっと居たって反論をしてんじゃねえか!桃瀬は本当の事しか言ってねえって!」
「「「「これが俺達(私達)の答えだ(よ)(です)!!」」」」
【砂糖】「皆桃瀬を信じようぜ!まだ話し合う余地はある!」
【剣】「じゃあ何を話し合うのさ?百澤を殺した犯人は超高校級の殺戮者だった桃瀬何だよ」
【桃瀬】「俺はンな危ねえ奴じャねえ!」
【砂糖】「いや絶対に桃瀬は超高校級の殺戮者じゃねえ!」
【龍野】「…どうしてそう言えるの砂糖君?」
【砂糖】「あ、いやそれはだな…」
俺は知ってるんだ…超高校級の殺戮者は猫屋敷だと。これは犯人が超高校級の殺戮者に罪を被せようとしてんだ。でも犯人は超高校級の殺戮者が誰かは知らねえようだな。知ってたら殺戮者じゃない桃瀬じゃなくて猫屋敷に被せようとするもんな。だけどそれを言って良いのか…。
【剣】「ほら、説明出来ないんだね?なら桃瀬が超高校級の殺戮【猫屋敷】「あ~、超高校級の殺戮者なら俺の事だから」
【瀬戸内】「…………は?」
【砂糖】「…ね、猫屋敷?」
【剣】「……ごめん、猫屋敷何て言ったの?もう一回言ってくれない?」
【猫屋敷】「え~?ちゃんと聞いててよ~じゃあもう一回言うよ~?【超高校級の殺戮者】はこの俺、猫屋敷 狛犬の事なんだよ~」
俺が隠そうとしていた猫屋敷の秘密はまさかの猫屋敷自身が秘密をバラしてしまった。
【和良井】「は?……おま、おぉぉお前が超高校級の殺戮者やと?」
【猫屋敷】「うん~何なら証拠も見せようか~?ほら~」
そう言って猫屋敷は持っていた自分のモノフォンを起動させ画面を俺達に見せてきた。モノフォンには自身の情報等が乗っているアプリがあり猫屋敷はそのアプリを開いているようだ。
そこには確かにハッキリと【超高校級の殺戮者】猫屋敷 狛犬と表示されていた。これは疑い用のない証拠だ。
【影山】「ね、猫屋敷さんが超高校級の殺戮者…そんな!?」
【桃瀬】「ほ、本当に居やがったのかァ!?」
【瀬戸内】「おいおいおいおいぃ!?猫屋敷お前マジかおい!?」
【藤】「やっぱり貴方だったのね」
【砂糖】「お前……何でんな簡単に言ったんだよ?」
【猫屋敷】「ん~だってこのままじゃあさ~桃瀬君に悪いじゃないか~」
【鈴木崎】「今の砂糖の発言…猫屋敷の才能知ってたね」
【砂糖】「あ、いや俺は…動機で知ったんだよ」
猫屋敷が言ってしまったなら隠していても仕方ないな。
【沢風】「そうか。二人で話し合っていた内容は猫屋敷の才能の事だったんだね」
【和良井】「なら猫屋敷が犯人ちゃうんか!?稲妻マークお前が書いてんやろ!」
【猫屋敷】「あ~その稲妻マークだけどさ~稲妻じゃなくて~僕の名前の~イニシャルNね~」
【木枯】「え!?あれって猫屋敷君のねのNだったの!?」
【砂糖】「木枯…今はそこは良いだろ」
【猫屋敷】「後ね~俺は書いてにゃいからね~書いてたとしても~俺が犯人はあり得ないよ~?」
【嶋野】「へ?何で?」
それは猫屋敷と居た俺が証言出来るな。
【砂糖】「百澤を殺すためにはマル秘ルームの《絶》ボタンを押さねえといけないけど猫屋敷は押す暇がなかったんだ。俺と居たからな」
【嶋野】「あー!そっかそっか!忘れて田んぼ!ならワンニャンには無理だね!」
【剣】「じゃあやっぱり桃瀬しか居ないじゃん。猫屋敷の事には驚いたけど桃瀬は超高校級の殺戮者の存在を知っていて利用しようとしたんでしょ」
…ん?何かに引っ掛かるな…。今のあいつの言葉……もうあとちょっとで閃きそうだ…。
【桃瀬】「何回もしつけェなァ!他にマル秘ン所でボタン押した奴が居んだよォ!」
【剣】「誰がどのタイミングで?僕は百澤と一緒にマル秘ルームから出る時もしっかりとボタンを確認しているんだよ?その後君は隙を見てマル秘ルームに入りボタンを押したんだよ」
【嶋野】「その出る時ってさ、ウチ達と出る時にもやったあのお先にどうぞってのやったの!?」
【剣】「当然だよ。あれは僕の十八番さ」
【砂糖】「……あ?ちょっと待てよ……なら…いやでも、違うな…これならボタンを押すことは出来るな」
【影山】「砂糖さん?お一人で何を喋ってらっしゃるんんですか?」
【瀬戸内】「おい砂糖!何かあんなら早く言ってみてくれよ!」
段々と分かってきたかも知れねえ、この事件の真相が。
【砂糖】「犯人が分かったかも知れねえ」
【沢風】「え!?ほ、本当かい!?」
俺は黙って頷き返した。
【沢風】「だ、誰なんだ!?」
【砂糖】「ああ、犯人はお前しか居ねえ」
《クロ指名》
【百澤を殺したクロは?】
【砂糖 太郎】
【嶋野 恵子】
《泊 進》
【熱宮 燐火】
【沢風 俊也】
【龍野 竜斗】
《湯上 健》
【木枯 苗】
【瀬戸内 太陽】
《妻夫木 弥生》
《百澤 成八》
【和良井 笑平】
【藤 織姫】
【鈴木崎 美佳子】
【剣 星光】
【猫屋敷 狛犬】
【鷹倉 ルゥ ヴィクトー】
《シャルロット・ド・ベルジック》
【影山 琥珀】
【桃瀬 一護】
【砂糖】「百澤を殺したのは」
それは……
「剣…お前が犯人だろ」
【剣】「へえ…僕なんだ……」
犯人ではないかと言われなにも関わらず剣は落ち着いて俺の目を見て真っ直ぐと返答した。
だが周りの…特に仲良しであった沢風は見て分かる程の焦りと驚きを含んだ顔をして俺を見ていた。
【沢風】「ぁ…な、砂糖?何かの間違えだよな?剣が……剣が百澤を殺したなんて…そんなのあり得ない事だ!」
【龍野】「…落ち着いて沢風君。…とりあえず砂糖君に何で剣君が犯人だと思ったかを聞こうよ」
怒りを露にして俺に問うてくる沢風を龍野は冷静に落ち着かせる。それにより沢風も深呼吸をし少し気持ちを静めてくれた。
【剣】「それじゃあ聞いてみようか。先ず最初に迷探偵砂糖にはアリバイなし、殺戮者の事を利用出来る有力な犯人候補である桃瀬が犯人じゃないってどうして思ったのさ?」
よし、先ずは桃瀬の疑いを晴らす事からしねえとな!桃瀬は絶対にやってないって事を皆に分からせねえとな。
【議論開始】
【砂糖】「桃瀬が犯人じゃねえって根拠はあるぞ!」
【嶋野】「えー何なのよその根拠ってー」
【瀬戸内】「でも俺はゼッテーに《桃瀬は犯人》じゃねえって信じ続けるぞ!」
【沢風】「なら瀬戸内は《剣が犯人》だとでも言うのかい!?」
【瀬戸内】「べ、別にんな事でもねえけどよ…」
【影山】「少し落ち着きましょう沢風さん」
【沢風】「俺は剣の推理に賛成だ。桃瀬が犯人としか思えない。《桃瀬は超高校級の殺戮者を知っていた》んだろう!?」
【熱宮】「駄目だねえ…沢風も冷静さを失ってるよ」
《桃瀬は超高校級の殺戮者を知っていた》⬅《超高校級の殺戮者》
「それは違えぞ!」
【砂糖】「沢風、桃瀬は超高校級の殺戮者の存在を知らなかったんだ」
【沢風】「は?何だって?」
【砂糖】「桃瀬は超高校級の殺戮者の存在自体知らなかったんだ。だから桃瀬には超高校級の殺戮者を利用する事なんて出来ねえ。皆も聞いてただろ?超高校級の殺戮者の事が話題になった時桃瀬は初耳だっただろ?」
【鈴木崎】「確かに…全然知らないって言ってた」
【沢風】「う、確かにそうだけど…嘘って可能性もあるんじゃ」
【木枯】「でも桃瀬君ってそんな演技とか出来そうには見えないしあの時の反応は本当だったとしか思えないよ」
【桃瀬】「…何だァおィ…馬鹿にされた気ィすんぞォ…」
木枯はもう少しオブラートに包んで言えば良いのによ。桃瀬も凹んじまってんだろ…。
【沢風】「…でも桃瀬は稲妻マークの事を知っていたよな?」
【砂糖】「それは百澤の死体を検死したからだろ。逆にアリバイのなかった嶋野、和良井は超高校級の殺戮者の事は知ってたけど稲妻マークがあった事は知らなかった。なら三人は犯人じゃねえだろ」
【沢風】「ぐ、ううぅぅ!!」
これで桃瀬が犯人だって可能性は潰したな。だが剣を見れば不敵な笑みを浮かべて余裕そうにしていた。
【剣】「ふーん…それで?」
【砂糖】「あ?それでって何だよ?」
【剣】「桃瀬が犯人じゃないって事は分かったけどそれで僕が犯人だと何で言えるのさ?」
【瀬戸内】「まあそうだな。剣がどうやって百澤を殺したってんだよ?」
【砂糖】「先ず剣位なんだよ、犯人に当てはまる奴は」
【藤】「やっと分かり始めたわね、遅いわよ」
藤の奴は剣が犯人だと既に分かっていたのか…。
【和良井】「何やねんお前は…はよ言えばええのに…」
【藤】「だからそんなの私だけ損じゃないの。あなた達にそんな楽をさせる訳にはいかないわ」
【和良井】「なんやこの傲慢我儘姫さんは…」
【砂糖】「…まあそれで先ず犯人に当てはまる条件である百澤と良くカラオケに行っている。百澤の自分ルールとかも知っている。百澤が11号室を好んで使うのも知っていたから11号室の電源コードに稲妻マークを書いたんだろ?
それと超高校級の殺戮者の事も当然、超高校級の名探偵である剣なら知っているよな?」
【剣】「…まあ否定はしないよ。どれも事実さ。百澤とは良くカラオケに行ってた。それは僕と同じく一緒に行ってた沢風、瀬戸内も証言してくれるし百澤の自分ルールだって知ってた。超高校級の名探偵であるんだからライトキリングだって捕まえようとしていたし情報は元から知っていた」
【鷹倉】「ならてめーは犯人だって認めんのかー?」
【剣】「認める?そんな訳はないでしょ?」
鷹倉の言葉に即座に否定をして俺達全員を見渡してゆっくりと俺の方を見つめて告げる。
【剣】「僕が犯人の条件に一致している事は分かったよ。それじゃあ砂糖は答えられるのかな?百澤を殺す『絶』ボタンをどうやって僕が押したのかをね!!」
【反論!】
【剣】「犯人の条件に一致してる…」
【剣】「それについては否定はしないよ」
【剣】「だけど肝心の百澤を殺す為に必要な『絶』ボタンをどうやって押したのかな?」
【剣】「僕にはアリバイがあるんだからね」
《発展!》
【砂糖】「いやお前には『絶』ボタンを押せた」
【砂糖】「確認しにいった時に押したんだろ!」
【剣】「何を言うかと思えば、僕は百澤と居たんだよ?なら《百澤が居たって事がアリバイ》になるじゃないか」
《百澤が居たって事がアリバイ》
「その甘え言葉、斬ってやる!」
【砂糖】「お前はそれが狙いだったんだろ?百澤と一緒に確認をしに行った。だからその後誰かがボタンを押しに来たって思わせる為に!」
【木枯】「なら剣君はどのタイミングで『絶』のボタンを押したの?」
【砂糖】「部屋から出る時だ」
【沢風】「な、そんなの百澤にバレるんじゃないのか!?」
【砂糖】「いや、さっき剣は言ってたよな?マル秘ルームから出る時は百澤を先に出したって。その後押したんだ」
【剣】「…でもさ、どうやって『絶』ボタンの位置が分かったのさ?部屋から出る時に押すにしても扉からは少し離れた位置にあるんだ。怪しまれないように先に部屋の明かりを消したらボタンが見えなくなるじゃないか」
冷静に返しているように見えるが剣だって焦っている筈だ。現に今の言葉にも穴がある!
《絶のボタンに塗られていた蛍光色》
「これだっ!」
【砂糖】「暗闇でも見える方法…蛍光色を使ったんだろ?」
【剣】「っ!?……そ、それは…」
【嶋野】「そう言えばそんなのが塗られてるって言ってたね」
【鷹倉】「なに?それどこに塗られてたん?」
【砂糖】「マル秘ルームの『絶』ボタンだけに塗られたてた。これなら真っ暗でもすぐに見付けれて押せる。蛍光色が塗られているって気付かれない為にも百澤や捜査の時は俺達を先に出そうとしたんだろ?」
【剣】「それは…い、いつもしていただけで…癖みたいなものさ!そんな事で僕を犯人だなんて決め付けないでよ!」
段々焦りが現れ始めたな。剣も追い込まれてるって分かってるんだ、もう後少しだな!
【議論開始】
【剣】「それにエアコンの《タイマー設定》!この事はどうするのさ!?」
【沢風】「そ、そうだ!沢風はどのタイミングで設定をしたって言うんだい!」
【猫屋敷】「あ~確かに《剣君はタイマー設定しに行けない》んじゃない~?」
《剣君はタイマー設定しに行けない》⬅《トイレに行った人数と時間》
「それは違えぞ!」
【砂糖】「剣は5号室から10号室までのエアコンのタイマー設定を出来たかもしれねえぞ?」
【猫屋敷】「え~ほんとに~?」
【剣】「で、でたらめな事を言うなよ!」
【砂糖】「でたらめじゃねえよ。さっき沢風が言ってただろ?お前と沢風はトイレに居なかった俺と猫屋敷を探してたって。その時剣だけは俺らがもう戻ってるのかもって11号室まで戻ったってな。その時に素早くタイマー設定をしたんじゃねえのか?数分後に停電が起きるようにな」
【剣】「ううぅぅ…沢風ぇぇ何で言ったのさ!」
【沢風】「つ、剣?」
【藤】「ほら、もういい加減下らない茶番は終わりにしましょうか?早くあの探偵君の犯行を言っちゃいなさい」
【砂糖】「ああ…剣、今から事件の全貌を言うけどよ、それで反論がなかったら認めてくれよ?
これが…これが事件の全貌だ!」
【クライマックス推理】
act.1
今回の事件は百澤を狙った犯行だったんだ。犯人はいつ百澤とカラオケルームに行っても犯行が出来るようにいつでも準備をしていたんだ。その証拠にマル秘ルームには既に『絶』ボタンに蛍光色を塗っていたし百澤が好んで使う11号室には超高校級の殺戮者の存在を知っていた犯人が罪を擦り付ける為に超高校級の殺戮者に繋がる稲妻マークを電源コード近くに書いたんだ。
そして遂に決行の時が訪れたんだ。
act.2
カラオケルームに来た俺、猫屋敷、沢風、瀬戸内、そして今回の被害者である百澤、犯人の六人だ。
俺達は犯人の予想通り百澤から11号室に行こうと提案され迷わずに11号室に入ったんだ。
まさかそこが殺人に使われる死の部屋とは思わずにな。
act.3
11号室に入る前百澤と犯人は停電、電力ボタンの確認をしにマル秘ルームに行ったんだ。そこで犯人は百澤にスイッチやボタンがちゃんと9部屋しか点いてない、『弱』ボタンだと確認をさせ11号室に戻り俺達にも印象付けるようにしたんだ。
そして俺と猫屋敷はある事を話しにトイレに行くと言い部屋を出て一号室に向かった。この話しは猫屋敷が言ったから分かってると思うが動機の秘密で知った猫屋敷の秘密…猫屋敷が超高校級の殺戮者だと言う事だ。
act.4
そして俺達が出ていったすぐ後瀬戸内がトイレに行きそれに続き沢風と犯人もトイレに行ったんだ。沢風と犯人がトイレに着いた時ちょうどトイレで用を終えた瀬戸内が出てきて鉢会った。
沢風と犯人もトイレで用を終えた。だがここで俺と猫屋敷がトイレに行くと言っていたのに居ない事に気付き探そうってなったんだ。
act.5
そこで犯人は俺達が部屋に戻っているかもと言い沢風をその場に残して11号室方面に向かったんだ。
11号室近くに戻ってきた犯人は停電が時間差で起きるようにする為に5号室から10号室までのエアコンをタイマー設定をし数分後に停電が起こるようにしたんだ。
タイマー設定をした犯人は沢風の所に戻り沢風と一緒に11号室に戻ったんだ。
act.6
そして皆で順番に歌っていたら犯人が設定したエアコンが作動しカラオケルームの消費電力量が10部屋以上を超えてしまい停電が起こったんだ。
テレビの一番近くに居た百澤は持っていたモノフォンとゲーム機の明かりを頼りに電源コードまで行き停電を回復しようと電源コードを握って抜こうとしたんだ。
act.7
だが実は電力ボタンはこの時『弱』ではなく『絶』ボタンになっていたんだ。これは犯人が百澤と確認をしに行ってマル秘ルームから出る時に先に百澤を部屋から出し犯人も電気を消して出ようとしたタイミングで『絶』ボタンを押したからだ。暗闇でも何故犯人は『絶』ボタンが分かったかと言ったら『絶』ボタンには蛍光色が塗られていたからだ。
その蛍光色の明かりを見て犯人は『絶』ボタンを押せたんだ。
そのせいで電力が上がった電源コードを知らずに握ってしまった百澤は感電してしまい、死んでしまったんだ。しかも汗を沢山かいていてリュックサックには大量のゲーム機を持っていた百澤は感電の威力が上がってしまったんだ。
【砂糖】「これが今回の事件の全貌だ。そして犯人はお前だろ?超高校級の名探偵、剣 星光っ!」
俺が事件のあらましを言い終え剣を見てみた。剣はもう冷静さなんてなく歯を食いしばり悔しそうに顔を歪ませ俺を睨んでいた。
【沢風】「つ、剣…」
【桃瀬】「おィ…マジかよォ…」
【藤】「それで?何か反論はあるのかしら?」
【剣】「あるよ!まだ終わりじゃないからね!君達の推理は穴だらけ、隙だらけ、間違いだらけなんだからね!」
なら徹底的に剣からの反論を叩っ斬ってやる!
【クライマックス反論!】
超高校級の名探偵 剣 星光の反論
「実に見事な推理だね!」
「だけど僕の推理には劣るよ!」
「一見ちゃんと通ってそうだけど無理な箇所もあるよ?」
【発展!】
「無理?それってどこだよ?」
「諦めろよ、もう議論する必要もねえぞ!」
「名探偵である僕が諦めるなんて選択肢はないよ!」
「僕の閃きを舐めないでよね!」
「じゃあお前の反論を聞かせてくれよ!」
「ああ、良いとも!マル秘ルームで蛍光色で光ってる『絶』ボタンを押したって言ってるけどさ?」
「皆も知ってるでしょう?マル秘ルームの扉の近く、横にあるマル秘ルームの部屋の明かりのを点けるスイッチの少し離れた所に『絶』ボタンがあることを!」
「あの長さ…扉から出る時に押すには手が届かないじゃないか!!」
見つけたぞ!お前の反論の穴を!隙を!間違いを!
【トドメの証拠を提示しろ!】
オ テ セ イ ノ ツ エ
【お手製の杖】
「これで終わりだ!」
【砂糖】「手が届かなくてもお前がいつも持っている杖なら届くだろ?そのいつも手に持ってる杖ならな!」
【剣】「う、くうぅぅ!!?」
【猫屋敷】「その事に~関して反論は~あるの~?」
【剣】「は、反論…僕は……ぼ、くは…………」
【沢風】「嘘だろぉ……」
【藤】「これで決まりね。モノクマ、投票よ」
【モノクマ】「はーい!いやー無駄に長かったね!グダグダも良いところだよー!それじゃあオマエラ!お手元の投票ボタンでクロだと思う人に投票してねー!」
【剣】「そんな…僕が?……僕が…名探偵の……」
剣は虚ろな目をしながらぶつぶつと呟いた。沢風も…仲良しであった剣を呆然と見て悔しそうに投票ボタンを押していた。
俺も自ら導きだした答えを信じ剣に投票をした。
【モノクマ】「さあ!投票の結果オマエラが導きだしたクロは正解か!不正解かー!?」
【モノソノ】「ミナサマモニターに注目ですぞー!」
モノソノに促されモニターを見る。そこには俺達のドット絵の顔が描かれていたルーレット。ルーレットが回りだした。
グルグルグルグルと、何度もルーレットは回りやがて速さを失い緩やかになっていく。
そして行き着いた場所は…剣のドット絵だった。行き着き止まった瞬間正解を伝える軽快な音が鳴り響いた。
正解したってのに前と同じ様に皆顔を暗くさせている。これで終わった…二回目の学級裁判が終わりを告げた。しかしこれから始まる事に俺の思考は憂鬱に…絶望に染まっていた。
【学級裁判 閉廷!】
ーーー次回 オシオキ編に続く。ーーー
ー登場人物ー
【予備学科生徒】
【超高校級の???】
【超高校級の芸人】
【超高校級のリア充】
【超高校級のメカニック】
【超高校級の幸運】
【超高校級の放送部】
【超高校級の名探偵】
【超高校級の殺戮者】
【超高校級の氷彫刻家】
【超高校級の僧】
【超高校級のモブ】
【超高校級のネット配信者】
【超高校級の折り紙講師】
【超高校級の保険委員】
生存者 15人
これにて学級裁判終了となります!次回をお楽しみに~!