兄は弟を守りたい。   作:夢食いバグ

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お互いの合格(少し早送り)


負傷時すでに遅し。

その結果は2~3日たって出た。

 

採用結果通知とメールが届いている……俺はガタガタと震える手を何とか押さえる。

 

雄英高校で働くには、ここの職しかない教師やろうにも免許ないし。あぁコレだったら教師免許の習得も並列して行えばよかったのだろうか。

 

「どうとでもなーれ!」

 

そう言って、メールを開けた、そこにあったのはおめでとうっという気楽な気の抜けるよるな文字と1週間後から来てくれと言う急な連絡であった。

 

「………早い。」

 

即戦力採用形式だった……人手不足そはないと思うが、自由にやってそして効率的にもまたであろうか合格はできたから後は弟を待つのみである。

 

勉強は軽く様子をみて合格レベルには達している。後は難関の実技試験への対策……

 

やっぱり点数の正確なカウントが行われているとなると教師陣に見られているよな。

 

あっもしかしたら、用務員きっちりできないと即クビになるかも知れないヤバイ、普通にあり得るからヤバイ。仕事はシビアだから成果ちゃんと出さないと。

 

「受かったとしても油断はできない、クビ怖い。」

 

弟の合格祈願に神社に5000円入れてお守り買っておくか……なんか近所の神社に総額ものすごい金額貢いでいるような気がするが、そこは目をそらしておく。

 

最初にヒーローやって、給料もらったときお金の使い道がわからないって内心を吐いたときの家族の顔が忘れられなかった。

 

なんと言うか大丈夫か?こいつ、と言うような……正直趣味のレパートリーが狭すぎるということだろうか。

 

家から離れたときも必要な分だけ使って後のものが大量に貯まっていたと言うことも多かったし

 

更には今は家に居て、光熱費や食費等はちゃんと支払って義母さんや義父さんに断られない程度に渡している。

 

本を読むことは好きだが、図書館に行って借りてしまっているし体鍛えるにも走るとかそう言うので最新の道具とかにはあんまり興味がない。

 

友人に普段の生活を見せたらなんか隠居している見たいと言われてしまった。

 

「雄英高校にも図書室あるのかな……あったら少し余裕作って見てみたい。」

 

個人的な偏見となってしまうが、ヒーロー関連の物や個性制御系の物が多そう。もしかしたらサポート科用に、簡易武具の調整系の物もあるかもな……

 

普通の図書館よりもそこら辺の収集が多いかも。

 

「今、弟は学校か手のやつ持ってってたな。」

 

トレーニングメニューは軽く見ただけだがアレちゃんとやっているのか?いや休んでいるとかサボっているとかは考えていないだが……

 

それ以上を気にしている。インターバルの休みの際に俺を避けてるし……。

 

 

弟の雄英入試まで2カ月前、なんか少しトレーニングメニューが変わった気がするが気のせいであろうか?

 

一応俺の雄英用務員生活は何とかなっている首にされないように毎日冷や汗を書いて、機械の故障に駆けつけて修理をしていく………

 

やはり多忙であり人数も少ない他の面々は慣れたようにこなすがまだこちらはぎこちない早く物にしなければ。

 

「コレは腕か………」

 

で目の前には掃除ロボットどうやら、腕の部分に学生がイタズラをしたのか勝手に挟まってしまったのかペンが刺さってガタガタと動かす音だけで稼働しなくなっている。

 

「……思ったより精密機器だからなぁ……」

 

拾ったごみを自動的に分別し分ける機能と学校の道案内機能さえも揃っている……壊したときの損害額は貯金で何とかできるであろうが考えたくない。

 

とりあえず俺は腕部分をプラスドライバーで外し、必要な部分のみを分解する。あー可動部の一部が破壊されてる

 

学生のイタズラでほぼ確定したので後で連絡帳に書くか…えっとこの部分の部品は確かここ……あったあった。

 

「で入れ換えてっと……」

 

腕部分の破損した部品を取り替え、また繋ぎ直す……ごみをわざとおき反応見てみるが……入れ換えた腕の部分は違和感なく動き出した。

 

「コレで完成といっても、まだあるんだがなぁ」

 

目をそらしていた損害を受けた各種補助ロボットに目を向けた………特に損害が酷いのは戦闘サポートロボット。

 

まぁ言わば試験でも使われる仮想ヴィランぶっ壊してくれとばかりにガンガンヒーロー基礎で使っているが修復できるものは修理をするし、とても損害が激しいものは使えるパーツだけを抜き出す。

 

流石に0P級の物は連携を結んだサポート会社に委託されるが1~3Pぐらいの物は学校内で破損処理が行われている。

 

そこまで全部を付属のサポート会社に委託するとすれば学校の財政はパンクするだろう……そこまで金銭余裕は無いのだ。

 

「うわぁ……」

 

めっちゃでろでろに溶けてる………じゅーって音今もたててるけどコレ触れて平気なのかいやパーツ分けるまでもなく処分だろう、

 

他の人も処分に回していたし、いや本当に色々と凄まじいな。

 

入試試験時には流石に他に人を臨時で雇ってくれると信じたい……多分入るよね?

 

で修理した感想だが、わざと壊れやすくなっているみたいだ………電気とかで繋ぐ部分を保護していなかったり完全にどんな倒し方をするか前提。

 

「まだまだ、あるんだよな……全くこの学校は景気がいい。」

 

そう、一言ぼやいて破損した機械の整備に向き合った。

 

結果は先輩方の助けもあり何とかなった……まだ一通りの管理は教わったが慣れていないので全体的に、遅くなってしまう。

 

本来であれば、そのた整備等も行わなくてはならない先輩方はまだ入ったばっかりだからと気を使ってくれているが………

 

今日もマニュアル家で見返そう。

 

 

入試当日、俺は早く家から出ていくであろう弟を見送るために起きた。体つきも大分変わり………

 

10カ月前とは、まるでいい意味で別人のように思える。電気はわざとつけていないきっと誰にも言わずに、弟はそっと家を出ていくと思ったから。

 

弟が家から出ていこうとする、よっし……

 

「お兄ちゃん隠れてると思ってるみたいだけど……服のそで見えてるよ?」

 

あっ……少しでも緊張感を和らげようと出る時に飛び出していこうと思った計画おじゃんになった。俺は少し頭をかきながら隠れた所から出た。

 

「ははは、バレちゃったか……今日試験日だろ。だからさ見送りたいってただそれだけ。きっとあそこ行ってからすぐに雄英高校へいっちゃうだろ。」

 

「うっうんそんなんだ。」

 

弟はどこか、ぎこちなかったもしかしたら試験の事を言ってしまって、逆に緊張させてしまったのだろうか……

 

俺はそんな弟の肩を叩いて。

 

「緊張してるのか?」

 

「そりゃ緊張してるよ。」

 

「…………まぁそうだよな…だけどさ、弟の頑張り見てるからさ。きっといける勉強もちゃんとやってるし。

 

後は俺から言うことは伝えたいことはひとつだけ。

 

お前のヒーロー魂を他の受験生に見せつけて、こいっ緑谷 出久!」

 

と只単純に言いたいことをいった、弟はヒーローなのだから。わざわざ心に精神に俺のように脚色つけないでいい、その心が一番何よりも輝いている。

 

そうやって最後まで告げた時、弟は家の出口に歩いていった。しばらくなにもなく進んでから急に振り返り。

 

「………全力出してくるっ」

 

と少し拳を握って決意を見せるように一言だけ、俺の言葉への返答を返すように言い去っていった。後に残るのは俺一人、用務員としての仕事をするまでまだ時間がある。

 

「いつも通りにすれば弟なら。合格できる、嘘偽りのない一番のヒーローなのだから。」

 

そう見えなくなったとき、本心を吐き出した。

 

あの後、雄英高校用務員として試験後の仮想ヴィランの修理または再利用可能パーツの取りだし等を行っていた。

 

それが行われるのは試験後となるため、弟は今試験を終え帰っている頃であろう……

 

試験による破損故の特徴として、レーザーのように穴が空いたもの蹴られたように大きく凹んだもの………熱と風が同時に来たのか溶けそして変形しているもの。

 

「…………仮想ヴィランのロボットも大変だな。」

 

個性社会ゆえに、壊し方にも個性が出ており……熱と風が同時に来たのか溶けそして変形しているものが多い。

 

仮想ヴィランポイントを大量に稼いだのだろう、他の受験生と思わしき破損と桁が違う。修繕はほぼ不可能とみてパーツ取り出しに専念するか。

 

そうやって分解に専念していると……リカバリーガールになぜか声をかけられた。

 

「えっと、リカバリーガールさん?」

 

「確か……受験生、緑谷出久の兄だったね。少し作業の手を止めてしっかり聞きな。」

 

そこで、弟が 自らの個性 で大怪我をおったことをしった。両足と腕……が酷い損傷、俺は治癒の個性で何とかなったのかをすぐ聞き返した。

 

怪我が酷すぎると逆に命にかかわる事になる。

 

「弟は無事ですかっ!」

 

そう無意識に叫んでしまっていた。

 

脳に百足が、真っ赤に溶けた鉄が、研ぎ澄まされた銀のナイフが不愉快に暴れまわる。

 

何でこんなことになったのか理解が追い付かなかった、無個性で個性ゆえの損傷、奇跡的な唐突な発現しかもあり得ないほど?吐き気がしたはきたい。

 

「命に問題はない、大丈夫だから落ち着きなっ。」

 

とリカバリーガールはすがり付いた俺の顔を見て、すぐさま返答が返された。

 

力が抜けたなんと言うか魂が抜けた、理解が追い付かなすぎて無になっているような気がする。

 

その場で吐き出すべき消化された物が無かったのか黄色い胃液のようなものを吐き出していた。

 

何でこんなことになってしまった俺が弟の危険な個性に気づかなかったせいか。

 

「おっおい大丈夫か!?」

 

他の職員が異変に気づいたのかよってくる、まだ吐き気は止まらない自己嫌悪か情けなさか。そんな訳のわからない感情が渦巻き続ける。

 

「大丈夫です、すみません吐いちゃって…すぐに拭きます。雑巾どこだっ…」

 

「今日はもう帰ってゆっくりしろ。」

 

「大丈夫です、まだロボットのやつ……」

 

「いいから、今日は休め。」

 

と言われた、確かにまた吐くかもしれないやつを職場に入れたら邪魔にしかならないのかも知れない……。

 

「はい……わかりました。明日しっかりやります、今日は失礼します…」

 

そうやって、家に帰った。

 

弟は大丈夫なのか?それだけ、朝言ったことが悪かったのだろうかどうしてこんなことが起きたのだろう……

 

俺がこんなことが起きないように何か出来なかったのか……只その不甲斐なさだけが心に残っていた。




ご飯は家族と家で
体鍛えるのは走る事と昔買った道具(壊れない限り使い続ける)
趣味は本を読むことだけど図書館いっちゃう
…………お金って何に使えばいいの…募金なの?
(両親に断られない程度に渡した残りの額を眺めながら事あるごとに、神社に5000円投下)
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