順番で投稿していきたいと思います。
「キーンコーンカーンコーン」
校内に生徒たちが待ち遠しかった音が響く、この音を聞きそれぞれがそれぞれの行動に出る。授業の体制で固まってしまった体をほぐすために体を伸ばす者、すぐに帰りの準備をして教室を出ていく者、友人のところに行きこの後の予定を話し合う者、そんな中で荷物を持って欠伸を噛み殺しながらこちらへ向かってくる1人の青年の姿がある。
「ふわぁ、文月早くいこーぜ」
この青年の名前は銅前 勝利、俺の唯一の友人で親友だ。
俺の名前は幸草 文月、7月生まれだから文月と安易な付け方をされた名前だが、結構気に入っている。
「…コク」
いつも通り返事をし勝利と揃って歩き出す、教室の後ろのドアをくぐり長い廊下を歩く、人気者の勝利は色んな人と挨拶を交わしている。
下駄箱で靴を履き替え昇降口をくぐり正門を抜ける。そしたらすぐに左へ向かう、すぐ目の前には大きな中学校がある。
この中学校はうちの高校と中高一貫の学校で妹が通っている。俺と勝利はこの後の用事のため妹を迎えにきたのだ。
少し歩き中学校の正門前にて妹を待つ、少しすると友人達と遊びながら出てくる妹の姿が見えた。こちらに気づいた妹が手を振ってくる。それに対して手を振り返すと妹は友人達との別れを済ませこちらに向かって走ってくる。
「お待たせ!お兄ちゃん!勝利さん!」
「おう!おかえり卯月」
幸草 卯月、それが妹の名前だ。妹の名前も4月生まれだからという理由で付けられた、本人は気に入っているらしい。
「…コク」
卯月に対し勝利、俺共に返事をする。俺たちの返事を書き卯月はさらに笑顔になり俺と勝利の間に入る。
今から俺たちが向かうのはネットカフェだ、ここ最近は3人でネットゲームをすることにはまっていて、お互いの家にいながらもできるのだが、やはり一緒にいながらやる方が楽しいのだ。
そしてこのネットカフェで一緒にゲームをできる時間は1週間のうち水曜日の1日しかない、その理由は俺が通っている格闘技道場の休みが水曜日しかないからだ。
そんな週1しかない楽しみがもうすぐ迫っているとなれば、自然と3人共足取りが軽くなる。
ネットカフェに向かう途中にある本屋でワンピースの新刊を卯月が見つけ、3人ともワンピースが好きなので本屋に寄ることになった。
ネットカフェは予約をしてあるので少しくらい遅くなっても何も心配はない。
無事ワンピースの最新刊を買い本屋を出た時に地震が起きる。
今まで生きてきた中で1番強い地震だ、地面が大きく揺れ建物にはヒビが入り始めた。俺はとっさに卯月、勝利をつれ止めてあった大型トラックの下に2人を逃す、俺も入ろうとした時親とはぐれたのか小さな女の子が1人泣いていた。周りの状況を確認し今すぐに倒れそうな建物がないことが確認できたので俺は助けに走った、だがここで予想外のことが起きた。
また地震が起きたのだ。さっきの地震よりは弱いかもしれないがさっきの大地震で半壊だった建物が耐えきれるほど弱くはなく、建物が次々と崩れ始める。俺は小さな子の所に到着し抱き上げ、この子が入れる安全な場所を探すがどこにもない。
そして運の悪い所に大きな瓦礫が俺の所へと落ちてくる。この場で俺が抱いていてはこの子は絶対に助からないと考え子供を落ちてくる瓦礫の範囲の外へ投げる。
子供は空中で呆然と俺を見ていた、俺は慰めるつもりで笑顔を見せる。そんな俺に瓦礫の陰がさす、最後にまたあいつらの顔が見たい、その思いから勝利と卯月を入れたトラックの方を見る、そこにはこっち向かって走る2人の姿がある。俺は驚きながらもどこか嬉しかった。瓦礫はそこで地面に落ちる、砂煙がなくなるとそれまでいた3人の姿は瓦礫の下へとうまっていた。
「…?」
俺は瓦礫の下に潰れたはずだが?目を覚まし周りを見ると真っ白な部屋にいた。俺の横には卯月と勝利も眠っている、2人を揺すって起こすと勝利は目を開け周りを見たらすぐに起き、驚いていた。
卯月は目を擦りながらゆっくりと体制を起こす、欠伸までしている。
「おい文月、ここどこだかわかるか?」
「フルフル」
首を横に振って返事をする、俺の返事を見た勝利は「そぉーかぁー」と母音が残るほど言葉を伸ばしどこか察しているようだ。
卯月はいま意識がはっきりしたのか「ここ!どこ!」とテンション高く周りを見ている。
「そんなに慌てないでください、卯月さん」
そこに俺の声でも勝利の声でもましてや卯月の声でもない声が響く。
そこには3体6枚の天使の翼を生やした天使?が飛んでいた。頭の上には真っ白な輪があり髪はアシメで右目が隠れている。
「ここはどこなんだ?」
俺たちを代表して勝利が天使さん?に問いかける。
「まずは文月さんの疑問に答えましょうか、私は天使で間違いないですよ」
「!?」
これは驚いた人の心が読めるのか、勝利と卯月も驚いている。だがこの驚きは違う意味だらうな。
「すごい!私と勝利さん以外にもお兄ちゃんの気持ちわかる人なんて初めてだよ!やったねお兄ちゃん!!」
卯月はテンションが上がり「イェーイ」と俺にハイタッチを求めてくる。俺も笑顔でハイタッチを返す、卯月はとても嬉しそうだ。
「それでここは?」
勝利が話を戻すぞと一言添えてから先ほどと同じ問いかけをする。
「ここは天界ですよ」
「なんで俺らがここに?」
「死んでしまったので転生させてあげようかと思いまして」
「なんで俺らなんだ?」
「気まぐれです!」
首を傾げながら笑顔で言う天使さん、最後のところは少しきになるがそれよりもどこに転生するのだろうか。
「いい質問ですね文月さん、ワンピースの世界に行ってもらいます」
「なんでまたワンピースの世界に?」
「あなた方がワンピースが好きだからですよ」
相変わらず笑顔を崩さない天使さん、逆な不気味になってきた。
「それでは転生特典を3個お選びください」
「特典なんてくれるのか?」
「はい、こちら世界の人間ではあの世界で生きていけないので、身体能力などは特典ではなくワンピースの世界に合わせますので」
「そーゆーことですか、わかりました」
「少し時間をください」
勝利が天使さんに断りを入れてから俺たちに話を振る。
「とりあえずどーする?おれはもう決めたぞ?」
「コクコク」
「私もすぐにきまったよ!」
みんな決まっていたので勝利から天使さんに伝える。
「俺の特典はルフィと同じ時期にダダンの所へ行くのと、あと覇気の才能、そして俺の考えた悪魔の実でキギキギの実のロギア系樹木人間でお願いします!あ、悪魔の実を手に入れる時は俺が覇気や身体能力の体術だけで中将を圧倒できるくらいになったら欲しいです。」
「わかりました」
「次は私!私の考えた悪魔の実でリジェリジェの実パラミシア系の再生能力で!私はすぐに悪魔の実が欲しいです!あとモビーディック号くらいの大きさで3人で動かせる船!あとはー遠くにいてもお兄ちゃんと勝利さんとお話ししたい!」
「わかりました」
2人ともオリジナルの実とは、俺も同じことを考えていた。やはり一緒にいる時間が長いと似るんだなと少し驚く。
ちなみに俺が欲しい特典はオリジナル悪魔の実トラトラの実幻獣種モデル白虎で手に入れる条件は勝利と同じで、あと修行できる環境と師匠が欲しいな。
「文月さんのもわかりました」
はやり思っているだけで伝わるのは便利だな。
「たしかにこの力は便利だよね」
天使さんも俺と同意見のようだ。
「あ、それと転生する場所だけど勝利さんはルフィがダダンの家に預けられる時に山の中で倒れているところを助けられるってことにするね。これは記憶喪失とでも言ってくれれば養ってもらえるよ、歳はエースと同い歳まで下げておくね」
「わかりました」
「文月さんと卯月さんは風車村から見えるかなーくらいの所に無人島作るからそこで修行してね、師匠もそこに現れるようにしておくよ。」
「わっかりましたー!」
「コク」
俺と卯月も返事をし転生の準備が整った。
てか、天使さんの喋り方最後変わってたな。
「じゃあ楽しんできてください」
天使の言葉と共に景色が変わった。
〜〜〜〜〜〜〜文月達が去ったあとの天界〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅ転生完了しましたと」
「まさか君が私の駒に対抗する駒を送り込むとはな」
気づくとか後ろには3対6枚の黒い悪魔のような翼を生やした者がいる。
「ここには来ないでくれよ悪神」
「かたいこと言うなよ神王」
まるで旧知の仲のように話す2人、だが決してお互いに隙は見せていなかった。
「お前も駒を送ったことであの世界はさらにぐちゃぐちゃかもな」
「きっと君の駒よりはましさ、君の駒を殺して原作とはまた違う結果を見せてくれると僕は信じている」
「そーなるといいな」
その言葉が部屋に反響したと同時に悪神は姿を消す。
「僕は君たちを信じているよ」
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