泊達と自己紹介を終え次に俺達は残りの奴等の所に近付いていった。
俺と龍野が先に自己紹介をし終えた。すると丸眼鏡を掛けてその眼鏡からは細い猫目が見え上半身を揺らしている男子が話しかけてきた。
「あ~、砂糖に龍野ね~。ど~もど~も俺は
猫屋敷はゆらゆらしながら間延びした口調で話してきた。
「お、おうよろしくな猫屋敷。それじゃ早速何だがお前の才能を教えてくれないか? 」
「ん~、そりゃ~秘密かな~。俺の才能は知らない方が幸せだと思うからね~。ま~いずれ教えるかも~しれないかも~? 」
「あー分かった。まあ教える気になってくれたら教えてくれ」
「うん~了解で~す」
超高校級の???
猫屋敷も龍野と同じように才能は秘密のようだ。でも知らない方がいい才能って?
「…………」
「ん? 急に黙りこんでどうしたんだ? 龍野」
龍野は何故か猫屋敷を睨み付けていた。なんかさっきと雰囲気が違うな。
「…え!? ああいや何でもないよ、気にしないで」
そう言うと龍野の雰囲気が元に戻った。まああまり気にすることでもないか。
「じゃあ次は私だね、私は超高校級の氷彫刻家
熱宮はニカッと笑いながら言った。
……俺は熱宮のある部分を見て思わず二度見した。
超高校級の氷彫刻家
熱宮の手に掛かればどんな氷も美しい彫刻作品となる。熱宮が手掛けた作品は数多の大会で優秀賞を取り続けているらしい。しかし一番気になることは…。
「…なあ、熱宮。何でそんな格好なんだ? 」
熱宮の格好は上がその豊満な胸を支える燃え盛る赤色のビキニで下はスラッとした脚が覗くホットパンツという肌色満載で正直年頃の男子高校生には目の毒だ。
…いや、眼福ではあるがあまりじろじろは見ちゃいけないしな。
「ああこれかい? 私は暑がりなもんでね。こうしないとあっという間に汗だらだらになるからこの服装にしてるんだよ」
「だけど流石に暑がりでもそんな格好で氷彫刻してると寒くなるだろ? 」
「いや、むしろ氷を削ったりしてると滾ってきて動きが激しくなっちまって汗かいてきちまうからこの格好が丁度良いんだよ」
暑がりにも程があるな…、でもそんな理由なら仕方ないか。でも俺の視線は抗いたいが不思議な力が働いているのか抗えずに何度も熱宮の胸に視線が吸い込まれる。
「……砂糖君、見過ぎだよ…」
龍野にバレた!? って分かりやすいからそりゃバレるか。当の熱宮は慣れているから大丈夫だと笑っている。しかし龍野なんか拗ねてね? しかも…、
「何で龍野はそんな平常心なんだよ! 俺だけ動揺して恥ずかしい!」
「…いや、砂糖君が慌てすぎなんだよ」
全く興味が無さそうな龍野に対し俺はこいつもしや男の気があるのか!? とあほな想像をしちゃっていた。
「あの、すみません……」
ん?なんか今聞こえたか?……気のせいかな?
そして熱宮の次に声を掛けてきたやつは帽子を被っているぬぼーっとした目に隈を付けた男子だった。
「んじゃお次は僕だね。僕の名前は
超高校級のゲーマー
どんなジャンルでも、どんな難易度でも完璧にクリアしてみせその腕でゲーム大会でも優勝しゲームに関しては向かうところ敵無しらしい。しかも百澤のゲームプレイは魅せるプレイらしく見たものは時間を忘れ見入るとの事。
「やっぱり砂糖君も熱宮さんの魅力に見入っちゃった? 僕も思わず二度見しちゃったよ、あの爆乳はそんじょそこらでは見れないエンディングだよね! 」
「お前気が合うな、そうだよなそうだよな! 俺は二度見しちゃうよな、その後抗えずガン見しちまうよなっ!」
「…砂糖君……」
結構オープンエロなんだな百澤の奴。まあ俺も多少オープンではあるけどそれは健全な男子だったら当然だろう! 決して変態な訳ではないっ! 熱宮に反応を示さない龍野がおかしいんだっ! だからそんなゴミを見るような軽蔑した目を俺と百澤に向けるな!?
そうして龍野を置いてけぼりにし百澤と盛り上がっているとサングラスを掛けた坊主頭の男子が話に入り込んできた。
「おいおい! 何か俺の大好物な話で盛り上がってんじゃんかお前ら~、俺も混ぜてくれよ! 」
ノリが軽いなー、でもこのノリの軽さ好きだな。
「ああ、俺の名前は
超高校級の僧
実家はお寺で彼の説法を聞くとその悩みや憂い等が晴れると言われ彼の説法を聞きたいと言う人が絶えないらしい。
また彼のお経には言霊が宿っていると言われ彼のお経を聞いたあと感動で泣き出すほどだとサイトには書いてあった。
(……全然そんな風には見えねぇー、服装は僧って感じだけど腕にブレスレット、首にネックレスとジャラジャラしてるし…)
写真などは無かったので顔は知らなかったがまさかこんなチャラい感じとは。
「んー? ハッハッハッハ、おいおい、俺の顔見てなに固まってんだよっ!」
バシッバシッ! 「いてぇっ!」
瀬戸内は豪快に笑いながら俺の肩を強く叩きやがった。見た目と裏腹に力強くね!?
「ははーん、大方俺が僧っぽくねえーなぁとか思ってんだろう! まあ自分でも分かってるし慣れてるから大丈夫だぜっ! 」
「でも僧としてその格好は良いのか? 」
「ああ、それは安心しろや、お経とか説法、修行ン時はこのイケてるサングラスとかブレスレットは外してっから」
…なら良いのか?
「それよりもっ! 熱宮のパイについてだよな!? 是非とも俺もその話題に混ぜてくれよ! 俺は二度見なんてしちゃいねーぞ、勿論ガン見で見てやった! 」
「……僧の癖に煩悩まみれじゃないか…」
確かに僧としてイメージとかけ離れてんなー。また、瀬戸内のノリは好きだからいいか。
「瀬戸内君、やりますね。大体の男なら熱宮さんの爆乳に興奮で二度見するところを冷静にガン見出来るなんて」
「ガーハッハッハッ! これも修行のお陰かねー」
「なら俺も修行すれば熱宮のおっぱいを冷静にガン見出来んのか!?」
「なんなら俺が簡単な修行教えてやろうか? 」
「おおぉぉ! マジか、是非頼む!」
「瀬戸内君! 僕にもお願いしまぁーす!」
「…ちょ、ちょっと皆、熱宮さん側にいるから聞こえちゃってるよ!? 」
龍野に言われて気付いた、確かに熱宮に丸聞こえだった。
「ハハハハハ、別にこんなの慣れっこだから気にしちゃいないよ」
「なら大っぴらに話しても安心だな、カッハッハッハ!」
「……あのー…」
「いやいや、瀬戸内君、熱宮さんが良いって言っても流石にデリカシーがないよ」
「あ、あのーすみません……」
「龍野君! そんなことでは立派な男になれませんよ!」
「よく言った、百澤! そうだぞ龍野、お前も話に加われよー」
「すみませんー…あの、話を聞いて下さい…」
……ん? 誰か何か言ってるか? 俺は周りを見回した。
「うおおおっ!? 」
「ど、どうしたの!? 砂糖君! 」
「ひゃあああぁぁ!! 」
「うおっとぉ!? ビックリするじゃねぇか砂糖! ん?誰だあんた」
見渡してみると俺の隣にいつの間にか見知らぬ女子が立っていた。
「あ、やっと気付いてくれました、良かったです……初めまして、私は
女子は気づいてもらえて良かったと安堵しながら喋った。
「あービックリしたけどまさかずっと話し掛けてきてた? 」
「うん、一応熱宮さんと話終わった後私話し掛けたのですが百澤さんの方に行ってしまわれたのでちょっと待ってたんです」
マジか、……ん? そういや百澤が喋る前に誰かすみませんとか言ってた気が…あれは影山だったのか!
「あー、それは悪かった。無視しちゃってたとは」
「ああ、いえ私の影の薄さが悪いんですよ。…それに慣れてますので」
「すまねぇ、影山。つーかここに一番早く着いた俺も気付いてなかったわ」
どうやら一番早く体育館に着いたらしい瀬戸内ですら気付かなかったとはそれほど影が薄いのか。もしかしてこれが影山の才能と関係あんのか?
「それじゃあ影山の才能って何なんだ? 」
「あ、私は希望ヶ峰学園からは超高校級のモブとして呼ばれました」
超高校級のモブ
「超高校級の……モブ? 砂糖君何か知ってる? 」
「いや、希望ヶ峰のサイトにもスレにもそんな超高校級があるとは書いてなかったな」
まあ毎年希望ヶ峰学園はおかしな才能を超高校級としてスカウトするからな。
「じゃあその超高校級のモブとはどんな才能なの? 影山さん」
「ナイス質問だ、百澤」
「ええっと何て言えば良いんですかね……。私は今までどんな事件でもその場に居たんです」
「どんな事件でもその場に居た? 」
「はい、銀行強盗も飛行機のハイジャックや機材のトラブルで墜落したりとか家に空き巣が入った時は家族は出掛けてて私だけ居合わせたり学校にテロリストが来て占拠されたりしたんだ」
「そりゃやベーな!? そんだけ沢山の事件に出くわしてよく生きてんな! 」
「瀬戸内君、それはデリカシーが無さすぎると僕も思うよ? 」
「はっ! そうか、すまねえ、影山! 」
「別に大丈夫ですよ、自分でも生きてておかしいくらい巻き込まれてますから。
それで私は大きな事でも小さな事でも事件に巻き込まれはするけんですけど何も関わりはなく気付いたら無傷で事件が解決してまして…そんな日々を送ってましたら希望ヶ峰学園から超高校級のモブとして招待状が来たと云うわけです」
「そりゃモブってより不運とかの方が合ってる感じじゃね? 」
「砂糖さんの言うとおりモブよりは不運の方が合ってるかなとおもいます。しかし不運よりはモブの方がマイナスイメージ少ないですから私は気に入ってますよ」
「…どっちもマイナスイメージっぽくないかな? 」
「おい! 龍野、ハッキリとそんなこと言うなよ! 」
「…あ、ごめん」
「あ! 大丈夫ですから、私も分かってますし…」
「なんだなんだ! 龍野もデリカシーねぇな! 」
「それ瀬戸内に言われるの屈辱だな」
「んなぁにぃおぉ!? 砂糖、どういう意味だっ! 」
「言葉通りの意味だと思うよ瀬戸内君」
「百澤もひでーなっ!? 」
そんなやり取りをしながら瀬戸内とも自己紹介は終わった。
ー登場人物ー
【予備学科生徒】
【超高校級の???】
【超高校級の芸人】
【超高校級のリア充】
【超高校級のメカニック】
【超高校級の交通委員】
【超高校級の努力家】シャルロット・ド・ベルジック
【超高校級の幸運】
【超高校級の放送部】
【超高校級の名探偵】
【超高校級の???】
【超高校級の氷彫刻家】
【超高校級のゲーマー】
【超高校級の僧】
【超高校級のモブ】
次で全員出ます。