「いい男・・・・」
キュルケは青年に思わず見とれて、頬を染めながらうっとりと呟いた。口には出さずとも、キュルケと同じようなまなざしで、青年の事を眺めている女子生徒は多かった。大半の生徒は、思いもよらない事態に呆気にとられていた。
「うっ・・・・・」
意識を取り戻したフォルゴレの元にキャンチョメがやってきた。
「フォルゴレ!!」
「おっ、キャンチョメ。ぶじ・・・・・!?」
フォルゴレは、今自分が草原にいて、大勢のマントを羽織った学院の生徒たちが皆自分に注目していることに目を見開く。
「フォルゴレ、どうなっているの?」
「分からない。ここはロンドンか?」
するとルイズはコルベールに口を開いた。
「ミスタ・コルベール! 召喚のやり直しを要求します!」
「残念だが、それはできません。使い魔召喚の儀式は神聖なものです。やり直しは認められません。」
「しかし、人間を使い魔にするなんて聞いたことがありません!」
ルイズは呆然としている二人を指差して癇癪を上げ、抗議をした。フォルゴレたちは自分の身に何が起こったのか、何の話をしているのかさっぱり分からず困惑しています。
「まあ・・・・・確かにこれは前例のないことです。ですが、何であれ君はサモン・サーヴァントには成功したのです。ならば次の召喚のためにはどうすれば良いか・・・・・分かっていますね?」
「そ、それは・・・・・・そうです、けど」
ルイズは困惑したようにちらりとフォルゴレたちの顔を見る。すると待ってましたと言わんばかりに、目の前の青年は自信満々に胸を張ってみせた。
「おいおい、私が誰かって?イタリアの俳優、パルコ・フォルゴレさ。」
「聞いてないわよ、そんなこと!!!」
「絶世の美男子、イタリアの英雄、パルコ・フォルゴレさ!」
ブチッ
「だから何で私があんたたちみたいなのを・・・・」
「おい、おい?僕のシーディーが欲しいって?ほら受け取りな!プレゼントするのはパルコ・フォルゴレさ!」
フォルゴレはシーディーケースをルイズに向かって投げ、彼女をそれを受け取る。
「なにこれ?」
シーディーケースの表紙には女性の胸を揉んでいるフォルゴレの姿が絵が描かれていた。
「しかたないな、踊ってあげるよ!!」
「パルコ・フォルゴレ!!」
キャンチョメはラジカセを取り出すと、スイッチを入れる。するとラジカセから音楽が流れ、フォルゴレは踊り出す。
チッチッチッチ おっぱい ぼいんぼい~ん
チッチッチッチ おっぱい ぼいんぼい~ん
もげもげもげ
その光景にルイズは唖然とする。
(これは一体・・・・一見ただマヌケに踊っているようにしか見ないけど・・・)
するとルイズはあることに気づく。周りで自分をバカにしていた女子生徒たちが
(あっ!?みんながいつの間にか一緒に踊らされてる。敵の巧妙な作戦!そ、そうよ!私まで油断してどうするの!これは他人の体を操る先住魔法なんだわ!!」
ルイズは杖を構え、何かを唱え始める。すると
ちゅどーん
夕暮れの草原に、派手な爆発音が響いた。