償いの代行者   作:血糊

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各回答
の前に。

安理「・・・あの、総監」
玲「はい? なんでしょう」
安理「仕事は」
玲「休憩時間を使っていますのでご安心を」
安理「そうですか・・・って、あの、本編中のは」
玲「尚文サンにお願いしておきました」
安理「ああ・・・」


各回答

出久「寝てる姿とか」
樹「成長過程とか」
玲「弱った猫が元気になっていくまでとかでは?」
出久・樹・安理「弱った猫・・・」
玲「尚文サンを思い出しますねぇ」
樹「今度尚文を構い倒そう」
安理「それいいですね。何しましょう」
出久「食べ歩きはどう? 尚文さん、甘いの好きだったよね」
玲「最近出来たカフェにでも行きます?」

オリ主「話、脱線しすぎ! 答えは元気な猫を弱らせていく写真を、逆に載せてゆく、です!」

委員長決めはもうなんもかわらんだろうな・・・と。
その話については、別作品から見て欲しいです・・・ごめんなさい。

前書きの新キャラはまだでない。


#8 USJへ そして襲撃

 「おーい、爆豪」

 「あ? んだよクソ髪」

 「クソ髪!? ああってそうじゃなくて、何かいてんだ? えーと、フランツ・シュ」

 「勝手に読むな」

 「え!? なんで閉じんだよ、なんだよフランツ・シュミットって!? 教えろよ爆豪!」

 「えーなになにどうしたの切島君?」

 「爆豪がなんか書いてるんだよ! フランツ・シュミットの意味って言う題名で!」

 「え、物語?」

 「物語じゃなくて多分考察だな」

 「おい勝手に言うんじゃねえ!」

 「え、フランツ・シュミットって確か昔実在したっていう外国の処刑人ですわよね」

 「「「処刑人!?」」」

 

 

 「妙に騒がしいな」

 「・・・これは完全に私の失態です」

 「それは、あいつらのいってるシュミットについて、なにか知ってるってことか」

 「・・・はい。いろいろあって爆豪は知っちゃっただけですので、言えませんが」

 

 聞きたいのは山々だったんだが・・・本人ががっくりとうなだれ、か細い声で言ってるあたり、あんまり掘り下げるのはやめといたほうがよさそうだ。

 さて、もうすぐ朝礼の時間だ。あんな状態のあいつらを静かにするのは、少々骨が折れそうだな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 大型バスのなか。前の所に座る俺は、反対側の席にいる副担任の異様な機嫌の悪さを気にしていた。

 今このバスはUSJ(ウソの災害や事故ルーム)へと向かっている。あいつらは後ろの席で、どんなところなんだろうかなどと雑談している。そんなに面白いものじゃないと思うが。

 

 「そんな深刻な顔をしなくてもいいじゃないですか。肩の力抜いて楽になったらどうです?」

 「余計なお世話だ」

 「逆に疲れて、なにかあったとき対応できないかもしれませんよ」

 

 バスに乗って、運転手に会ったときから、江ノ島はこの調子だ。なにか不味いことでも起こったかのように、真剣な顔つきで考え込んでいた。

 何を考えてるのかは知らないが、何も用はないのにわざわざ思考を中断させるのはやめておこうと俺は話しかけないのと対照的に、なぜか運転手の方は江ノ島のほうによく話しかけていた。

 二人を眺めていて一つ気づいたのだが、運転手の容姿は、白い長髪に赤い目をしているが、容姿が対照的なはずの江ノ島とどこか似ている気がする。なぜだろうか。まあそこまで気にする必要はないか。

 

 「あんたが居る時点でもう色々と可笑しいだろ・・・」

 「おや? 最近ちゃんとバスの運転免許証を取ったことを伝えたはずですが」

 「それは知ってるさ。だが、なんでよりにもよってあんたがこれを運転してるんだ」

 「江ノ島サン」

 「・・・なんだ」

 「アナタのお察しの通りなんですから、それは愚問というものですよ。そんな質問をする視点で疲れてるんじゃないですか? アナタの事です徹夜でなにか調べ物でもしてたんでしょう。すこしは寝たほうがいいですよ」

 「あんたにだけは言われたくは無いがな・・・」

 

 江ノ島が(まぶた)をとじて数秒後。彼女の呼吸が静かになった。

 というか、こいつ徹夜してたのか。通りで若干隈が出来てたわけだ。

 

 「それにしても運転するのが知り合いだったにしては、妙な反応だったな・・・」

 「ははは。自分を育ててくれた親がなぜか自分の乗るバスの運転手になってたんですから、あんな反応も、しょうがないとも言い切れますがねー」

 

 何の突拍子もなく爆弾が落され、俺の思考が一時的に硬直した。 

 

 「・・・・・・は?」

 「あとでとことん尋問されそうですね。私が」

 「おい待て、どういうことだ」

 「はい? なんでしょうか」

 「なんでしょうか、じゃないだろう。江ノ島の親だと?」

 「ええまあ。肉親ではなく、育ての親という感じですが」

 「はあ? 親じゃなくて従兄弟の間違いじゃないのか?」

 「ははは、よく言われます」

 

 思考が復活してから言われた事情にも、色々と現実味がないというか、信じがたいようなものでもあった。

 まじか。通りであんな反応をするわけだ。通りで姿が似てるわけだ。

 運転手は、クククと笑いながら話し続ける。

 

 「あの子は、昔両親を15年前の事件で亡くしてしまったんですよ」

 「・・・〈東京ヴィラン暴動事件〉か」

 「ええ」

 

 現代のなかでも、最も最悪とされている暴動事件。

 5年前のも大概だったが、15年前のその暴動は、熾烈を極めるような有様だった。

 暴動を起こしたヴィランの全体は100人を超え、その一人一人が、凶悪犯罪を犯した脱獄犯や、指名手配犯など、かなり危険な人物ばかり。

 ヒーローも含め、およそ200人以上もの死傷者が出た、史上最悪の事件だった。

 彼女も、その被害者の一人だったようだ。

 

 「あの子の個性が目覚めたのは、その暴動に巻き込まれた時にです。実は暴動を起こした奴らの中心人物のひとりでもあった『長倉有二(ながくらゆうじ)』を倒したの、彼女なんですよ。凄いでしょう?」

 「・・・自慢話ではないだろう」

 「ええ勿論。それは置いといて、倒した後にすぐ避難したんですけどね、途中で両親とはぐれてしまったんですよ。火の海の中、命からがらなんとか合流はできましたが・・・」

 「手遅れ、だったのか」

 「まあ、間違ってはないですね。母親は骨も残されずに食人鬼に食べられ、会えたのは、人質にされた父親。迂闊に動けばすぐに死んでしまうように、首に刃物みたいなかぎ爪を突きつけられていたそうですよ」

 

 涼しげな口調とは裏腹に、熾烈極まりない状況が、話される。

 おそらくまだ幼かっただろう江ノ島のその非情な境遇。想像に難くない、地獄だっただろう。

 

 「人質に向かい合っていたヒーロー・・・誰だったか、当ててみてください、相澤サン。彼女が最も嫌悪して、味方と見なしていない、意外な人ですよ?」

 「江ノ島が嫌っているうえに、信頼していない・・・?」

 

 最初に浮かんだのは、爆豪だった。入学初日から、江ノ島が嫌悪を向けていた人物だからだ。

 だが、あいつはヒーローではない。というか15年前なのだから、まだ赤子の時期だ。

 あとは・・・

 

 「いや、まさか・・・」

 「ま・さ・か?」

 「・・・・・・・・・・・・オールマイト、か?」

 「その通り(That's right!)

 

 人質と向かい合っていたヒーローが、オールマイト。

 それを知った時、自分でもはっきり分かるくらい、顔から血の気が引いたのを感じた。

 

 オールマイトに対する人質が死亡している。

 そして人質の子供がオールマイトを嫌悪、敵意を向けている。

 そこから推測できることは、二つだ。

 ひとつは、助ける前に殺害されたか。

 もうひとつは――

 

 「ありえん。15年前なんてまだ全盛期真っ只中だ。たとえヴィランが普通の奴より強かったとしても助けることは容易だろうし、あの人は普通そんなこと」

 「普通は、でしょう?」

 

 思わず身を乗り出しかけた俺の視界に、信じがたいものが映りこんだ。

 バスのバックミラーに映っていた運転手は、嗤っていた。

 最悪の予想を、肯定するかのように。

 

 「人質の後方。そこには、たくさんの逃げ惑う人々の姿。そして、それを()()()焼き滅ぼさんとするあるヴィランの姿・・・あとは、分かりますね?」

 「・・・そこまでするほどに、余裕が無かったのか?」

 「なんの前触れもなく放たれましたからねー。突然のことに、余裕があったつもりの彼も、とっさに動いたんでしょうね。溜める時間(チャージタイム)が見えたら腹を決めるつもりだったのかもしれませんが、そんな余裕が突然なくなっちゃったモンですから」

 

 目の前の人を助ける時間を割いてしまえば、後方は間に合わなかった。

 だから、彼は。

 

 「油断していた彼も彼です。ですが、多数の為に少数を切り捨てる判断は、合理的とはいえるでしょう。・・・残酷なほど、ね。

 ですが彼女はどうでしょう? 合理的というのにもとづいた判断が完全には出来ない、ごくごく普通の子供には、どう見えたと思います?」

 「・・・どう見えたかなんて、自明だろ」

 「ええ。だから、彼女はオールマイトの事を、嫌っている。救えなかった命なんて無かったかのように見える振舞いをする彼を、嫌悪している」

 「そうか・・・どうして、それを俺に話した?」

 「話した理由(ワケ)ですか? だって――」

 

 

 バシャッ!

 

 

 突然、フロントガラス全体が真っ黒に染まった。

 というかバスの窓全てが、真っ黒へと染まった。

 

 『うわ!?』

 「な!?」

 「ッ!? これは一体・・・」

 

 流石というかなんというか、真っ先に正気に戻った運転手は、ワイパーを起動し、黒い液体を落す。

 拭いた後こそ残ったものの、周りの障害物を判別できるくらいには視界は回復した。

 

 「ヴィランか!?」

 「ち・・・このタイミングで来るのは予想外でしたね。――少し飛ばしますので、皆さん車内のゆれに注意してください!」

 『え、っうわあああ!?』

 

 舌打ちをした運転手がそういった直後、ガクンとバスの中が大きく揺れ、後ろから悲鳴が上がる。

 おそらく先程のゆれで起きたのだろう。江ノ島があせった表情を浮かべて腰を若干浮かせていた。

 

 「!? おい氷室、今のは・・・!」

 「おそらく襲撃、ですね。しかし、これは不味い・・・USJに着くにはあと5分も掛かるというのに、このまま妨害が続くようなら、事故を起こすかも・・・」

 「なら、今すぐバスを止めて、俺を降ろしてくれ。そいつを俺が止める!」

 「それは却下です。おそらくアナタではこの妨害者は止められない」

 「何故だ!」

 「私の勘です」

 「・・・そうか。なら、どうするんだ」

 「アナタの個性で、事故が起こらないように手助けしてくれればいいです。相澤サンは学校へ救援を!」 

 「了解した」 

 「分かった」

 

 すぐに俺はズボンのポケットからスマホを取り出す。

 電話帳から誰にかけようかの一瞬の逡巡のうちに、

 

 

 

 ガシャアアアン!

 

 

 

 後ろから甲高い、ガラスが派手に割れた音がした。

 

 『うわああああ!?』

 『きゃああああ!?』

 

 先程とは比較にならない、生徒達の悲鳴。

 俺は反射的に立ち上がり、後ろを見る。

 

 「なんだあれは・・・!?」

 

 紫を基調としたローブを着込み、大きな同じく紫のいかにも魔女が被りそうな帽子を被った、丸々とした背景をした女。

 濁ったような水色の長髪を伸ばし、長い前髪と桃色のスカーフで顔の大半を覆い隠して、そこから見える満月のように爛々と光る黄色い眼は、彼女が人間ではないと本能的に理解させた。

 

 人ならざる、『本物の異形』が、生徒達の間近に佇んでいた。

 

 

 「・・・アンシンしろ。わたしはおまえたちをガイするきはない。ただ、これからわたしがゆうことにしたがってもらう」

 「聞く義理は無いよ。今すぐに、ここから出て行って」

 

 平坦だが、おおよそ人とは思えない声でいった事柄へ唯一返答したのは、敵意をむき出しにした緑谷だった。

 戦闘訓練の時に持っていた斧を構え、臨戦状態になっていた。

 

 「・・・? おまえ、なぜそのオノをもっている?」

 「答える気は無い」

 「それははるかムカシにフウインされしハジンがつかっていたブキだ。なぜイッカイのニンゲンであるおまえがジンギといってもさしつかえないようなそれをもっている? ・・・どこからかうばったというなら、かえしてもらおう。あまりテアラなマネはしたくない。スナオにそれをわたしにわたしてくれ。ソレはイッカイのニンゲンにはてにあまるようなシロモノだ」

 「誰がお前みたいなのに渡すもんか」

 「・・・メンドウな」

 

 ふっと女のすがたがそこから掻き消えた。

 その直後、緑谷がものすごい勢いで吹っ飛んだ。そのまま背後にあった窓を突き破り、外へと放り出されてしまった。

 

 「ガッ――」

 『緑谷!!』「デク!?」

 

 「な・・・!」

 

 運転手が急ブレーキをかける。緑谷がそとに投げ出されてから最初に動いた山村が外に出ようとするが――

 

 「させん」

 

 出口が桃色やら青やら黄色やらが混ざったマーブル模様の壁らしきものが、窓も含めた出口を全て塞いだ。

 足をとめた山村が、キッと女を忌々しそうに睨む。

 

 「く・・・」

 「・・・そのメはなにかを、わたしはしっている。ヒトをコロシたもののメだ。おまえはとおいムカシに、タクサンのドウゾクたちをテにかけているんだろう。わたしをみるそのメは、コロシをカクゴしたものの、メだ」

 「意味の分からん憶測をしても、何も変わらないぞ。まずはお前の身柄を拘束させてもらう。よろしいですね?」

 

 いつもの柔らかい物腰は身を潜め、まるで殺人鬼のような雰囲気を纏った山村が、なぜか江ノ島に確認を求める。

 

 「ああ、頼む」

 「了解です」

 

 許可を出された山村は手首を口元へ近づけると、歯を使って仕込まれていたらしいワイヤーを引き出した。

 そして腕を振り、そのワイヤーを女へと飛ばす。

 

 「ふん」

 「なに!?」

 

 が、突如女の前に現れた大筆が、ワイヤーを叩き落す。

 ワイヤーは吸い込まれるようにして山村の手の内へと戻った。

 

 「なんじゃありゃ・・・!?」

 「〈マホウのフデ〉だよ、あかいかみのおまえ。やろうとおもえば、これをヒトフリするだけで、おまえたちをミナゴロシにだってできる。だがわたしはこれイジョウギセイシャをふやしたくはない。それはおまえたちもおなじだろう。わかったなら、おとなしくして、わたしのゆうことに、したがえ」

 「おまっ・・・! あいつを殺しやがった上に大人しくしろとかふざけんじゃねえ!」

 「やめろ爆豪!」

 

 女に掌をむける爆豪を俺は個性を使って拘束する。

 

 「なにすんだ先生!」

 「これ以上そいつを刺激するな! 緑谷の二の舞になるぞ!」

 「ッ・・・クソが」

 

 渋々といった様子で、爆豪は下がった。

 また女を刺激すれば、あの筆でこの中の誰かが本当に殺される。それだけは絶対に避けなければ。

 

 「モノわかりのいいヤツがいてくれて、たすかった」

 「状況最悪だな・・・おいヴィラン。さっさとお前のゆうこととやらを話せ」

 

 意識して殺気を女に向けるが、とくに変わった様子はない。素人なのか、それとも慣れているのか。多分後者だろう。

 

 「アア、はなすさ。タントウチョクニュウにいわせてもらおう。ここにいるんだろう、〈ジュウサンガカリ〉? コドモタチをミナゴロシにされたくなければ、いますぐにトウコウしろ」




初めてのフォント使用・・・難しい。

化け物相手にまず反応できんの修羅場になれた奴じゃないとできんよね・・・と。
13係は動いてもらいました。

謎の女の正体は、一体・・・?



いつものサイコパス診断テスト。

「ひっ・・・! やめてくれ、まだ死にたくない!」
「その願いを聞く義理はない(黒笑)」

あなたが殺さなければならない敵が、目の前で断崖にぶら下げられて、棒の様なものにつかまってようやく生きています。
敵を断崖の下に落とすとき、あなたならどうやって落とす?



次回、正解発表。

まさか緑谷が・・・!?
桃球も出ます。誰なのかは・・・いわなくても分かるね?

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