ヒーローのような怪物
人は何かの為にはなんだってできる、そう思ったのはいつ頃だっただろうが?
人は正義があれば、いくらでも残酷になれると発言したどっかのお偉いさんは誰であろうか?
人はなぜ争ってしまうのだろうか?
誰かの為になりたいのは、間違いなのだろうか?
そんなことを頭のすみにごちゃごちゃさせながら。
この街で一番高い塔の上に立ち。冷たい風を肌で感じとりながら望遠鏡を持つ。
「……いつも通りのパトロールだね、さてと。」
覗き拡大された景色を見る、夜のネオンの灯りで彩られる街が見えた。ヒーローは民衆に見られる。
まぁ目立つ事もあって昼によく見られるが。夜も仕事が、無いわけではない……むしろ夜の方が、そこら辺の犯罪者は沸きやすい。
よく夜や路地裏等目立たない所を、中心に活動したりするヒーロー。アングラ系なぞと勝手に言われているが、俺はこっちの方が個性的にもやり易いだけのこと。
建物が一部壊され。コンクリートが、散っている……
ヒーロー以外の人々は見世物小屋でも、開いたかのように群がり警察官に押さえられていた。
「………目標補足、クリア。」
他のヒーロー達が苦戦している、暴れていた
左足が急にひしゃげてしまったようでミジンコのように地面に這い出す、勿論すぐにヒーローに捕まった。俺は見ていただけだし……手柄はあちら側に有るため始末書は書かなくても大丈夫だろう。
「さて………次っ。」
また、犯罪者を探す……日本は諸外国と比べて犯罪率は圧倒的に低いと言われるが。探せば見つかるし、探さなくても歩けば、いつのまにか当たる。
現代でも人々は自覚していないだけで、
それは
「何でこんなにも湧くものなのかね…。」
呟く、息が白く見えた……夜だから昼よりも寒い当然の事だそんなことを思いながら。
なぜだかは、知らないが男が男に個性による強度の暴行を加えられていたのを見た。左足がひしゃげる……回りにヒーローはいないようだ。
今度は錯乱したかのように何かから逃げるように左足を引きずってナメクジのような速度で進みだす。
もう一人の男は呆然として、その場で立ち尽くしてしまっているため、警察への連絡はしてくれないもしかしたらもうすでに……息絶えている可能性もある。
「………………ここからじゃ判断つかない。」
犯罪者にこのまま逃げられても、困るのでヒーロー専用の通信で警察へと連絡を繋ぎ。とりあえずただの個性を使った、左足を引きずってガタガタノロノロと進んでいく暴行犯を見定めながら。
「もしもし、ヒーロー名 ディサンド です個性を使った暴行犯をほぼ無力化しました。
でもしかしたら殺人の可能性もありますので至急お願い致します、えぇはい住所は…………」
流して口から言葉を吐く、耳を曲げる……すぐに治るのにまた立ち止まったいや立ち止まってくれるのは嬉しい。
これ以上手を出さずに済むから、犯罪者であろうと暴力を振るうのは 心がいたいよ ?
そろそろ捕まってくれるかな。
「後抵抗が酷かった場合は、今度は右手か右足今度は、どちらがいいか聞いてください。その通りに致しますので。ではお切りいたします。」
◆
ディサンドというヒーローからの電話の要請で確保に行けと上司に命令された。3人で行くからには、最低限の安全は確保されていると信じたい。
銃使うにも個性使って自衛するにも始末書を書かなくてはならないのだから。
「ヒーローから伝言だ。抵抗が酷かった場合は、今度は右手か右足どちらがいいか聞いてください。だそうだ。」
と俺は他の二人と共に犯人確保に行こうとするが、その前に上司がヒーローの伝言を伝えた、それはとても妙なものであり遠距離型なのであろうか?
「変な伝言ですね。あっ早く行ってきます。」
思わずぽつりと呟いて、不味いっと思いながら誤魔化すために早く出ていこうとするが。
その時に何故か普段の回収作業のはずなのに、上司が深刻な表情で警告をした。
「一つ上司として言っておく………どんな光景を見ようが気をしっかり保て、普段のヒーローとは大分性質が違うからな。」
その声は正気を持てと言うようだった。
「はっはい?」
俺は疑問に思って、そのまま告げられた番地に犯人確保へ走っていった。
夜のため眠いだが仕事ゆえ致し方ない、警察官の服でも寒い下に貼るカイロをやっていてよかったとぼんやりと感じていた時に。
「たっ助けてぐれぇっ追われてるんだごろされるっ。誰でもいいお願いだ、何でもするから助けてくれぇぇぇ!!」
と左耳の一部が破損して赤いどろどろとした液体をだらだら流していた、左足を引きずり男が迫ってくる。血の匂いが深くなる……視界が変に歪みそうだ。
冷静に見るとその奥に体の一部が凍って、そして殴られたような後が多数ある、そして目の前の男は腕に冷気が漂っていた。あぁこいつが……
「傷害の疑いで逮捕する。」
と警察官の一人が問答無用で、彼に手錠をかけようとすると……冷気が強くなる。
「逮捕だとふざけがぁぁぁぁぁぁあ?!!腕ぁがぁぁ。」
そして手錠をかけた警官はあの被害者の男のように凍る……事はなく。目の前の男の………右手が、あの足のようにネジ曲がり折れた。
男は悲痛な叫びをあげる、しかも単純におられたのではない指もポッキリ丁寧に折れている。男は痛みに耐えかねて惨めに、白目を剥き泡を吹いて気を失った。
「……これは、ヒーローのしたことですか?」
と思わず、聞いてしまった……いつもとの現場とは違う確かにヴィランとなったものに、ヒーローにより鎮静化させそして逮捕拘束となる。
だがいつものオブラートとはどこか無縁であり。コミックでなく戦場のような現実だと、冷たく突きつけるように感じられた。
「ヴィランが攻撃しようとしていたから、再度鎮圧したんだろう。被害者の意思の確認はすんだか?」
「はいっすみました、息はしていたので至急救急車を手配しておきました。」
「わかった、じゃあコイツを気絶しているうちに拘束をつけパトカーに乗せて帰るぞ。」
二人の警官は何事もなく処理していく……確かにいつもしていることでヴィランに与えた攻撃?も何も可笑しくないものだった……一撃で気絶にまで追い込む者もいないわけではないのだから。
「はっはい、わかりました。」
だけどこれはあまりにもヒーローとしてと言う人が関わっているとは思えなかった。どこかの災害が局地的に起こったような天罰のような。
不気味な恐ろしさを覚えつうっと冷たい夜なのに、油汗がつうっと伝った。
「確かに………このヒーローの相手は慣れるまで大変だな、大丈夫だ仕事はきちんとする。実際に再度暴れたさいに警官一人も傷ついていない。」
世間でヴィラン回収業者と、比喩される警察官……ヴィランの鎮圧が十分ではなく個性による負傷者もまれにであるが出る。
また一般市民の戦闘区画への、立ち入り禁止作業も行うためそこでの負傷も多い。
「そうですか……私は、被害者を救急車が、来るまで見守っています。」
「そうか、わかった任せる一足先に、このヴィランを拘置所にぶちこむ作業をする。」
と二人は、拘束された片耳から血を流し左足と右手が曲がり気絶しているヴィランと共にパトカーに乗って帰っていく。
空は雲一つ無いほどだったが、街のネオンの灯りのせいなのか星は全く見えないようだ。
◆
「連れてくれたみたいだ………足折った時点で気絶してくれれば苦しまなかったのに……ごめんね。」
と無意味な言葉を吐いた、そして一つまた思った次はいるかな?とヒーローの交戦はあちこちで見られる。
それを援護しても良いが基本的には、その場のヒーローで済む話で苦戦はあんまり見たことがない。
「ヒーロー飽和社会か。」
最近の社会いや結構前に言われていた事をふと口にしながら、また戦闘の様子が見えるところに望遠鏡を向ける。
ノミように犯罪者が動き廻りちょろちょろしている。
また左足を見定める、曲がるそして止まる。
ヒーロー達が群がり押さえる、甘美な飴に群がる蟻のようだと感じてしまった。
「弟を送りたいし……今日はこれくらいで終わりにしようかな?日登ってきたし……」
夜の寒さは変わらずに、太陽の光が灯っていく後はほかのヒーローも活躍していくだろう。俺は塔をおり家に帰っていく多分犯罪者には見られてはいないだろう……そう信じたい。
「家族が俺のせいで、襲われたら笑えない。」
ヒーローは犯罪者を倒す、つまり犯罪者のヘイトを多くに買う職業釈放された後の報復なぞ日常茶飯事家族なんて狙われる確率はものすごく高い。
ヒーローの家族が誘拐されて。金銭要求とかもあるし………そういえばヒーローって独身か、ヒーロー同士が多いんだよな……そういうことか。
「さて帰るか……」
遠くに置いた自転車を漕ぐ、シャーシャーと音がした。行動範囲は自宅から遠くの場所にしている……特定されて自宅を爆発とかも、普通にあり得る今現代だ。
「義母さんと弟寝ているだろうし起こさないようにしないとなぁ」
そう言って出た息は白くは、無くなっていた。
合法的暴力その極地
いくら個性でも突然脚があり得ない方向に曲がって折れたり、耳の一部ががネジ曲がって切れて血ダバダバでたらチンピラぐらいの精神はボロボロになると思う銃とかだったら理解は出きるかも知れないけど……一見何も理由無いしね。
銃で撃たれたので脚が動かなくなりました。
突然脚が曲がって動かなくなりました。