兄は弟を守りたい。   作:夢食いバグ

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少しおやすみ。


セメントって大事。

拝啓

 

天国のお父さん、お母さん。

 

俺は病気や怪我などもなく、元気に過ごしております。今日もお日様が暖かい、良い天気でいつも通りに出勤し。日々プロヒーローや用務員の業務に励んでます。

 

お父さんとお母さんの思い出の場所が、綺麗になったり。

 

弟が危険地帯に、飛び出していったり。

 

弟に、突然個性が芽生えたり。

 

このアホみたいな倍率の難関ヒーロー科がある雄英高校に、弟が入学したり。

 

除籍先生のクラスに弟がいたり。

 

まぁ、短期間に色々な事が起こってます。奇跡って言う物は、案外簡単な出来事なのかも知れません。

 

でも一つ。心配と言うか、なんと言うなまぁアレな事があるんですよ。

 

 

弟がね、また大怪我をしでかしやがりました。

 

 

個性による反動で、短期間で三回です。

 

これには俺もビックリです。弟が一生で怪我した回数として、ギネスに載ってしまうのではないかと。心配しております。

 

今用務員の仕事を、同僚や先輩方に言って少し抜け出し。保健室でリカバリーガールと言う。足を向けて寝れない相手に、猛烈な謝罪中です。

 

敬具

 

 

「本当に、弟がすみませんでしたっ。」

 

土下座か深いお辞儀か少し迷ったが、深いお辞儀にした。リカバリーガールもこんなにポンポン怪我されちゃたまらないであろう。

 

「いや、お前のせいじゃないよ。この授業を、担当した教員にはきちんと言っておく。

 

本来は、こうなる前に止めるべきだったんだ。出久が、無茶したこともあるが。この怪我はこっちの責任だ。」

 

そうリカバリーガールに返答され、俺は言葉を切り返した。

 

「弟の怪我の具合はどうですか?」

 

弟は点滴を繋がれ、寝ている。

 

腕の損傷と体操服に見受けられる爆破跡。あぁこれ爆豪相手に訓練したな……弟。訴える時の為に、記録してある服の爆破痕に酷く似ている。

 

もしかしたら、爆豪以外にそう言う義類する個性による可能もあるが……。入学式で見たときには、無かった……。

 

あるとすれば、八百万百の個性での火薬等の爆発物の生成であるが……。推薦が、わざわざ直接的に攻撃するものを作り出すのだろうか?

 

本当に、クラス変更頼み込むか……?

 

「応急手当てはしたから、点滴全部入ったら。日をまたいで少しずつ、活性化していく事になるさね。これ以上無理に、活性化すれば命に関わる。」

 

そうやって変に考え込んでしまうと、リカバリーガールに今後の事を話された。

 

個性による、活性が短期間すぎて。急に行えば命に関わる為少しずつゆっくり治していく事になるようだ。

 

「はい、わかりました。とりあえず現段階では後遺症や命の危険性はないと……?」

 

「あぁ治った後の後遺症の心配はない、だが繰り返せば確実にぼろが出る。

 

しっかり言っておきな。」

 

後遺症は現段階は無いようだ……良かった、だけども何回も繰り返すのは不味いらしい。

 

当然と言えば、当然である。治していると言っても、動けるようになっているだけ。

 

完全に元に戻っているわけではない。

 

「はいわかりました。しっかり伝えておきます。」

 

俺は弟には、ヒーローになって(夢を叶えて)はほしいが………無理をしてほしいとは一切思っていない。

 

今はまだ一年だ、もう少し遅くてもいい。焦らなくてもいいんだ。それに……怪我して、休んでると授業参加できなくなるぞ。

 

寝ている弟の隣に、椅子を借りて座った。

 

こちらの心配を知らないように、弟はぐっすり眠っている。全く義母さんだったら、倒れてるぞ。

 

「あの時もだが、あんまり突っ込んでいくなよ……後が大変だからなー!

 

ヘドロの時とかもさ。一緒にプロヒーロー達に、しこたま怒られちゃたし。まぁそれでも、向かって行っちゃうんだろうな……弟は。

 

だからさ弟、寝てて聞こえないだろうけど。

 

無理すんな。ここは難関だろうが、プロヒーロー排出率ナンバーワンだろうが。学校だぞ、ゆっくり覚えていけばいい。

 

こんなどうしようもない俺でも、ヒーローになれたんだ。お前なら必ずなれるよ。」

 

俺は席をたって、リカバリーガールの前移動する。

 

「弟の目が覚めても、言わないで下さい。寝てて、聞こえないと思って言ったことなので。

 

それでは失礼します。」

 

一礼し、扉を開け保健室を出た……。

 

用務員の仕事を抜け出してここにいる。仕事はやらないと。

 

 

メールで機械故障の対応以外の物が来た。

 

建物の主な修復を行うべき、箇所を見つけ。破損具合等を記し、セメントス先生に渡す。

 

そして、授業で使用した核爆弾のハリボテの回収とのこと。

 

1-Aが使用して。授業が終わった後と聞いている。

 

一試合目がかなりの破損を生み出して別のビルを使用することになったから。

 

見る範囲も、報告しなければいけない修復箇所も、普段より多目になっていることも。

 

「セメントス先生も大変だなぁ……」

 

石山先生はこれから報告された所を、直さなくてはいけないのだ。このビルは主にコンクリートで出来ている……

 

勿論強度をつけるために中に鉄骨などが入ってはいるが。鉄骨さえ無事で、飛び散って利用できないコンクリート片の変わりのなるコンクリートを補充すれば。

 

石山先生のコンクリートを操る個性で、完全に修復が完了してしまう。

 

建物の修理業者涙目である。

 

「………えっと先ずは、少ない方からいくか。」

 

一個目に入っていく。まず見えたのはレーザー痕の穴、一部が不自然に融けたコンクリート。

次に見えるのは、張りついたテープが貼られたような跡…これは自然に消えるだろう。

 

損傷が多い箇所はやはり、疑似核があった場所。結構溶けてたり穴空いてたりした。

 

鳥の羽とかも少しあったな……コレはゴミとして拾えばいいか。

 

他にもそれなりにあったが。基本的に基地破壊は控え目だった……いや嬉々としてやってたら。

 

ヴィラン待ったなしだけど………

 

「一つ目完了っと、もう一つの問題のグループの奴はどうかなぁ。

 

嫌な予感しかしないなぁ……」

 

そうやって、書き記した破損状況を確認しながら進んでいくと………

 

「……これ、内部見なくていいよね?もう面倒くさいし。全部修復箇所で、いいよねコレ……

 

何で外装ですら、破損が分かるの?訓練での火力高すぎない!?個性社会怖いわー

 

でもちゃんと書くために、内部入らないと……崩れたら。なんとかなるだろ、多分。」

 

そうやって。二階の壁が大きく壊され、全てのガラス窓が壊れたいつ倒れてもおかしくないと思えてしまうビル。

 

恐る恐る入っていく。砕けた破片で出来たのかほこり?が凄い。

 

「マスクもっておけば良かったな……」

 

仕方ないのでハンカチで口を塞ぐ、細かい粒子は目へのダメージもあるが。肺に入ると不味いことにもなる。

 

個性等にも医療機関に行けば頼れるが。ある程度の予防に越したことはない。

 

「一階は見たから……次は、横壁ぶち抜かれた二階か……」

 

ワーキレイな吹き抜けだー、じゃない現実逃避しちゃいけない。コレ…石山先生に伝えにくいぞ。

 

どんだけあの人の、残業増えるんだ?

 

しかも、これの訓練いたの弟だろ……。個性による自傷以外が火傷だけで、済んでまだ良かったよ。

 

これ下手したらもっと壊れて、建物に押し潰されて圧死とかもあり得るし……

 

「一階以外ほぼすべて修復箇所と……二階は壁の大規模破損もあり。」

 

こっちは壊れすぎて、大雑把な報告でもすんでしますが……仕方ない。核のハリボテを倉庫にしまってから、伝えにいくか……

 

そして、必要なことを済ませ。書類を持って職員室へ向かう。そういえば、ずっと図書館で調べものしてたからお昼食べるの忘れてたな……

 

これが終わったら、ランチさんが大丈夫なら何か注文しよう……

 

「失礼します。」

 

つい名前とかを言ってしまいそうになるが、学生ではないそのまま石山先生の机に向かう。

 

石山先生は、今机の上の書類を整えていたので横で少し待っていたが。

 

気づいてくれて声をかけてくれた。

 

「曲君か、ビルの修復箇所かな?」

 

「はい、石山先生。破損の確認が終わりました。ここに置いておきます。

 

今回は大部分破損が、見受けられる。ビルもありましたので普段よりも、少し大変かもしれません。

 

内部の鉄骨などの損傷も激しいため。修復には石山先生の個性のみでは、完全には修復は不可能と思われます。」

 

そう、本心から少し心配そうに言えば。

 

「うん、コンクリートの補充量が多そうだ。お疲れさま、後はこっちの仕事だ。」

 

何事も無いように返答をされた、たしかに現場ではこれ以上なんてザラだ。あんまり気にしなくても良かったかもしれない。

 

「よろしくお願いいたします、石山先生。

 

それでは失礼します。」

 

仕事片付いたし、ご飯食べに行こう。

 

 

 

「………修復に使うコンクリートの量の想定まで、よく見たら書いてるな……ここまでしなくても、いいのにねェ。」

 

石山先生は、渡された書類を引き出しにしまった。

 

 

…………もう、時間外だった……そりゃあそうだね。お昼ものすごい過ぎちゃってるもん。

 

「帰りに何か買って帰るか。それか、購買に何か残っていることを期待するか。

 

ちゃんと時間見ておけば、良かったなぁ……」

 

そうやって、誰もいない食堂でメニュー表見てため息をついてたら。

 

「………賄いでいいなら、食べるかい?」

 

「えっランチラッシュさん!?」

 

ランチラッシュさんに肩を叩かれ、賄いでよければ食べないか?と聞かれた……

 

嬉しいが大丈夫なのだろうか?本来なら時間内で、来なければならないのに……

 

「そう深く考えなくていいよ!新メニューの試作の意味も賄いには籠ってるからね!他の実際に食べるであろう人の意見も聞きたいし。

 

雄英高校の先生方もたまに、賄いいただいてもらっている人いるから!

 

ミッドナイト先生とか、ブラドキング先生とか。今回人来なくって……」

 

ランチラッシュさんに言われて。確かに新作メニューならば、他の人の意見も聞きたいであろう……

 

なら。

 

「ありがとうございます!」

 

賄いを頂くことにした。断ることも失礼になってしまうのなら、お腹すいてるし貰ってしまおう。

 

「食べた感想言ってくれると嬉しいなぁー」

 

そうして、調理室に入っていく……すると多くの料理人がいた。大量の食事を用意しなければいけないので当然だが……しかも、暑い……夏とかだったら地獄だろう。

 

料理人には体力が、いることも頷ける。暑いなか食材を持って駆け回る。混ぜたり切ったり煮込んだり一つ一つの作業が辛くなってしまいそうだ。

 

「………………」

 

俺は一つ椅子を持って、空いている所に座った。ここで堂々と出きれば良いのだが……何を話していいのかわからない。

 

「えっと……ランチラッシュさん、少し気になっている事があるんですけど……もしかして料理ごとにご飯の種類違ってますか?」

 

「気づいてくれたっ!カレーとか丼ものとかに合わせて、それぞれ配合を変えているんだ!

 

コシヒカリやひとめぼれやヒノヒカリやあきたこまちを中心として、それ以外のものをそれぞれの料理に合うように入れているんだ。

 

白米に落ち着くよね最終的に!」

 

うわっ白米への、熱気が凄い……。ランチラッシュさん新潟の出身だから、米所だしコシヒカリとか特に好きなんだろうな……

 

「お米のブレンドって大変ですよね……沢山組み合わせあって。本当に尊敬します。」

 

「あっ出来たよー。」

 

そうやって出されたのは、様々な野菜や肉や海鮮が刻まれ卵で綴じた物。その上に熱々のあんがかけられている………卵丼だ。

 

「頂きます。」

 

味は、卵が固まりきっておらずトロリとした食感があって。中に入っている具材の食感が楽しい、海老入ってた。

 

賄いに満足した後は材料費として500円置いてから、自身の食器を洗いお礼を行って出ていく。

 

今度は、チョークなどの不足を見なければいけない。急がなくては。




雄英高校のおサイフ事情は、こうして支えられている(捏造)

実際あのコンクリートの個性って、破損修復便利だよね。教師として雇ってるから、多分本職よりも給料押さえられると思うし………

雄英高校の破損は、セメントスさんによって支えられていたんだよっ(やはり捏造)
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