Re:Spirit-encore-   作:藺草影志(OVERBLOOD)

6 / 15
Ourside
Ourside 1.「Blue Is Lovers」


ギイッ…

 

 

_______ココアさん

 

 

 

みんながいて 毎日が楽しくて

 

 

 

これ以上ないくらい 幸せなのに

 

 

 

私の心の中は ずっと真っ白です

 

 

 

真っ白な空間で 思い浮かべるのは

 

 

 

あなたのことばかり

 

 

 

この真っ白な空間を 埋めてくれるのは

 

 

 

あなたしかいないのに_______

 

 

 

どうして 私にだけ

 

 

 

振り向いてくれないんですか

 

 

 

ギシッ…

 

 

 

そんなの

 

 

 

 

 

嫌だ_______

 

 

 

 

 

チャリン

 

 

 

ココア「いらっしゃいませー」

 

 

_______

 

 

 

ココアさんが来てからは 毎日が楽しくて

 

 

こんな日々がずっと続けばいいなって そう思っていました

 

 

壊れる事のない日々を ずっと_____

 

 

 

_______

 

 

 

リゼ「チノ!」

 

チノ「リゼさん」

 

リゼ「最近忙しいな」

 

____

___

__

 

 

チノ「そうですね、難しいことではありますが……」

 

リゼ「それでさ、ココアがな『チノちゃんにかまってあげられなくて、寂しくてチノちゃん泣いちゃったらどうしよ〜』って言ってたぞ」

 

チノ「!?」

 

チノ「いや…それ既にココアさんの方が泣いてるんじゃないですか、さみしくて」

 

リゼ「ハハハッ、そうだな泣きながら言ってた言ってた」

 

 

 

_______寂しい…

 

 

 

リゼ「まぁ、たまにはかまってやれよ。可哀想だしなー」

 

チノ「………はい」

 

チノ「……」

 

 

 

_______

 

 

 

寂しい…はなんだか違う気がします

 

 

 

多分 この感情は

 

 

 

辛くて 苦しいんだ

 

 

 

見透かされた……?

 

 

 

そんな事はないはず

 

 

 

だって

 

 

 

だって

 

 

 

ココア「あっ」

 

ココア「お疲れ、チノちゃん」

 

 

 

ココアさんの前ではそんな感情(ココロ)見せないって 決めてるから

 

 

 

ココア「今日も疲れたねー」

 

チノ「はい…って」

 

チノ「なんで抱きつくんですか」

 

ココア「えへへ、チノちゃん成分を補充しようと思って」

 

チノ「……」

 

チノ「なんですか、それ(笑)」

 

 

 

ねぇ、ココアさん

 

 

 

私が感じているこの感情(キモチ)は

 

 

 

ココアさんも抱いたりしてないですか

 

 

 

……こんなこと

 

 

 

考えちゃダメなのに……

 

 

 

チノ「ココアさんは、最近寂しいと思うことありますか?」

 

ココア「……」

 

ココア「思わないよ」

 

ココア「毎日みんなと一緒だし」 

 

ココア「私はいつも楽しいよ!」

 

ココア「チノちゃん寂しいの?むぎゅーってしてあげようか?」

 

チノ「……いえ」

 

チノ「楽しいですよ、私も毎日みんなと過ごせて幸せです」

 

ココア「……そっか」

 

ココア「良かった」

 

ココア「行こうチノちゃん、今日はハンバーグ作ろ!」

 

ココア「ふんふふ〜ん♪」

 

チノ「……」

 

 

 

昔は嬉しかった この言葉が

 

 

 

今は 辛い_______

 

 

 

叶わない想いだって 分かっているのに

 

 

 

私はあなたの

 

 

 

特別になりたい

 

 

 

_______

 

 

 

 

チノ「どうすれば良いですか、ココアさん」

 

 

 

ココア「チノちゃん?」

 

 

 

チノ「あ……」

 

 

 

チノ「ココアさん……」

 

 

 

ココア「どうしたの?」

 

 

 

ココア「おいで」

 

 

 

_______

 

 

 

どうせこのまま この状態が続くなら

 

 

 

いっそ

 

 

 

全部吐き出してしまえば

 

 

 

2つの感情(ホンネ)がせめぎ合う

 

 

 

今は壊したくない 何も変わらないで良い

 

 

 

チノ「……」

 

 

 

チノ「ココアさん…私……」

 

 

 

チノ「もう辛いんです」

 

 

 

チノ「ダメだって分かってるんです」

 

 

 

チノ「でも」

 

 

 

チノ「ココアさんを独り占めしたくて」

 

 

 

チノ「心のどこかで期待してる自分が馬鹿らしくて」

 

 

 

チノ「だからずっと」

 

 

 

チノ「ココアさんのことが______」

 

 

 

そして

 

 

 

自分の気持ちに素直になれって

 

 

 

たとえ

 

 

 

一方的な気持ちが気持ち悪いと思われても___

 

 

 

ココア「ダメだよ」

 

 

 

ココア「それ以上言ったら」

 

 

 

チノ「えっ…」

 

 

 

ココア「チノちゃん」

 

 

 

ココア「こういうことは、お姉ちゃんから言わないと」

 

 

 

ココア「私もだよ」

 

 

 

ココア「チノちゃんのことばかり考えていたんだよ」

 

 

 

ココア「寂しくないなんてウソ」

 

 

 

ココア「ずっとずっと怖かったの」

 

 

 

ココア「でも、今はすごくホッとしてるよ」

 

 

 

_______

 

 

 

ココアさんは

 

 

 

目も顔も赤かったけど

 

 

 

また

 

 

 

いとも簡単に

 

 

 

私の想いを伝えた

 

 

 

_______

 

 

 

ココア「チノちゃん」

 

 

 

ココア「もう寂しくならないよう、お姉ちゃんの我儘(ワガママ)聞いてくれるかな」

 

 

 

ギュ…

 

 

 

チノ「……あ…」

 

 

 

_______

 

 

 

ココアさんは

 

 

 

やっぱり

 

 

 

ずるい______

 

 

 

_______

 

 

 

チノ「……はい」

 

 

 

_______

 

 

 

ココアさんも 私も

 

 

 

お互いに「好き」って言葉を使わなかった

 

 

 

たった一つ

 

 

 

分かったこと

 

 

 

その日

 

 

 

ココアさんと私は

 

 

 

本当の家族になりました

−−−−−−−−−−−−−−−

next.

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。