冴嶋友太は勇者である。   作:前神様

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物語設定を2年前から1年前に編集致しました。また、ショピングモールの名称がイネスだと知らなかった為前回の話で完全ににわかがバレましたね(笑)改めて、今日わすゆを見返して確認して、編集致しました。


第2話 防人

買い物をした次の日の朝、日差しが眩しくて起きる。1階に降りるといつもなら母ちゃんが挨拶してくるのだが今日はいなかった。

 

「母ちゃん?書き置きか…」

 

リビングの机に置いてあった書き置きには、『 今日の朝は特売につき、買い物に言って参ります』と書いてあった。

 

「ホント特売好きだよなぁ母ちゃん、取り敢えず温めるか…」

 

書き置きの横に置いてあった朝食を手に取りレンジで温める。レンジで温めを待っている間に学校の支度を整え温め終わりのタイミングで朝食を手に取る。

 

「いつも通りの味だな。げっ!今日の運勢は8位かよ!いいのか悪いのかよくわからんぞ…」

 

食べる途中でテレビをつけると、丁度星座占いをやっていた。俺のかに座は8位だったが、最近俺は占いを信じないことにした。元々占いは、好きだったのでよく見ていたのだが小学6年生になってからは、気持ちの変化も起き始めて結局の所気持ちの持ちようじゃね?と思ったのだ。

 

「ご馳走様でしたー!茶碗つけて…っと行ってきまーす」

 

朝ご飯を食べ終わり茶碗を水につけた後時間も押していたため、俺は家の戸締りをして走って学校へと向かった。

 

「そう言えば、昨日の傷跡どうなってるんだろう…おおっ!だいぶ治ってる!」

 

神樹様のお陰なのかどうかは、分からないが昨日の戦闘で傷付いた体の殆どが治っていた。今日の戦闘訓練では、鬼島さんに頼んで置いた物と訓練用の的なんかも用意してくれているらしい。

 

「気合いだろ!」

 

~数時間後~

 

「やべっ!爆睡してた!」

 

時計を見ると既に放課後だった。疲れも出てきているのか、最近の授業ではよく気絶していることが多い。気合いが足りてない証拠だ!もっと頑張らないと。

 

「鬼島さん!」

「お!やっと来たか…コレが頼まれていたものだ。それとココから移動して射撃場に向かうぞ」

「ありがとうございますー」

 

学校から移動すること10分。目的地に着くと、俺は早速、銃を持ったまま勇者服に変身する。武器を持って変身することにより、神樹様がその力を使って勝手に改造してくれるからだ。本来であれば筋力のあまりついていないこの体だと実銃を1発打っただけでも反動が凄くて、動けなくなるらしいのだが、勇者服状態の俺であれば大丈夫みたいだ。

 

「スムーズに行くな…こっちが近距離から中距離向けの銃。で、こっちが遠距離武器か。弓よりこっちの方が使いやすいような気はするが場合によるな…」

 

試し打ちを繰り返しながら、手数を確実に増やしていき、命中率をあげる為にも多く打っていく。

 

「勇者服状態で持ったものなら…いいのか。なら、鏡を」

 

俺が持った鏡を、的に鬼島さんに銃を打ってもらったのだが鏡は実銃では割れなかった…。

 

「強化ガラスか?俺が打ったらどうなるんだ?パンッ!あ…割れた…」

 

鏡は見事に砕け散り辺りに突き刺さった。

 

「これは、あれだな範囲攻撃に使えるな」

 

小細工満載の戦闘スタイルを確実に築きつつあった俺は、最終的に初期状態は腰に二つの銃を付け(近距離から中距離向け)背中に遠距離武器を背負った状態にした。

 

「本当は1つに絞った方がいいんだろうが、俺はこの方が戦いやすいしな…」

「今日はもう終わるか?」

「はい、今日は頭を使ったので疲れましたし、この辺にしておきます」

 

鬼島さんに学校まで送ってもらったあと、家に帰ると母ちゃんが酔っていた。

 

「おぉ〜おかえり〜」

「うわぁ、お酒臭っ!コイツは飲んできおったなぁ!」

「うへへ〜Zzz…」

「って寝んのかよ!!臭いけど我慢して布団連れて行くか」

 

寝ている母ちゃんを布団まで引きづって行き寝かしつける。19時に寝ている母ちゃんは新鮮で、少し笑ってしまう。

 

「母ちゃんいつもありがとな、俺不器用だけど勇者のお役目頑張るよ」

 

寝ている母ちゃんにそんな事を呟いた後、冷蔵庫から魚肉ソーセージを取り出し今日の晩御飯にした。お腹空いた時は取り敢えずコレ。

 

「…うめぇ、自主練でもするか」

 

日課である、素振りをした後お風呂に入り今日は大人しく寝た。疲労がピークに達していたのかこの日は爆睡した。

 

~次の日の昼~

 

この日は、バーテックス(星屑)が昼頃に攻めてきた。俺は変身して樹海へと入ると敵の位置を高いところから見渡す。

 

「あれか…、前より多いな…」

 

遠くの的を狙いを定めて打ち尽くす。ここで登場必殺鏡。鏡をバーテックスの頭上に投げたあと一気に撃ち落としていく。弾丸が勢いよく鏡を割っていくお陰でバーテックスに破片が突き刺さっていく。

 

「マジ強いわ、このコンボ。敵残存兵力の5割は削ったぞ?…っと今回は司令官2体か」

 

冷静に敵陣の数を観察しつつ司令官を探していた所、呆気なく見つけることが出来た。本能的にあの2体はなんかやばそうな雰囲気をしていた。

 

「これも、勇者だからなのかは知らんけど!」

 

取り敢えず攻撃をしてみると、何故か攻撃がかき消されて何かが向かってきた。あの2体の部位みたいだが…。

 

「…!!嘘だろっ、ホーミング式のレーザービームか!くっ!」

 

部位到達前に攻撃してみたものの全てかき消された。無論不意を突いた攻撃もホーミング式のため全てかき消された。

 

反撃と言わんばかりに攻撃してきた。ギリギリのところで武装を切り替えて全て打ち落としたが、2体を見返した所破壊した部位が治っていた。

 

「こういう時こそ、こいつの出番…」

 

俺は、円形の爆薬を作り出し勢いよく司令官のヤツらにぶつけまくる。勿論火種が無ければ爆発はしないが、狙いは上々。

 

「ここからが本番だぜ、バーテックス!!」

 

俺は弓矢の先端部分を変形させる。狙いは必中。この一撃で確実に落とす。

 

「食らえ!」

 

俺は弓をバーテックスの額目がけて放つ。到着する前に先端部分には起爆するように小細工をしていた為、辺りに撒いてあった爆薬が誘爆して大爆発を起こす。

 

「敵影なし…か。この方法効果的だな」

 

やがて、鎮火の議が始まり元の世界に戻る。順調に手数も増えて戦いにも優位性を保ってきてはいるが、これからもそうとは限らないらしい。

 

皮肉な事に俺が勇者についてからは、日数が重なる事に敵がより強くなって来ていているとか。その原因は新たにアップデートした勇者システムのせいだと聞いたが詳しくはよく聞かされていない。

 

また、今回の戦闘では、かなりの実戦データが取れたらしく1度端末を借りたいと言われた為鬼島さんに渡した。現時点で勇者適正のある少女を集めて「勇者」とは別に、新たに「防人」と呼ばれる組織を作るらしい。何でも壁の外の調査がメインだとか。

 

「端末が帰ってくるまでは、肉体を鍛えることに専念するか…。とは言え今日はもう疲れたし帰って休もう」

 

帰りは、鬼島さんが車で家まで送ってくれた。

 

「ただいまー」

「おかえりー。ご飯出来てんぞ〜!昨日はサボったから今日はハンバーグにしてみた!」

「うぉぉぉ!!流石母ちゃん分かってるぅ!!」

 

家に帰ると母ちゃんが、俺の大好物であるハンバーグを作ってくれていた。ちなみに味はファミレスレベルだった(普通に美味しい)

 

次の日は、きちんと朝から登校した。(遅刻していないとは言っていない)

 

「冴嶋くん!」

「うぉっ!びっくりした!」

「今日この後時間あるかな?」

「ん?放課後のことか?それなら、全然時間あるけど…」

「放課後教室に残っててね!話があるから!」

 

俺は唐突に話しかけられた女子に放課後に教室で待機する様に命令されてしまった。名前も思い出せないが、彼女が隣の席であった事は知っている。とは言え、一言も話をしたことは無いわけで…。

 

「これは…あれか?告白っつー、いやいやいや!勘違いはいかんよ!うん!俺勇者だし、そう言うのはちょっと…」

 

何か壮大な勘違いをしている気がしたが、この時はまだ放課後に言われる事がまさかあんな事だとは思いもしなかった。

 

 

~放課後~

 

「んで俺に、用事って何かな?」

「その前に自己紹介するね?私は、木崎 茉莉(きさき まり)

「俺は…って言わなくてもわかるか、自己紹介してたし。それで早速で悪いんだけど…」

 

そうだねと言うと木崎は、スマホを取り出した。

 

「どうしたんだ?スマホ出して」

「きっと、説明するよりなった方が早いから!」

 

スマホを操作し出すといきなり、木崎の姿が変わった。

 

「もしかして…お前勇者なのか?」

「ううん、少し違うよ私は防人。防人の役目は主に壁の外に行き調査をする事、また現勇者である冴嶋友太に協力する事」

 

驚いた。まさか、木崎が防人だったとは…。

 

「その…何だ?正直驚いた。でも、俺に協力ってどういう事だ?勇者は、勇者の役目がある様に防人にも防人の仕事があるんじゃないのか?」

 

「普通ならそうなんだけど、私の場合君の家とか席とかついでに言うと、クラスとか相当近い距離にいるじゃない?接触しやすいし、大赦側としては勇者一人に任せるのは些か荷が重いのではとの判断で私を協力者に任命したみたい。言わば君の補佐ってとこだろうね、私が出来るのは勇者ほどの力は持ってないから、援護くらいしか出来ないけどね、よっと」

 

話し終わると変身を解いた木崎。

 

「今日は、話をするだけだから取り敢えずこれで解散しよっか。私もこれから訓練あるし」

 

そう言うと、彼女は走ってどこかへ向かった。

 

「…騒がしいやつだな。俺も訓練行くか」

 

最初の印象は、変わり者だなと思った。防人になって間もないにも関わらず、戦いに関して積極的だし何より話す時の距離が妙に近い。心臓に悪いからやめて欲しいんだが、ありゃ言っても聞かねぇタイプだな。

 

「明日からが大変だわ…」




やっぱり、戦闘シーン書くのが苦手なのか言い回しが下手くそ。

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