…はい、すんません、調子に乗りました。
探索が終わり食堂に戻ると俺達以外は全員集まっていた。湯上と鷹倉と藤も不機嫌ながら居る。
「おー戻ってきよったか、後は鈴木崎だけやな」
「鈴木崎さんは多分まだ自分の研究教室に居ると思うよ」
「なら俺が探しに行こう!」
そう言って泊が意気揚々と立ち上がって食堂から出ていこうとしていると食堂に鈴木崎が戻ってきた。
「おお!鈴木崎君良かった、戻ってきたか」
「…私で最後?ならごめん遅れて」
「俺達も今着いたところだし気にすんなよ」
そうして俺達は席についた。そして沢風が話し出した。
「じゃあ各グループ調べて分かったこと、見つけたことを報告しようか」
「じゃあ先ずは俺達から報告させてもらうぞ」
「なら最初は砂糖、龍野、木枯、嶋野のグループからだね」
そうして俺達のグループの探索結果を報告した。先ずは保健室だな。あそこは危険な物が沢山あったからな。
「俺達が一番に調べたのは保健室だ」
「砂糖君達結構長い時間保健室に居たよね」
「あれ?百澤なんで知ってんだ?」
「扉の窓から見えてたからね、皆で棚の瓶を調べてるの見て僕達は他のところを探しに行ったんだ」
「おうそうだな!にしてもお前らあんなに沢山ある薬を調べんのスゲーな。俺絶対にすぐ飽きるな」
「私はそういうの得意ですかね」
「流石だな影山、地味な奴は地味な事が得意なのか」
「ちょっと瀬戸内!影山ちゃんに失礼でしょ!」
「あ、わりぃ!俺の悪い所が出ちまった!」
「あはは、気になさらなくても良いですよ」
瀬戸内はデリカシーがない奴だな、妻夫木は優しいな。
「まあそれで百澤の言ったように俺達は長い時間保健室の棚の薬を調べたんだ。その結果薬には毒薬もあったんだ」
俺が毒薬の有無を言うと周りはざわっとした。
「はあ!?毒薬やて!?んな危険なもんが保健室にあるんか!」
「おいおいィ、保健室にンなもん置くなんて俺が黙ってねーぞォ!?」
「これはちゃんと管理をしないとだね」
「そうだな、それと毒薬には種類があって判断するにはラベルにあるドクロの色で判別するんだ、えー、と色が…龍野何だっけ?」
「砂糖君…、それじゃ僕が話すよ。色が赤色なら即効性の毒薬、ピンク色なら遅効性の毒薬、青色が睡眠薬、濃い青色が即効性の睡眠薬、緑色が遅効性の睡眠薬とざっとこんなもんかな、それとラベルに書いてあったけど大体の毒薬は無味無臭の白色の液体だよ。ただドクロが赤色の毒薬だけは少し臭い匂いだったよ」
ラベルの所までは読んでなかったな。流石龍野だ。
「ん~ならさ~そんな危険な物なら捨てちゃえば良いんじゃない~」
「お!猫屋敷それナイスアイデアやな!そや、捨てれば解決やん」
「ってそんなことダメダメー!」
「うひゃああ!?出たぁモノクマァ!」
「何をしに来たんだ!」
「何ってオマエラが危うく毒薬を捨てようとしてたから慌てて注意しに来たんじゃないか!」
「え~、駄目なの~?」
「そう!駄目なの!危ないから校則にも加えといたから」
そう言うとピロリンと軽快な電子音がモノフォンから聞こえてきた。
モノフォンを調べてみると新しく校則が追加されていた。
ーーー校則追加ーーー
八、コロシアイ以外で毒薬、睡眠薬を廃棄することを禁ずる。
ーーー校則追加ーーー
これで毒薬睡眠薬は捨てることが出来なくなった。
「それじゃばいならー」
そう言ってモノクマは消えた。
「まあ仕方ないか。なら毒薬は俺達がしっかりと管理しよう」
沢風の提案に皆が頷いた。
「それと保健室にはちゃんとした薬もあったからな。他には……あー………」
「……何よいきなり黙って」
「毒薬よりも怪しい物があったか?」
俺がいきなり黙ったのを見て藤や湯上が訝しんだ。
…これを言うのは恥ずかしいな。ああ、言いたくないが木枯と嶋野には言わせらんねーし龍野はさっき毒薬で頼ったし俺が言うしかねーか…。
「ああ…保健室の隅っこの棚にはだな、あー、あれだ、ピンクのゴニョゴニョ、が…あった…」
「んん?砂糖君!聞こえないぞ!もっとハッキリと言ってくれ!」
「…なーんか怪しいなぁー」
グッ、このままじゃもっと怪しまれんな。腹をくくるしかねえか!
「……ああ!言ってやるよ!後悔しても知らねーぞ!保健室の隅っこの棚にゃ大人のおもちゃって奴がこれも種類豊富にあったぞ!」
俺が言い終わったら周りは盛大にシーンとした。いち早くリアクションをとったのは和良井だった。
「はあああぁぁぁ!!?なんでやねんっ!!保健体育でも教えられんぞそんなこと!」
「ん~教育委員会に言わなきゃね~」
「そういう事ちゃうやろ!」
「あンのクマトラどもォ、保健室に不必要なもんを沢山置きやがってェ、只じゃおかねーぞ!?」
「ンンー?ねぇナエー大人のおもちゃってなにー?」
「ふぇ!?えっとシャルさんは知らないの?」
「うん!だから教えて、日本を勉強しててもそんな言葉聞いたことも見たこともないから」
「それはそうだよ、ある訳ないよー、しかも何で私に…」
「まあまあ、良いではないかー良いではないかー」
「はぁ、じゃあシャルさん耳かして…」
シャルの無垢な眼差しに耐えきれず木枯はまるでトマトのように顔を真っ赤にしてシャルに教えた。教えられたシャルも段々赤面している。
……女子が女子に赤面しながらエロいこと教えてんの良いな。見ると瀬戸内と百澤も凝視していた。二人はこちらに気付いてグッと親指を立てていた。俺も良い笑顔で返した。
隣の龍野や他の女性陣からは蔑んだ目を向けられたが…。
「ま、まあそういう訳で保健室はそれ以外は特におかしな所はなかったぞ」
保健室の事はとっとと終わらせて次に行こう。
「で、次に言った所は超高校級のメカニックの研究教室だ、ここは鈴木崎の方が良く調べただろうし鈴木崎に言って貰った方が良いと思うけど鈴木崎、良いか?」
「ああ、大丈夫だよ。私以外であそこに詳しい奴も居ないだろうしね」
そう言って鈴木崎は説明を始めたが心なしか嬉しそうに話している。
「まず研究教室には壊れた機械が沢山あったね、危ないから触らないようにね。それを直す道具も豊富にあったね。しかも私の愛用の道具もあったから不思議だね。他には設計図とかもあったね。でも調べてみたけど脱出に役立つものは特には無かったね。簡単に説明すればこんな感じだね」
「ありがとうな、鈴木崎」
「別にいいさ」
「それで俺達は次に俺の研究教室に行った、けどそこは他の空き教室と変わらなかった。もしかして何かあるかもと一つ一つ机とか調べたけど何もめぼしいものはなかった。これで俺達の探索結果は終了だ」
「ありがとう砂糖。じゃあ次に報告するのは」
「なら僕達にさせてよ」
「うん、なら百澤達に次お願いするよ」
お次は百澤、瀬戸内、鈴木崎だな。でも鈴木崎はほぼ自分の研究教室に居たから実質百澤瀬戸内の二人か。
「僕達は先ず一番始めに超高校級のメカニックの研究教室に行ったよ。鈴木崎さんがマップを見て直ぐに行きたいって行ったからね」
「ちょっと、言わなくても良いじゃないか」
「だってあの時の鈴木崎さん、興奮してて最高だったし」
「確かにクールな奴が鼻息荒くしてんのはたまらねーな」
「うわーちょっと湯上、あの二人最低じゃない?」
「…何で俺に振るんだよ。まあ確かにあいつらは自重するべきだが」
「それで僕と瀬戸内君はマップを見て2階に続く階段と通行禁止の別館に続く渡り廊下を調べに行ったんだ」
「一応もしかしたら何かあるかもと思ってな」
「でも隅々まで調べても穴とかもなく2階に続く階段のシャッターは閉ざされていたし渡り廊下の別館に続く扉は鍵が掛かってたし」
「それ以前に渡り廊下は通行禁止って書いてあったから調べてたらモノソノが出てきて注意してきたしよ」
「その時は校則には追加されなかったけどね」
「俺達はそんぐらいだな」
そう言って二人は探索結果の報告を終えた。
「じゃあ次は私と湯上だね!」
「お前が勝手に言えよ」
「はいはい、分かった分かった」
「…苛つく言い方だな」
湯上をあしらいながら妻夫木が言う。
「私と湯上は出口がないか一階の廊下全体を探したよ」
ということは妻夫木と湯上は教室には入っていないのか。
「マップ見ながら廊下を探したけど出口っぽいかは分かんないけど怪しさ抜群のものはあったよ」
「それはなんなんだい?」
「なんかね、鉄のでかい扉だったよ。でもそこに近付くとモノソノが出てきてあまり近付くと防犯センサーが作動して自動小銃で蜂の巣になるって言われたよ」
「こわっ!」
「厳重な扉に自動小銃という防犯センサー…ならばそこが脱出口と考えて正解であろうな。しかしどうしたら開くか知りたいな、調べてもみたいが蜂の巣は嫌でござるならな」
「それでその扉周辺を調べてたら藤さんと熱宮さんも来たよ、それで私たちの調べた所は終わりだよ」
「まああたし達もそこら辺しか調べてないから妻夫木達と同じだね」
「ならこれで妻夫木さん達と熱宮さん達は終わりだね」
「なら次は俺達や」
次は和良井グループか。
「えっと、私達は空き教室に何かないか調べました。でも残念ながら何もなくて、その、すみません…」
「影山さん、大丈夫だよ、気にしないで良いよ」
「そうそう!シャドーちゃんも気にするなって!」
「…シャドーちゃんって私ですか?」
「うん!」
「…………」
影山のあだ名もまた酷いぞ嶋野……。こうなると他の奴等のあだ名も気になってくるな…。影だからシャドーか…安直過ぎて逆に清々しいな。
「まあそないな感じで俺達は特に発見した事はないな」
「あァ、面目ねェな」
「まあこれから見つければ良いじゃねーか」
「そやな、ありがとな砂糖」
「おめェー良い奴だなァ」
「それじゃあ次は俺達だな。俺達は倉庫を調べに行ったんだ。そこで鷹倉と泊も居たから一緒に調べたぞ」
「うむ!鷹倉君が倉庫に向かったので調べてたら沢風君達が来たので広いし一緒に調べようと言う事になったんだ」
「ぶっちゃけ広かったからめんどくさかったしありがたい…」
「それでワターシ達で倉庫を調べたら色々置いてあったな!」
「そうであるな!雑貨用具やスポーツグッズ、日芸品等々あったな。しかし広すぎて疲れたぞよ」
「ん~ここまで種類豊富にあるなら暮らすには安心かな~」
「ちょっと種類沢山あったけどモノクマが来て倉庫のラインナップはモノフォンに全てあるから何があるかはモノフォンで確認するようにって言われたよ」
沢風からの報告でモノフォンを確認してみるとアプリが増えていて倉庫品と書いてあった。
試しに押してみると倉庫に置いてあるだろう品がリストとして出てきた。ロープを押してみるとどこにロープがあるかが表示されていた。
「そう言えば途中で鷹倉君の姿が見えなくなっていたがどこで何をしていたのだ?」
「…んだよ、気づいてたんかよ」
「そりゃあ俺は鷹倉を探しに最初は行ったし気には掛けていたさ!それでどこに行っていたのだ?」
「ハァ…」
泊が聞くと鷹倉は面倒くさそうにため息を吐きながらぽつぽつと語り始めた。
「…マップで宿舎エリアったあったから行ってみてただけだ……んで行ってみたらそれぞれの…ドット絵が表札として各一人一人の部屋があったな………入るにはモノフォンを扉の電子キーに翳すだけだとよ…」
「そうなのか、ありがとう鷹倉君!」
「はぁーーだりい、喋り疲れ……た」
本当に動画のヴィクトと同一人物なのかと思えてくるな。
「んじゃあこれで全員報告終わりやな」
「ならこれからどうするんだ?」
「モノフォンの時計を見てみたらそろそろ夜の9時になろうとしてるね、皆、今日は色々あって疲れただろうし、今日は休まないか?」
「…確かにそうだね、明日から色々もっと調べてみよう」
「なら明日の朝もここ食堂に集合しよや!」
「うん、良いねそれ、あ!湯上、ちゃんと来てよ!」
「はぁ…煩い奴だ…」
「鷹倉君も藤さんも出来れば来てほしい」
「…行けたら…」
「気分によるわね」
「まあそれでも良いさ、なら明日の朝8時に一応の集合時間にしよう」
そう言って俺達は解散した。それぞれの個室に行くと鷹倉の言う通り部屋の前にドット絵のプレートが飾られてあった。
モノフォンを翳して部屋に入ると中は十分な広さをもった部屋だった。部屋にはベットに勉強机、タンス等がありシャワー室もあった。
そして何故か俺の私物のゲーム機や漫画等もあり確認するとちゃんと俺の物だった。
(……何でここにこれがあるんだ?モノクマ達は一体何者なんだ…?)
考えてても仕方ないので軽くシャワーを浴びて俺は寝ることにした。シャワーを入り終わるといきなりモノソノが出てきた。
「おお!砂糖君のサービスシーンかね、べ、別に求めてないからね!」
「うおっ!ビックリしたー…何でツンデレ風なんだよ…」
「言ってみたかったんだもん」
「もん口調もキモいし…で何の用だよ」
「そうそう、砂糖君がシャワー浴びてる間に校則が追加されたんだけど砂糖君気付いてなかったから教えて差し上げようと思ってね」
マジか、全然気付かなかったな。確認して見ると確かに増えていた。
ーーー校則追加ーーー
九、個室のシャワーは夜の12時を過ぎると節水の為使用禁止になります。
ーーー校則追加ーーー
「うん、ちゃんと確認出来たね。ではこれにて私は退散するとしよう」
そう言ってモノソノは出ていった。
…なんかあいつらと話してるとドッと疲れてくるな。
もうさっさと寝てしまおうと俺は布団を被った。この布団も俺んちのだな…。
一体俺達に何が起きたのか、希望ヶ峰学園に入ったのに何故ここに居るのか、絶望ヶ峰学園とは何なのか…分からない事だらけだが超高校級の皆が居るし警察も直ぐに見つけてくれるだろうし何とかなるかと思って俺は眠りについた。
ー登場人物ー
【予備学科生徒】
【超高校級の???】
【超高校級の芸人】
【超高校級のリア充】
【超高校級のメカニック】
【超高校級の交通委員】
【超高校級の努力家】シャルロット・ド・ベルジック
【超高校級の幸運】
【超高校級の放送部】
【超高校級の名探偵】
【超高校級の???】
【超高校級の氷彫刻家】
【超高校級のゲーマー】
【超高校級の僧】
【超高校級のモブ】
【超高校級の野球選手】
【超高校級のアルバイター】
【超高校級のネット配信者】
【超高校級の折り紙講師】
【超高校級の保険委員】
生存者 20人
創作論破って素晴らしいよね、楽しいよね、ならユーもやってみようよ。楽しいよ。