俺たちはエースを王にする   作:神崎皇希

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遅くなってごめんねなさい!
リアルが忙しくて…(テスト死んじゃう)
ということでテストは諦めて更新します!


いきなりの窮地

景色が変わると綺麗な砂浜に俺と卯月は立っていた。

前を見るとエメラルドグリーンの海が広がっており、海底までしっかり見えるほど綺麗だ。後ろを見れば広大なジャングルがあり木々が生い茂っている、そして変な猛獣の声もする。

少し意識をジャングルの方へと向ける。その中からは俺とは比べ物にならない程の強大な力を持った猛獣たちの気配がする。この気配を感じただけで体が震えてしまう。

あぁ早く戦いたい。この強者たちと戦えば俺は何を感じられるのか?どの程度俺の力が通用するのか?俺はどのように成長するのか?全てを知りたい、あぁ早く戦いたい。

 

「お兄ちゃん!きいてる!!」

 

意識をジャングルから戻すと横から卯月の声が響く、どーやらジャングルの方を意識しすぎて卯月の声に気づかなかったようだ。

 

「ねーねーお兄ちゃん!これ特典のやつかな?」

 

卯月が手に持っていたものを俺の方へと差し出しながら聞いてくる。その手に持っているのもは空色の実で模様は至る所に十字がある、正直いって気持ち悪い。もう1つはでんでん虫だ、こちらはワンピースでよく見かけたやつだな。

卯月は俺の表情を見ると察してくれたのか、食べなきゃーと呟いている。たしかにあれを食べるのは相当な勇気がいる。

卯月がうぅーと唸りながら食べるのを躊躇しているとジャングルの方からすごい足音が聞こえてくる。

 

「バキバキッドガァー」

 

木をなぎ倒しながら姿を現したのは青色のゴリラだった、だがふつーのゴリラと違うのは色だけでなくその大きさもだった。

まだ少し遠く走ってくるゴリラを見ても大きさは大の大人4人分くらいありそうだ。そんなのが迫っているとなるとふつーは慌てるだろう今横で慌てている卯月のように。

 

「お兄ちゃん!どーしよ!ゴリラがぁーー」

 

卯月はいつの間にか悪魔の実を食べ俺の服を引っ張りながらゴリラを指さしている。ゴリラに驚いて悪魔の実のまずさ感じなかったのか?と俺はゴリラよりもそちらが気になってしょうがない。

ゴリラがあと10mという所まで迫ってきて俺は相対する。

俺はゴリラの前で地球で習っていた武術の構えをとる。だが決まった構えなどなかった俺の武術は自由な構えとなり素人から見ると「それが構えか?」となることをある。

そんな俺の構えは直立不動だ、ただ手を下にさげ足もいたってふつーに立っている。ただのヤンキーと喧嘩した時なんかは油断したまま近づいてきた程この構えは隙しかないように見える。

だがしっかりと戦えるものならわかるはずだ、俺はこの状態で反応ができる。なぜなら反射神経を特に極めているからだ。

俺の考えはこうだ、どんな行動も最初は遅い、1本目を踏み出すのも、パンチをするのも、蹴りをするのもまずためが必要だからだ。そのための間に反応し相手より先に行動すれば理論上俺は無敵だ。そんな考えから反射神経を極め俺はこの構えとる。

ゴリラのくせにそれを感じとったのかゆっくりと近づいてくるゴリラ、そんな中卯月がくしゃみをする。

その瞬間ゴリラは瞬間移動とも取れる速さでこちらに殴りかかってきた。地球にいた頃の俺なら反応も出来ずにただ殴られて死んでいただろう、だがこの世界へと適応するために作り替えられた体は身体能力が上がっていた。そのおかげで体はゴリラの攻撃に反応し、しっかりと避けることが出来ていた。

ゴリラ自身も避けられたことに驚きすこし反応が鈍る、俺はそこの隙をつき右手を前へ伸ばしているゴリラの懐に入り腹パンを食らわせる。俺のパンチはゴリラの鳩尾をしっかりと捉え決まっていたと俺は思った。だがゴリラには全く効いていなかった、身体能力が上がりパンチの力も上がっているはずなのに効かなかったと言う事実が重く俺にのしかかる。

そこから俺は反撃されないよう距離をとり思考を巡らせる。

ゴリラの攻撃や行動に反応し先手を取ることはできる、だが先手を取った所で俺にできることがない、良くて逃げるくらいだ。

だが卯月を抱えて逃げるのはすぐに追いつかれる、なら卯月を置いて逃げるか?……それだけはありえない、俺が死のうと卯月は逃がす。

まず卯月の状況を確認しようと卯月がいた場所へと視線を送る、そこには少し遠くに逃げている卯月の姿があった。俺の邪魔にならないよつ逃げてくれたらしい、すごく気が利く子だななんて考えていると横から風が吹く。

横に視線を向けるとそこにはゴリラがいた。俺が少し卯月の方へと視線を向けただけで死角をつかれてしまうとは俺も油断していたな。

と思っている頃には俺は殴り飛ばされていた。殴られ水平に5m程飛んで着地した。

俺はここで生きることを諦めた、生きることを諦め死を受け入れようとする俺に1人の声が聞こえてきた。

 

「お兄ちゃん!!」

 

卯月の声だった、俺がここで死ねば次に狙われるのは卯月だ。そんなことは許さない、俺は死んでもいい!だが卯月だけは守る。

せめて勝てなくても相打ちには、いや足の1本くらいは奪ってやる。

俺は起き上がりゴリラを睨みつける、するこゴリラが1歩後ずさった。

最後の力をふりしぼり俺は全力で前へと飛び右腕を振り抜いた。先程は通用しなかった俺のパンチがゴリラの顔面にあたりぶっ飛ばしたのだ。俺は着地と同時に倒れ込みながら3mほど飛ぶゴリラを確認する。結果は足の1本も奪えなかったが一矢報いた、これで卯月が少しでも逃げられれば。

 

「う、卯月…」

 

「君はとても興味深いな、あの少女のことは任せなさい」

 

倒れ込むを俺支えながらそう呟く白髪の眼鏡をかけしほい髭のおじさんがいた。俺はここで意識を失った。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜レイリー視点〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

私は日課の水泳をしているといつの間にかイーストブルーへと到着していた。さすがに離れすぎたかと引き返そうと思ったがいきなりイーストブルーにグランドラインにいてもおかしくないような強い気配が無数に現れる。そこを目指し泳いでいると1つの島が見えてきた。上陸し砂浜を歩いていると1人の少年と青色のゴリラが戦闘をしていた。すぐに助けようかと思ったが少年の構えを見ると少し興味が湧き観察することにした。そこそこなスピードで少年に迫るゴリラだが少年はそれに反応してみせた。さらに懐に入り込みパンチを決めるところまでして見せた、それには少し驚いたがその小さな体で出せる力ではパンチを当てても無駄だろう。

私の考えと同じようにゴリラにパンチは効いていなかった。そして距離をとる少年だが横にいた少女が気になったのか視線をゴリラから外してしまう。私の考えが正しければ彼の速さの正体は反射神経だろう、だが反射神経は見えていなければ意味が無いのだ。どれだけ反射神経がよかろうとも見えていない、感じれていないものでは避けることは出来ない。やはりと言うべきか少年はゴリラの1発で吹っ飛んでしまう。すぐに助けようと駆け出したが少年は立ち上がりゴリラに対して気迫を放った、あれは覇王色の覇気だ。驚いたなこんな所で見つけた少年があの力を持っているとは。そしてあの目はあいつにそっくりだ。

少年の覇気に気圧されたゴリラは後退りをする。その隙に少年はゴリラの所へと瞬時に移動する。さすがの反射神経かゴリラが後退りし足をついた頃にはゴリラの前まで来ていた。

だが少年が殴ったところでゴリラには効かないと思っていた。

さらに驚くことに少年の右腕は武装色の覇気をまとい黒く変化していた。きっと自らの意思ではないだろう、この窮地が少年を覚醒させたのだ。

そのパンチは見事ゴリラに命中し少しだがぶっ飛ばす事にも最高した。だが体は限界だったのかその場で倒れ込む。

 

「う、卯月…」

 

「君はとても興味深いな、あの少女のことは任せなさい」

 

彼は気を失った。ゴリラは私の覇王色の覇気で気絶させ、少年を担ぎ少女の所へと運ぶ。

この少年には興味が湧いた、少し修行でも付けてやろうかなと考えながら私は歩く。

修行をするかどーかは彼次第だがね。




いきなりピンチの主人公!師匠はレイリーにしました!
覚醒が早い気もしましたが、早いにこしたことはないかな?と思い。

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